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一斉休校から半年。要支援家庭の子どもたちは今 [2020年08月30日(Sun)]
「いつ溺れてもおかしくない」
虐待や貧困などで苦しむ要支援家庭の子どもを地域の居場所で受け入れ続けて、コロナによる一斉休校から半年が経過し、危機感だけがどんどん強くなってきています。

今、要支援家庭で暮らす子どもたちもその保護者も、最後の息継ぎを終えて何とか溺れないように先の見えない海を泳いでいます。

子どもたちの一斉休校からの半年間を振り返って。まず前半の三ヶ月、子どもたちは学校に通わずひたすら家庭の中で耐えてきました。家が安全安心な子どもたちにとってはオンラインツールを駆使し、家族のサポートで学校に行けなくても有意義な時間を過ごしたことと思いますが、様々な事情で家が安全安心でない子どもたちにとっては本当に苦難の日々だったと思います。この休校期間中の子どもたちについての課題提起は、今までのブログなどでも綴ってきたのでここでは割愛させてもらいます。
さて後半の三ヶ月は学校が再開し、短い夏休みが終わりました。一学期は、いつもの半分の期間しかなく、休校中に広がった家庭間格差によって学力も基本的な生活習慣にも大きく差をつけられ、それでも二ヶ月間、頑張って学校に通っていたと思います。スクールソーシャルワーカーとして感じているのは、ソーシャルディスタンスによって子どもたちの学校に様々な影響が出ています。家庭で十分にスキンシップを与えられている子どもたちはいいのですが、学校で友達や先生と触れあうことでスキンシップを保っていた子どもたちは、すぐに「距離をとって」と言われる中で人のあたたかみを感じる機会が激減しています。特に幼児期や小学校の低学年の子どもたちに与える影響は顕著だと感じています。そして話すことが苦手な子どもにとって、マスクをすることでますます相手に言葉を伝えにくくなっているので、意思疎通が出来にくいストレスも半端ないと思います。大人でもそうですが、わかっていること自信のあることは大きな声ではっきりと発言出来ますが、あまりわかってないこと自信がないことになるとどうしても声のトーンが下がります。しかしマスクと距離によって、もともと勉強が苦手なこともあり自信なく発言した言葉を、「聞こえません」「もう少しはっきり話して」と言われると、もうそれだけで子どもは萎縮してしまいます。
学校が再開したことで給食や人とと触れあう機会が増えたことは望ましかったと思いますが、要支援家庭の子どもたちの学校生活は今まで以上にストレスフルな状況を生み出していました。やっと長期休みに入ってそのストレスから解放されると思っていたら、夏休みの期間は半減しているのに、宿題の量はほとんど変わっていないという恐ろしい現実(たぶん学校はこれでも減らしたと思うのですが受け手の子どもや保護者からすると「去年と一緒やん」という感覚でした)。長期休みの宿題問題は以前から要支援家庭を苦しめている要因の一つとして、地域の居場所でそれを解消出来ないかと考え、大津市では各学区の社会福祉協議会さんの力で各学区に夏休みの宿題をする子どもの居場所(そして給食に代わるごはんが食べられる場)の「寺子屋プロジェクト」づくりに関わって一定の成果を上げてきたと思っていました。また滋賀県の子ども食堂も「学べる・遊べる」を掲げ同じような役割をもって広げてきましたが、ご存じの通り、この手の地域住民主体の子どもの居場所は滋賀県・大津市内でも今年は活動数がほぼ半減しているのが現状です。
そして何よりもこの最後の一ヶ月間、子どもを苦しめているのが「家計の息継ぎ問題」です。国や自治体によるコロナによって起きた生活支援の次の一手が示されないまま夏を迎え、生活困窮課題を抱える多くの家庭がいよいよ溺れはじめていることを活動を通して感じています。この半年間を振り返って、前半も要支援家庭の生活は苦しかったのですが、やはり国の給付金と自治体の給付金(大津市ではひとり親家庭向けに支給)、すぐに助けてくれる社協の貸付金によって、何とか海面から顔を出し、一息をつくことが出来ました。家計管理が苦手な家では、一度に多額なお金が入る「給付金バブル」によって、今までの我慢の反動でびっくりする買い物をしているのもよく見かけました。しかし7、8月に入りそのいよいよその資金が底をつき、しかも次の収入が全く見えない状況に陥っています。その保護者のストレスがもろに子どもに対して出ていたのがこの夏休み期間だと考えています。

