太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 11
[2014年05月30日(Fri)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 11
Q.『お伽草紙』のなかで、次のセリフが出てくる物語はどれでしょう?
「自業自得じゃないの。ケチンボだから罰が当たったんだわ。」
@瘤取り
A浦島さん
Bカチカチ山
C舌切雀
答え
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
A.Bカチカチ山
<解説>
物語の舞台は、甲州の裏山。容姿がわるい37歳の狸(たぬき)は、美しい16歳の兎(うさぎ)に恋をしていました。しかしこの兎はルックスとは正反対の冷酷無比な性格で、醜く鈍いものにひどい嫌悪感を持っていました。狸が自分に惚れていることはもちろん、存在そのものが許せません。やがて兎は「正義の仇討ち」という名目で、狸を徹底的に懲らしめていきます。背中に火をつけたり、火傷のあとに唐辛子を塗りたくったり、泥の舟にのせて沈めたりと、容赦がありません。それでも愚鈍な狸は、それが兎の仕業とは気づきません。美しい兎に“惚れる”という一念により、凄まじい生命力で生き残ります。
「自業自得じゃないの。ケチンボだから罰が当たったんだわ。」 これは、ひどい火傷から快復した狸をみて、兎がウンザリしながら言うセリフです。懲りずに兎につきまとう狸の様は、まるで地獄絵図。『お伽草紙』他の3篇のように、夢の世界の出現によって主人公に救いが射すこともありません。兎のこの言葉は、悲劇のラストを締めくくるセリフとしても使えます。
Q.『お伽草紙』のなかで、次のセリフが出てくる物語はどれでしょう?
「自業自得じゃないの。ケチンボだから罰が当たったんだわ。」
@瘤取り
A浦島さん
Bカチカチ山
C舌切雀
答え
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
A.Bカチカチ山
<解説>
物語の舞台は、甲州の裏山。容姿がわるい37歳の狸(たぬき)は、美しい16歳の兎(うさぎ)に恋をしていました。しかしこの兎はルックスとは正反対の冷酷無比な性格で、醜く鈍いものにひどい嫌悪感を持っていました。狸が自分に惚れていることはもちろん、存在そのものが許せません。やがて兎は「正義の仇討ち」という名目で、狸を徹底的に懲らしめていきます。背中に火をつけたり、火傷のあとに唐辛子を塗りたくったり、泥の舟にのせて沈めたりと、容赦がありません。それでも愚鈍な狸は、それが兎の仕業とは気づきません。美しい兎に“惚れる”という一念により、凄まじい生命力で生き残ります。
「自業自得じゃないの。ケチンボだから罰が当たったんだわ。」 これは、ひどい火傷から快復した狸をみて、兎がウンザリしながら言うセリフです。懲りずに兎につきまとう狸の様は、まるで地獄絵図。『お伽草紙』他の3篇のように、夢の世界の出現によって主人公に救いが射すこともありません。兎のこの言葉は、悲劇のラストを締めくくるセリフとしても使えます。