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【リフレッシュ講座シリーズ】介護はダンスだ!?WS情報 [2010年01月07日(Thu)]
介護はダンスだ!? 
講師:砂連尾 理

相手はもちろん自分も心地よい身体のありかたとはどのようなものでしょう?
いかに脱力しながら相手と関わるか?
武道に通じる身体の使い方などをペアになってじっくり体験します。
ゆっくりていねいなストレッチからはじまります。
運動不足の方も是非 ご参加ください



【スケジュール】

@ 日時 : 10/18(日)13:30〜16:30 →終了 →体験レポート
   場所 : 京都アスニー2階和室
   参加費 : 2000円 (1500円)

A 日時 : 11/5(木)13:00〜15:00 →終了 レポート
   場所 : スペースALSーD
   参加費 : 1500円 (1000円)

B 日時 : 11/22(日)13:30〜16:30 →終了
   場所 : 毎日新聞京都支局7階ホール
   
   参加費 : 2000円 (1500円)

C 日時 : 1/14(木)13:00〜15:00 →終了 レポート
   場所 : スペースALSーD
   参加費 : 1500円 (1000円)


※(  )内は、自己申告制割引料金 失業中の方、学生など対象

【講師紹介】

◆砂連尾理(じゃれお おさむ)
大学入学と同時にダンスを始める。‘91年より寺田みさことダンスユニットを結成。又、近年はソロ活動を展開し、舞台作品だけでなく障がいを持つ人やホームレス、子どもとのワークショップも手がけ、ダンスと社会の関わり、その可能性を模索している。’02年7月「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて、「次代を担う振付家賞」「オーディエンス賞」W受賞。平成16年度京都市芸術文化特別奨励者。昨秋より、文化庁・新進芸術家海外留学制度の研修員としてベルリンに滞在し、障がい者カンパニーであるTheater Thikwaの作品制作に振付家として参加する。



    ↑ ペアで呼吸と方向性を合わせてストレッチ 



     ↑ 一枚のティシュをペアで引き合いながら動く
     (共に 08年5月 尼崎小田地区会館でのWSより) 

 
【お申込・問合せ】

◆Dance&People
075−802−9060
d-a-p@muse.ocn.ne.jp(@を小文字に)
1/14「介護はダンスだ!?」 [2010年01月07日(Thu)]
2010/1/14 13:00〜15:00
「介護はダンスだ!?」

場所:スペースALS−D
講師:砂連尾理
参加者:5名(後半6名)


参加者は、音楽療法の学生の方、知的障がい者のグループホームの方、現ヘルパー、介護経験者等々。
ワークの前に自己紹介。
参加者の方々の実体験での介護の現場の話。「ケア」とはなにか。



○肩、胸を開くストレッチ
☆参加者「普段のばしてないところがのびて気持ちいい!」

☆砂連尾「胸がかたくなると、気持ちに影響が出てしまう。
体の状態でメンタリティも変わってくる。
(体をひらいて)捨て身で向かえば、ボーダーをこえていけるんじゃないかな」


○手、腕、肩のストレッチ
→せなかでひじをくっつける
☆ひじをやわらかく力を抜いて

○首、顔、リンパマッサージ
○足裏、足、股関節のマッサージ




○背中合わせに座る
→シーソーのように揺れ体重移動




☆相手によって、背中からくる情報がちがう


→ペア交代(全員とあたるように)
→最後に背中を密着させたまま、お互いに体重をかけ合い、立つ


☆参加者「人の体、ぴたっと密着して気持ちいい」
「相手が力を預けてくれると、自分も預けることができた。遠慮があったらこちらも遠慮しちゃう」
「人によってつく面積がちがった。砂連尾さんは、接着面が多くて下じきみたいだった。相手が預けてくれるとうれしい」
砂連尾「男女の筋肉のちがいを感じた。体温。凛としたイメージを感じる方もいた」






○座っている相手の前に立ち、手を持ち相手を押す。
押された方は倒れないように力を入れる





→ペア交代(全員とあたるように)

☆砂連尾「下腹を意識し、腕力ではなく奥行きを持って、相手の力を受ける。
受ける=耐える、我慢することではなく、相手の力をもらって返すこと。
そういう風にしていけば共同作業もしやすくなるのでは」
「する・されるの関係になってしまうと、一方が上に立ってしまう。また、受け止めようとしすぎてしまう。対立・対抗ではなく、一体としてどう動くか。それは自分の体をある種放棄することでもあるのかもしれない」

