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CANPAN第2回CSR大賞授賞式「企業プレゼンテーション」 [2009年01月14日(Wed)]

CANPAN第2回CSR大賞授賞式

CANPAN第2回CSRプラス大賞授賞式で行われました、各受賞企業のプレゼンテーションが、動画(Youtube)でご覧いただけます。
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■グランプリ: 有限会社ワッツビジョン
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■情報開示部門金賞: 大阪ガス株式会社



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■情報開示部門銀賞: サッポロホールディングス株式会社
Aパート:



Bパート:



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■地域推薦部門金賞: 一正蒲鉾株式会社




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■地域推薦部門銀賞: サラヤ株式会社
Aパート:



Bパート:



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Posted by 2008CSRプラス大賞 at 10:10 | 授賞式 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
CANPAN第2回CSRプラス大賞授賞式が開催されました!(パネルディスカッションその3) [2008年12月14日(Sun)]

田村
それでは、ここでフロアからご質問をいただきます。

企業人材をNPOへ。NPOと企業文化がつながれば、市民社会が成熟する
フロア1

NPOが企業から提供してほしいものは、人ではないでしょうか。
企業文化とNPO文化の違いを考えながら討論を聞いていました。企業では仕事に対する評価は給料の額や役職でわかりますが、NPOでは、社会の役に立ったなどの非常にあいまいなように思います。

ボランティアなどは、思いが先走り独りよがりになりがちです。その点、企業経験の豊富な方は自己抑制が良く効く方が多いように思います。
企業の人材がNPOで活躍して、NPOと企業文化がつながれば、市民社会が成熟してくると思います。

田村
確かに欧米では、企業で3年、NPOで3年といったように人が行き来しています。日本では、NPOの人はずっとNPOであることが多いです。そのあたりにコミュニケーションの難しさがあるかもしれません。

NPOから企業への新しい視点からの提案やこれまでとは違ったつながり方とは?
フロア2

クリニクラウンさんに質問です。これまで医療機関や子どもの福祉に関係するような企業、大学などとのつながりはないのでしょうか。製薬メーカーなども含め、たくさんの人が関わる分野なので、いろいろな提案が出来るように思いました。

フロア3
耳の聞こえない子どもたちに、手話で教育を行う学校を運営しています。学校を作る時に、企業のマッチングギフトで、 設立に必要な費用を集めることができました。
これから企業とNPOが一緒にできることとして、企業がコマーシャルで「●●を支援しています」と表明してくださること。
もう一つは、企業の方がNPOで活動する時間分の給料を出していただくことはできないかということです。

田村
いくつか提案・意見をいただきました。では、まとめも含めて最後に一言ずつお願いします。

本業を通して社会に寄与できるテーマでつながる(小辻)
小辻

本業の「衛生・健康・管理」という3本柱の中で、社会に寄与できるテーマを探しています。このテーマに沿う形でお手伝いさせていただいて、その中で違うところにフィードバックできるような新しいビジネスモデルになればと思います。

サステナブルな企業経営があってこそ、サステナブルなCSRにつながる(松本)
松本

サステナブルなCSRのためには、サステナブルな企業経営が肝要だと改めて思いました。当社には、最長1年間のボランティア休暇制度があります。ノーワークノーペイが基本ですから、給料は満額ではありませんが、いくらかの給料は出る制度になっています。

NPOも企業も情報を出し合い、タイミングの良いマッチングを(横井)
横井
企業では、テキパキと仕事をこなさなければならないが、NPOはのんびり、ゆったりしていると感じることもあります。企業も理念を持って活動をしていますし、NPOからも情報を出していただければ。要はタイミングよくマッチングされれば、上手につながりあうことができます。
人の面では、NPOから企業に来ることがあまりありません。企業に来れば、給料を出すことができるので、そういうつながりもあります。

思いのある人との交流や企業のノウハウをつないで新しい提案を(佐々木)
佐々木

何より思いのある人が集まって交流することが、次のステップにつながると思いました。田舎暮らしのあり方を提案したいと考えていますが、企業に応援していただける場面もあると思います。
逆に、これまではすべて手作りだったので、企業のノウハウや環境配慮商品などを使いながら、ライフスタイルの提案をしたいと思います。

