• もっと見る

«「ゴム動力車を作って学ぶ『力』の科学」 | Main | 「選挙と民主主義を考える」»
「感性をはぐくむ美術鑑賞」 [2017年10月02日(Mon)]

萩原先生 (640x464).jpg
2017年 第3回授業

9月23日(土)
東京国際大学 第 1 キャンパス 3 号館 314 教室

「感性をはぐくむ美術鑑賞」

講師:荻原延元/川村学園女子大学特任教授
   武蔵野美術大学出身で日本画家で、10年前から東京で「子ども美術館」という名前の  美術教室を開いています。

 「美しいものだけでなく、不思議なもの、怖いものも芸術。心の中の思いを表現するのが芸術です」と話した上で、日本や西洋の名画40点を一点ずつスクリーンに映して、ていねいに説明しながら授業が進みました。
 最初は「こども」をテーマにした絵画。アメリカの女流画家メアリー・カサットの「母子」と日本画家・上村松園の「母子」が映され、描かれた母子の様子や表情が違うことを指摘しました。ほかにピカソ「初めての雪」、フェルメールの「真珠の首飾り」など4点の紹介がありました。
絵巻物 (640x430).jpg
 次のテーマ「動物・鳥・魚」では、初めに「鳥獣戯画」(甲巻)が紹介されました。10メートルもある複製の絵巻物を教壇の前で広げて説明がありました。ほかに荻原先生が学生時代に指導を受けた奥村土牛の「牝牛(こうし)」など6点。「美しい季節と絵のものがたり」では、ブリューゲルの「冬の狩人」などを8点、
北斎 (640x517).jpg
「浮世絵」(6点)では、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」が登場しました。大きな波の向こうに富士山が小さく描かれた絵に、学生たちは「うぁー」と歓声を上げていました。最後のテーマは「不思議な絵・彫刻」(14点)。縄文土器からはじまって、奈良・興福寺の「阿修羅像」、俵屋宗達の「風神雷神」、ロダンの「考える人」、レオナルド・ダビンチの「モナリザ」、そして最後に川越出身の画家・小茂田青樹の「中魚画巻」(夜の昆虫)が紹介され、それぞれ見どころの説明がありました。
 「人々が大切にしてきた芸術作品は、人を感動させる力を持ち、心に響き、伝わる何かを持っています。紹介した絵で気に入った作品があれば、自分の思いを感想文に書いてくださいね」と話していました。
取材風景 (640x430).jpg
講義の後、新聞部の学生が萩原先生にインタビューしていました。
 出席者は4年生53人、5年生47人、6年生44人の計144人。ほかに保護者など多数が参観しました。

トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント