2007年6月 生活記録(1期生 池上 真)[2007年07月09日(Mon)]
まず、自身の今後の進路についてであるが、ようやく決まったので、この場を借りて報告させていただきたいと思う。2007年の秋からは、Gallaudet大学大学院において、2年間、ソーシャルワーク(Social Work)を学ぶこととなった。進路がなかなか決まらず、多くの方々にご心配・ご迷惑をおかけしたが、このような形で報告することが出来たことについては、うれしく思うと同時に、ホッとしている。今後は、今までと違い、正規の学生として学ぶことになるが、無事に2年間で「卒業」できるように、引き続き、勉強やインターンシップをがんばっていきたいと思っている。(今後とも、暖かい目で見守っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。)
さて、6月は、5月の生活記録においても触れたように、「Physical Plant Department」でのアルバイトで明け暮れる日々が続いた。時間は、朝の6時から午後の2時半までで、業務内容は、各建物のMechanical Room(機械室)のメンテナンスである。たとえば、パイプにペンキを塗ったり、老朽化したフィルターを新しいものに取り替えたり、掃除機でちりやほこりを取り除いたりした。天井近くのパイプに塗られたペンキが頭上に落ちてきたりするので、慣れない作業に戸惑いながらも、黙々と自分の任務を遂行しているところである。
6月末には、ルームメイトに誘われ、カメルーン人が主催したディナーに参加した。ディナーでは、カメルーンでろう学校を創立し、現在も理事長を務めているジャコブ・コナ氏の学校全体の説明や、そのろう学校で数ヶ月間インターンシップとしてボランティア活動に取り組んだ2人のGallaudet大学大学院生による講演などがあり、現在の学校の運営や組織に関する状況やそのろう学校の教育目標、そしてカメルーン全体のろう教育の現状を知ることが出来た。ディナーには、ルームメイトを含むアフリカから来たGallaudet大学の学生を始め、ワシントンDCや隣接のメリーランド州に住む、多くの聴者のカメルーン人が集まり、ジャコブ氏は彼らにカメルーンにおけるすべてのろうの子供たちへの手話によるろう教育の必要性を説明した上、学校運営に必要な資金の協力を呼びかけていた。多くの人がその趣旨に賛同し、寄付していたが、日本においてもジャコブ氏を招いて、講演会を設けることは出来ないだろうかと思ったものである。ディナーもたけなわになると、会場は一転してお祭りモードになり、みんなでダンスを楽しんだ。
また、Gallaudet大学で、最近日本のあるろう学校で夏休みを利用しながらろうの子供たちへの英語教育に携わっているベンソン・スコット氏にもお会いし、この活動を始めようと思ったいきさつや活動の内容・目的などを話してくださった。また、彼は日本だけでなく、ベトナムのろう教育にも積極的に関わっているという。
このように、今年の夏休みは、色々と考えさせられることが多かった。改めて、世界の広さを肌で感じたものである。今後も、新しい道へ進んでも、机上の勉強だけでなく、人との出会いも大事にしていきながら、がんばっていきたいと思っている。
さて、6月は、5月の生活記録においても触れたように、「Physical Plant Department」でのアルバイトで明け暮れる日々が続いた。時間は、朝の6時から午後の2時半までで、業務内容は、各建物のMechanical Room(機械室)のメンテナンスである。たとえば、パイプにペンキを塗ったり、老朽化したフィルターを新しいものに取り替えたり、掃除機でちりやほこりを取り除いたりした。天井近くのパイプに塗られたペンキが頭上に落ちてきたりするので、慣れない作業に戸惑いながらも、黙々と自分の任務を遂行しているところである。
6月末には、ルームメイトに誘われ、カメルーン人が主催したディナーに参加した。ディナーでは、カメルーンでろう学校を創立し、現在も理事長を務めているジャコブ・コナ氏の学校全体の説明や、そのろう学校で数ヶ月間インターンシップとしてボランティア活動に取り組んだ2人のGallaudet大学大学院生による講演などがあり、現在の学校の運営や組織に関する状況やそのろう学校の教育目標、そしてカメルーン全体のろう教育の現状を知ることが出来た。ディナーには、ルームメイトを含むアフリカから来たGallaudet大学の学生を始め、ワシントンDCや隣接のメリーランド州に住む、多くの聴者のカメルーン人が集まり、ジャコブ氏は彼らにカメルーンにおけるすべてのろうの子供たちへの手話によるろう教育の必要性を説明した上、学校運営に必要な資金の協力を呼びかけていた。多くの人がその趣旨に賛同し、寄付していたが、日本においてもジャコブ氏を招いて、講演会を設けることは出来ないだろうかと思ったものである。ディナーもたけなわになると、会場は一転してお祭りモードになり、みんなでダンスを楽しんだ。
また、Gallaudet大学で、最近日本のあるろう学校で夏休みを利用しながらろうの子供たちへの英語教育に携わっているベンソン・スコット氏にもお会いし、この活動を始めようと思ったいきさつや活動の内容・目的などを話してくださった。また、彼は日本だけでなく、ベトナムのろう教育にも積極的に関わっているという。
このように、今年の夏休みは、色々と考えさせられることが多かった。改めて、世界の広さを肌で感じたものである。今後も、新しい道へ進んでも、机上の勉強だけでなく、人との出会いも大事にしていきながら、がんばっていきたいと思っている。