NPOの得意分野を生かしたコラボレーション(井上)
井上
私たちから企業に提供できることはないかと、常々考えています。現場に一緒に入っていただくことは難しいので、違う形でのコラボレーションを模索しています。クリニクラウンは、コミュニケーションスキルに特化しているので、社員教育に活かせるのではないかと考えています。

NPOにも内から築きあげる力強さが必要。それが財産になる(町田)
町田
NPOも内側から築きあげるものがなければ、継続できないということをつくづく感じています。私たちの財産は、自然との長い付き合いの中で培ってきた感覚です。
事業としては、農産物の販売や田植えワークショップなどをすることができそうです。そういうところに興味を持っていただいて、子どもや家族を連れて行きたくなるような渡良瀬エコビレッジにしたいと思います。

企業とNPOの距離は近づいている。だからこそ一緒につながりあう意味が本物になる
本気で、長い時間をかけ、粘り強く続けることが重要(田村)

田村
企業は社会性が求められるようになり、NPOは事業性が求められるようになりました。距離が近づいてきている今、ますます企業とNPOが一緒につながりあう意味が本質的なものになると思います。

ブログ大賞もCSR大賞も、中身があるということが社会から評価されました。中身とは何か?本気で、長い時間をかけて、粘り強く、長く続けることだと思います。

企業は本業をする、NPOも求められることをする。していることの中身が見えるようになり、マッチングの可能性を作りだすのがCANPANの役割でしょう。また、地域企業を推薦していただいた10か所の中間支援センターのように、地域での丁寧なコミュニケーションの場づくりがあってこそ、全国の場づくりも可能になると思います。

近道ではありませんが、お互いがお互いの本業を粘り強く続けることの重要性を、改めて感じました。

(終わり)


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Posted by 2008CSRプラス大賞 at 23:28 | 授賞式 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
CANPAN第2回CSRプラス大賞授賞式が開催されました!(パネルディスカッションその2) [2008年12月14日(Sun)]

「事業活動をしている地域の様子が見えているか?」
田村

CSR大賞は、20社のノミネート企業に対して市民が投票を行いました。今年は、取り組みから投票してもらう工夫をして、その結果、大賞はワッツビジョンでした。

投票者の人たちが、子育てをしながら働くことに価値観を持っていると同時に、会社の地域での様子が見えるということもあったのではないでしょうか。
大阪ガスやサラヤも、具体的に活動の地域が見えてきます。サッポロホールディングの協働契約栽培も、どの農家なのかということまで見えてきます。市民にとっては、「地域が見える」ということは、非常に評価・関心が高いということでしょう。

NPOや企業が何らかの形でつながれば、もっと地域が良く見えてくるように思います。
企業の方々に一言いただきたいと思いますが、企業からNPOに期待すること、逆に一緒に仕事をするにあたって引っ掛かることがあればお話しいただけますか。

企業であるがゆえの壁をNPOと一緒に乗り越える(横井)
横井

正直、まだまだ勉強不足のところもあります。
私自身もいくつかの団体に所属していますが、正直、企業からNPOは見えにくいです。何をしているのかわからないNPOや、中にはお金だけを求めて会社のことを見てくれないこともあります。

ただ、教育活動を続ける中で、会社であるがゆえに乗り越えられなかった壁が、NPO法人アスクネット(愛知市民教育ネット)と一緒になることでネットワークが広がり、思い描いていたことが実現できました。
経営者というのは、なかなかフラットな付き合いが少ないものですが、NPOとはフラットに付き合いができますし、その中から活動が生まれていきます。

田村
お金を求めるNPOが多いというのは良く耳にします。一方で、やっぱりNPOは経済的に困っているという現状があります。そこのミスマッチを埋めることは、社会全体の課題のようです。

横井
企業も多様化していますし、企業、NPO、ボランティアの境界がなくなってきていると思います。NPOも、「思い」だけではなくて、ある程度の自主財源を確保しながら、お互いにつながることができればと思います。

何をしているNPOなのかが見えること。対外的な発信力に期待(松本)
松本
当社には、「小さな灯運動」というものがあります。社員のボランティア活動を支援する組織を、会社の中に持ち続けています。ボランティア、NPOという意味では境界はないですね。

NPOとパートナーとしてお付き合いをする基準としては、まず何をしているNPOなのかが見えることです。他には、活動がごく一部に限られるよりも、社会全体に広がることの方が良いです。地域との関係性の強化や社員の成長、対外的な発信力という部分では、NPOに期待をしています。