→次は同様に肩を持って押す



○ペアで向かい合って立ち、腕を持ち、持たれた方が、船を漕ぐように体を動かす






○向かい合ったまま手の平をあわせて、どちらか一方が動かしていく
もう一人はその動きについていく





☆足も、からだ全体使って柔軟に
砂連尾「ついていくことは主体的なこと。また、躊躇感もある。
<わからない>ということは重要。わからないときに、いかにどう読み解こうとするか」





○一人が仰向けに寝転び、大の字になる。
四方から、両手足を持たれて不安定な状態で
おなかを動かして文字を書く。
その文字をみんなで当てる。

→背中あわせでおぶさり、足で文字を書く
→背中の上に立って、あごで記号(文字)を書く




☆まったくちがう言語をしゃべる人のようで、なかなか読み取ることができなかった



○一人が目を上下左右に動かし合図をし、その指示を読み取り、動く
☆送ったはずの合図と、それぞれの人が受け取ったものはバラバラだった。



○もう一度手の平を合わせて動くワーク
→合わさっている手の距離を少しあける
→もう少しあける


☆参加者
F「相手によって自分のサインの出し方が変わってくる。Aさんはサインが弱い人だったから、もう少し自分は大きく動いてみようかな、とか、大きく動くBさんには、小さめのサインで十分かな、とか」
F「当たり前だけど、みんな違う」
Dさん「一緒に動きたい、という気持ちがでてきた。なのでCさんに先読みして動かれてしまうと残念な気持ちになった」
Bさん「Dさんとの時は気持ちや姿勢がこっちに伝わって、無意識的にこっちも同じような反応をしていた」
C「どちらが良い悪いではなく、Dさんとの時は信用して動けたが、Eさんは信用できない、あなどれないなと思った。」
A「Eさんと私のペアはそんな感じじゃなかったです」
E「わたしとの時はAさんぐいぐい動いてましたよ」

砂連尾「ペアが変わる度に、気持ちをチェンジし、新たにその人に向かう。一つのことをわかったつもりにならないことが重要ですね。自分の枠を壊していくこと、疑っていくこと。」









写真:草本利枝
記録、文:出村弘美
12/21 「介護はダンスだ!?」WSレポート [2010年01月07日(Thu)]
 「介護はダンスだ!?」
            
日時:2009.12.21(月)AM10:00 〜12:00
場所:京都市障害者スポーツセンター

講師:砂連尾理(振付家・ダンサー)

参加者:約28名(市内事業所の障がい児者の支援者)




京都市障害者スポーツセンターの会議室が、カラフルなマットで敷きつめられた会場に。


○あいさつと意見交換(13分)
参加者と講師が円形に並んで座って今回のWSの意図や、日頃介護現場で感じていることについて話し合う。
「介護はどうしても自分よりも相手中心になりがりなので、今回のWSが自分のカラダをみつめる時間にしてもらえれば」(講師)

「カラダを触れるのが嫌な人もいるから、そういうのに対してどう対応するか」(参加者)
→「相手のことをリラックスさせるには、まず自分がリラックスすること。では自分のカラダをどういう状態にもっていけばよいか。それを探っていきましょう。」(講師)



○カラダをほぐす(30分)
〜足〜
→足の裏を手で揉む
→足首をまわす、ぶらぶらふる
→足の裏を手でつかみ足を伸ばす
→同様に両足裏を手でそれぞれつかみ、Vの字状態になる

・柔軟性とバランスが必要
・普段使っているカラダの範囲を少しずつ広げていく。
・ゆっくり時間をかけてほぐす


〜手〜
手を前に伸ばし掌をぐっぱーする
→人差し指だけ折り曲げる→他の指も順々に
→掌を合わせ、ひじをくっつけ離さないようにして上へ
→後ろ(背中)でも同様に掌を合わひじが離れないように上へ

・肩甲骨や肩の力が抜けていないと自然にあがらないので、肩をマッサージしながら徐々に柔らかくしていく

→長座した状態で、ペアの相手の手を後ろにひっぱりながら、肩甲骨の間に足の裏をやり、背中を押す



○相手の力を受け入れる(20分)
ペアワーク@
一人は座った状態で手を合わせる→後ろへ押されたら、転がらないようにこらえる

・脇腹で相手の力を受け止める
・介護をするとき、あたふたしない自分をつくるためにも


ペアワークA〜船を漕ぐ〜
一人が相手の両手首をにぎり、握られた方はボートを漕ぐように手を動かす(例えると、動かす方はボートオール、相手は水。)
→少し難しいので、はじめはお互いをひっぱりあってカラダ全てを相手に任せる練習から。