こうして精神的にも生活面でもボロボロの子どもたちが過去最大の長さとなる二学期に突入しました。これから子どもたちやその家族に何が起こっていくのか考えるだけでも恐ろしい中、各家庭が待ったなしの状況の中、体調不良でやむを得ないことと思いますが、国のリーダーを決めるためにしばらく国政がストップすることになるということに頭を抱えています。

その意味でどの草の根NPOの現場も、うちも含めててんやわんやの半年間だったと思いますが、このような子どもたちや家庭の状況を現場から発信していかなければ、社会が何も知らないままに本当に手遅れで悲惨な事件や事故がこの秋から相次ぐことが想像できます。うちも正直、現場に追われて時間のない中ですが、今回この夏を終えて見えてくる子どもたちや家庭の状況と課題をブログで発信させてもらいました。長文でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。そして良かったらこちらのブログや文章を広げて要支援家庭の子どもたちや家庭の実態を知って欲しいと思います。

【支援はこれからです!】
こどもソーシャルワークセンターでは、前半の半年間の活動を京都地域創造基金さんの協力で行ったクラウドファンディングで何とか寄付を集めることが出来ました。しかし後半の資金はこれから寄付集めを行うことになります。しばらくクラウドファンディングなどの予定はありませんが、法人の賛助会員や直接寄付、amazonの欲しいものリストなどでの応援よろしくお願いします。こどもソーシャルワークセンターでは、寄付を集めてから支援を受ける子どもを探す(集める)のではなく、支援を受ける子どもたちがすでに目の前にいて、そのために寄付を必要としています。寄付や賛助会員についてはこどもソーシャルワークセンターホームページの「賛同者様募集」をご参照ください。

こどもソーシャルワークセンター賛同者様募集
NHK総合ふるさとグングン!「集まれないけどつながる」の放送を終えて [2020年05月17日(Sun)]
2年ぶりに登場となりましたNHKのふるさとグングンが今日放送されました。

※過去の放送はこちらから見られます。
2017年4月30日放送
「地域魅力化ドキュメントふるさとグングン!」ひとりぼっちのいない町
2017年4月30日放送
「地域魅力化ドキュメントふるさとグングン!」ひとりぼっちのいない町 Part. 2

みなさん見ていただけたでしょうか?
(5月22日(金)深夜午前1時から再放送もあります
 NHKオンデマンドでも二週間無料配信中)

今回は番組の中でカットになってしまった
部分について少しこのブログで補足したいと思います。

1.滋賀県大津市での小さな居場所で子どもを支援
これは実はコロナの一斉休校ではじめたわけではなく
京都で活動を作った時から10年近く行っている
子どもの生活支援を目的とした居場所活動です。
現在は夕刻を支える夜の居場所「トワイライトステイ」
日中の居場所「ほっとるーむ」としてそれぞれ大津市の
補助を使いながら週2日ずつ実施していました。
大きな特徴は子どもの受け入れは1から3名の規模感。
子どもと直接関わるのは地域のボランティアたち。
特に時間で決められたプログラムを設けずに
子どもたちが家でごろごろ過ごすように
一軒家であるセンターでのんびり過ごす活動です。
詳しくは『こどもたちとつくる貧困とひとりぼっちのないまち』
『まちの子どもソーシャルワーク』に二冊の書籍にまとめています。
この仕組みを生かしながら、国のガイドラインで示された
感染予防を行い、必要に応じて自宅への車による送迎など
独自の感染対策を行い。週6日間めいっぱい地域の
居場所が必要な子どもたちを受け入れました。

2.家が安全安心になりにくい子どもたちのこと
個人情報や守秘義務によって私たちは知らないだけで
地域には貧困や虐待などの課題に苦しんでいる
子どもや家庭がたくさんあります。
親に愛情がないわけでなく、ひとり親で頼れる親戚も
まわりにいなくて仕事に追われている親御さん
親自身が病気や障がいを抱えながら子育てをしている親御さん
再婚や親戚による養育など複雑な家庭環境で暮らす子ども
今回のコロナは生活保障がすぐに届かない中
とにかく家にいなさい。家で子どもを見なさいという
乱暴な状況が突然決まって家庭でどうにも出来なかった
本来、そこを支えている公的機関である学校や福祉が
子どもや家庭と直接接触することが難しい状況になった。
国や自治体の動きを待ってられないので
民間として最大のスピード感で対応してきました。

