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栃木CSRセミナー開催レポート [2008年09月09日(Tue)]

地域と企業をつなぐCSRセミナー



【日 時】2008年9月5日(木) 14:00〜16:30

【主 催】とちぎボランティアNPOセンター

【協 力】日本財団 公益コミュニティサイトCANPAN
     ダイバーシティ研究所



■基調講演
テーマ「これからの企業経営とCSR〜ISO26000時代を展望する〜」
    ダイバーシティ研究所代表 田村太郎氏


CSR(=Corporate Social Responsibility)の取り組みでは環境も大事ですが、環境以外のCSRでは「ダイバーシティ(=人的多様性)」も大切になってきています。

地域で展開するCSR、つまり面で展開するCSRが大切です。CSRとは、1970年代の環境汚染、1980年の児童労働への国際企業の問題のときに使われるようになってきています。しかし、最近CSRに関心が高まる背景として、グローバル化の進展による問題により、ますます拡大しています。たとえば、環境問題の深刻化や、貧富の差の拡大、人権感覚の格差などがあげられます。


(質問)
「社会的責任を考える」という価値観を伝える方法があればお願いします。

(田村氏)
ISO2600がチャンスです。これを地域版で行えば良いのではないでしょうか?ISO26000が2010年にできたときには、すでにわかっているという状態になるよう勉強会を開催することもよいかと思います。

企業がNPOがもっているものを利用しようという一方通行ではだめだと思います。両者が同じ方向を向いていると成功します。キーワードとして、地域の発展というのがあげられる気がします。

(質問)
ISO2600を考えたとき、日本では労働慣行や人権が問題となってくると思います。どのようにしたらよいのかヒントがあればお願いします。

(田村氏)
地域の生き残りをかけて改善していかなければならない問題です。解決策をみんなで考える場ができたらよいのではないかと思います。


■地域の企業の取り組み紹介

・東芝メディカルシステムズ株式会社

最初は川崎から、大田原市に移転してきました。それから時を経て現在の東芝メディカルシステムズになっていきました。病院で使われている機器を作っています。なかでも検診に力をいれた機器を作っています。全世界約120カ国に輸出しています。

当社ではワーク・ライフ・バランスの実現を支援するため、従業員の家庭事情に柔軟に対応する制度の拡充に取り組んでいます。2007年8月には「次世代認定マーク(愛称:くるみん)」を栃木県で一番にとりました。また、障害者雇用を強化(1.8%を達成)するようにしています。

社会活動としてマンモグラフィを国内で唯一作っている医療機器メーカーということもあり、乳がん検診普及活動への積極的な参加も促す活動をしています。また開発に対しても特徴があり、マンモグラフィの開発スタッフは女性が中心となって行っていました。これが、2007年度グッドデザイン賞の金賞を受賞。これは女性スタッフがひとりでも多く検診できるようにとの思いから、女性が痛みの少ない圧迫システムの採用や日本人女性の体形に配慮して設計したからだと思います。安心して乳がん検診を受信してほしいと思っています。

また、東芝グループの一員として150万本の森づくりに参加しています。従業員とその家族が参加して栃木県八方ヶ原と足尾での植林活動を行っています。


・油伝味噌株式会社

地域の小学生への味噌造り体験をしました。これがきっかけになったのは、学校で味噌汁を給食にだしていないというのを知ったからです。また甘酒づくりの実習なども行いました。

このような活動から地域の方への麹造り体験を行ったりしました。味噌には仕込み後の切り返しという作業があるのですが、こういった長期的な作業を通じて、地域の方から私たちの味噌はどうなったのかなど聞かれるようになりました。常に私たちの味噌が地域の方にとって常に意識されているような状況です。

他にも、小学生による左官体験として土壁つくりを行いました。土と水とわらを十分こねて寝かせて発酵させ、それを壁に泥団子を押し付け壁を作ります。このようなことを続けていると地域とのつながりもふえ、多くの方が味噌を知るきっかけになっていると思います。

また、当社には古い蔵があり、とちぎ町並み協議会にも参画しており地域のまちづくりにも携わっています。

たとえば大学生のとちぎ市のまちづくり研究発表場所として、奥座敷を使用します。他にも栃木の例幣使街道を考える会(油伝味噌が事務局となっている)の活動として味噌蔵でクラシック、ジャズを聴く会を開催しています。


