CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« ダンスと見えないこと | Main | 新聞などの掲載記事»
トップ写真
2020 大山崎ふるさとセンター にて -
プロフィール

Dance&Peopleさんの画像
項目一覧 
最新記事
リンク集
介護者対象ワークショップ情報&レポート [2011年04月15日(Fri)]

■2010年度介護者WSレポート

「介助者のカラダとこころを考える」WSシリーズ2010vol.1〜3 

介助者×当事者×コンテンポラリーダンサーで
今ここ!のカラダとこころとあいだがらをダンスする


WS詳細→こちら 

vol.1  9/17(金) レポート  
vol.2  10/2(土) レポート
vol.3  11/27(土)オープン・ミーティング
レポート         
     
 
■2009年度「介護者のカラダのリフレッシュ講座」
担当した4名のアーティストインタビュー はこちら

細見佳代
山田珠実
黒子沙菜恵
砂連尾理


今ここ!のカラダとこころとあいだがらをダンスする [2010年12月08日(Wed)]

<チラシ表>


<チラシ裏>



「介助者のカラダとこころを考える」ワークショップシリーズ2010 vol.1〜3


介助者×当事者×コンテンポラリーダンサー

今ここ!カラダあいだがらダンスする




このワークショップは介助者と当事者、ダンサーで対話しながら作っていきます。
ダンスと言っても、普段の動きの延長線上にある誰にでも出来るもので,難しくありません。

介助者と、介助される障害当事者の関係については、以前から色んなありかたが言われて来ました。最近では、がんばりすぎて介助がしんどくなってしまう人、自分のしんどさに気づかないである日倒れてしまう人もいると聞きます。 

介助は人によって千差万別、毎日違って、試行錯誤で悲喜こもごも、両者の間柄は一種独特で即興ダンスと言えるかもしれません。介助してるワタシは、介助されるあの人は、どんなことを感じてるんだろう?と、いつもの介助ー間柄ーを思い起こしながら、自分のカラダと心をじっくりさぐってみてください。自分自身を観てみることで、気づくことがあるかもしれません。
まずはカラダが資本!ということで、ぜひご参加ください。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

vol.1 9/17(金)19:00〜21:30 → レポート
    会場:「パーティ・パーティ」1F
        (大国町より徒歩3分)
    「違い・不理解の関係性
     〜ディスコミュニケーションこそ、最もクリエイティブ!?」
        ダンサー:砂連尾 理                 


vol.2 10/2(土)13:30〜16:00
    会場:デーセンターいるか「からほり くら」
    アクセス:長堀鶴見緑地線「松屋町」駅より徒歩7分
          谷町線「谷町6丁目」駅より徒歩8分
         
    「互いの身体を認め合う
     〜そのカラダ!なんて素敵で、面白い!」
         ダンサー:黒子沙菜恵        

vol.3 11/27(土)15:00〜17:00(オープンミーティング)
             17:00〜(懇親会)
      会場::「パーティ・パーティ」1F
        (大国町より徒歩3分)
    「ふりかえり〜きもちとからだの関係性へのワークショップについて」

 
対象:介助者・障がい当事者・介助コーディネーター・講座講師 身体表現ワーク関係者
    
定員:vol.1・2  各8名  、vol.3 20名  (要予約) 
参加費:vol.1・2 1000円(お茶・お菓子付)
     vol.3 参加無料、 懇親会は材料費500円、持込歓迎!

詳細→お問合せ Dance&People 
          T/F 075−802−9060 まで
          d-a-p●muse.ocn.ne.jp(●を@に)

※会場地図は、お申込者にお知らせします。  

<主催>Dance&People
<協力>NPO法人ぺんぎん  NPO法人日常生活支援ネットワーク
<企画 + ナビゲート>五島智子・椎名保友・渡邉あい子
<助成>公益財団法人大阪コミュニティ財団
     /西日本高速道路エリアパートナーズ倶楽部地域活性化支援基金

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考:2009年度「介護者のカラダのリフレッシュ講座」
講座担当の4名のアーティストインタビュー はこちらでご覧いただけます。

細見佳代山田珠実黒子沙菜恵砂連尾理
2010/11/27記録「今ここ!」WS [2010年12月07日(Tue)]
「介助者のカラダとこころを考える」ワークショップシリーズ2010

vol.3 11/27(土) 会場:「パーティ・パーティ」1F

15:00〜17:00(オープンミーティング)
「ふりかえり〜きもちとからだの関係性へのワークショップについて」
参加者:8名



からだほぐしからスタート!
○ストレッチ
一人ひとり、ほぐしたいところを言い合い、からだをのばす。
ここをストレッチするには、どうしらいいの?こうしたらここがのびるよ〜
と皆で教え合いながら




○手の平ワーク
ペアになって、手を触る。
触る人は目をつむり、相手がどんな人か?
出身地はどこか?など、手の感触からイメージする。

「この方は(手がすべすべしてるから)関東方面の温泉旅館の娘で、手芸が趣味で、、」
などなど、相手の手から想像したことを発表。
全員発表したら、次に自己紹介+正解発表!
当たっていることがあって驚いたり、
いままで気にとめなかった自分の手を改めて感じたり、、






○ふり返り 
vol.1、2の写真をスライドで見ながら、今回のワークショップを改めて考え直してみる。




vol.1砂連尾理さんのワークショップ
vol.2黒子沙菜恵さんのワークショップ
それぞれの講師のワークの違い、参加者の反応について


○砂連尾さんのワーク  より
「『遠慮』が一つ、テーマだったんじゃないか。
腕をねじるワークでは、痛気持ちいいギリギリを探ることをしたが、ねじられる方は相手を信用できないと、力を預ける事が出来ないし、ねじる方も遠慮しすぎてしまうと、うまくいかない。」
「砂連尾さんの相手へのふみこみかたはすごかった。」
「写真一枚でいろいろその人の状態がわかっておもしろい。他の人はこんなことをしてたんだね!」
「障がいのある当事者の方がいたり、介助者といってもいろいろな種類の介助者がいて、いろいろな話が聞けた」