3.学習間格差のこと
この三ヶ月間で感じているのは家庭間格差です。
それを解決するための方法をあまりに「オンライン化」だけで
何とかしようという世の中の空気には正直危うさを感じます。
タブレットを配る。入学時期を9月に遅らせる。
どちらも家庭に余裕のある家庭では一定の効果が
期待されますが、結局家庭に余裕がなければ
その対策だけでは、ますます子ども自身の力は関係なく
家庭間格差だけが広がっていきます。
特に教科学習は、生活の安定と情緒の安定なく
効果が出るとは全く思えません。
お腹がすいている子、身体中がかゆくて仕方ない子
明日、コロナで死んだらどうしようと不安な子
夫婦ケンカが耐えずに明日どちらかの親と一緒に
家を出て転校することになったらと考えている子
最新のタブレットもオンライン学習もこの子たちの
基本的な生活や情緒を安定させなければ
何の役に立たないことは想像すればわかると思います。
こどもソーシャルワークセンターでは
毎日子どもたちと生活を共にしてきたからこそ
いかに子どもを置き去りの議論が
世の中で進んでいるのか感じるわけです。

4.子どもの意見やSOSは誰がキャッチするのか
これは以前から「なぜ地域に子どもの居場所が必要なのか」
という答えとしていつも言い続けていますが
子どもの居場所につながるだけでは子どもの問題は
解決することはほとんどありません。
そこで子どもと一緒に生活する中で様々なSOSを
キャッチしたり、子どもが何を期待しているのか
何をしたいのかをキャッチするために
(そしてそのニーズに応えるために)
子どもの居場所が地域に必要なわけです。
コロナにおける最大の課題は、家庭での自粛によって
子どもの気持ちや考えが置き去りになったまま
三ヶ月が過ぎてしまっているということです。
学校が再開する中でたまったマグマが
吹き出すように子どもたちは気持ちやいらだちを
大人や社会にぶつけてくることと思います。
(まあその矛先に学校や先生がなりそうなのですが)
その時に学校や先生が悪い、でなく気持ちや意見を出せた
子どもとはどうすればいいのか一緒に。
気持ちや意見をうまく出せなかった子には
ゆっくり時間をかけて表出していく作業が
必要になってくると思います。

そんな思いを番組では簡単な言葉で
みなさんに伝えさせてもらいました。

最後に、どれだけ格好のいいことを言っても
民間団体は資金がなければ子どもたちに活動を
届けることが出来ません。
少しずつ行政の応援も聞こえてきますが
いかんせん時間がかかります。
三ヶ月間、団体持ち出しで居場所活動を続けてきました。
寄付で活動や団体を応援してくれる人たちがいる。
そう信じて現場を止めることなく先走ってきました。
もちろんこの三ヶ月で寄付の応援もたくさんいただきましたが
正直なところまだまだ必要経費には届いておりません。
ぜひ国からの給付金で寄付でもしようかと考えた方は
この小さな団体(活動)もその一つとして選んでいただけると
本当に助かります。

ホームページの「賛同者募集」から賛助会員を募集しています。
クレジットカードで、寄付の税制優遇を受けたい方が
京都地域創造基金のクラウドファンディングを
活用してもらえるとありがたいです。

【コロナ対策】切実な状況の子どもに居場所を

物品寄付や書き損じハガキなども
団体で直接受付ております。
一斉休校終了まであと二週間。
少しでも持ち出した資金の補填が出来るように
みなさんの力を貸して下さい。

※写真は実際のスカイプ収録の様子です。
(これはリハーサルの時ですが)

NHK.jpg
一斉休校におけるほっとるーむ緊急受け入れ終了 [2020年04月05日(Sun)]
3月からの一斉休校と春休みに行った、日中の居場所ほっとるーむでの緊急受け入れが、昨日で無事に終了しました。

センターでは3月に関しては28日開催でのべ106人の子どもが、瀬田と京都のサテライト会場では10日間開催でのべ41人の子どもを受け入れました(瀬田4日:12人/京都6日:29人)。4月はセンターのみで6日開催(日中だけでなく宿泊活動も行いました)で、のべ11人の子どもを受け入れました。