社内には、NPOとの活動がいろいろありますが、すべてを把握できているわけではありません。各組織のNPOとの活動を洗い出して、見える化をして、素晴らしい活動は褒めることが大切かなと思っています。

田村
大きな会社になるほど、現場で起こっていることが分かりにくくなるかもしれません。報告書に書かれていることと、現場の人の行動が同じかどうか。見る側が気にしているのはそこです。NPOにも同じことが言えるでしょう。

お互いをよく知ってこそ、パートナーになれる(小辻)
小辻

出来ることには限りがあります。私たちもNPOが何をしているのかを良く知って、NPOも私たちの会社が何をしているのかを知っていただいてからでなければ、お付き合いは始まりません。NPOには、企業に出来ないことを可能にするパートナーとしての存在を期待します。

田村
企業には出来ないけれど、NPOには出来そうなことがあれば教えてください。

小辻
そこがなかなかわからないのです。ボルネオの取り組みも、サラヤだけの取り組みで終わらせてしまってはいけないのですが、企業同士のつながりを企業が生むというのは難しいようです。

田村
社会全体に広がりを持って活動をしているNPOに可能性を感じるということですね。
逆に、NPOの方から、「地域はこう思っているよ」というのはありますか?

井上
子育てというキーワードで、企業のCSRと合致してネットワークができればと思っています。

佐々木
私たちは、自然と農的な就労体験ができるフィールドを持っています。学習塾とはお付き合いがあり、子どもたちが植樹をするための苗の管理や関係者との橋渡しをさせていただいています。ニートの子どもたちを預かっていますが、企業とつながることで就労に結びつく橋渡しができるのではと思っています。

町田
渡良瀬エコビレッジは、7月に倒産した会社の保養所として里山整備からスタートしました。少しずつ、会社のお客さんに開放するようになっていきました。これからは私たちが維持することになるので、大変な面もありますが、行政や企業とつながりあって、地域活性化ができればと思います。

田村
是非つながりたいという企業も現れそうですね。市民の中にも応援したい方もおられるかもしれません。情報発信することがますます大切になります。


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Posted by 2008CSRプラス大賞 at 16:35 | 授賞式 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
CANPAN第2回CSRプラス大賞授賞式が開催されました!(パネルディスカッション) [2008年12月14日(Sun)]

CSR受賞企業の方、ブログ大賞受賞者の方によるパネルディスカッション



パネルディスカッションテーマ
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ブログ大賞受賞者とCSR大賞受賞企業の化学反応で、
新たなつながりのあり方を模索しよう



パネリスト
[ブログ大賞受賞者]
  特定非営利活動法人 渡良瀬エコビレッジ 代表 町田武さん
  特定非営利活動法人 日本クリニクラウン協会 事務局スタッフ 井上靖代さん
  くりこま高原自然学校 代表 佐々木豊志さん

[CSR大賞受賞企業]
  有限会社ワッツビジョン 代表取締役 横井暢彦さん
  大阪ガス株式会社 環境部長 松本清一さん
  サラヤ株式会社 総務グループ 課長 小辻昌平さん

コーディネーター ダイバーシティ研究所 代表 田村太郎




パネルディスカッション
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新たな展開を生むような化学反応を起こしたい

田村
今日は、ブログ大賞とCSR大賞の合同授賞式となっています。授賞式を同時に行った意図は、NPOと企業が一堂に会することで、新たな展開を生むような化学反応を起こしたいということです。パネルディスカッションでは、両大賞の受賞者にご登壇いただいて、化学反応のヒントや地域での展開について議論をしたいと思います。

それでは、初めにブログ大賞受賞の方々から、簡単に活動の紹介をいただきたいと思います。また、どんな企業とどんな風につながれるのかというアイディアがありましたら、ご紹介ください。

佐々木
くりこま高原自然学校の佐々木です。ブログは半分以上が震災の記事ですが、専門は野外教育・冒険教育で、13年前に東京から東北に移り、自然学校を運営しています。
冬スキーや夏キャンプの他、不登校や引きこもりの子どもたちを預かっています。地元の農家とつながって野菜を作ったり、廃材で建物を建てたり、エコビレッジという目標を掲げて活動しています。持続可能な人づくり・地域づくりがテーマです。

田村
ブログを初めた直後に地震が起こりましたね。地震があって、ブログを活用するようになったようですが、ブログを始めてから変わったことはありますか?