○黒子さんのワーク
「『場』の力があった。」
「黒子さんの笑い声、たたみ、せまい空間。相手との関係が近くなりやすかった。」
「ヘルパーと当事者が一緒に参加することの可能性、発見があった。
参加していたのはいつも一緒にいることの多い近い関係の二人だったが、そうじゃない関係の二人だったら、どうなるのか。そういう人たちにこそ届けたい。」



17:00〜(懇親会)
参加者:11名+こども:1名

お鍋をつつきながら、フリートーク
砂連尾さんも合流。
(砂)「このようなワークショップで、一回しかないという時に、どうしたらいいのかを考えていきたい」

ワークショップのあり方について。
文化政策の上での「アウトリーチ」
福祉用語としての「アウトリーチ」の違いについて。
日本のアートと福祉の団体について。

いろいろな皆さんの意見・議論が飛び交いました。


−終了−

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


このような話を、また持ち帰って、それぞれが考え、またそれを話ができる機会があれば、
いろいろな問題への糸口が見えてくるような気がしました。
(demura)

記録:出村弘美




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
振り返りミーティングのレポート

・日常の中にダンス

(冒頭のごしまさんナビのワークを受けて)改めて身体を用いたワークショップは、身ひとつあれば誰もができ場を問わなかったり、自由なツールだと感じました。普段調理をしたり会議をするスペースが、身体を見つめなおしたり他者との異なる身体に意識を向ける場に簡単に変わる、ということが今回の一番の発見でした。そこにいる人たちの存在で場が構成されていくことがよく表れていました。
ふだんD&PのWSはホールなどで行なっていますが、日常生活の中にWSを組み込んでいくと色んな化学反応が起きてきっと、もっとおもしろいことになるだろう、と思いました。



・振り返りの内容

今回の振り返りでは、これまで行なってきたWSの内容を説明することが主でしたが、もっと参加者自身の感想やワークをどのように意味づけていたのかなどを聞きたかったです。参加者が限られていたので難しかったと思いますが、アンケートなどから得た参加者のフィードバックを伝えることで、その場で何が起きていたのかを、このWSを体験したことがない人たちにも知ってもらうことが出来ると思います。





・混沌@鍋

人当たりの良さや共感よりも他者との違和を大切にしたい、そう強く思った鍋の日になりました。ヘルパー、ダンサーなど各専門分野に長けてる人たちが繰り広げる、強烈で複雑に入り組んだ福祉と表現活動の抱える問題話の数々を前にして、自分のあまりの無知さ故に下手に介入してはいけないような気がしてただ聴くだけで精一杯でした。と同時にこの隔たりは孤立しがちな福祉との関係にどこか似ているようにも感じました。普段耳慣れない専門用語などが頻出する福祉の話を聞いていると、どうしても自分とは切り離した視点を持ってしまいがちになりました。今回のような話し合いでは、だれもが共通する切り口から掘り下げていくことができたら、良い意味でのディスコミュニケーションが生まれたかもしれません。
また、自分が無意識の内にアート>福祉という優劣をもっていることに気づかされ、報告会後しばらく自己嫌悪に陥いりました。社会の中で偏見というか、何かシステムがつくられており、それを自分も知らず知らずの内に植え付けられていることへの怖さ。一元的な見方を脱して、すべての分野が対等になれば大きな力が生まれるのに、と強く感じました。そんな当たり前のことを当たり前に思うのはなかなか難しい、と気づかせてもらえるいい機会をありがとうございました。


児玉依美奈(記録)
10/2「今ここの!・・・」WSレポート [2010年10月06日(Wed)]

「介助者のカラダとこころを考える」ワークショップシリーズ2010vol.2
介助者×当事者×コンテンポラリーダンサーで
今ここ!のカラダとこころとあいだがらをダンスする

vol.2 「互いの身体を認め合う〜そのカラダ!なんて素敵で、面白い!」

日時:10/2(土)13:30〜16:00
会場:デーセンターいるか「からほり くら」
ダンサー:黒子沙菜恵 
参加者:8名


○ウォーミングアップ

→からだの気になる部位を手でごしごしとなでる 

→座った状態でゆっくりと深呼吸
 呼吸のリズムに合わせて拡げた両手を上げ下げする

→ペアになって、頭・肩・背中を指先でトントンマッサージする
 手の平を相手の背中に置く
 シューっと上から下へ力を流す
 からだや腕を揺らす


「手の平、あったか〜い。浸透するな〜。」
「頭をトントンされるのが気持ちいい〜。」

→ペアで、座った状態で背中を合わせ、もたれ合う
お互いのペースに合わせて揺れる


 
「激しく揺れると人間マッサージ機みたいでおもしろい!」


○自己紹介
参加者と講師が円形に並んで座って自己紹介。
歌って踊れるケアマネージャー、ヘルパー、絵本作家、マッサージ師など様々な方々が参加。

→全員で輪になり、手や足で誰かのからだにタッチ

→ひとりのポーズを全員で真似る



子どものボディランゲージをしたり、ツイスターゲームをしているみたいになったり、皆さん楽しそう!


〜休憩〜


○イマジネーション
→人差し指にホタルがとまっているという設定で、隣りのひとの指に移していく



→同様に指以外のからだの部位でそっと移していく
お尻、ひざ、耳の後ろなど高度なところにホタルはとまっていきます!



