CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 第88話 「山笑う」季節 | Main | 第90話 15%クラブ10周年記念イベントに参加 »
<< 2017年11月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
第89話 タニウツギの花が散ってジャケツイバラが満開[2008年05月25日(Sun)]


 5月の中旬ころから、週末は天気が崩れることが多く、第4週目の24日の活動日も雨の予報が出ていましたが、午前中は何とか作業ができました。久しぶりに山での活動を待ちわびていた仲間16人が集まりました。

 花見山の作業道作りと6月3日、4日に行う老人ホーム「あかつき」の下草刈りの準備と草刈機の調整を兼ねて豚汁広場周辺の草刈りを行いました。

 先週は満開だったタニウツギやヤブデマリの花はほとんど散っていまいました。それと入れ替わりに、近寄りにくい急斜面には黄色いジャケツイバラなどの花が満開でした。5月下旬の山の様子を報告します。


ジャケツイバラ

 箕面だんだんクラブの前身「もりもりクラブ」が活動を始めたいまから10年ほど前にはこのジャケツイバラがはびこっていました。いまは手入れができていない場所に所々見られます。写真1は豚汁広場の急斜面に黄色い花を咲かせています。その上の紫色の花はキリの花です。



      写真1 ジャケツイバラとキリの花が満開(5月24日撮影)

 花見山の急斜面には作業に支障がないので1本だけ伐採しないで残しているというので接近して写してきました。

 ジャケツイバラはツル性の落葉低木で、急傾斜地や河原などに生えています。Nさんの話によると、里山の敵で諸悪の根源で、荒れている里山にはびこるそうで「体験学習の森」ではかつてこの木との格闘であったそうです。鋭いとげが刺さると釣り針のようになかなか抜けないので、Nさんはこのとげが衣服にささりなかなか取れず、憎きジャケツイバラだと話していました。




     写真2上段:ジャケツイバラの花(5月24日撮影)
         下段:ジャケツイバラの棘は鋭く曲がっている


エゴの花
 ジャケツイバラが咲いている花見山の小鳥の水場すぐ上の南斜面にはエゴの花が咲き始めていました。

 俳句の夏の季語にも取り入れられています。それによると、「山野に自生する落葉樹。5,6月ごろ白色5弁の小さな花が下向きにひしめき咲く」と書いていましたが、この1週間ほどで満開になることでしょう。

 『えごの花真盛りなるみどりかげ』とエゴの花を詠んだ高浜年尾の句が出ていました。




     写真3上段:つぼみをつけたエゴの花
         下段:1,2輪は開いたエゴの花(5月24日撮影)


 果皮がえぐいことから付いたといわれ、エゴノキは、山苣(ちしゃ)、ろくろぎなどの別名があります。ろくろ木工材料として使われることから、ロクロギとも呼ばれ、材は白く緻密なため,玩具、将棋のこま、傘の柄などに利用されています。

 エゴノキは小鳥の水場に生えているが、渓流沿い等の水分の多い場所を好むからでしょう。

 インターネットの検索では「果皮にエゴサポニンが含まれているので,その発泡性を洗濯に利用し,また川に流して魚毒として用いた」と書いていますが、フリー百科事典『ウィキペディア』では、「サポニンには魚毒性があるので地方によっては魚の捕獲に使ったといわれるが、同様に毒流し漁に用いられたと言われるサンショウの樹皮との比較実験から、エゴノキのサポニンの魚毒性の強さは漁に使えるほどのものではないのではないか」と疑問視する見解もあるそうです。


植林したクヌギの育ち具合

 花見山へジャケツイバラとエゴの花の写真を撮りに行く途中で、仲間の2人が昨年年末と今年の始めに植林をしたクヌギの苗に取り付けた鹿の食害防止用として取り付けた植生保護菅を抜いて調べていまし
た。

 写真4上段に示すように、そのクヌギは枯れたままでそのクヌギの根は土がなくなっていました。植林した時の作業要領では、深さ30センチほどの穴を掘り、腐植土を入れたのですが、腐植土が充分に入らず、突き固めが不十分だったのではないかと思われます。また、植林した場所によっては瓦礫が多く、腐植土が雨などでその隙間から流失してしまったのだろうとも考えられます。