■最後に



田村氏から

・東芝メディカルシステムズ株式会社が女性の役職比率を公表されていることは素晴らしいと思います。たとえば、確かに少ないですが、これを開示することで議論のきっかけになります。地域で女性雇用をすすめているところと議論をするきっかけになったりもするでしょう。

市民活動団体としてはこのCSR報告書を読んで「東芝メディカルにこのような協力ができる」という提案を考えていった方がよいと思います。

油伝味噌株式会社は地域のご商売です。悪いことをしたらその地域ではやっていけません。地域活動をするというのは、会社の信頼につながっていくことになります。今されているような地域の活動が、地域の人が会社を見る目がかわることになります。そしてそれが従業員のモチベーションにつながります。

多様な活動にびっくりしました。この活動をさらに栃木県内に広め、こういう取り組みの輪が広がることを願います。

■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。

油伝味噌株式会社



■ CSR情報発信の提案
日本財団 経営企画グループ CANPANチームリーダー 町井則雄


日本財団CANPANチームからは、リーダーの木田がCSR情報を公開することによって市民と企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。

大阪CSRセミナー開催レポート [2008年09月04日(Thu)]

地域のCSRセミナーin大阪

〜『持続可能な社会』を構築するために、今企業に求められるCSRとは?〜


【日 時】2008年9月2日(火) 14:00〜16:45

【主 催】特定非営利活動法人 大阪NPOセンター

【共 催】大阪商工会議所

【後 援】大阪青年会議所

【協 力】日本財団 公益コミュニティサイトCANPAN
     ダイバーシティ研究所


■基調講演
テーマ「これからの企業経営とCSR〜ISO26000時代を展望する〜」
    ダイバーシティ研究所代表 田村太郎氏


ISOによる「SR(社会責任)」が規格化(ISO26000)されることになりそうです。これはCSRの国際的な「マネジメントシステム」を求める途上国の声の高まりなどを受け、2005年より議論されていたことです。

とくに途上国では、これが規格化されることにより商品が売れるようになります。なぜならまともな商品を作っていても途上国というだけで商品価値が下がるようなことがあったからです。これからは世界スタンダードになることによって、同じ土俵にたつようになります。

品質規格や環境規格の「ISOインパクト」を背景に、日本企業や政府も積極的に規格化作業に関与しています。ただ、この規格は品質や環境の規格と異なり、企業による自主的な取り組みのためのガイドラインとなることが決まっています。つまり、第三者評価などを必要とするものではなく、自分たちでガイドラインを作ることができます。

ISO2600の中心的な課題になるのは、環境だけではなく、組織統治、人権、労働慣行、公正な事業慣行、消費者課題、コミュニティの社会的・経済的発展と幅広い分野での課題となっています。

これからはCSR(企業の社会責任)であったのがSRになり、そのSRも地域SRで考えていくことになります。地域全体で総合的な取り組みをしなければならなくなっています。これからはどのように「SRが進んでいる地域」として、地域全体の価値を向上させていくかという視点を持った方がよいでしょう。


■地域の企業の取り組み紹介

●サラヤ株式会社


ヤシノミ洗剤は1971年からこの商標で使っています。今回はヤシノミ原料調達所のボルネオ島の話を中心にします。この原料となっているパーム油を使うには、搾取してから48時間以内に加工しなければなりません。

パーム油というのは揚げ油や、パンや、マーガリンなどの食材、またクッション材や、化粧品、プラスチック、化粧品などにも使われています。このように人間の生活はパーム油なしにはなりたちません。ボルネオ島では世界の7割くらいが作られている。

私たちは地球にやさしいパーム油として売っているのに、一方で生態系豊かなボルネオの自然が壊れていくのも目の当たりにしました。それはほっておけないことだと思い活動がはじまりました。

RSPOに参加しました。RSPOの8つの原則はどのように生物多様性を守るかということです。そのようなことから熱帯林を守ろうという提案をしたのですが、現地のプランテーション農家から収益が減るとのことで反対されてしまいます。そこで、トラストを作って熱帯林を買っていこうという活動になりました。

このような活動になってくると会社の領域をこえてしまいます。そこで自社だけではではできないので、取組の情報を開示し応援してもらおうという動きになりました。現地のボルネオがどうなっているのかという、消費者の皆様が参加する視察会を行うこともしています。