○相手の力を受け入れる

→ペアになり、立った状態でお互い正面で向き合い、片方の手を合わせる。


→相手に身を任せ、自然な状態でからだを動かす。



→発表
ラテン系ダンスように情熱的でダイナミックな動きをするペアもあれば、繊細な動きをするペアもあり千差万別。

→ペアチェンジ



赤ちゃんも一緒に3人で。
「ちびっ子がいるから生まれてくる滑らかな動き!1対1のときとはまた違う感じ。」


参加者の声
「距離間が近い人だったので、体の芯に向かって動く事が出来た。」
「(他のペアの発表を見て)同じエネルギー量だと感じた。」
「信頼感があった。そのままいっちゃえっていう気持ちになれる。」

講師「その人の持つ存在感がすごい。だから、ペアをかえると全く違う印象を受ける。」



○交流会
くらの素敵な空間に包まれながら、お団子を食べながら今日のWSの感想などを話し合う。

・普段の生活ではあまりない経験ができた。ボディランゲージや他者のからだに触れることは日本の文化であまりしない。
・こういうWSを経験してから、介護の現場にいくとまた違うのかもしれない。介護だけでなくもっと身近なところでもやってみたい。
・このWSが関心の無い人やおもしろくない、気持ち悪いと感じる人の意見はとても貴重。どういう点で受け入れられないのか。そのディスコミュニケーションもおもしろいはず。
・“相互関係”をどう結ぶかが大事。
・家族や施設だけに閉じこもらないことが大切。それぞれの共同体を結ぶネットワークが必要。
・場のもつエネルギーは大きい。

ほか、尽きない議論が展開されました。




記録者感想
今回のWSは、なんと再生された蔵!で行なわれました。身障者施設であるデイセンターいるかさんの活動スペースで、バリアフリーに改造された中は古さと新しさを感じさせるとても素敵な空間でした。
人が場になじむのか、場が人になじむのか…参加者の方々が本当に楽しそうに溶け混み合っていて、からだもこころも関係もあたたまるような時が流れているように感じられました。
普段あまり意識しないけれど、場の持つ力、そこにいる人の力の大きさを再確認する機会となりました。

 
記録:児玉依美奈(立命館大学人文学科心理学専攻4回生)
写真:草本利枝
9/17「今ここの!・・・」WSレポート [2010年09月20日(Mon)]

「介助者のカラダとこころを考える」WSシリーズvol.1
レポート

9/17(金)19:00〜21:30
会場:パーティ・パーティ 1F

テーマ:「違い・不理解の関係性
〜ディスコミュニケーションこそ、最もクリエイティブ!?」
WSナビ:砂連尾理(ダンサー・振付家)
参加者(介助者7名、福祉施設アートスタッフ1、アート関係1、障がい当事者2)

初めに企画の説明 (D&P五島より)




〜WS内容〜


○自己紹介(名前と仕事など、30分かかる)


○肩のストレッチ
・力を抜いて、肘をくっつけ腕をあげる。
・力を抜いて、からだのうしろで肘をくっつける。


○力を加える−受ける

・ペアになり、ひとりが立った状態で相手の腕を持ち、押す。
→押された側は、下腹で相手からもらった力を返すように意識をする。




・ペアで横並びになり、ゆっくりと 押す−返す
→力を抜いたほうが伝わる。心地よい左右の揺れ。


・5人で並んでやる 


参加者の声:
人数が増えた分エネルギーを感じた。
押し返すのが自然にできた。
波のように伝わる、不思議!
 腹から意識することで力を感じやすかった。


・全員でやる
 


うまくいかない!

参加者:どこまでもたれていいのか分からない。(遠慮?)
砂連尾「うまくいかないのが普通なんじゃないかな、と。
相手にどこまで踏み込めるか、組む人によって変わってくる。
どこまでいったらしんどいか、考えすぎてしまう傾向があるのか。」



○・痛みと気持ちよさ!?




手首を持って、腕をねじる。ぎりぎりのところを探っていく。
砂連尾:やっているほうも、スーッと気持ちよく通るときがある。



再び、全員並んで座り、ギリギリもたれ合えるところを探す


次は、立って一列に並んでやる

 


・砂連尾:ここまでうまくいかないのは珍しい
     はじめは表層的な関係だったのか。
     ここまで倒れてる人がいるのに伝わらない人もいる。




○ペットボトル
・ペアになり、ひとりが半分くらいまで水を入れたペットボトルを頭や肩、手の甲などいろんな場所にのせる。もうひとりは、その動きをまねる。




ボトルがのってないのに、のっているような
のってるのに、のってないような感じになる。

砂連尾:揺れをいかに共有するか。大きな揺れでなくても共振するものがある。
そうすると、二人の間にまた違うボーダーが出てくる。その臨界点を探り、
相手のバリアに入っていくのが楽しい。


・もう一度やる

参加者:
のせていないと制約がなく、先に動いちゃう。
どう動くか探るのが楽しい。 
それぞれのペアならではの探り合い、動きがある。 
2回目にやったときのほうが、一体感があった。


砂連尾:一体感以外の気持ちよさは何かありますか?
介護においても「一体感」を前提にしすぎてやしないか、と。
一体感以外のところに、新たな価値や希望があるんじゃないか、
クリエイティブになれるんじゃないかと思うんです。

・ペアチェンジしてやる



○お菓子を囲みながら話しタイム


介護現場について/
・日によって、その場の空気は違う。 
・ヘルパーも利用者もお互い察知しあうことが必要。
・表現の現場でも、こだわりを捨てるということは大事。この人とだからこうなる、といった優柔不断さ。固めてしまわない、あいまいな状態でつくっていく。(砂連尾)
・働いているところ(精神の施設)では支援する側、される側の境界がない。
あいまいさを大事にしている。
・一つの現場でのやり方が、どの現場でも通用するわけではない。
・そのとき、そのとき新しく関係をつむいでいく知恵を考えていきたい。
ほか




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一つ一つのワークを、組む相手・人数を変え、参加者の感想を聞きながら、
繰り返し繰り返し進んでいくのが、見ていてとても良かったです。