・変に二人の間に気遣いがあるとぎこちない動きになりやすい。
・動かす方、掴んでいる方、どちらもの働きかけが大切。


▷参加者の声
「相手を知っていないと不安に感じる。」
「息が合ってないとやりづらい。」
「身を任せることって気持ちいい。」
「力加減が難しかった。」





「相手に合わせたやり方、力のかけ方が大切。」(講師)




○相手との距離間隔(25分)
ペアワーク@
→正面で向き合って立ち、お互いが楽な距離間隔を探る
→どこまで近寄れるか、お互いの距離を縮めていく

「不快なところがどこか、そこにどこまでいれるか、を知る練習。障がい者の方と接するとき、普段他人と接する距離とは違う領域に踏み込む場合があるので、そのときどこまでなら大丈夫なのか知っていることは大切。」(講師)


ペアワークA
向き合った状態で、両掌を合わせる。
→30秒間お互い体重をかけあう。

▷参加者の声
「力をかける側とかけられる側とで同じ時間なのに時間の長さが違うように感じた。」
「心地良い手の高さの位置を探りたい。」
「ペアによってしんどそうなところもあれば楽そうなところもある。その差はお互いの(立ち位置の)距離間隔が違うからかもしれない。」




○相手の動きを左右する(25分)
ペアワーク
お互い正面で向き合い、片方の掌を合わせる。
→一方が動かしたい方向へ動かす
・動かす側はゆっくり伝える。
・動かされる側は相手に身を任せ、自然な状態に。
→同様に両手で。





→相手の背中に掌を置き、動かしたい方向に歩いていってもらうよう掌で伝える。





・自分の考えはなかなか伝わらないから、ふたりの間で通用するルールを手探りでつくっていくことが大切。


▷参加者の声
「お互いのルールが生まれる。」
「自分がやろうとやっていることもなかなか相手に伝わらない。だから(より伝えられるように)工夫する。」
「相手に伝わっているのか、伝わっていないのかがいまいちわからず不安だった。」





〜参加者アンケートより抜粋〜


「個々の関わりのむずかしさを感じた」

「頭ではわかっていたが、人それぞれ他者との距離感が違っていたり、伝えようとする手段や感じ方が違っていたりするということを、体を使って実感できた」

「最後にやった背中に手を付けて方向を教えるコミュニケーションから、言語以外で相手とコミュニケーションをとる事は、互いに集中して、相手の事を知りたいという思いが必要だと思いました」




記録感想
「コミュニケーションをとれることは本当にいいことなのか?」という言葉から始まった今回の砂連尾さんのWS。’コミュニケーション=素晴らしいもの’と思い込んでいた私にとって、その問いは頭をこつんとやられたように響いてきた。
「コミュニケーションをとるってどういうことだろう?」言葉でカラダでいろんな手段を使っても案外伝わらないことって多い。でも、だからこそ相手と一緒に構築していくことが大切なんだ、と今回のWSで気づかせてもらった。
10組以上のペアが、それぞれの伝え方、受け取り方でとまどいながらも相手に伝えることをされおり、そして参加者の皆さんがペアワークをやっているときとても楽しそうなのがなによりの答えな気がした。
 

記録者:児玉依美奈(立命館大文学部心理学専攻)

アシスタント:辻野恵子、出村弘美
写真(一、二枚目):草本利枝
11/5「介護はダンスだ!?」レポート@ [2009年11月10日(Tue)]
11月5日(木)13:00〜15:00

スペースALS-D にて

ALS患者甲谷さんの住まいに隣り合っているスペースです。
京町屋を改造した吹き抜けの心地よい静かな空間。


「介護者対象のワークショップではあるが、マニュアル的なものではない。
言葉のコミュニケーションじゃないところでの、(体の)コミュニケーションを、日々の生活や介護の現場に変換していけたら」(砂連尾)

・自己紹介  介護をしている人、やろうかと考えている人など


@・ストレッチ 

・足裏マッサージ、足首・手首まわし、足・腕・ひじのばし
→肩を上下させる
→首の後ろで手を組み、胸骨を開く・閉じる
→手を後ろで組み、肩を上下させる
→そのままひじをくっつける(力が入っているとくっつかない)
「融通のきく腕になる発想の練習」
「腕がこうゆう状態になれるんだ、ということを知る」
「生きる=力を入れること、につながりやすく、抜くことはむずかしい」(砂連尾)























後ろ手にして、ひじが付くようにします。
肩甲骨と肩甲骨の間を柔らかく
狭めます

ふだん、上腕に力を入れていて、
けっこう腕が肩甲骨につながってることを
忘れていますね




























痛さと、気持ちよさのギリギリのところを探る

他人のカラダって、どこまでやったら大丈夫か?わからない。
怖いです。
でも、怖いのが基本!





