一番大きな変化は、人とのつながり(佐々木)
佐々木
一番大きな変化は、たくさんの人とつながったことです。小中学校の同級生や先輩・後輩、これまで私が関わってきた人と、改めてつながることができました。

田村その中で、企業とのつながりは生まれましたか?

佐々木
もともとグローバル経済に翻弄されない生き方をしたいという気持ちがあって、お金を使わずに、使ったとしてもローカルなお金で、山でしたいことをしていきたいと思っています。グローバルなお金で物事を動かすのは行政にお任せして、私たちはボランティア経済で動く力を持っていますから、そちらの方で活動しています。

井上
日本クリニクラウン協会の井上です。私たちは、入院中の子どもたちの元にユーモアを届けることで、子どもたちと個別に関わっていく活動をしています。
入院中の子どもたちが直面していることやクリニクラウンを、多くの人に知ってもらいたいと思って、ブログを始めました。

田村
クラウンになる人は、トレーニングを受けている人ですよね。病院からの要請に応じる形で派遣されるのですか?


子どもの成長過程に一緒に企業とNPOが一緒に関わる可能性(井上)
井上

そうです。私たちの方から行くことはありません。ただ楽しいだけではなく、子どもたちの自発性を発揮させることが重要です。そういった日本クリニクラウン協会のミッションに賛同していただいて、病院から呼んでいただいています。

企業とのつながりで言うと、寄付をいただくことがあるのですが、継続していただけたり、また頂くだけではなく一緒に何かできないかと常に考えています。社員ボランティアを申し出てくださることもあるのですが、病院だけに健康診断や予防接種などを受けていただく必要があって、難しいところがあります。

次世代教育という切り口で、子どもの成長過程に一緒に関わることができれば、子ども支援をしている企業だとアピールしていただけると思います。

町田
渡良瀬エコビレッジの町田です。長く活動を続けてきて、この地球上で、人間と他の生き物が共存して生きていくことの素晴らしさを感じています。農業や里山の体験をしながらいろんな方と活動をして、元気になったり、失ったものに気づいたりできる場を作りたいと思っています。

渡良瀬エコビレッジには、伝統工法の民家、綿の工房、無農薬の畑、里山などがあります。こういう大きな事業ができたのは、里山事業に出資 支援をしてくれた企業があったからなのですが、その企業が7月に倒産してしまいました。とても大変な時期ですが、私たちは自然という財産を持っていますし、大勢の仲間がいるので、頑張っていきたいです。

田村
いろんな方がブログを見ておられると思いますが、いちばん大きな変化は何ですか?

次なるステージは、人を育てる場づくり(町田)
町田

綿に興味がある人や、自給自足の話をしたい若い人からの問い合わせが来るようになりました。私は、農業を35年ほどしていますが、直接農業を教えるのは難しい。でも、農業をしたい人を育てる場を作りたいと感じています。


ブログを通して活動している人たちの顔が見えてくる(田村)
田村

私はブログ大賞の審査員をさせていただきましたが、その中で見えてきたのは、ブログを通して活動している人たちの顔が見えるということです。市民参加で作られているブログだったり、社員の方が撮ってきた写真がブログに掲載されたり。周囲の人がブログに飛び込んできているのが見えてくると、たくさんの人が参加できる可能性が見えてきます。そのあたりが、ブログ大賞のポイントだったと思います。



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Posted by 2008CSRプラス大賞 at 16:06 | 授賞式 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
CANPAN第2回CSRプラス大賞授賞式が開催されました!(企業プレゼンテーション) [2008年12月14日(Sun)]

CANPAN第2回CSRプラス大賞授賞式


CSRプラス大賞授賞式挨拶 日本財団システム統括グループ長 寺内昇
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 第1回のCSRプラス大賞に引き続き、第2回CSRプラス大賞でも2万人を超える皆様に投票をいただきました。今回は、投票方式を変更し、企業名からの投票ではなく、取り組みから投票をしていただけるように工夫をしました。投票するには30分以上かかってしまいますが、多くの方が関心を寄せてくださり、投票を行ってくださいました。
 民が民を支える循環型社会を目指して、企業もNPOも市民も、共に方法発信を考えていきたいと思います。



受賞企業発表&プレゼンテーション
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 部門賞4社、グランプリ1社の5社が発表され、各企業からのプレゼンテーションが行われました。受賞企業には、賞状のほか、副賞として植樹1本が贈呈されました。



