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太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 15 [2014年06月13日(Fri)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 15

Q.『お伽草紙』を読んで、「本物の太宰さんに会えました。太宰を判断するのは、『お伽草紙』を読んでからにして下さい。」と感想を述べたタレント芸人は誰でしょう?

 @又吉直樹   
 A千原せいじ   
 B品川庄司   
 Cたむらけんじ

答え















A.@又吉直樹(ピース)
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 14 [2014年06月10日(Tue)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 14

Q.「お伽草紙の頃」からの出題
  昭和20年4月、太宰の弟子・小山清は、太宰の家族といっしょに湯村温泉旅館に遊びに行きます。その時に同行した、東京から来たおばさんのニックネームは?

 @国分寺のスナックのおばさん   
 A三鷹のスケッチのおばさん   
 B吉祥寺のスタンドのおばさん   
 C高円寺のスマイルのおばさん

答え















A. B吉祥寺のスタンドのおばさん
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 13 [2014年06月06日(Fri)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 13

Q.小山清著「お伽草紙の頃」からの出題
 [昭和20年4月の上旬。「私」は妻子をつれて妻の実家に疎開した。実家は義妹が守っている。焼夷弾が落ちたときのために食糧や生活必需品を埋めておくことにした。家は全焼した。その日の10日くらい前から子どもは結膜炎にかかっていた。・・・子供は「ああ、みんな焼けちゃったね」と言って微笑する。]
これはある太宰小説の内容を要約したものですが、小説のタイトルは?
 
 @薄明    
 A惜別    
 B佳日   
 C斜陽 

答え















A.  @薄明
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 12 [2014年06月05日(Thu)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 12

Q.「お伽草紙」を執筆していた当時37歳であった太宰は、自分の年に特別な思いを抱きはじめ、死を意識するようになりました。では日本を代表する以下の作家たちが、死亡した時の年齢を選びなさい。

A.芥川龍之介
 @36歳   A37歳   B38歳   C39歳
B.正岡子規
 @36歳   A37歳   B38歳   C39歳
C.国木田独歩
 @36歳   A37歳   B38歳   C39歳
D.尾崎紅葉
 @36歳   A37歳   B38歳   C39歳
E.嘉村磯多
 @36歳   A37歳   B38歳   C39歳

答え















A.  A.芥川龍之介 @36歳 
   B.正岡子規  @36歳 
   C.国木田独歩 B38歳 
   D.尾崎紅葉  A37歳 
   E.嘉村磯多  A37歳
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 11 [2014年05月30日(Fri)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 11

Q.『お伽草紙』のなかで、次のセリフが出てくる物語はどれでしょう?

「自業自得じゃないの。ケチンボだから罰が当たったんだわ。」

 @瘤取り   
 A浦島さん   
 Bカチカチ山   
 C舌切雀

答え















A.Bカチカチ山 

<解説>
  物語の舞台は、甲州の裏山。容姿がわるい37歳の狸(たぬき)は、美しい16歳の兎(うさぎ)に恋をしていました。しかしこの兎はルックスとは正反対の冷酷無比な性格で、醜く鈍いものにひどい嫌悪感を持っていました。狸が自分に惚れていることはもちろん、存在そのものが許せません。やがて兎は「正義の仇討ち」という名目で、狸を徹底的に懲らしめていきます。背中に火をつけたり、火傷のあとに唐辛子を塗りたくったり、泥の舟にのせて沈めたりと、容赦がありません。それでも愚鈍な狸は、それが兎の仕業とは気づきません。美しい兎に“惚れる”という一念により、凄まじい生命力で生き残ります。
「自業自得じゃないの。ケチンボだから罰が当たったんだわ。」 これは、ひどい火傷から快復した狸をみて、兎がウンザリしながら言うセリフです。懲りずに兎につきまとう狸の様は、まるで地獄絵図。『お伽草紙』他の3篇のように、夢の世界の出現によって主人公に救いが射すこともありません。兎のこの言葉は、悲劇のラストを締めくくるセリフとしても使えます。
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 10 [2014年05月28日(Wed)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 10

Q.『お伽草紙』のなかで、次のセリフが出てくる物語はどれでしょう?

「いや、女房のおかげです。あれには、苦労をかけました。」

 @瘤取り 
 A浦島さん
 Bカチカチ山   
 C舌切雀

答え















A.C舌切雀

<解説>
 太宰版「舌切雀」のキーワードは、<本当の事を言う>ということ。「いや、女房のおかげです・・・」これは、ラストシーンでお爺さんが言うセリフです。
 お婆さんとの不仲で世捨て人になり果てていたお爺さんは、人間の言葉を話す雀(すずめ)と出会います。しかしお婆さんが嫉妬して雀の舌を切り、逃げた雀を追って辿りついた「すずめのお宿」は、言葉抜きのコミュニケーションが成立する世界でした。会話がなくても、雀と心は通じ合う。お爺さんは、現実でも“本当の事を言いながら”生きる覚悟を決めます。
 家に帰ったお爺さんの話を聞き、強欲なお婆さんは一番大きなお土産めあてに「すずめのお宿」を探しに行きます。そして重くて大きな葛籠(つづら)を背負ったまま、凍死してしまいます。葛籠の中には金貨がいっぱい詰まっており、おかげでお爺さんは役人になり国の宰相にまで出世します。世間からは「雀大臣」と呼ばれたお爺さんでしたが・・・人々には「雀のおかげです」ではなく、誰もが予想できないセリフを言います。
 これまで解釈(教訓)でひねっていたところを、ラストは物語そのものでひねってみせる。太宰ならではの、見事なドンデン返しですね。
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 9 [2014年05月22日(Thu)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 9