ブルンブルン、両手をそれぞれ逆に回します

あれ〜、どうなってんの?
けっこう出来たり、出来なかったり



(続く)
11/5「介護はダンスだ!?」レポートA [2009年11月10日(Tue)]
A
・ペアで向かい合い、船を漕ぐように、交互に引っ張り合う。





















一人が手首をつかむ。
つかまれた方が、相手を揺らす

昨年の尼崎での講座では、つかまれた方が船頭さんで舟をこぎ、
つかんだ人の方が、揺れる水(波)というイメージでやりました。
普通は、手をつかんでいる方が主体的に相手を動かす、と思い勝ちですが、
ここでは逆で、つかまれてる方がリードする。






















腕の力だけで相手につながろうとして
身体全体を固めてしまい勝ちです。

相手の体重をどこで受け止めることができるか、どうすればいいか。
「人と対するとき、柔軟であると同時に−受け止めるからだ−が必要」
「腕で相手をとらえると直線的、腰でとらえると奥行きがあり、相手に力をかえすことができる」(砂連尾)
























→正座をしている相手の肩を押さえる。
座っている方は立とうとする。
「受ける=受身ではない。受ける側も主体的に、受ける時に同時に返すように。」(砂連尾)


後ろに、ころんと倒されないように

相手の力を受けとめる・・・

いわゆる丹田に力を入れる、ということなんでしょうが、・・・・・・

こ、こ、これは、難しい!

(続く)
11/5「介護はダンスだ」レポートB [2009年11月10日(Tue)]
B

相手と手の平を重ねて、一人がひっぱりながら進む。
どこまでもっていかれることができるか。どこまでついてこれるか。お互いに探り合う。




















ひっぱられる人は自分で身体を伸ばして床に安定させながら
相手と手の平を重ねた状態で、
身体を任せていく。

「相手とどこまで関われるか」
「自分の体を使いきれば、相手のことも見えてくる。己の今の状態を知ることが大切」
(砂連尾)

























「どこまで体を任せるのか?任せて良いのか?
任せられているのか?
どんな風になっていて、どんな風につながってるのか?わからなかったけど、
考えさせられました」(参加者感想)


























※手を重ねて引っ張り合う、というこのワークについての参加者の感想のなかで一番多いのが「自分のからだがどうなってるのか?わからない」というものです。
自分の身体がどうなってるのか?客観的にわかっている、という人は、案外少ないようです。
ダンサーや俳優が身体介護に入りやすいとすれば、理由はこのあたりのところにあるのかもしれません。
しかし「どうなってるのかわからない」と言えるというのは、まずはとても重要なことだと思います。
11/5「介護はダンスだ」レポートC [2009年11月10日(Tue)]
C





















相手に手で切り込む
相方は、切り込まれる前にかわす(さばく)

その時、ギリギリまで相手との関係を持つこと。
さばくときは、むしろ踏み込んでいくように。

「一期一会、今のこの人とその時しかない関わり、この一瞬だから真剣に関わろうとすること」(砂)

中途半端な切り込みは、気持ち悪い。


「真剣に相手にやり取りできる時の気持ちよさが知れました。」(参加者)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※この日の、一番最後のワークは、寝ている人をなんとかして起き上がらせてみようというもの。
介護マニュアルを使う人もあれば、全く何も知らない状態で、試行錯誤しながらやる人もいる。
最後は、何を使ってもいいし、とにかく、自分なりの方法で何とか相手を起き上がらせてみることをやってみました。




