今回のWSには、身体、知的、精神の介護に関わる方、実際にヘルパーの支援を受けている方、介護やダンスの場づくりをされている方等々、計11人が参加されました。
今回のナビゲーターの3人を含め、一人一人さまざまな角度から介護現場をみている方々が一つの場にいて、実際にからだを使うワークの中で意見交換ができるということが、一つ大きなことだと感じました。(demura)




文字記録:出村弘美  
写真:Dance&People
インタビュー/黒子沙菜恵 [2010年09月19日(Sun)]


2009年度「介護者のカラダのリフレッシュ講座」
「わたしのためのカラダの時間」
ナビゲーター

インタビュー


黒子沙菜恵さん(ダンサー・振付家) 



――――ヘルパー対象の講座に取り組んだ動機や、
やろうとしたこと、感想などお聞かせ下さい。


黒子 

ヘルパーさんとの出会いは、ワークショップ「からだをつかってあそぼ」に付き添って
見学されたり、一緒にワークショップを受けてたり...、そのような出会いが初めてでした。
それまでは私にとってヘルパーさんとの出会いはなく、その時に出会った様子が、
時には少し疲れている感じがあったり、または相手に対して手伝ってあげなければ
という感じで、身体のエネルギーの方向性が、どうしても「してあげる」という方向に
強く働いていると感じました。
もちろん、ヘルパーさんなのだからそうであって当たり前なのかもしれません。
身体を見続けている者として、無意識にこびりついているものをまず取り払う、ダンスと
いうよりボディーワーク、タイトルの通り「私のためのからだの時間」このままのようなことを
やろうと思いました。まず自分の身体を使って楽しむことが出来れば、相手の身体の
みかたも多少なりとも変わるのではないかと思いました。
相手の身体をどう捉えるのか?距離や触れることの力加減、時間の流れや呼吸、または
相手の行動含めて。


また、一対一のデュエットと捉えると見え方や感じ方も変るのではないか、これは少しずつ
ボディーワークに組み込んでいけると思います。そうすると、ダンスは日常のあらゆる所に
存在する。
WSの後半にそんなことを思いみなさんのダンスを見つめていました。



「やってどうだったか?」・・・・

現役のヘルパーさんの参加が少なかったので、それがやや心残り。課題としては、
私自身から現場へ出向くような出張ワークショップをしなければヘルパーさんにも情報が
伝わらないと思いました。どういうふうに現場にアプローチしていくか?その方法を今後
考えていかなくてはいけません。
現場の人々にこういう方法で身体を感じコミュニケーションを育む手段として自身に
繋がるということを実感してもらえればと思います。それはすぐにプラスに繋がると
いうものとは、また違うので、どこまで必要性を感じてくれるかそれも課題だと思います。
参加してくれた皆さんは、いい時間を過ごしてくださったと思っているのですが、もっと
人数がいる中で混ざり合ってみたかったのと、ヘルパーさんが抱えている問題などを
WSの中で共有してみたかったです。




――――障害のある人ない人が参加するワークショップ「からだをつかってあそぼ」に
数年関っておられますが、ずばりその魅力は?また、ナビゲーターとして大事にして
いることは何ですか?



黒子

それぞれの存在が魅力的だということ、その身体にまた出会いたいという欲求が
私の中に沸き起こってくるからです。それに尽きますね。
社会生活がしやすくなるとか、リハビリになるとか、それは難しい部分でもあり何とも
言えないのだけれど、ワークショップの時間内はそれぞれのあり方がとても興味深く
もっとそれを個性として引き出したいという私の欲求があります。未知なる身体に
出会いたいという私の興味でもあり、それはとても奥深いものでもあります。




ーーーーー自分自身が影響を受けたとすれば、どういったことですか?


黒子

ワークショップで出会うみんなの予測不能な動きから、ある種驚きをもらっています。
とてもいい驚きです。それはこの数年の中で私自身の中にどんどん入りこんでいます。
意外性のある動きであり、実はどこか共有できていたり、それぞれが持っている
それぞれの世界に出会える事は、私の「ここ」に「来る」のです。毎回それは感じます。
この身体というのは、思考とは別に身体の色々な部分が話しをしたがっている。
どのように自分の身体がコミュニケーションしたがっているか...、どこに向かってまたは
何に対して、どの部分が会話をしたがっているのか?身体に素直に耳を傾ける、
そうすると鍵が外れて自由度の高い身体の動きが生まれる瞬間があります。
私の中の日常はいろいろな不規則なスピード感で日々生活をしています。
自身ももちろん、それを取り巻いているいろいろな現象も。
でも私のダンスという枠の中では、こういう風にして動くのがダンスなのだろうと言う
固定観念が出来上がっていて、今まではそれが当たり前であると思っていたり、
何かに気付き始めてからも、なかなかそれを壊す試みが出来ませんでした。
とても勇気がいり難しいことなのだけれど、リセットして、チェンジさせていくこと、
そんなことを今は試しています。
目から鱗というか、毎回色々なことを気付かせてもらっています。


少し脱線してしまい、長くなってしまってますが、あと、ダンスって何だろうと疑問が浮かびあがってくることが多くなってきています。




ーーーーー個人の活動でも、このWS「介護者対象」と「からだをつかって」でも
即興がベースになってると思うけれど、その辺りについて?


黒子 

これは今の自分の課題(興味?)でもあるのですが、一緒の動きをするというのではなく、個々の持っている動きを引き出すこと、それがより良く現れて成長していく事をしていきたいと思っています。そうなるとやはり即興かと。今を生きているその瞬間に生まれてくる動き、
その身体の強さと美しさに私は惹かれています。そしてそういう中で、お互いが共有する事、時には動きも。その瞬間を見つけて拾い上げてられる心または時間の隙間が
ナビゲーターをしているときの私には必要ではないかと思っています。


時には私が中心になってみんなをまとめて行こうとする場合があり、私の常識になっている
ものに固執してしまうと、それは私が知っている世界やエネルギーであったりする。
作品だと例えば始まり方や終わり方、盛り上げる部分など。
もしかしたら、みんなの方が面白い何かをしっているかもしれない。
それを見逃してしまうことがどうしてもある。それはワークショップの中ででも終わってから
反省したり毎回の課題であったり、、、。

一人一人の身体性に興味があるから、それが生き生きと出来る方法を探していきたいと
思っています。「オオ!ヤマザキデゴー!」(パフォーマンス)をやった事によって、私の中にはそのような思いが更に膨らむのと同時に、どうここから成長(発展)させていけばいいか
、ある種、試行錯誤のトンネルに突入している最近です。




ーーーーーふだん、どういうウオームアップをしているんですか_?