活動の様子は日々のブログやSNSで発信させてもらっているのでそちらを参照ください。センターで子どもたちが過ごす日常に今までの活動と大きな違いはありません(もちろん感染予防でできる限りの取り組みはしました)。しかし緊急受け入れから見えてきた子どもとその家族を取り巻くは課題はたくさんありました。

まず感じたのは学校が多くの子どもたちにとって、日中のセフティーネットになっていること。友だちとおしゃべりをしたり遊んだり学んだり、身体を動かしたり、いろんな体験が出来ます。給食によって一日一回は栄養のある食事をとれることは、成長期の子どもたちにとってとても大切なことであったことを子どもたちのつぶやきから感じました(もちろん学校生活にしんどさを抱える子どももいますが、そこは今回置いておきます)。

次に家にひたすらいなければならないことは、子どもにとっても保護者にとっても大きなストレスになってしまうということでした。センターに来てたまったストレスを発散するかのように過ごしている子どもたちがたくさんいました。そして週に数回だけでも子どもが家から離れることでホッとしているご家族の姿もたくさん見かけました。送り迎えを通して保護者さんとお話をする中でこのコロナによって収入が激減して不安を抱えている話も多く聞きました。特に生活保護世帯でない
生活困窮世帯の状況はもう待ったなしのところまできていることを感じて、正直なところ国や自治体の支援の遅さや鈍さに苛立ちを感じています。

最後に改めて感じた家庭間格差です。ネット環境にある家庭とない家庭では過ごし方に大きな差が出ていました。またネット環境があっても子どもと関わる時間がない家庭では、ただただ動画とゲームづけの毎日で3月から多くの企業がネットを通して子どもたちに様々な学習や文化コンテンツを使えるようになっていても、実際のところ子どもたちには届いてない現実がそこにありました。

さて小さな草の根NPOであるこどもソーシャルワークセンターでこのような緊急受け入れが行えたことはまちや応援するみなさんの力があったことも忘れてはいけないと思います。クラウドファンディングや緊急寄付活動を通して二つの団体さん(大津市社会福祉協議会と真如苑)か大きな補助金や寄付をいただきました。そして多くのみなさんからも個人寄付をいただきました。またこのような社会状況にも関わらず多くのボランティアが日々の活動を支えてくれました。本当にみなさんに感謝感謝です。

明日からレギュラーの居場所活動に戻ります。しかしこの一ヶ月で崩れた子どもたちの生活、そしてそれがいつまで続くかわからない中で、こどもソーシャルワークセンターとしてはコロナ対策事業を続けていきたいと考えています。幸い二つの大きな助成事業がはじまることで、今月からスタッフが4人体制となりました。2020年度もこどもソーシャルワークセンターをよろしくお願い致します。

理事長 幸重忠孝
コロナ感染で急加速する子どもの貧困 [2020年03月04日(Wed)]
先日の投稿【学校というセーフティーネットがなくなる怖さ】の続編です。今後考えられる課題をこどもソーシャルセンター理事長個人として発信していきたいと思います。前回(3/1の投稿)は全校休校によって虐待家庭(実にその95%が在宅支援で学校が大きなセーフティーネットになっていた)の子どもたちが危機的な状況にあることを伝えました。うちのNPO法人こどもソーシャルワークセンターでもまずはここの層への直接的支援を重点に現在、動きはじめています。市の家庭児童相談室と連携して、休校中に学校や福祉からのアプローチが必要な世帯のスクリーニングを行ってもらい、そのような世帯の子どもたちを、このような状況の中でも活動を休止せずに出来ることを行っている民間団体と連携して安全安心な地域の居場所へつないでいく流れが少しずつですが出来つつあります。