いわゆる介護マニュアルではなくて、
何も知らない状態で
寝ている相手をなんとかして起こしてみる
























介護マニュアルも使い、自分の工夫も使い、とにかく、何とかして相手を起き上がらせてみよう。ウウウウウーーーーー




※参加者の感想より

・「刀で切リ込む動き」と「寝たきりの人を起こす動き」が印象に残った。
相手との距離や遠慮があった時に、それを縮められたり、開けられたりした時に、楽に動けるようになると知った。
・知らない人と関われたこと、と、関りながら身体を動かせた事が印象に残った。
・「他人を起こすワークで」自分が寝てるとき、相手に任せる事が大事だと思った。
・自分の身体が、一体どうなってるのかわからないこともあったが、自分の体の可能性も感じた。例えば腕がどこまで動くかとか、今まで考えた事もなかったが、まだまだ自分の体も捨てたものじゃないと思った。
・体が動かない、言葉が発せない人も、五体満足な身体を持つ人も、生身の体の不思議さは同じなんだなと思った。
・砂連尾さんの話が、とても興味深かった。
・気が合ったというか、一緒になって動いているという瞬間がとても気持ちが良い


※ワークショップの後に、ALS-Dプロジェクトの由良部さんから、スペースやALS患者の甲谷さんや介護者募集についてのお話を伺いました。


撮影:草本利枝
記録:出村弘美
記録まとめ:五島智子
10/18「介護はダンスだ!?」 参加者の体験レポート [2009年10月20日(Tue)]
砂連尾さんWS「介護はダンスだ!?」 

10月18日 京都アスニー 参加人数7人



人と接するってどういうことだろう。
「人の体を通して自分の体を見たときに、その人に対してどう関わっていくか考えるきっかけになるんじゃないかな」(砂連尾さん)
―WS参加を通して、どうやって人と接していこうか考えてみる。


〜前半〜

自己紹介、ストレッチ(腕、肩、足)。
―腕を上にあげてプラプラ。手首、ひじ、肩甲骨と分けてとらえてみると、動くところがわかって使い方にバリエーションが出る。
―ペアになり肩のストレッチ。一人はうつぶせになり、もう一人は横に座る。横に座った人が自分のひじの内側にうつぶせた人の手首をのせ、抱きかかえるようにする。強すぎると肩が外れてしまいそうでこわい。抱きかかえる方から「手羽先やったらぽこっととれるで〜」という声も。どこまでやっていいのか探りながら行う。








〜後半〜

【ワーク1:引っ張り合う】
●手の平を重ねて(つかまずに)引っ張り合う。
●ペアになり一人が片足を踏み出し片手を伸ばす、伸ばした手をもう一人が引っ張る。
―(ワーク1は片足を踏み出す方の立場で記述)手から背中までがギューと伸びるはずなのに、グラグラしてしまう。体勢が違うよと言われても、自分がどんな状態になっていておかしいのかがわからない。砂連尾さんがもう片方の手を引っ張り補助をしてくれると、伸びる感覚に意識が傾いた。







●伸びるのを実感するため3人一組へ。片手ずつそれぞれが引っ張る。
―このとき、さらに体勢を整える補助を受けた。どうやら立ち方を間違えていたのが、グラグラする原因だったよう。後ろ足がつま先立ちになっていたのだが、これでは足に力が入らず、体重をきちんと支えられない。相手に手を引っ張られるという意識だけでなく、自分も足を床下に引っ張る意識を持つとうまくいくようだ。両足をつけていられる範囲で開き、アキレス腱伸ばしのように膝を曲げる。

●ペアになり、相手の手をとり、周りを衛星のようにナビゲート。
― 一人が踏み出し体勢、もう一人がその人の手をとり、前から後ろに大きく回っていく。

●一人ずつ砂連尾さんがナビゲート。
―ナビゲートされる時に、手が背中に来る体勢になると肩の辺りが力んでしまったり、逆に脱力しすぎて背中の反りだけで回ってしまったりすることがある。どちらも力の入る場所を意識するとうまくいく。ナビゲーターに手を引っ張られる時に、足を床下に引っ張るイメージで行うと大きく回れた気がした。気持ちよく回れる参加者Yさんは、「腰が安定している」とのこと。





【ワーク2:相手の手の力を感じて歩く】
●まずは皆で後ろ歩き。次に半分に分かれて見合う。
●ペアになり、後ろの人が前の人の背中や腰に手をあててグ〜と押す。前の人は力を感じたら動く。こちらも半分に分かれて見合う。







1回目:後ろの人のエネルギーを感じて前に歩く練習
―わりと早くに歩き出すが、「歩く」という前提にとらわれて、伝えてないのに歩いてしまうこともあった。どうすればうまく伝わるか、どのくらいの力を感じたら歩き出そうか。「手で押すのか、それとも体で押すのか」「歩く力に達しなかったので待ってました」という声が参加者からあがる。