黒子

ウォームアップは普通のことしか最近はしていないです。すご〜くゆっくりストレッチするとか。
いわゆる昔やっていたようなダンストレーニングは今はほとんどしていないです。
たまに思い出したようにするときもありますが。あとは、自分の体に耳を傾けることですね。
骨が動いているのを感じたり、それが面白い。そして自分の体をすごく触ります。
それは自分自身を確認するためだと思います。頭の形とか、いつも触っているので大体
わかっているのですが、いびつな部分とか、まあ毎回触って発見しています。
ウォームアップの時には、身体の中を探る行為を楽しみながらやっています。
ちょっと変態っぽいかもしれませんけれど。
まあ、これをすることによって、実感できたり、発見できたり、新しく世界が見えてきたり、、、発明もできる。そのためには必要な時間なのです。



今、「存在感がある・居る」、みたいな「分厚い身体」に憧れています。
粒のようなまたは層のような色々なことが詰まった身体という感じでしょうか。
ワークショップで出会う人たちは、当たり前ですがみなそれぞれ違う身体であり、
分厚い身体を感じることが度々あります。私にとってこれは非常に興味深い部分でも
あります。まだまだ出会いたい場であり人々です。

                                  
――――ありがとうございました。


聞き手:五島智子

2010,3月
インタビュー/砂連尾理 [2010年09月19日(Sun)]

2009年度「介護者のカラダのリフレッシュ講座」
「介護はダンスだ!?」
ナビゲーター

インタビュー

砂連尾理(じゃれお おさむ)さん




――――「介護はダンスだ!?」をやってみてどうでしたか?


砂連尾 

最近、ある高齢者施設でパフォーマンスした後の座談会で話題になったことですが、
パネラーの一人が介護というのは、元々、効率的にやるということだけではなかった
のだけれども、介護保険制度が始まり施設が出来て以降、制度施行前のほうが
ゆったりして個的な付き合いができていた事が、むしろ、施行後の方がある種
「作業的」なことになってしまっていて、そこには本来介在している筈のアート的な
側面が分断されてしまっていると言っていました。


僕は介護の専門知識があるわけではないですが、介助者は、ある時間の中で、
いろんなことをこなさないといけません。例えば、ご飯を食べさせたり、からだを
ふいたり、トイレ介助とか、・・・
この講座では、「効率的にどういう風にしたら楽か?ということでは無い事をやりたい」
、という思いがありました。その中で「効率的でないことにどう目を向けるか?」、
「わからないことを怖がらず、むしろそれをどう発見していくか?」ということを
ナビゲートするような、進行をしたいと思っていました。
参加者には、ピンと来る人も居れば、来ない人も居たのではと感じています。


このワークと平行して僕は作品作りを兼ねて実際の特養の現場にもワークショップを
行っていました。そうしたところ、例えば、デイケアとかでは、介護者が時間を管理
せざるをえない、それは様々な事をこなさなければいけないという事情からか
、こなしていく事に意識が傾き、時間に追われる感覚があるのだろうなと感じました。
朝から決まった作業が次々とあって、本当は、もっと老人とかとゆっくりした気持ちで
対話をしたり、流れ作業的な事ではないコミュニケーションをとることを望んでいながらも
毎回出来ずに終わっているのではと感じました。
ですから今回の講座では、できるだけ、現場感覚に囚われる事なく、
「わからないこと」にどう興味を見出すか?をやってきたと思います。



――――「わからないこと」と言うと・・・


砂連尾 

通常、人は、わからないという意識を持つ事にはネガティブな感情になりがちですが、
本来自分ではない他人というのは絶対に分からない存在ですよね。でも、わからない
時でも、そこ又はその人に興味があれば人はわかろうと懸命になるものです。僕は、
人というのは、そんな瞬間こそ、最も創造的になるのではないかと思うのです。だから、
分からない事こそ創造の源なのではないかと。だから今回の「介護はダンス」では、
そこに意識を向けてみようと思ったのです。
つまり「わからない」事が前提になった時は、理解に走るのではなく、相手とわからない
ことをどうやって楽しもうとするか、そして、そこからどんな独自の楽しみ方を発見するか。


僕は以前、活動を共にしていたダンスパートナーとの創作でもそうでしたし、最近の
障害のある人達とのワークの進め方にも共通して、「わからないことを、どう味わい、
共有し、楽しむか?」といった姿勢で臨んでいます。
もちろん、全ての障害のある人や老人の人とうまくやれるとは思っていませんが、
たぶん自分のアーティステックな作業や興味は、むしろ「わからないことをどう
楽しむか?」だと思っています。
頭で考えるのではなく身体で感じ合ってみたら、こう楽しめるよね、とか、理解ではなく、
例えば、何も起きない事をじっくり待つ・・・、とか。





―――― 1年間のベルリン滞在(2008秋〜2009秋)の帰国後すぐリフレッシュ講座を
担当されたんですが、ドイツに行ったことで何か変化がありましたか?



