こんにちは!小林大地です。
先日書店を歩いていたらこのような本を見つけました!
amazon「なぜザ・プレミアム・モルツはこんなに売れるのか?」 片山修著角ハイボールのマーケティングに興味を持った私ですが、「同じサントリーのプレミアムモルツのマーケティングを調べれば、角ハイボールにもつながるのでは?」と思って読んでみることにしました。
以下、その内容をまとめます。
【プレミアムモルツのマーケティング】
1)お客様に届くまでの徹底した品質管理
出張工場セミナー、工場セミナー(注ぎ方)飲食店への定期訪問、サーバーメンテナンス
ビールは生鮮食品だと思え!ということらしいです。
2)「ハレの日」のビールという場面想定
エビスなども今となってはプレミアムビールとして認識されていますが、著者曰く「プレミアムビール」というはっきりとしたカテゴライズが消費者の心に生まれたのはプレミアムモルツ誕生以降だそうです。
「こういう場面で」という場面想定がしっかりできています。
3)「喉の時代」→「舌の時代」
今までのドライビールブームなどの「喉の時代」。
その時は「喉の渇きを潤す」ことを消費者が求めていたが、
今は「心の渇きを潤す」ことが優先される時代。
なので「舌で味わうプレミアムビール」が時代にマッチした。
4)「絆」を大切にしている。マルチコンテンツ、クロスメディア、
この絆とは、飲食店や自宅でプレモルを飲んで、絆を築いてもらうための戦略。
たとえば品質セミナー、今日はプレモルにしよう!と話題になる家族内の絆、竹内結子さんがビールを注ぐ映像をみたひとが、ほかの人に教える絆など。
5)ギフト需要はプロモーション
ギフトは
「送る人は相手に喜んでもらいたい」
「送られる人はそれがよかったら、ほかの人にも勧めたくなる」
という循環が発生するため、口コミで需要が広がる大チャンス!!!
6)やってみなはれ、おもしろいやないかの精神
とても有名な話。「やってみなはれ」は創業者、鳥井信治郎氏の言葉。
どんな無謀、突飛なことでも「やってみなはれ」の精神で、社員にやらせてみるというもの。
噂では、広告宣伝などにお金を使わないと「もっとお金つかえ」と言われる社風らしい。
「おもしろいやないか」は二代目、佐治敬三氏の言葉。
どんなことでも、おもしろい、面白くないという軸で、常にお客様目線で判断しろということ。
【トリビア】
A)プレモルのパッケージはグラスが浮き上がっているように見えるデザイン
B)CMで矢沢は、本当にプレモルを飲んでいる。
C)45年間赤字でもビール事業を続ける(08年まで)
【印象に残った言葉】
イ)現代を生きる人々は、モノを消費するというより、気分を消費している。(著者)
ロ)われわれの宣伝は、『この商品すごいでしょう』ということだけではなく、それがあることで『あなたの生活がこれだけ豊かになります』と提案するやり方です。(宣伝部 和田さん)
まとめるとこんなところです。
次回は、これを「角ハイボールのマーケティング戦略」に照らし合わせていこうと思います!!