さてコロナウイルスがどのように終息していくのかわかりませんが、実は今月末から来月のはじめに時限爆弾のように爆発を待っている状態にあるのが、生活困窮課題を抱える家庭の子どもたち、いわゆる子どもの貧困問題です。2月下旬からのコロナウイルスの感染拡大に伴い子育て中の非正規雇用の多くの親の労働時間が減っています。職種によってはほとんど仕事がなくなっている人たちもいます。3月の給与はまだその傾向がまだ低かったことと思いますが、4月の給与は確実に家計を直撃します。例えば手取り15万円ぐらいでギリギリの生活をしていた子育て世帯の給与が半減して、手取りで10万円いかなければ、家賃・光熱費・食費を払えばほとんど手元に残りません。そのような世帯に貯金はないわけですから、新年度の準備はまず無理でしょう。それまでに国から経済的支援が各家庭に降りてくることは考えにくいので、7人に1人である相対的貧困世帯の子どもたちの多くが4月から最低限度の生活すらも送れなくなる可能性があります。そのような家庭が福祉事務所や生活困窮相談窓口に駆け込んでも、窓口の職員の多くが4月から「はじめまして」の若葉マークのケースワーカーたちです。そのような中では不適切な対応や誤った対応をされるリスクもきっと高まるでしょう。

4月になってから慌てて動いては手遅れです。今からそのための準備をしておくべきです。スクールソーシャルワーカーは学校事務職員さんと協力して、就学援助家庭(=相対的貧困世帯)のスクリーニングを行い、このタイミングでアウトリーチをしながら、お金がなくなって生活が出来なくなるその前に生活困窮の相談窓口や福祉制度を知らせ、時につなげる動きが必要になってくると思います。そして感染防止のため休止している子ども関係の民間団体のみなさん、コロナウイルスが終息を迎えたタイミングですぐ動けるように今から準備をしておきましょう。年度の変わり目なので学区単位で学用品の積極的なリユース活動をすすめたり、社協やフードバンクと連携して食材や生活必需品を生活困窮世帯に届ける準備をしたり、やることはたくさんあります。

コロナウイルスと全校休校問題はまあ今月末までに終息することが予想されますが、来月には子どもの貧困課題が確実に全国の子どもたちを襲うことがわかっていることから、息の長い支援を必要としています。こどもソーシャルワークセンターではそのための賛助会員(2020年度)と緊急寄付(クラウドファンディングもはじめました)のお願いをしています。今回、賛助会員になっていただいたり緊急寄付をしていただいたみなさんには、完成したばかりの法人報告書を送らせていただきます。詳しくはリンク先を参照ください。

法人への直接寄付はこちらから。
クレジットカードを使った寄付や税制優遇を受けたい方はこちらから

次回は、【忘れられた中高生たちを狙う大人たち】を数日後に配信します。
学校というセーフティーネットがなくなる怖さ [2020年03月01日(Sun)]
今回の投稿は明日から全国ではじまる休校についての理事長個人としての発信です。

法人化二周年記念イベントの延期を決めたタイミングで首相から「全国の小中高校、特別支援学校の休校要請」が発表され、正直かなり頭の中が混乱していましたが、まちの中で子どもを支える子どもソーシャルワーカーである自分が、今は何をすべきか整理がついたので、ちょっと長文になりますが考えを投稿しておきます。

今、こどもソーシャルワークセンターには20名近い子どもや若者たちが利用していて、多くの子たちの家庭や学校の状況について知ることが出来ています。学校にしんどさを抱える子どもたちもいますが、今回は「休校対応」の話なのでそこは置いておいて、家庭にしんどさを抱える子どもたちの話をします。

家庭でのしんどさの一つに「虐待」があります。滋賀県内では小学生以上で限れば約4500人の子どもたちが被虐児として支援を受けています。虐待の支援というと多くの人は一時保護をイメージしますが、4500人の虐待を受けている子どものうち一時保護したのは200人ほどでした。4300人の虐待を受けている子どもたちを日々支えているのは、実は毎日子どもたちが通う学校という事実はあまり知られていません。ネグレクトで当たり前の暮らしが保障されていない子どもたち、親がしつけといって暴力をふるう家庭で暮らす子どもたち、家で心が傷つくことが絶えず起こっている子どもたち、公教育である学校という場はそんな子どもたちにとって日中の大事な生活空間になっています。

そのような子どもたちの多くが家庭で過ごす休日は頭を抱える時間となっています。スクールソーシャルワーカーやまちの子どもソーシャルワーカーとして夏休みなど一ヶ月近い休みに入る時は、リスクの高い家庭の子どもたちのケース会議が次々と入り、虐待を受けている子どもたちの安心安全を守る体制を整えてから長期休みがスタートします。

