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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2016年10月生活記録 第11期生 山本芙由美[2016年10月31日(Mon)]
んにちは!11期生の山本芙由美です。

ハードな中間テストが終わり、まずまずの評価をいただくことができ、ホッとしているところです。
今月はクラスのことも含め、LGBTQA関連について書ききれないほどのたくさんのことを経験しました。

今月で一番印象に残ったGender and social(ジェンダーと社会)のクラスでは"Just one of the guys?" Kristen Schilt著、2010年という本を読んで、その本を中心にTrans menについて様々な視点から議論をしました。
スクリーンショット 2016-10-31 6.09.46.png

Schilt先生はシカゴ大学の先生でジェンダー学を専門としています。彼女はカリフォルニア州からテキサス州に住むTrans men 65名を対象に職場の経験についてインタビュー、フィールドワーク調査しました。それをまとめたのが、その本です。その65名のTrans menは年齢、Transの種類(Trans gender, Trans sexual, 男装者など)、人種、性自認/性指向、居住地、仕事の内容、カミングアウトしているかどうか等、バックグランドがとても多種多様です。
※Trans men 女性として生まれ、性自認が男性の人(男性として生きる/生きたい人)

インタビューでは、彼らの多くはTransになる前にはレズビアンやクィアから始める人が多く、Transの経過を知っている同僚もいたり、彼らの反応は様々です。データでは肌が白いほど教授や公務員などの高収入の仕事に就くことができ、黒人の場合、ギャングの世界に入る(らざるをえない?)人もいるとのことです。10代からTransを始める人はホルモン療法代、手術代を稼ぐためにブルーカラーの仕事に就く人が多いそうです。
先生いわく、Trans womanはTrans manと比べて雇用や昇進の決定について不平等で、安定した生活を送ることが難しいケースが多いとのことです。

また、実際にクラスではTrans man二名をゲストとして呼んでお話を聞いたり、二人ともカテゴリーとしてはTransですが、性自認、性指向が違ったり、またトランスゲイとして男性と交際している人もいました。

ゲストの一人、Alex Leffersさんはギャロデット大学のろう職員です。彼は大学内のLGBTQA啓発に積極的で、このような動画を編集しました。
アメリカ手話におけるLGBTQA手話単語を表していますが、とても分かりやすいので、紹介させていただきます。
スクリーンショット 2016-10-31 7.00.57.png
https://www.youtube.com/watch?v=S10Som3v91A

私はアメリカでろう者、聴者関係なく多くのLGBTQAの人たちと交流してきましたが、Sexuality Identity(性自認)について聞くと、ほとんどの人が一つのIdentityで答えません。例えば、トランスジェンダー+パンセクシュアル+ポリアモリーなどです。順番も重要です。アメリカならではの複雑な背景がそうさせるのだと思っています。

そして、10月11日はNational Coming Out Day、NCOD) は、自身の性的指向や性自認をカミングアウトしたLGBTQAの人たちを祝い、人々の認識向上を目的とした記念日です。毎年10月11日がこの日にあたり、世界中のLGBTコミュニティで祝典などが行われています。
この日もギャロデット大学のLGBTQA Resource Centerがバックグラウンドが様々なLGBTQAの人たち7名(ろう者5名、聴者2名)を呼んでカミングアウトについてのパネルディスカッション企画をたててくれました。

そこに学長のBobi氏が登場し、彼女のカミングアウトストーリーを聞くことができました。彼女がまだ幼い1987年10月11日にはワシントンD.C.で初めてプライドパレードが実施され、当時、彼女は父親とその様子をドキドキしながら眺めていたということでした。

S__17686530.jpg

また、幸いにその日は私の誕生日でした。カミングアウトデーが誕生日なのは不思議な縁を感じました。

S__17686531.jpg
(第10期奨学生の山本綾乃さんもお祝いに駆けつけてくれました。Thank you Ayano!)

そこで、うれしい報告です。
11月12日にワシントンD.C.の諸大学が集まっての会議 "Intricate Identities" Conference(”複雑なアイデンティティ”の会議)が実施されます。第11回目になるそうですが、今年はギャロデット大学が担当することになりました。この会議はLGBTQAの学生や研究者が集まってプレゼンテーションやワークショップをします。

プレゼンテーション採用がなかなか難しいと聞いていた中、私も日本のろうLGBTQAについて応募したところ採用されました。今、クラスの勉強と並行しながら、そのプレゼンテーションのための準備で忙しいですが、11月の生活記録で良い報告ができるよう頑張ります。

それでは、また。
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