2回目:「歩く」のではなくて、「押されるから前に出る」でやってみよう。
―「歩ける力」の基準は人それぞれだけど、基準をちょっと上げてやってみた。しかし踏ん張りすぎてしまうこともあった。

3回目:体の角度
―ここで体勢に目を向ける。力を感じようとして、相手にもたれすぎてはいないか?お互いの関係がとれるところを探る。

4回目:探り合いには時間がかかる。
―「行こ言われてるけどまだ行けんわ」(参加者)

5回目:最後にもう一度。
―1回目から比べ、力を感じて歩くということに注意深くなっている。
残念ながら私はまだどう力を入れようか右往左往していた。ペアになったMさんの「急に力抜かれると行けんくなる、一定の強さでずーっと押してもらう方が安心する。これが信頼関係かな」という感想が、WS外にも応用出来そうで、思わず納得。ワーク2終了後は、「色んな人の押されを味わってみたい」「(押す力が弱い時)伝わるけど待つ」等の感想があがった。







〜感想〜
私は「人と接するのが苦手だ」とよく思う。すぐに「出来ない!」という感情で頭がいっぱいになってしまって、自分がどうなっているのかもわからないし、どう工夫したら接しやすいのかも考えられなくなってしまう。苦手になる原因は、自分の感情でいっぱいいっぱいになっているところ。WSで得たヒントを胸に、少しずつでも相手を見ていきたい。少しこわいラインをこえて、力の入る場所を探して…相手も私のことを探っているのだということを、ちゃんと覚えておこうと思った。

体験感想文:前田愛美

写真:草本利枝


〜他の参加者の感想より抜粋〜

ワーク2について
・・・・「自分はこの強さで歩く」と相手に対して自己主張したり、押している時もペアが最初とは変わって自分の力のかけ方に対して反応してくれるようになり、このワークで、その時に相手に親しみというか、信頼感のようなものが生まれました。
・・・ワークショップが終わった瞬間、関わる理由もなくなって、そのままもとの通りすがりの人になっていくのは特に何も思っていませんでしたが、今回、自分がのびのびと主張することで、相手に対する心の距離が全然かわるのに驚きました。たったこれだけの時間で変わるものなんですね。・・・

9/7「介護はダンスだ!?」体験レポート/前半 [2008年10月22日(Wed)]
〜介護者・対人援助者向けの『からだと対話』体験講座〜 
参加者 井上かほりさんによる体験レポート (前半

 2008年9月7日(日)13:30〜16:30
尼崎市小田地区会館 2F 大広間
講師:砂連尾理氏



午後の日差しが差し込む広間で、リラックスしてワークショップはスタートしました。今回のこのワークショップは介護や対人援助をしている方が対象で、遠い人は島根県から来たということからも、皆さん非常に熱心なのがわかります。
 介護という現場では、どうしても被介護者が中心になりがちで、自分はさておき、という現実があるそうです。「もっと力を抜いて、楽しんでやりましょう」という講師の砂連尾理さんの言葉が印象的でした。

部屋に参加者が円形に散らばり、砂連尾さんがその中心に立ちナビゲートをしてくれました。


@ 手足のストレッチ
 まずはストレッチから。腕は前後に回転、脚はぶらぶらと振り出します。それぞれ背骨やその付け根を意識し、元からほぐすように意識します。まだまだ体は硬いですが、一度はやったことのあるこのストレッチに誰にも躊躇はない様子です。


A 目のストレッチ
 深く呼吸をしながら、それに合わせて眼球を上下左右にそれぞれめいっぱい持っていきます。ストレッチ後はリラックス。どんどん力を抜いていきます。


B 肩のストレッチ
 体の前で拝むポーズのようにし、ひじを合わせ、呼吸とともに上へ上へと引き上げていきます。肩甲骨の開閉を意識することが重要。ここでペアを作りました。相手の手首や腕を持って、呼吸に合わせてぐいっと上へ上げてやります。呼吸の深さや補助のしかたによってぐんと成果が上がる人も。「他者」の登場です。


