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インタビュー/山田珠実 [2010年09月19日(Sun)]
2009年度介護者のカラダのリフレッシュ講座
「みる・きく・かかわる」
ナビゲーター
インタビュー

山田珠実さん(振付家・ダンサー)        
 



――――愛知県長久手町で100人の町民と作品を作ったり、
特にシニア世代と一緒にワークショップを重ねダンスの創作
公演をされてますが、一言で、シニア世代と共に活動する魅力とは
何でしょう?



山田 

シニアといっても、主に50〜60代なので中高年と言うべきかもしれないです。
50年以上生きると、身体に現れてくる。20代の女の子が30人居るとすると、
色々な体型が居るけど、「個的な身体性」は、まだ見えない。なんとなく、
みんな同じ方向に向いていて、特別ということがないけど、50代以上になると、
個人のバラバラさ、その人が作ってきた習慣・考え方から出てきた、カラダ
そのものが面白い。フォルム、動かし方、動きの癖もその人らしくなってる。
身体の個別性が、そもそも面白い。過去からの脈絡があるから、奥行きがあって、
「今」以外のもの、既に在るものが持ち込める。「お得な情報量」「お得なカラダ」
なんです。
過去のお得なカラダの情報量をいかに引き出すか?・・・ということが演出の醍醐味です。
情報量を読み解く視点。見出すか?見出されないか?、可能な限り、それを見えるように
したい、見せたい、共有したい、ということなのだと思います。





――――今年度のリフレッシュ講座「みる・きく・かかわる」を振り返って、どうでしたか?

山田 「認知症のお母さんの対応にちょっと困ってる」という動機で参加された方が
あったけれど、自分が人の介護をしながら辛くなっている、ということを言語化できる
場所がある。それに対して、こちらは、ダイレクトにその答えを用意してるわけでは
ないけど、その人が自分のバランスを「ちょっと楽にする」、自分でそれをみつける
時間を提供できる可能性があるような気がする。
ワークショップの中に、小さいヒントがたくさん散らばっている。自分の身体をふだんより
丁寧に見てみることが出来る時間だと思います。
自分の身体を見て言語化する、また、いつも介護している相手とは違う他者のカラダを
見て言語化する作業をやってみることで、日常のものの見方や感じ方から外に
(違うところに)視点をもってくることが出来る。
いつも居る所から、一度外に出て、自覚的にながめてみる。自分自身の忘れていた
所を発見する、ということでしょうか。自分の歴史・資質・精神を再確認できる場所
だったのではないでしょうか。





――――講座の前半のからだほぐしの時間には必ず毎回「足の骨」に触れる
ワークがありました。山田さんにとって外すことの出来ない要素なのだと思いましたが、
そのあたりについてお聞かせ下さい。



山田

 一つには(足の骨に触っていると)、15分後には自分の足の変化がくっきりわかって
くる、、、ということがありますね。
また、「足の甲を見る」という行為から、「自分の足元を見る」とか、隠喩ではないけれど
そういうのもあります。
私はヨガが好きなんですが、ヨガの時間は、事あるごとに両足を骨盤の幅に置き、
位置を確認するんです。
1時間に20回くらい確認するんですよ。それをやることによって、自分の確からしさが
わかる。
からだの「しつらえ」(英語でAlignment 、ふちどり、位置取り、ポジショニングの意味)
ということ。骨は全部で206個有るんだけど、からだはナマ物で出来た建造物だとすると、
からだがこんな傾いた状態で、支えようとしたりしてると、精神も何らかのところにこわばり,心にも当然何かが生じてくると思う。
自分自身をちょっと外から見れるか?身体を「預かってるもの」として、もう一度改めて
見てみる行為。精神のあり方を眺めなおしてみる。他人化してみるということかな。
「肉」というのは自分に近いと思う。でも、骨は見たことが無いから、肉より他人化
しやすい。
それに自分の知らない骨が出てきたりするし。
骨と話す・・・ということは、もう一人の自分を他者化するという意味があるんだと
思うんです。



――――――― ありがとうございました。                2010、3月
  

聞き手:五島智子



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