【グランプリ】 有限会社ワッツビジョン
代表取締役 横井暢彦さん
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 ワッツビジョンは、受注生産の特注品の手作りタイルを製造している小さな会社です。経営理念は、「ものづくり・ひとづくり・まちづくり」。人づくり、まちづくりがしたくて、会社を作りました。

 瀬戸市は、焼き物の町ですが、子どもたちが土に触れる機会はほとんどありません。町の伝統文化を考えると、どんどん体験させなければならないと思います。轆轤を回して、器を作ってみる。その後に、茶道で実際に使ってみる。すると、焼き物の素晴らしさや、より使い勝手の良いものにするための気づきがあります。

 301名以上の企業が対象となっている次世代育成支援も、行政と一緒に取り組んでいます。従業員の働き方にも工夫をして、フリータイム就業制度、完全能率給制度、託児制度を設けました。また、教育環境の整備にも力を入れており、地域に出て行って色々な講座を行っています。

推薦団体:特定非営利活動法人 地域の未来・志援センター
会員・サステナブル経営研究会 村田元夫さん

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 ワッツビジョンは、本当に小さな会社ですが、「身近な会社が、こんな会社だったらうれしい!」ということで、選ばれたのだと思います。最初にCSR大賞にエントリーしていただくにあたって説明に行ったとき、横井さんはCSRをあまりご存じではありませんでした。言わば、「天然系のCSR企業」なのだと思います。今回の受賞は、中小企業にとって勇気を与えられる受賞だと思いますから、これからも先頭を切って活躍していただきたいと思います。



【部門賞】地域推薦部門金賞 一正蒲鉾株式会社
(代理出席・推薦団体)特定非営利活動法人 新潟NPO協会 冨澤佳恵さん

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 一正蒲鉾は、練り物などの水産加工品を作っている会社です。従業員927名のうち70%が女性ということもあり、女性の働きやすい職場環境を作らなければならない状況がありました。以前は結婚や子育てのために、女性の離職率が高い時期もありました。
そこで、長く勤めてもらうために、保育料無料の企業内保育所を設け、現在は9名の子どもが元気に通っています。

 一正蒲鉾は、新潟県内のくるみん取得第1号企業です。これには、厚生労働省に提出した行動計画を5年で達成すればよいところを、勘違いして2年で達成したからというエピソードがありますが、高い実行力があってのことだと思います。

 女性が働きやすい職場は、男性にとっても働きやすい職場になります。また、今後は、障害を持った方の雇用に力を入れ、誰もが安心して働ける職場づくりを目指しています。



【部門賞】地域推薦部門銀賞 サラヤ株式会社
総務本部 部長 田辺 幸利さん 総務グループ 課長 小辻昌平さん

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 サラヤは、企業テーマに「衛生・環境・健康」を掲げ、ヤシ油を使った液体せっけんやうがい薬などを提供している会社です。
 液体せっけんの原料となるヤシ油の原産地はボルネオです。ヤシ油は食品にも多く使われ、世界的な需要がとても高くなっています。そのために、アブラヤシのプランテーションが広がり続け、ジャングルのすぐそばまで迫ってきています。ジャングルに生息する野生のピグミー象の住むところがなくなってきてしまっています。

 そこでサラヤは、事業活動の延長線上にある課題に向き合うため、現地に行ってピグミー象の救助活動サポートをスタートし、RSPOに参加しました。また、主要河川周辺のプランテーションの一部を保全林に戻そうと、土地を購入していくためのボルネオ保全トラストを作りました。ヤシの実洗剤の売上額の1%が、保全トラストへ届けられています。

 私たちは決して大きな企業ではありませんが、多くの人にボルネオで起こっていることをお伝えすること、中小企業でも出来ることを紹介することが大事だと考えています。


推薦団体:特定非営利活動法人 大阪NPOセンター 大前藍子さん
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 事業活動が引き起こす課題に真摯に取り組まれています。CSRに取り組む余裕がないという方もおられる中で、本業と直結する取り組みをされており、推薦させていただきました。



【部門賞】情報開示部門金賞 大阪ガス株式会社
環境部長 松本 清一さん
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 都市ガス会社は、大小合わせて212 社ありますが、大阪ガスは、近畿2府4県77市29町、約688万戸にガスを供給している会社です。