Cひじのストレッチ

 今度は体の後ろ側で手を組み、ひじを合わせます。これはできる人の方が少なく、無理に合わせようとしても絶対につきません。ここでもペアになり、サポートが入りました。腕を持って、呼吸とともにひじを近づけてやります。参加者はひじの力を抜き、自分の体にとらわれない、つまり頑張らないことを学びます。意識から変えると、先ほどまで緊張し、くっつけようとすれば骨が折れるのではないかと思うほど反り返っていた腕が関節にしたがってすんなりと合わさりました。個人差はありますが、サポート(他者)によって力の使い方の変化を実感できました。









D転がる


 あぐらをかいて座り、ダルマのように転がります。右足→右腰→背中→左腰→左足と順に床に接していき、最後起き上がります。なかなかスムーズに起き上がることができません。その原因は体の硬さや使い方もありますが、「恥ずかしい」と思う気持ちもあったのではないかと思いました。あぐらをかき、股を開いた状態で転がる、つまり他者に投げ出すことからくる恐怖が身体を硬くさせ、それをごまかすために「できないわよね〜」となる。女性ならなおさらだと思います。また、起き上がることにやっきになり間違った身体の使い方で実践してしまっている人も。「できることがよいことではありません。状態は起こして、身体の力の自然な流れにそって転がってみてください」とお手本を見せてくれる砂連尾さん。当初の目的を思い出しました。力を抜くこと、楽しむこと。できないことにぶつかってもやわらかく受け止めること。



Eペアでストレッチ

 身長や体型の似た者同士で背中合わせに立ちます。一方が腕を上に伸ばし、もう一方が手首あたりをつかんでぐいっと体を折り曲げます。上の者は相手の背中に全体重をあずけ肋骨がのびのび、下の者は相手の重みを利用して肩甲骨がのびのび、「気持ちいい〜」という声があちこちから聞こえてきました。意識するまでもなく気持ちの良いこの運動、この感覚が、少しの意識でどこにでもあるのかもしれないですね。


F一緒に立ち上がる

 今度はペアで背中合わせにしゃがみます。肩と腰を合わせたまま、せーので一緒に立ち上がります。この時手を使ってはいけません。相手にもたれかかったまま立ち上がるため、少しでもタイミングや力加減がずれるとスムーズに立ち上がれないのです。「相手の力を利用することは、すなわち相手とちゃんと関わること」だと砂連尾さんは言います。参加者の皆さんを見ていると、相手を思いやればやるほど、もしくは遠慮すればするほどおかしな力がかかり、自分が前に倒れこんでしまうことがあるようでした。それは優しさではなく(もちろん少しはありますが)相手と真剣に関わっていないことなのです。離れそうな時ほどどんどんくっついて(関わって)いくことが大切なのだなと改めて思いました。この「他者と真剣に関わる」というのがどうやら砂連尾さんのキーワードのようです。


G手をつないで  

 ペアの相手と両手をつないで向き合います。一方の手を縄跳びを飛ぶようにまたぎ、手をつないだまま体をぐるっと反転させ、もう一方の手をまたいでもとのポーズに戻ります。これも力のバランスがとても難しい。力の流れを相手と一緒に確認していかなければ腕がぐにゃりと曲がったり、反転させた体の姿勢が醜く崩れてしまいます。いかに最小の力で運動を完結させるかが重要です。しかし美しさを競うわけではもちろんなく(D転がると同じように)力を抜くことはいつも根底にあります。その上で利用できる力は利用し、与えられる力は惜しみなく与える。ペアになってからは相手との関わり合いを常に意識していきました。



〜休憩〜

 休憩がてら、円を縮めて皆で談笑。簡単な自己紹介の場を設けていただきました。
 参加者には次のような方がいました。
・ 介護に携わっていて、同僚の誘いを受けて一緒に参加した。
・ ダンスをしていて、砂連尾さんのWSに興味があった。
・ ヨガ講師をしていて、たまたま知ったこのWSに興味を持った。
・ とにかくタイトルに惹かれて。などなど。
皆さん介護の現場ならではの問題を抱えていたり、より自由な身体を求めて参加しているのだという感想を持ちました。
 介護というのは、いきなり人に触れなければならない仕事。そのため、どうやって相手に不快な思いをさせずに接するかというのは非常に重要なテーマであると砂連尾さんは語ってくれました。彼によると、「力を抜く」ことと「完全に力を抜く」ことは違うのだそうです。不要な力が排除された身体に、人は自然と安心することができるのかもしれません。
 「その人を知りたいと思えば、介護する/されるという立場はなくなります。そしてそれはとてもクリエイティブな関係になります」。相手と関わって、自分も相手も気持ちのいいポイント(それを砂連尾さんはしばしば快楽ポイントと呼びます)を探るという彼のテーマは、介護者が日常で被介護者とするコミュニケーションと同じなのだそうです。それがうまくなされたとき、心身ともに開放されるのでしょう。


