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初冠雪の比良山系釣瓶岳・武奈ケ岳登山に登りました[2007年11月29日(Thu)]


 朽木村観光協会(11月1日から社団法人びわ湖高島観光協会)から「〜紅葉の朽木を歩こう〜第19回ヴィレッジウォークin朽木」の案内がきたのは9月初旬でした。
 
 申し込んだコースE「比良山系釣瓶岳・武奈ケ岳登山」実施日の2日前、主催者から「先日の降雪により、山頂付近は雪景色となりました。道中は滑りやすくなっているかと思いますので、アイゼンやストックをお持ちの方はご用意下さい」とメールが入りました。

 11月23日の勤労感謝の日、箕面だんだんクラブからも3人が参加しました。募集人員30人でしたが、積雪でキャンセルが出たためか、18人が参加して高島市最高峰釣瓶岳から、比良山系最高峰武奈ケ岳へ登りました。

 いざ登ってみると、山頂付近だけでなく、7合目あたりから雪中歩行になり、頂上付近は80センチほどの積雪になっていました。

 紅葉の比良山系を満喫するつもりが一転して初冠雪の雪中ハイキングとなり、悪戦苦闘の末、無事下山してきました。

 積雪箇所では登山道は先に歩いた人のわずか50センチ足らずの足跡を踏みながら登っていきました。下山は登り道よりさらに急勾配ですべり転んで衣服が泥んこになっていました。

 そんな厳しい登山でしたが、今秋初冠雪の稜線から広い高島と琵琶湖が一望でき、遠くには伊吹山がくっきりと見える「比良山系冬景色」は絶景でした。
この素晴らしい景色を写真でお届けします。


登山コース

 比良は琵琶湖の西岸沿いで南北に細長く伸びる山系です。真上から見ると蓬莱山をほぼ中心としたY字型の地形で、南部分を南比良、北東を北比良、そして北西を奥比良で、奥比良の南寄りにそびえるのが、この山系最高峰の武奈ケ岳(1214m)です。

 琵琶湖側からの登山は、2004年まで湖西線比良駅から接続バスとリフト、ロープウェイを乗り継いで比較的手軽に登れる山だったので、かつては数回登ってきました。

 今回は朽木観光協会の企画ですから、朽木側の国道367号、通称鯖街道(若狭街道)の朽木栃生登山口から登り、釣瓶岳(1098m)から細川越を通り過ごして武奈ケ岳へ塔頂し、下山は細川越まで戻って左折れして葛川細川へ下るコースでした。

 地図1は昭文社発行の「山と高原地図45 比良山系」から今回の登山コースをコピーしてみました。




    地図1 比良山系武奈ケ岳

  この地図は2007年版です。葛川細川町の細川から東南方向に線が伸びていますが、八幡谷で消えています。地図はそこから細川越に向かって凸の等高線が詰まった状態で並んでいます。今回の下山コースは細川越から八幡谷までは登山道のない急勾配の谷沿いを下った新しいコースでした。

 数年前に朽木観光協会の企画で駒ケ岳だったか?に登ったときも、途中の登山道から分かれてGPSで事前調査した道のないルートで登山に参加したことがありました。今回の下山道はこの朽木周辺の山々を知り尽くしたベテランそろいの方々が事前調査で作られたルートだったようです。

 そういえば、同じ出版社の「山と高原地図46 京都北山」は、北山研究会の10人が調査執筆されています。その中の執筆者、小林守さん、吉田正司さん、伊東寛治さんは、今回参加した18人を先導、中間、しんがりについてくれました。また、高島市役所からも数人が参加されていました。


比良山系雪景色

 最終集合場所である道の駅「くつき新本陣」を8時50分に出発して、栃生登山口から登り始めたのは9時20分ころでした。



     写真1 写真中央に雪を被った山が見える(10時26分撮影)

 約1時間登ったあたりでは紅葉した木々にわずかに雪が積もっています。写真1の中央には遠くに冠雪の山が見えました。

 その場所から30分ほど登ったあたりでは写真2(上)のように琵琶湖西岸の山がくっきりと見え、琵琶湖を挟んだ対岸の山並みも望めました。もう少し登ると伊吹山がみえだすので、遠望の山並は伊吹山地か、養老山地のようです。
 目を登山道に向けると、写真2(下)の釣瓶岳が見え出しました。




写真2 眼下に琵琶湖を望む(上)目前の釣瓶岳(下)、
     上下写真とも11時09分撮影


 11時09分に写した場所から5分ほど登ると、写真3中央やや左には冠雪の伊吹山が遠望できました。



    写真3 遠くに伊吹山(1337m)くっきりと!

 このあたりでは先導の人たちからずいぶん遅れていましたが、イクワタ峠北峰の標識でやっと追いつきました。

 上記「山と高原地図45」のコースガイドには「・・・・・・さらに上ってアカマツの美林をいくと笹峠出合いとなる。どちらも右に進路をとり、奥比良の主稜線に出る。
ここまで来たら釣瓶岳までは一息である。さらに潅木の茂みをぬうように南に下ると細川越がある。ブナの林やササの坂を縫いながら北稜を詰めて武奈ケ岳山頂となる」と書いていますが、このあたりから雪が深くなって先導の人がある歩いた足跡を踏み外さぬように付いていくのが精一杯でした。

 ガイドに書いている潅木の茂みは雪に埋もれていましたが、ところどころに雪の被った高い木はブナだったのでしょう。あえぎながら「頂上はまだかいな?」と聞くと「この木々を抜けないと頂上には到達しない」といわれながらも午後1時半にやっと頂上まで登りきりました。


 先に昼食を終えた人が南の方を指して「珍しく花背峠がくっきり見える」と話していましたが、へたり込んでしまって観光協会の「中央分水嶺・高島トレイル・トレッキング弁当」の冷え切った弁当を食べるのがやっとでした。



     写真4 武奈ケ岳山頂から北方向の細川越を望む

 写真4は13時48分下山の直前、武奈ケ岳山頂から細川越の方向を写しました。
 
 この後はカメラを取り出す余裕など全くなく、ストックと辺りの木々につかまりながら、数え切れないほどすべり転んでの下山になりました。
 
 細川越からのルートは西に面した斜面ですから、北西の季節風で積雪が多かったように感じました。

 細川越から下り始めたころはなんの標識も目印のテープもないのにどうして道を見出していったのか不思議に思いました。しかし、先導者がGPSでルートを確認しながら下山されたのでしょうか、先に歩いている人影も見えなくて遅れ遅れの最後尾でした。

 地図の八幡谷辺りからはアカマツ林になり、マツタケが出るようでした。このあたりでは登山道も明確になるとともに、ビニールの目印で下山の道がわかってきました。
 先導者は遅れた私たち3人のために白と緑の2本のビニールテープを幹に巻きつけてくれていました。また、無線での交信をとりながらみんなと20分遅れの4時10分、無事下山できました。

 私と同じ年配の男性も先導からかなり遅れての下山でした。送迎バスには乗れなかったので遅れた4人が伊東さんの車に乗りました。

 伊東さんが主催者の吉田さんに「今日は想定外だった」と話されていた会話が、今日を象徴した登山だった思いました。
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