しかし今回、4500人の虐待を受けている子どもたちの多くが全く支援体制がないまま長期休みに入ってしまったわけです。国や自治体の要請に従い、感染予防のために何もしないということは法人の代表としてリスク管理上に大事なことかもしれません。しかし、今センターに来ている子どもたちやその家庭を見渡したときにこれからどれだけ大変な状況が待っているかを考えると活動の足を止めることは出来ませんでした。幸い、日常の活動の多くも個別や2,3人の少人数活動を原則としていることや一軒家で多くの部屋があることから、感染リスクを大きく下げての受け入れも可能だと判断し、いつも通りの活動を行っていくことを決断しました。とはいえ資金もマンパワーも不足している法人なので、優先順位として日中の居場所活動を高くして、こどもソーシャルワークセンターとして出来ることをすすめていきます。国や自治体の要請を断りにくい行政機関や委託事業、体制がとれていない民間団体が動けないことを責めているわけでは決してありません。それぞれが出来る時に出来ることをしていき、当たり前のように子どもたちにあった学校というセフティーネットが思わぬ形で取り除かれた虐待を受けて地域で暮らす子どもたちを一人ずつ支えていきたいと思います。

具体的なお願いは明日になると思いますが、資金面や人材面での協力できる人や団体の力をぜひ貸してください。

★3/3よりコロナウイルス感染予防・全校休校による緊急対策のため賛助会員(2020年度)と緊急寄付(クラウドファンディングもはじめました)のお願いをしています。今回、賛助会員になっていただいたり緊急寄付をしていただいたみなさんには、完成したばかりの法人報告書を送らせていただきます。詳しくはリンク先を参照ください。

法人への直接寄付はこちらから。
クレジットカードを使った寄付や税制優遇を受けたい方はこちらから
2019年を振り返って [2019年12月31日(Tue)]
すっかり職員の二人にブログ記事をまかせて
半年近くたっておりますが、今年も恒例の一年の
振り返りを理事長として投稿したいと思います。

2019年はまちなか居場所とまちなか合宿から
はじまりました。法人化してはじめての
大口の民間助成金である赤い羽根共同募金の
支援をいただいて「子どもの貧困」でつながる
高校生や学生などの若者世代がゆるやかに
居場所で時間を共有し、合宿で語り合う場を
新たに作り上げることが出来ました。
その合宿に参加した高校生の声を
株式会社まちづくりさんの力でアニメにして
オレンジリボン’S」のサイトで
配信も行いました。

社会発信ということでは1月29日に理事長として
内閣府主催「子どもの貧困対策に関する有識者会議
で、こどもソーシャルワークセンターから
プレゼンテーションを行うこともありました。
ローカルな社会発信としては3月に石巻の
門馬さんを呼んで法人1周年記念イベントも
開催して、法人の一年間を報告しました。
その後、夏には念願の法人報告書と
ホームページのリニュアルも行いました。

4月に入り、今までセンターを支えてくれた
職員がそれぞれの道を進みはじめたこともあり
法人化後、初のフルタイム雇用職員を入れ
新たなボランティアをたくさん迎え入れました。
なお今年も30人近いボランティアさんたちが
活動を支えてくれています。

大津市子ども家庭相談室と協働で行っている
居場所事業も成果が認められて週1日実施から
週2日に増えることとなり、家庭や学校で
課題を抱える子どもたちをサポートする活動は
少しずつですが受け入れを増やしています。
そして嬉しくもあり、ちょっと寂しいですが
いい形で活動を卒業していく子どもたちも
出てくるようになってきました。

そんな子ども若者たちにとってのセンターを
京都のファッションブランドJAMMINさんが
「森にある一軒家」をイメージして
デザインしてくれたチャリティーアイテムによる
チャリティーキャンペーンをはじめ
クラウドファンディングや緊急寄付で
活動資金にも多くの応援をいただきました。

191028-item000.jpg

ということで2019年のまとめをしながら
こどもソーシャルワークセンターは
まちのみなさんの応援によって
居場所を必要とする子どもたちや若者に
活動を届けることが出来ていることに
気づかされました。

2020年はここまでの成果を元に年末から
規模の大きい民間助成金にエントリーしました。
その結果によってより多くのスタッフと共に
新たな挑戦が可能になっていくと思います。

