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第110話 今年もクヌギの苗木の植樹を行います[2008年12月07日(Sun)]


  昨年の12月16日(日)に箕面クワガタ探検隊や一般市民の協力を得て80人が参加し、クヌギの苗木100本を植樹しました。これらの苗木は順調に育っていて、植生保護管:ヘキサチューブ(鹿の食害対策用)6角形のプラスチックケース、高さ1.4メートルから写真1のように葉っぱが顔を出している場所も見られます。



写真1 昨年12月に植樹したクヌギ


 昨年の植樹では作業がきつかったという声もありましたが、今年、会員のKさんが庭でドングリを発芽させた26本だけを植樹することにしました。したがって、作業量は、昨年の4分の1程度になります。

 箕面市の広報紙「もみじだより」平成20年12月号10ページの「市民の広場 オアシス」に、箕面だんだんクラブから「箕面の里山での植樹(クヌギ)」と催しの案内を掲載しています。市民の皆さんに私たちの活動を知ってもらうよい機会ですのでもう少し具体的にお知らせするとともに、クヌギの木について触れてみました。


植樹をする日時・場所など

 植樹をする日は、12月14日の日曜日、10時から行います。雨天の場合は翌週の21日(日)に順延になります。

 場所は昨年と同じ「体験学習の森です」と言っても、なじみが薄いと思います。箕面市立環境クリーンセンターの北側の森の中です。
クリーンセンターへ来ていただければ、案内板などを設置しています。広報紙にも書いていますが、問い合わせは電話722−5094の福井が説明させていただきます。

 参加費用は、クワガタ探検隊が大人100円、子供50円です。一般参加の方および箕面だんだんクラブの会員は500円です。豚汁と焼き芋の材料用として使用し、昼食時に名物の豚汁と食後に焼き芋を出すことにしていますが、お弁当はご持参ください。
道具などはこの行事を主催する箕面だんだんクラブで準備しています。

 植樹した記念に植えたクヌギの植生保護管・ヘキサチューブに、願いごと、自分の名前などを書いていただきます。
 昨年参加してフェルトペンで書いた字は、まだはっきりと残っていますよ。


クヌギの苗木

 クヌギの種・ドングリは10年生ぐらいから生り始めます。1年目の春に花が咲いてできたドングリの子は、夏を越し、冬を越し、そして春を越し、2度目の夏を迎えるころからやっと大きくなり始めます、丸く膨らんでできたドングリを、瓦のように重なり合って包んでいる、総苞(そうほう:花序全体を基部で包む小さいうろこ状の包の集まり)の数も多くなります。9月ころになって、総苞の包を押しひらいて写真2のようなドングリが出てきます(科学アルバム・ドングリ、埴沙萌著あかね書房から引用)。



写真2 クヌギの実(2008年9月13日撮影)


  今年の苗木26本は、昨年10月に拾ったドングリ(クヌギの実)をポットに植えました。今年の4月には発芽して順調に育ち、現在は60センチほどの苗木に育っています。
 その苗木は12月14日の植樹のために、写真2のように豚汁広場の苗床に移植され、それらの苗木は晴れの舞台である植樹される日を待っています。




写真3 植樹される日を待つクヌギの苗木


  このドングリが土の中でどのように伸びていくのか、土の中の根っこのことですから私たちの目に触れることはできません。
 そこで、「日本ドングリ大図鑑(徳永桂子偕成社2004年3月発行)のクヌギの葉と芽生えからコピーしてみました。根が深く伸びています。




図1 クヌギの葉と芽生え(日本ドングリ大図鑑)


クヌギがよく育つところ

 徳島県「くぬぎ造林のすすめ(第2版)」によると、クヌギは、陽あたリを好む木なので、南向か西向で、周囲がひらけた陽のよくあたる傾斜のゆるやかな地形のところを好みます。
また、 根がよく伸びる木、深根性の木ですから、土壌が深く、肥沃で、礫まじりの土地を好みます。
 
 小石の多いところは、活着が少しむずかしいが株消え注)が少ないようです。肥沃地は、成長はよいが、株消えが多いようです。小石が多くても、植えるとき、苗木のまわりに客土をして活着させると、よく育ちます。乾くところでも、よく育ちます。ほどよい湿りのところがよいが、湿りすぎより、乾きぎみのところ、つまり、排水のよいところを好みます。尾根筋は、よくありません。山の高さでは、900mぐらいまでです」と、クヌギが良く育つところを説明しています。
 
注)株消え現象伐採を繰り返すごとに、株が枯れていく現象でクヌギの特色の1つです。原因は、はっきりしませんが、日照、手入れ、土地の良・否、土壌水分が関係しているといわれています。株消えの割り割合は、普通、伐採ごとに5〜15%ですが、肥沃なところほど、よく消えるようです(上記「くぬぎ造林のすすめ」から)


クヌギの根の50年後!

 クヌギの実、ドングリが大地に根を下ろし、大きく育っていったときの根はどんな風になっているのか興味のあるところです。

 そんなことを調べた学者がおられます。以前熊野古道・熊野高原に大木のクスノキの根が50メートルはある崖下の川まで伸びていたという話を、語り部さんから聞いたことがあります。「ほんとかな?」という疑問を持ち、独立行政法人森林総合研究所に問い合わせました。
 その回答は別の機会に譲ることにして、そのとき根のことを調べるなら、苅住 f著「樹木根系図説(誠文堂新光社発行、昭和54年6月10日第1版発行、定価38,000円)の大著を紹介してもらいました。
 
 大阪府内の図書館には、大阪府中央図書館と豊中市の図書館にあり、クヌギの50年後の根系をコピーできました。このクヌギは、胸高直径34cm、樹高10m、材齢50年、根系の最大深度220cm、立地関東ロームの根の図です。




図2 50年後のクヌギの根(苅住 f著、樹木根系図説より)


クヌギの根の50年後を想像しながら、第110話の締めくくりとします。                
 (平成20年12月14日)
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