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チャリティークルーズへの最後のお願い [2023年11月21日(Tue)]
理事長の幸重です。今回は長文ですが、おつきあいお願いします。

昨日、学校での仕事を終えてこどもソーシャルワークセンターに戻ると、中学時代から利用していた十年近いつきあいになるヤングケアラーの若者が、はじめてセンターに電話をかけてきました。ここ二年は病気の家族や家のケアに追われていたこと、自分がセンターを利用する中で最年長になって気まずさもあったのかセンターの活動に来なくなっていたので、驚いて折り返しの電話をすると、先ほどケアしてた家族が息をひきとって、どうすればいいかわからずに電話をしてきたということでした。

一昨年、民間助成金を活用して彼をピアスタッフとして雇用するにあたって、今回亡くなった病気の家族と面談した時に、自分たち家族のせいで子どもをケアに縛りつけていることへの罪悪感、子どもには自分たちと同じ人生を歩んで欲しくないということを話していたことが脳裏に浮かびました。

21時過ぎに、ふたたび彼からLINEが入って今からセンターに来ていいかと言われたので、「もちろん待ってるよ」と返事をして、やってきた彼とこたつの中に入って今日の一連の出来事、ここ数年のケアのこと、これからのことを話しました。

民間助成金を活用して、彼をピアスタッフとして雇用した時、最終的には働くよりも家族のケアを選んでセンターに顔を出さなくなっていく姿を見ながら、家族のことよりも自分の人生を考えないとあかんのにどうするんやろう・・・と当時は思っていましたが、このようにその数年後に家族が亡くなったことを考えると、彼にとってはセンターで働くことよりも家族と過ごす時間は本当に尊い時間だったのだと今になって思い知らされています。

こたつの中でこれからのこともたくさん話しました。独り身になったことで、いろいろな手続きや心の整理が出来たら、そろそろ「働きたい」と話していました。そのために力を貸して欲しいとも言われ、「もちろん」とその場では応えましたが、実際のところ三年間にわたって若者たちの支援は民間助成金に頼っていたので今年度は正直、若者支援の雇用プログラムはかなり縮小をしています(ピアスタッフとして雇用するのでその経費がどうしても今の寄付金頼みの予算では追いついていないため)。気持ちでは彼のサポートを行いたいと思っても、実際は活動資金が必要になる現実があることをNPOの代表として日々感じています。

「寄付をお願いします」と年中言い続けて、それで上半期が終わって約300万円。今年度必要な1000万円に足りないことから、今回新たな寄付の獲得方法として、法人としてはじめてチャリティーイベントを企画しました。今までと違う層にクルーズでの行楽や音楽を楽しんでもらうことで寄付にするという形を企画しましたが、あと三日になりますが、チャリティーチケットは20枚近く残っており、やっぱりイベント広告会社でもないのにこの手のイベントを企画しても、必要なところには情報は届かなかったか。とあきらめモードで、残り20枚のチケットは寄付にはならないけど、招待枠をさらに拡大して、今回は寄付集めの目的はあきらめて実質、生きづらさを抱える若者たちの体験活動にして当日を迎えるか。と、実は昨日のお昼まで考えていました。

しかし先ほど話した若者との思わぬ再会があって、チャリティークルーズの言い出しっぺが、寄付は集まらなかったけどと何をなさけないことを言ってるのかと考え、気持ちを切り替えて最後の最後までチャリティーチケットを買って参加する人を一人でも増やすためにあがくことにしました。
昨日、こどもソーシャルワークセンターを頼って10年ではじめて電話してきた意味はとても大きいと思っています。民間団体が地域にあることの意味、子ども時代から関わってきた大人のところにいざという時に頼れる意味。今回はうちの話でしたがこのチャリティークルーズを共にすすめる団体もまったく同じ役割をそれぞれの地域で担っています。

おそらくこの長文をここまで読んでくださった方は、すでにこのチャリティークルーズについてはご存じで、滋賀県までお遠い。予定があって参加出来ない。チケットを買う余裕がない方がほとんどだと思います。出来ればつながりのあるみなさんに参加して欲しいのですが、例えばみなさんの親や子ども、友達に秋の行楽としてチャリティーチケットを購入して楽しいクルーズの時間を親や子ども、友達にプレゼントしてあげることとか出来ないでしょうか?またクルーズに参加出来ないけどイベントを寄付で応援したいという声に応えて、急遽チャリティーイベントのクラウドファンディングサイトを立ち上げたので、クラウドファンディングで応援してもらえないでしょうか?

■クラウドファンディングのサイトはこちら
https://congrant.com/project/cswc/9170
もちろんこの熱い想いをぶつけた長文投稿をシェアで拡散してくださることも大きな助けになります。昨日、頼ってきた若者に力を貸すと言った以上、やれることからまずはじめていこうとSNSで発信させてもらいました。長文におつきあいいただき、本当にありがとうございました。残り20枚のチャリティーチケットが寄付に変わるようにつながりのあるみなさんの力を最後に貸してください。

NPO法人こどもソーシャルワークセンター 理事長 幸重忠孝

ビアンカチャリティクルーズ チラシ.jpg
Posted by こどもソーシャルワークセンター at 12:23 | 理事長のつぶやき | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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