今後も職員を中心に日々の活動を
ブログやFacebook・TwitterなどSNSで
発信していくので、
ぜひチェックしてくださいね。

今年一年間みなさんありがとうございました。

理事長 幸重忠孝
ソーシャルワーカーを目指すみなさんへ [2019年05月21日(Tue)]
まちの子どもソーシャルワークについて
これからソーシャルワーカーを目指す学生さんに
知ってもらいたい! ということで
今年も大学などにお話に行かせてもらいます。

0501.jpg

今日はこちらの関西学院大学にやってきました。
講演前に山科醍醐こどものひろばりの村井理事長が
冷やかしなどに来ました♪
いつもの通り熱い講演をさせてもらったところ
講演後に質問に来る学生が多くいて驚きました。
兵庫の大学なのでボランティアに来てね
と気軽に言えない距離なのが残念です。

ということで子どもソーシャルワークについて
学生さんからの感想を抜粋して紹介します。

「子どものために直接枠組みをつくるだけでなく
 子どもが秘めている良い部分を引き出すという
 ソーシャルワーカーの仕事は素晴らしいと思いました」

「ソーシャルワーカーはただ話を聞いて助けるだけでなく
 子どもたちと笑いあったり、コミュニケーションをとる
 ことで自分から企画し、考え行動にうつして
 生きやすい場をつくるということが大切だと思った」

「仕組みがなくても地域で子どもを守っていくという
 姿勢がつくっていけるというのが
 ソーシャルワークのいいところだと思いました」

などなど紹介しきれないほどに素敵な感想に
こちらも元気をもらえました。

ということで関西(だけでなくてもOKですが)の
ソーシャルワーカー養成校からの講演依頼
お待ちしておりまーす。
こどものひろばの研修に参加 [2019年05月08日(Wed)]
今日は夜の活動がない日だったので
職員のくっきーと山科醍醐こどものひろばの
勉強会「もぐもぐ」に参加してきました。

こどもソーシャルワークセンターの元職員
ますおさんが司会を頑張っていました。
「地域で子育てとは」というテーマで
村井理事長の話を聞いたり
みんなでワークショップをしてきました。

20190508.jpg

研修が終わった後に村井理事長と話していたら
「勉強会をすることで活動には来にくいけど
 団体を応援してくれる人が来てくれる」
という話にはすごく納得しました。

こどもソーシャルワークセンターでも
「わーくる」という勉強会をやっていましたが
今はお休み中ですが、人と出会うために
勉強会をすることも大事やなと気づかされました。
リサイクルショップでゲット! [2019年04月20日(Sat)]
この週末、私用でリサイクルショップに寄ったら
センターに欲しいと思っていたものが安売りしてたので
理事長のポケットマネーから寄付ということで購入しました。

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バイクで運ぶことが出来なかったので
軽トラを借りて運んだわけですが
いったい何を買ってきたでしょう?
せっかく軽トラ借りるのでついでに
ふた付きのゴミ箱や大型の書類ケースも
ついでに買っておきました!

さて何の家具を購入したかは
来週の活動写真で確認してくださいね。
(二階に置いてあるので木曜日に活躍かな?)
おすすめ本『むこう岸』 [2019年04月16日(Tue)]
こどもソーシャルワークセンターの居場所では
様々な困難を抱える子どもや若者たちに出会います。

相談機関ではないので本人が話したくないことは
無理に聞くことはないのですが、居場所の中で
彼ら彼女たちがつぶやく声に耳を傾けると
そこに様々なリアルが浮かび上がってきます。

世の中にはドキュメンタリーやルポルタージュで
そのリアルを届けることも出来ますが
「物語」として文化として社会に届けることも
大事やなとソーシャルワーカーとして思っています。

今回、出会った「小説」もそんなリアルが伝わる
素敵な児童書(児童書というのがまた良い)です。

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安田夏菜『むこう岸』(講談社)2018

物語は生活保護世帯の樹希と
医者の息子で過プレッシャー家庭で育ち
有名私立中学校で落ちこぼれた和真という
ある意味真逆の社会で生きてきた二人の中学生が、
ひょんなことで喫茶店の二階に
あるまちの居場所で一緒の時間を過ごす中で・・・

章ごとに主人公を入れ替わって進む展開は、
ある意味お約束なストーリーなのですが、
無料学習支援や子ども食堂も出てくるので、
子どもの貧困に関わるみなさんには
ぜひ手にとって欲しい本です。
やっぱり小説はなんか安心して読めますし
読後のカタルシスがあってええなと思っています。
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