砂連尾 

ベルリンでの生活は、先ず、明らかに言葉が違いますね。それと、向こうでは障害者と
一緒にダンスを作るプロジェクトを行ったのですが、言語も身体の状態も異なる中で、
双方でどのように関係を作っていくのか?また、自らをどう説明していくのか?そういった
事が、ベルリンに滞在した事で概念としてではなく、より身体レベルで認識できた事は
大きかったように思います。
ですからダンスの研修はもちろんですが、そういった相手との違いがはっきりした関係の
中で、その違いをどう楽しむか?ということを意識的に実践した事が収穫でしたし、その
発見が今の創作やワークショップに繋がっているように思います。


そのような経緯から、最近の個人的な変化としては、コミュニケーションというのは実は、
ディスコミュニケーションからスタートした方がクリエイティブなことが一杯あるのではと
感じています。
「コミュニケーションをとって、みんな仲良くやりましょう」、ということから始めてしまうと、
いろんな創造力、その可能性を奪ってしまうのではないでしょうか。


わからない・・・、コミュニケーションがとれない、理解出来ない、そこでどれだけ新しいものを発見していくか?発見しようとする気持ちを強く持つか?ということを、ぼくらアーティストが
問われないといけないし、そういった問題意識を作品やワークショップ等でもっと提示して
いかなければと思います。
ですから、最近のワークショップでは参加者に、お互いがどれだけ「戸惑えるか?」
ということをよく言いますし、そういったワークを行うようにしています。
戸惑い、手ごたえのない関係の中で、自分にとっての新たな感覚をどう作っていくか?
今すでに在るコミュニケーションにとらわれず、ディスコミュニケーションの方に、もっと
スポットを当てて、人と関って行くワークを多く行うようになりました。


例えば、「介護はダンスだ!?」のスペースALSDでやったワークで僕が四つん這いになり、
その上に人が乗って「おなかで描いた文字を読み解く」というのがありましたけど、
(四つん這いになった砂連尾さんの背中に参加者が立って、その状態で膝を動かして、
ひらがなの文字を描いて、他の人が、何を描いたか当てるゲームのようなワーク)
描く人は不安定な状態で伝えたい文字がなかなか上手く描けませんでしたよね。
ただ、あの時は、やってる人も読む人も双方が一生懸命で、クリエイトし合ってたなと
感じました。
                                   
「あなたが読めるように出来たかどうかわかりません、でも、今私が出来る事はこういった
やり方で、あなたの満足ではないかもしれませんが、私なりに一生懸命やりました」、
という戸惑いの中で、つながることが重要じゃないかと思います。
そういった関係を双方で築けるような状況を作れれば、クリエイティブな関係になれるし、
それを介護の現場で置き換える事が出来れば、介助者が一方的にお世話をしなくてはいけないという考えに縛られずにすむのではないかなと感じます。


今まで話した事の繰り返しや補足になりますが、昨年の10月に帰国して、改めて日本で
暮らし始め、以前はそれほど感じなかった日本に於いての社会やコミュニケーションの
あり方に付いても色々と考えさせられる事が増えました。例えば、ヨーロッパだと当たり前のように多言語、宗教が違う中で、社会が構成されていて、その中で暮らしていかなければ
いけません。そういった環境では、双方が母国語ではない言語でコミュニケーションを
とる事は、特に変わった事ではないようです。僕がベルリンのクリエーションで関わった現場もドイツ人の他にデンマーク人もいましたが、そこでの対話言語は英語でした。双方が
母国語でない言語でコミュニケートしなければいけないというのは、ある種の不確かさが
常に存在します。
ただ、ディスコミュニケーションを前提に置いていると、言い切れないもどかしさを共有する
ので、相手を常にケアし、言い合っている事を何度も確認しあいます。
つまりディスコミュニケーションが意識されたコミュニケーションが存在しています。


それと比べると日本は、不確かさや戸惑いを排除したとても狭い理解の上でのコミュニ
ケーションが存在しているのではないでしょうか?分からないものは排除し、どこか片隅に
おいて社会を構成してしまうような傾向があるのではと感じなくもありません。ただ、
否応なくグローバル化が進む世界状況の中、日本もその例外になる事は避けられません。そういった状況では、不確かさや戸惑いにどう自分の身体を向けていき、人に向き合って
いけるか? その問題はアートや福祉の問題に留まらず、多くの人にとっても、差し迫って
くる問題になってくるのではと感じます。
そういった意味で、この講座は、そんな現在の日本の社会状況を照らし合わした上での
問題提起を行っていけるよい機会ではないかと感じています。



――――ありがとうございました。

聞き手:五島智子
            
2010.3月

ナビゲーター/細見佳代:インタビュー [2010年09月19日(Sun)]
細見佳代さん(俳優)
 
2009年度 
介護者のカラダのリフレッシュ講座 
「みる・きく・かかわる」
ナビゲーター インタビュー

 
――――アトリエ劇研でのシニアの演劇クラスや北名古屋市の
回想法センターでの発表など、年配の方を対象にした活動に重点を
おかれてますが、動機などお聞かせ下さい。


細見

数年前から演劇ワークショップを行い、様々な世代の方の表現を
見ていますが、ずっと高齢の方の言葉の深み、存在感などに惹きつけられて
いました。若い方が人生の入り口で、これから自分を探す段階にあるのに対し、
高齢の方は一つの所作、言葉の発し方にも、既にそれぞれのたたずまいを
もっておられます。これまで生きてきた歴史がそのまま身体に反映されている
感じがして、彼らを見ていると、当たり前のことですが、人は皆それぞれの独自の
人生の時間を積み重ねて、ここにこうして生きているんだということを改めて
感じるんです。それで高齢の方を対象にした活動を始めました。
彼らの身体を通して一人一人の生の物語が立ち表れた時、見ているこちらは
「人間って何なんだろう」とか「生きるってどういうことなんだろう」と考えさせられ
、同時に今の自分の生き方を見直すことにつながってくる。その意味で高齢の
方の表現を、多くの若い世代の人たちにも見て頂けたらいいのではないかと
思っています。




――――2年前に京都市内のディサービスを回り「かたろう・うたおう・ふれあおう」
というWSを山田珠実さんと二人でされましたね。からだほぐしや歌をうたったり、
記憶について語り合ったりそれを動きにしたり、と聞きましたが、いかがでしたか?



