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切り立った崖の木を伐採する時には![2007年11月19日(Mon)]


 11月の活動日に切り立った崖の樹木が数本切り倒されているのが見つかりました。私たちの活動を取りまとめている世話人が次の作業場所を探していてわかりました。

 急斜面の崖の樹木はその場所でバランスをとって植わっていますから、葉の茂った樹木がなくなれば、その場所の保水力が落ちるだろうし、結果としてがけ崩れの心配が出てきます。このような場合、切り立った崖の樹木を伐採することの是非の判断とその指示系統をどうするか、今後の活動を円滑に進めるために考えてみました。


急斜面と切り倒された樹木



    写真1 急斜面の崖と露出した地面 



      写真2 左上の木の根が露出しているが? 



       写真3 右手前の木の伐採は是か?



     写真4 斜面の木を切った状況

急斜面に植わった樹木を伐採するかどうかの判断

 11月18日里山連携講座の直前に、講座を主宰されている兵庫県立大学自然・科学研究所服部 保教授に聞いてみました。

 「崖がどんな場所なのか見てみないと判断はできないが、その場所の条件によりけりです。大木であるがために風にゆすられて逆にがけ崩れを起こすことがあります。現に兵庫県内でも台風で樹木がゆすられて大木が倒れ、がけ崩れを起こした例があります。また、葉が生い茂った林内のために下草が生えず保水能力が落ちてかえってがけ崩れを起こす可能性がでてくることもあります。さらに、危険な崖の木を太くならないうちに間伐することによって、風にゆすられ倒木の危険性を少なくし、その木から萌芽して保水能力が高まることも考えられます。そのほか、樹種による根の深さ、土質など種々の条件を考慮することが必要です」と教えてもらいました。


今後の進め方

 今まで樹木を間伐するか、育てていくかの判断を、どうしてきたか振り返ってみると、残しておきたい樹木には赤のテープを巻き、切ってよい樹木には白いビニールテープで印をしていました。また、渓流沿いの草むらは小鳥の隠れる場所なのでその周辺を囲って草を刈らないよう注意をしています。こうした注意事項は掲示板にも記載しています。
 
 さらに、仕事をかかる前に、その日の作業場所と内容、注意事項などを朝礼時に伝達もしています。

 また、作業にかかる前には、その日の活動場所でまとまった人数になるように、自主的に作業内容で得手・不得手のバランスをとって進めています。したがって、作業の進め方では大きな間違いはなさそうです。
 しかし、急斜面で崖が崩れる可能性のあるような場所での伐採は作業そのものにも危険が伴いますし、崖の崩壊も考えられます。

 私たちの会では本格的に山仕事に従事していた会員はいません。家業で山仕事を手伝ったり、他団体で里山管理を勉強した人が少しいる程度の団体です。その大半は未経験者ですから、素人判断はしがたい面があるので以下のように取り決めました。

@自分自身で玉きりや枝払いなどの後処理ができないと判断される木の伐採はしないこと

A急斜面では立ち木が土留めの役目を果たしている場合が多いので、急斜面での伐採はしないこと

 このことを次回の作業前に、注意事項として周知徹底するとともに、急斜面で伐採してはいけない場所を掲示することにしました。


立て札による注意喚起の一例

 11月18日の里山連携講座の中で、兵庫県立一庫公園での植生管理のその後の状況を観察してきました。
 その観察中に写真5に示す「今年は 刈り取りません」の立て札がありました。




      写真5 「今年は 刈り取りません」立て札

  今後の森林管理の進め方で、会員はもちろん会員以外で散策する人たちのために、こうした立て札で注意を喚起するのもひとつの方法だと思います。

参加する人の自由意志で運営するために

 ボランティアの語源は志願兵だそうです。1995年は阪神・淡路大震災で全国からボランティアが被災地に駆けつけたころからボランティア活動が盛んになりました。

 私たちの活動は、豊かな自然を守るために森を愛する人たちが集まったボランティア団体です。組織で動く会社と違ってしっかりした命令系統などありませんから、崖の上の樹木を間伐するかどうかは、その人の判断にゆだねられがちです。

 ボランティア活動は、参加する人の自由意志で運営されているだけに、指示や命令で活動を進めることは無理があります。会員の合意を得ながら、全体としては会の目的に沿って進めていかなければなりません。

 「箕面だんだんクラブ」の“体験学習の森”の保全活動の目的は、豊かな自然を守るために森林の保全と再生を図り次世代の体験学習に供することを目的として活動をしている任意団体です。

 今回は、「切り立った崖の木を伐採した」出来事を機会に、活動の進め方を提起してみました。


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https://blog.canpan.info/dandan-minoh/archive/60
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