 写真4下段ではしっかり根付いていて緑色の若葉が出ていました。比較的条件のよい茶畑付近や竹林跡に植えた場所はどのように育っているのか活着率を早急に調べてみることにしました。




     写真4上段:枯れてしまったクヌギ(5月24日撮影)
         下段:若葉の出てきたクヌギ


垂れ下がった姿のシロダモの若葉

 5月16日、タニウツギの花の写真を撮りに行ったとき写真5上段のように、若葉だというのに垂れ下がった情けない姿の木があちこちで見つかりました。その哀れな若葉の木が多いのにも驚きましたが、木の名前がわからずにいました。写真5の中段は8日後の若葉の姿です。Nさんに聞いてシロダモだとわかりました。

 そういえば昨年秋に青い実から真っ赤に色づいていく実をずっと観察していたのがシロダモだとやっと思い出しました。

 岡山理科大学・総合情報学部・生物地球システム学科植物生態研究室(波田研)のホームページによると、「乾燥した痩せ地に生育することは少なく、土壌が形成されている適潤地の、やや遷移が進行した二次林、植林地などに生育していることが多い。樹高はあまり高くなることは無く、林縁などの側方から光が当たる場所で亜高木になる程度であろう」と書いていました。

 この森では日当たりのよくないところでも、この垂れ下がった姿が目につきましたので、乾燥した痩せ地ではなさそうです。




      写真5上段:シロダモの若葉(5月16日撮影)
         中段:シロダモの若葉(5月24日撮影)
         下段:赤い実のなったシロダモ(07年12月2日撮影)


昼のおかずにクサギの葉のおひたし

 昼前に出かけていたFさんが袋から取り出したのは、クサギの葉っぱでした。ゆがいてさらして油炒めした濃い緑色のおひたしが食卓に彩りを添えました。
Fさんのほかは初めて食するので、ためらいながら少しずつつまみました。特有の苦味はありますが、食べてみると、もう一口食べてみたいというような気を起こさせるクサギの葉っぱでした。

 フリー百科事典『ウィキペディア』によると、「クサギは日当たりのよい原野などによく見られるクマツヅラ科の落葉小高木。葉に悪臭がある事からこの名がある……特徴として、葉は大きく、長い葉柄を含めて30cmにもなり、柔らかくて薄く、柔らかな毛を密生する。葉を触ると、一種異様な臭いがするのがこの名の由来である。利用として、葉には名の通り特異なにおいがあるが、茶の他に、ゆでれば食べることができ若葉は山菜として利用される。収穫時には、臭いが鼻につくが、しばらくすると不思議なくらいに臭いを感じなくなる」と書いていました。

 岡山の山育ちのFさんならではの経験を生かしたおひたしでした。

 このほかに活動日恒例の具たくさんの味噌汁が大きいおわんに注がれ、さらに差し入れのきゅうりの浅漬け、食後のフルーツとしてネーブルも出て楽しい昼食のひとときでした。

 ブルーシートで作った屋根の下に食卓があるので、雨にぬれる心配はありませんが、シートのくぼみには雨水が溜まってきて時たま棒で押し上げて雨水を流さなければならないほど本格的な雨になりました。

 
 25日早朝のテレビでは和歌山県や大阪南部で大雨洪水警報が出ていました。25日夜半にかなりの雨が降ったらしく、朝刊には「箕面で大雨、1時間27ミリ」の見出しで、「大阪管区気象台は25日午前1時半、大阪市と大阪北部・東部に大雨、洪水警報を出した。場所によっては1時間に40ミリの激しい雨が降る恐れがあるという。大阪府箕面市では午前0時50分までの1時間に27.5ミリの強い雨が降った」と報道していました。

 「体験学習の森」の石庭道辺りではもろい礫の多いので、この雨で下流へ流されているかもしれません。6月最初の活動日には木々や草花の観察を兼ねて作業道の点検をしなければならないと思います。



この記事のURL
https://blog.canpan.info/dandan-minoh/archive/89
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
プロフィール

箕面だんだんクラブさんの画像
リンク集
https://blog.canpan.info/dandan-minoh/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/dandan-minoh/index2_0.xml