コロナ禍による制限がほぼなくなった2023年。
こどもソーシャルワークセンターで関わる家庭の中には
社会の回復の乗り切れずしんどさを抱えている子がたくさんいます。
また今年は東近江市長の発言で注目を受けたように
不登校のこどもたちがすごい勢いで増えています。
「家庭や学校にしんどさを抱える」というキーワードに
当てはまる子どもたちが増えていく中で今年も
こどもソーシャルワークセンターは全力で駆け抜けていきました。
こども若者の居場所活動は安定して毎日受け入れ続けました。
特に新年度からは増えていく若者たちに対応すべく
土日をユースホームの居場所活動と週1回から週2回に
活動を広げていくことになりました。
また6年目を迎える「高校内居場所カフェ」が
大津清陵高校(昼間定時制)だけでなく
瀬田工業高校(夜間定時制)でもスタートしました。
このように若者支援が広がる中、2020年度から2022年度まで
休眠預金を活用した民間助成金(毎年約1000万円)が
その活動資金の中心でしたが、今年度は様々な事情で
若者支援について民間助成金を受けることがなかったため
寄付集めに力を入れる一年でもありました。
初のチャリティーイベントを開催したり
寄付を集める難しさと共に今まで寄付で支援してくれている
みなさんにささえられていることを強く感じた一年でした。
そのためのホームページのリニューアル化や
法人の5年間の成果を伝えるためのパンフづくりが
Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGsの
二年目の補助を受けながら行われてきました。
ついに先日新しくなったホームページが公開されました。
なお2022年度活動報告書を兼ねることになる
新しい報告書は年明けに発送させてもらいます。
センターの居場所活動などをささえるボランティアの
体制についても4月から働き始めた新たな職員を中心に
見直しをかけた一年でした。気がつけばコロナ禍で年間150人
近いボランティアが在籍することになっていましたが
一人ひとりが活躍する機会をうまく提供出来なかったことから
100名の年間登録を意識して子どもに関わるボランティアを
「居場所系ボランティア」「活動系ボランティア」にわけた
ことや月一回のボランティア交流会や研修会が復活したことで
ボランティアにとっても活動しやすい体制に
移行することが出来ていると感じています。
気がつけば居場所などで毎週利用するこども若者は約30名
配食や体験活動でつながるヤングケアラーのこどもが約10名
40名近い利用者をかかえています。
一人ひとりのしんどさに丁寧に向き合いながら
こどもソーシャルワークセンターならでは支援を
新たな年も提供し続けていきたいと思います。
2024年もこどもソーシャルワークセンターを
よろしくお願い致します。
NPO法人こどもソーシャルワークセンター
理事長 幸重忠孝
※写真はコロナ禍もあけてセンターから週末によく見ることになった花火の写真です。