(後半に続く)
9/7「介護はダンスだ!?」レポート/後半 [2008年10月22日(Wed)]
(後半)

H押し合い


さて、引き続きペアで行っていきます。一人が正座、もう一人がその正面に立ち、座っている方の腕を持って後ろへ押していきます。座っている方は後ろへ滑っていってしまわないよう、座ったまま相手に向かっていきます。このときのポイントは、肩を怒らせ抵抗するのではなく、相手と自分の力のベクトルをぶつけ、打ち消すことです。その為には接点を探ることが必要になるし、全身で力を受け止める必要があります。丹田を意識するだけで体が安定しお腹の底からパワーが湧いてくるようでした。



I反らせ合い

一人(Aとします)は自然に直立、もう一人(Bとします)はその隣に、Aに体を向けて立ちます。Bが片手でAの手首をとり、片手だけバンザイをさせる要領で上に持ち上げます。そしてそのままぐいっと腕を後方へ。もう片方の手でAの腰を支え、AはBに体を預け伸びをします。これは非常に難しい。手・足・腰だけで自分を支えることが必要になるのですが、意識がBに支えられている手や後ろにばかりいってしまうと足・腰がついていかずバランスがとり辛くなるのです。結果リラックスどころか自分の体重を支えるのに必死になり足がプルプル…なんてことも。
 ここで砂連尾さんが参加者全員と一人ひとりペアになりナビゲートしてくれました。まず、自分の状態を確認していきます。自分が一番楽なポイントはどこなのかを素直に探っていくことで、相手のことを意識しすぎなくなります。これはA・Bどちらにも言えること。「いかにお互いがわがままになれるか」いい意味でこれができたとき、この運動は成功するのでした。







J相手をコントロールする
 

 最後に、部屋全体を使った運動です。参加者をペア同士で数グループに分けます。一人は目をつぶったまま前進するだけ。もう一人は盲目の相手を自由自在に操ります。ほかのメンバーとぶつからないようにするのもそうですが、なるべく無駄な力を加えずいかにコントロールするかが重要です。腕を無理やり引っ張ったりぶつかる直前で動きを封じてしまうのではなく、片方の肩を軽く押して方向転換させたり、遠心力を使って危険を回避させるのです。始めはギクシャクと相手に触れる人が多いように見えました。すると不思議なことにそのギクシャクは目をつぶった相手にも伝わり、見えないこともあいまって恐怖に変わってしまいます。ない壁にぶつかると思い不安で目を開けてしまったり、つい歩むのが遅くなってしまいました。
 「大切なのは相手のリズムやエネルギーを感じることです」と砂連尾さん。作業的にただ動いてもダメなのだそうです。言われて皆さんの動きがだいぶ変わりました。どんどん打ち解けてくると、目をつぶった方も相手を信頼しきってより自由に動き回るようになりました。まるでダンスを踊っているよう。「とらえ・とらわれる関係からもっと緩やかな関係になれると良いですね」。



〜感想〜

 介護とダンス、一見つながりがなさそうなこの二つに通じるものは、他者との密接な関わりだと思います。「自分ひとりで何もできない」ことも「人と近すぎる距離で気苦労する」ことも、どちらもとても苦痛です。役に立ってあげようと気張るのではなく、「自分はあなたに体を開放して預けます、あなたに対してとてもリラックスしています、楽しめばいいではありませんか!」という姿勢になるだけで、驚くほど心地よい関係になりました。自分の体の声に耳を澄ませば、自然と相手の体にも気づくようになるのだということは大きな発見になりました。自分にわがままになる、なかなか難しいかもしれませんが、とことんわがままになり快楽ポイントを探していけば、それが相手をリラックスさせていることになるのかもしれない。そんなことに皆が気づけたら、それはとても素敵なことだなと思いました。砂連尾さん自身のリラックスした、快楽ポイントセンサーがフル稼働する笑顔で皆が和み、私たちは今まさに“関係”を築いているのだと実感できたひとときでした。



井上かほり
立命館大学4回生。ダンスも介護も未経験。現在「とまる。」企画に参加中。砂連尾さんを特集するにあたり、今回無理を言ってこのWSに参加させていただきました。ありがとうございました。
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