細見
 
毎回終わってから、(山田)珠実さんと二人でため息が出るんです。疲れたというの
ではなく、お年寄りからお聞きした個人的な体験が自分にも重なって共感したり、
戦争の話や、下駄や井戸水といった自分にはない体験のことなどをお聞きし、
色々と生活状況を想像したりして、時間を旅したような気がしていました。
生きた歴史の証と会ったという感じでしょうか。
ただ施設との関係もあり、同じ場所で継続して行うことが難しかったため、
このワークを通して参加者の方にどのような変化があったかということを
十分検証できなかったことが残念でした。もし施設の職員の方と連携できれば、
参加者の状態を見つめ、プログラム内容をよりよい方向へ発展させることが
できるのではと思います。





――――2008,2009年と計8回の介護者対象の講座「みる・きく・かかわる」を
やってきました。これは高齢者対象のワークショップ「わたしの道」があって、
それをまず介護する側に体験してほしいという思いから始まりました。
2009年8月以降は、最終的に参加者にレッドカーペットの上でのミニ発表をやって
もらったわけですが、終わってみていかがでしたか?



細見 

前半は自分の身体を見直すこと、後半は回想を通して人と関わること、最後に回想に
よって得られた人生の一場面をレッドカーペットの上で表現するということを体験して
いただきました。参加者の方からは「自分の身体に改めて気づいた」、「回想を通して
親しくなれた」、「発表をみてその人の人生に共感できた」といった感想をいただきました。
私達がやっていることは、明日の介護にすぐ役立つハウツー的なものではありませんが、
他者の人生に触れ、それを受け入れ、尊重する体験をすることで、人との関係を見つめ
直す機会が作れたらと思います。参加者の方には、コミュニケーションのありかたを
考える一つのきっかけとしてこの体験を持ち帰っていただき、それぞれの現場で
アレンジして役立てていただければと願っています。


―――――ありがとうございました。                 2009,12月


聞き手:五島智子

インタビュー/山田珠実 [2010年09月19日(Sun)]
2009年度介護者のカラダのリフレッシュ講座
「みる・きく・かかわる」
ナビゲーター
インタビュー

山田珠実さん(振付家・ダンサー)        
 



――――愛知県長久手町で100人の町民と作品を作ったり、
特にシニア世代と一緒にワークショップを重ねダンスの創作
公演をされてますが、一言で、シニア世代と共に活動する魅力とは
何でしょう?



山田 

シニアといっても、主に50〜60代なので中高年と言うべきかもしれないです。
50年以上生きると、身体に現れてくる。20代の女の子が30人居るとすると、
色々な体型が居るけど、「個的な身体性」は、まだ見えない。なんとなく、
みんな同じ方向に向いていて、特別ということがないけど、50代以上になると、
個人のバラバラさ、その人が作ってきた習慣・考え方から出てきた、カラダ
そのものが面白い。フォルム、動かし方、動きの癖もその人らしくなってる。
身体の個別性が、そもそも面白い。過去からの脈絡があるから、奥行きがあって、
「今」以外のもの、既に在るものが持ち込める。「お得な情報量」「お得なカラダ」
なんです。
過去のお得なカラダの情報量をいかに引き出すか?・・・ということが演出の醍醐味です。
情報量を読み解く視点。見出すか?見出されないか?、可能な限り、それを見えるように
したい、見せたい、共有したい、ということなのだと思います。





――――今年度のリフレッシュ講座「みる・きく・かかわる」を振り返って、どうでしたか?

山田 「認知症のお母さんの対応にちょっと困ってる」という動機で参加された方が
あったけれど、自分が人の介護をしながら辛くなっている、ということを言語化できる
場所がある。それに対して、こちらは、ダイレクトにその答えを用意してるわけでは
ないけど、その人が自分のバランスを「ちょっと楽にする」、自分でそれをみつける
時間を提供できる可能性があるような気がする。
ワークショップの中に、小さいヒントがたくさん散らばっている。自分の身体をふだんより
丁寧に見てみることが出来る時間だと思います。
自分の身体を見て言語化する、また、いつも介護している相手とは違う他者のカラダを
見て言語化する作業をやってみることで、日常のものの見方や感じ方から外に
(違うところに)視点をもってくることが出来る。
いつも居る所から、一度外に出て、自覚的にながめてみる。自分自身の忘れていた
所を発見する、ということでしょうか。自分の歴史・資質・精神を再確認できる場所
だったのではないでしょうか。





――――講座の前半のからだほぐしの時間には必ず毎回「足の骨」に触れる
ワークがありました。山田さんにとって外すことの出来ない要素なのだと思いましたが、
そのあたりについてお聞かせ下さい。



山田

 一つには(足の骨に触っていると)、15分後には自分の足の変化がくっきりわかって
くる、、、ということがありますね。
また、「足の甲を見る」という行為から、「自分の足元を見る」とか、隠喩ではないけれど
そういうのもあります。
私はヨガが好きなんですが、ヨガの時間は、事あるごとに両足を骨盤の幅に置き、
位置を確認するんです。
1時間に20回くらい確認するんですよ。それをやることによって、自分の確からしさが
わかる。
からだの「しつらえ」(英語でAlignment 、ふちどり、位置取り、ポジショニングの意味)
ということ。骨は全部で206個有るんだけど、からだはナマ物で出来た建造物だとすると、
からだがこんな傾いた状態で、支えようとしたりしてると、精神も何らかのところにこわばり,心にも当然何かが生じてくると思う。
自分自身をちょっと外から見れるか?身体を「預かってるもの」として、もう一度改めて
見てみる行為。精神のあり方を眺めなおしてみる。他人化してみるということかな。
「肉」というのは自分に近いと思う。でも、骨は見たことが無いから、肉より他人化
しやすい。
それに自分の知らない骨が出てきたりするし。
骨と話す・・・ということは、もう一人の自分を他者化するという意味があるんだと
思うんです。