2年前に5つの柱からなるCSR憲章を作りました。
 1.お客様の価値の創造
 2.環境との調和と持続可能な社会への貢献
 3.社会とのコミュニケーションと社会貢献
 4.コンプライアンスの推進と人権の尊重
 5.人間成長を目指した企業経営

 この憲章に基づいて、取り組みを進めています。グループ会社の中には、小さな会社が多いので、大阪ガス版EMSを作ってグループ全体で環境対応を進めたり、お客様のCO2排出量削減、エネルギー環境教育に取り組んだりしています。
 くるみんマークも取得しており、育児休業は年間に30名ほどが利用しています。昨年は男性の取得もありました。

 この度の受賞は、私たちにも励みになると思いますので、より一層取り組みを進めていきたいと思います。



【部門賞】情報開示部門銀賞 サッポロホールディングス株式会社
CSR部長 端田晶さん
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 第1回CSRプラス大賞でグランプリをいただき、この度も銀賞をいただくことができました。注目を浴びることで、いろんな方と話す機会が増えて、逆に自社の活動を整理していくきっかけとなりました。社会からの要請は多様ですが、その中で会社がしたいと思っていることと重複しているところを実行することにし、「サッポロが今、果たすべき社会的責任とは」として取り上げました。

 1.おいしさと、安全を。
 2.環境配慮を、次のステップへ。
 3.北海道に、活力を。
 4.お酒は楽しく健康的に。

 一から素材にこだわった協働契約栽培は、おいしさだけでなく、安心、安全へとつながっています。ビールのライフサイクルアセスメントにも取り組んでいます。また、北海道にルーツを持つ会社ですから、北海道の活力を取り戻すお手伝いをするために協定を結びました。健康的にお酒を楽しむための広報にも業界全体で力を入れています。

 CSRというのは、本業の中で、本業の延長線上で、長い時間をかけて、本気で、粘り強く続けられるものだと考えています。




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Posted by 2008CSRプラス大賞 at 14:57 | 授賞式 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
CANPAN第2回CSRプラス大賞授賞式が開催されました! [2008年12月14日(Sun)]

11月7日(金)日本財団ビルにおいて「CANPAN第2回CSRプラス大賞」授賞式が開催されました。
今回の授賞式は、第3回ブログ大賞との合同授賞式となり、多くの人に感動を与えたブロガーと市民が選んだCSR企業が一堂に会し盛大に行われ、100名近くのご参加をいただきました。


CANPAN第2回CSRプラス大賞とは
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市民が企業のCSRの取り組みを応援する目的で設置された日本で初めての賞です。昨年度に引き続き2回目の開催となりました。ノミネート企業は、CANPAN CSRプラス企業データベースで情報公開度の高い企業10社(情報開示力枠)、地域のNPO支援センター等からの推薦企業10社(地域推薦枠)の合計20社でした。
投票は、インターネットを通じて行われました(2008年9月16日〜26日)。期間中のアクセス件数は7万件を超え、合計20,975件の投票がありました。



CANPAN第2回CSRプラス大賞受賞企業
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【グランプリ】 有限会社ワッツビジョン

【部門賞】
  地域推薦部門金賞 一正蒲鉾株式会社

  地域推薦部門銀賞 サラヤ株式会社

  情報開示部門金賞 大阪ガス株式会社

  情報開示部門銀賞 サッポロホールディングス株式会社




当日進行
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◎開会あいさつ
第3回ブログ大賞授賞式
◎第2回CSRプラス大賞授賞式
 ・授賞式あいさつ
 ・受賞企業発表&プレゼンテーション
 ・CSR受賞企業の方、ブログ大賞受賞者の方によるパネルディスカッション



開催あいさつ 日本財団理事長 尾形武寿
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これまで日本財団は、資金面を中心に多くの非営利活動をサポートしてきました。これからは直接的な支援だけではなく、お金を世の中のために活用したいと考えている人と、資金を必要としている人を結びつける情報交換の仕組みが必要だと思い、CANPANを立ち上げました。
少しでも世の中のためになることを実行するのが日本財団の責務です。是非、CANPANをはじめ、日本財団を活用していただきたいと思います。
最後に、ブログ大賞、CSR大賞にご協力してくださった方々に感謝申し上げます。




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Posted by 2008CSRプラス大賞 at 14:38 | 授賞式 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)