Q.「舌切雀」からの出題

 ひたすら舌切雀を探し歩いたお爺さんは、どのようにして「すずめのお宿」に辿り着いたでしょう?
 @ 竹に積もった雪がお爺さんの頭に落ち、失神して気がつくとお宿にいた。
 A 言葉を話す無数の雀が集まってきて、お宿まで運んでくれた。
 B 美声家の雀が神さまに祈ったら、神さまが現れて案内してくれた。

答え















A.@ 竹に積もった雪がお爺さんの頭に落ち、失神して気がつくとお宿にいた

<解説>
  お婆さんに舌を抜かれた雀は、空高く飛び去っていきます。その様子をお爺さんはぼんやり見つめていましたが、なぜか胸中に異様な情熱が沸きあがるのを感じました。翌日から大竹藪の大捜索がはじまります。
  振りしきる雪の中、千も万もいる雀のなかから舌を抜かれた一羽を探すのは、至難の業です。怠け者のお爺さんがこれほど我武者羅に行動するのは、生まれてはじめての事。お爺さんの情熱の源が何であるのか、筆者の太宰も「わからない」と書いています。“恋”といってしまえばそれまでですが、心から沸きでる雀への恋心よりも、このお爺さんの気持ちははるかに侘びしいものかもしれません。いずれにせよ、お爺さんの胸の奥深くで眠っていた何かが、舌切雀によって呼び起されたのです。

(出題 「太宰治のお伽草紙」29ページより)
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 8 [2014年05月21日(Wed)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 8

Q.「舌切雀」からの出題
  主人公のお爺さんは、怠け者です。軒下から家の中に入ってきた雀(すずめ)が、最初にお爺さんに言ったセリフは何でしょう?
 @ 「なんでいつも、そうなの?」
 A 「何やってるの?」
 B 「あなたは、どうなの?」

答え

















A.B 「あなたは、どうなの?」

<解説>
  主人公のお爺さんは無欲で仕事もせず、お婆さんと二人暮らし。ほとんど会話もありません。ある日のこと、庭で足をくじいて仰向けになっている雀を、お爺さんは助けます。雀はお爺さんになつくようになり、ケガが治ってもお爺さんの部屋で遊んで頭にちょんと停まったり机の上を跳ねまったりしますが、お爺さんは無関心。
  しばらくしてお爺さんは「そうか。」とつぶやき、お婆さんの陰口を言い始めます。この独り言を聞いて雀が言うセリフが「あなたは、どうなの?」。
  雀が人間の言葉をはなしてもお爺さんは特に驚きもせず、「おれか、おれはそうさな、本当の事を言うために生まれてきた。」と答えます。こうしてお爺さんは胸に秘めてきた想いを雀に語りますが、楽しい時間はほんの束の間、お婆さんが登場してからは・・・。
   (出題 「太宰治のお伽草紙」28ページより)
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 7 [2014年05月19日(Mon)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 7

Q.「カチカチ山」からの出題
  狸(たぬき)と兎(うさぎ)は、山に芝刈りに出かけます。作者の太宰は、狸が芝を刈る様子を“一心不乱”と書いていますが、狸は何に対して一心不乱なのか?正しいものを選びなさい。
 @ 柴を刈る作業そのものに対して
 A 柴を刈るふりをして食べ物を探す行為に対して
 B 兎に見てもらいたい自分の演技に対して

答え















A.  B 兎に見てもらいたい自分の演技に対して

<解説>
 狸はひそかに兎に恋をしていました。柴を刈るときも、兎に見てもらいたい自分の行為に対して“一心不乱”になります。そうすれば働きぶりをみて兎が自分に振り向いてくれる、と勝手に思い込んでいます。
  この後、お弁当を食べるのにも一心不乱になりますが、この時ばかりは兎の視線を忘れてしまいます。狸の食欲は色欲よりも勝っていて、そのためにバツの悪い思いをしてきたことを後で独白します。
      (出題 「太宰治のお伽草紙」90ページより)
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 4 [2014年05月01日(Thu)]
太宰治検定2014「お伽草紙」編 練習問題 4

Q.「浦島さん」からの出題

  竜宮城の入口にある階段は、“これを食べると300年間老いる事がない”といわれる無数の珠でできています。浦島も思わず食した、その珠の正体とは?

 @サクランボ
 Aイチゴ
 Bクルミ
 Cゼリー
 Dコンペイトー

答え















A.@サクランボ(桜桃)

<解説>
 浦島は助けた亀に案内されて、竜宮城にやってきます。入口には階段がありますが、一段一段ではなく、灰色に光る小さい珠がぎっしり敷きつめられたゆるい坂になっています。浦島は珠の正体を“真珠”かと思いますが、手にすくうとひんやり冷たく「霰(あられ)だ!」と叫びます。亀にすすめられて口に入れると、思わず「うまい!」。亀いわく「これは海の桜桃です。これを食べると三百年間、老いることが無いのです。」
 桜桃(サクランボ)といえば赤色ですが、海の桜桃が鈍い輝きの灰色というのは、太宰ならではの発想です。ちなみに桜桃の花びらは気持ちよく酔える竜宮の“お酒”で、いくら食べても飲んでも制約のない竜宮城の生活に、浦島はすっかり虜になるのです。
      (出題 「お伽草紙」60〜61ページより)
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