――――――― ありがとうございました。                2010、3月
  

聞き手:五島智子



介護者のからだのリフレッシュ講座 予定一覧 [2010年01月08日(Fri)]
 
介護や対人援助に関わる方のからだのリフレッシュ講座

■  ’09 スケジュール 一覧  



介護や対人援助、
また、人とのコミュニケーションを課題としている方へ

人との関わり方を、
介護者や関わる人自身がゆっくりと自分のからだに向き合い、
再発見してゆくワークショップ。
参加した人のカラダは
それぞれの現場でどんな風を運ぶのだろうか・・・。

未来の介護や対人援助の新しいカタチを
「からだを通して」考えたり見つめたりできたら、と思っています

たとえ、政策や福祉制度が変わろうと、
どのような事業所や施設で働こうと、
しっかりと自分自身のカラダで感じ、考え、
創意工夫できる存在でありたいと思いませんか?


 みる・きく・かかわる   講師:細見佳代+山田珠実
   前半  意外に知らない自分のからだに向き合ってみる
        ・皮膚の向こうの骨を想像してみる
        ・無意識の力みを見つけてみる
        ・人にゆだねる・ゆだねられる
   後半 なつかしい記憶や手触りをたどり、共に語り合ったり、過ぎて行った時間の中から
       豊かな瞬間を再発見する、異世代交流プログラム。
        

 介護はダンスだ!? 講師:砂連尾 理
 
     相手はもちろん自分も心地よい身体のありかたとはどのようなものでしょう?
     いかに脱力しながら相手と関わるか?
     武道に通じる身体の使い方などをペアになってじっくり体験します。
     ゆっくりていねいなストレッチからはじまります。
     自分のカラダがどうなってるのか
     
 
 わたしのためのカラダの時間  講師:黒子沙菜恵 
      何もしなくて良い時間・・・自分の呼吸を聞く・・・
      あくびしたり、あごの関節をゆるめながら、からだをほぐしていきます。
      自分を決めず、即興的にその時々のいろいろなものや
      多様なひととの出会いを楽しみます。
      大山崎町・洛西愛育園では、後半は「からだをつかってあそぼ」があります障がいを持つ人達と一緒にワークをします
      


  日時/会場/講座名/参加費      

 9/12(土)11:00〜14:15/毎日新聞京都支局7階 /みる・きく・かかわる/1500

 9/26(土)12:50〜15:30/大山崎集会所 /
        わたしのためのカラダの時間+からだをつかってあそぼ/2000(1500)了


 10/5(月)18:30〜20:30/スペースALSーD /わたしのためのカラダの時間/1500(1000)了

 10/15(木)12:30〜14:30/山科総合福祉会館 /みる・きく・かかわる/1000(800) 了

 10/18(日)13:30〜16:30/京都アスニー2階和室 /介護はダンスだ!?/2000(1500) 終了

 10/23(金)18:30〜20:30/山科総合福祉会館 /みる・きく・かかわる/1000(800) 終了

 10/24(土)12:50〜15:30/洛西愛育園 /
              わたしのためのカラダの時間+からだをつかってあそぼ/2000(1500) 終了


 11/5(木)13:00〜15:00/スペースALSーD /介護はダンスだ!?/1500(1000) 終了


 11/21(土)12:50〜15:30/大山崎集会所
               わたしのためのカラダの時間+からだをつかってあそぼ/2000(1500)終了

 11/22(日)13:30〜16:30/毎日新聞京都支局7階 /介護はダンスだ!?/2000(1500)終了


 12/7(月)18:30〜20:30/スペースALSーD /わたしのためのカラダの時間/1500(1000)終了

  
 12/12(土)12:50〜15:30/大山崎集会所              
         わたしのためのカラダの時間+からだをつかってあそぼ/2000(1500)終了

 1/14(木)13:00〜15:00/スペースALSーD /介護はダンスだ!?/1500(1000)


 1/23(土)12:50〜15:30/洛西愛育園 /
              わたしのためのカラダの時間+からだをつかってあそぼ/2000(1500)


 2/1(月)18:30〜20:30/スペースALSーD /わたしのためのカラダの時間/1500(1000)


 2/13(土)12:50〜15:30/洛西愛育園 /
              わたしのためのカラダの時間+からだをつかってあそぼ/2000(1500)

 
       
 スペースALS−D は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の甲谷匡賛さんの独居スペースに併設されています。ダンサー等アーティストを中心に自薦のヘルパーでの24時間介護で、京都で初めての、ALS患者の独居を実現しています。スペースは、京都工業繊維大学の先生・学生・OB達を中心に全改築され、西陣の町家に溶け込んでいます。
 HPはこちら

  
 
 *日時会場は、事前にご確認下さい。

 *参加費( )内は、自己申告制割引料金。対象:失業者、学生、60歳以上など

 *わたしのためのカラダの時間+からだをつかってあそぼ、
  後半「からだをつかってあそぼ」は障がいのある人ない人のワークショップです。
  前半のみ:1000円、 後半のみ:大人1200円、高校以下1000円

 *見学も歓迎

 
 ■お申込・問合せは  Dance&Peopleまで
  075−802−9060
  090−1155−8867(講座当日連絡)
  d-a-p@muse.ocn.ne.jp(@を小文字に)

 ■ 後援:京都市社会福祉協議会・京都市・
       山科区社会福祉協議会 (10/15・23「みる・きく・かかわる」)
    協賛:ファミリーケア京都 (9/12「みる・きく・かかわる」)
    協力:洛西愛育園・大山崎町社会福祉協議会
      スペースALS-D
      とまる。企画

2009年度 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成事業
  
| 次へ