今後は、BCT(ボルネオ保全基金)にバトンタッチしBCTの方を支援するようなかたちにシフトしていく予定です。


●株式会社仁張工作所


会社の経営理念に、(1)世の中に対してどういうことができるか?(2)社員に対してどのようなことができるか、(3)これらを達成することを目指すというのがあります。

大企業とは違う目線で取り組んでいます。たとえば大企業ですとイメージアップや、リスクマネージメントという視点がありますが、我が社の場合、本業を永続的に取り組むために何が必要かの観点で行っています。これが地域と共にはってんすることでもあり、得意先、社員からの信頼も上がると考えています。常に経営理念に立ち戻り、実践をしています。

品質をよくするということはそれを超える概念で環境にとりくむことになっていると思います。つまりQMS(品質マネジメント)とEMS(環境マネジメントシステム)の両立を行っています。他には地元小学生社会学習として工場見学なども積極的に受け入れています。

現状はできることから取り組んできました。


●大日本塗料株式会社


大日本塗料グループの企業行動憲章には次に楊なものがあります。社会とのコミュニケーションとして株主はもとより、広く社会とのコミュニケーションを行い、企業情報を積極的かつ公正に開示することで、社会から信頼される開かれた企業をめざします。
また社会貢献活動としては良き企業市民として自ら積極的に社会貢献活動を行うとともに、従業員の社会参加を奨励、支援します。

ボランティア活動としては、「DNTハッピーメイト」で、此花区ボランティアビューローから発信される此花区内のボランティア情報を中心に活動内容を決定、実践します。その外、此花区が推進する地域福祉アクションプランへの協力や、九兄の企業組織を利用した独自の活動も展開しています。

活動内容には、ボーイスカウト活動への協力として資材倉庫塗り替えの塗装指導を行ったりしています。 


■パネルディスカッション
ディスカッション−コーディネーター 尾崎力氏(関西マガジンセンター)



(関西マガジンセンター:尾崎氏)
持続可能なRSPOにほかの企業は参加しているのでしょうか?

(サラヤ株式会社:小辻氏)
花王様なども参加されています。

(尾崎氏)
環境対応に取り組むことによってEコマースによる取引が急増したと聞いていますが、その原因なのか?

(株式会社仁張工作所:仁張氏)
環境対応かSEO対策がそれに貢献しているのかわからない状況です。

(尾崎氏)
ハッピーメートを統括する組織を社員のボランティア活動を促進するためにNPOとして設立していますが、NPO設立しなくてもできるのになぜそうしたのか?

(大日本塗料株式会社:山崎氏)
社員のためのボランティア支援のためのNPOでは最初はなかったが、今はこの部分が一番機能しています。


(田村氏)
3社で共通していた話は「地域から逃げられない」というのがキーに感じました。こんな時代ですので、発表していないことは存在しないことと同じ。情報開示をしっかりしていかないと、いけないと感じました。CSRは仁張さんからの社会的信頼でどのようにして地域から問われることにこたえていかなくてはならないかということだと思いました。
地球の利益と地域の利益をどうつなげるのだろうか。

(尾崎氏)
社員を巻き込んでいこうという姿勢が大変みえるのですが、目に見えた効果を感じたことはありますか?

(仁張氏)
パソコン技術があがったりもしています。

(山崎氏)
ハッピーメートの参加は個人の自由意思でおこなっています。
無理を感じると楽しくなくなると思っているので、目に見えた効果ということはあまり感じないが、外部の認知は上がっていると思います。

(尾崎氏)
地球にやさしい洗剤といいながら、地球にやさしくないのではないか?と気がつき活動を行った時の社員の反応は?

(小辻氏)
外向けの意識を変える活動が結果的に社員が変わることになっていた。最初はトップのしていることがよく理解できていなかったが、続けていて、結果的にやってよかったと思っている。

(会場から)
社員の意識がかわってきたというのはもっと具体的に言うとどのようなことでしょうか?

(小辻氏)
外からの評価で社員が意識しはじめた。

(仁張氏)
小学生が質問・見学してくれることで社員が活気づきます。人が来る機会が多い方が「試されてる」という緊張感がうまれ、刺激になっている。

(山崎氏)
日に日にということでいうとよくわからないのですが、8年たつと結果的に良くなっていると感じることがあります。

(会場から)
日本のCSRはどのような感じですか?

(田村氏)
大阪はCSRでの取り組みを進んでいるのかというと、世界的に見ればそんなに進んでいない。

■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。

サラヤ株式会社



■ CSR情報発信の提案
日本財団 経営企画グループ CANPANチームリーダー 町井則雄


日本財団CANPANチームからは、リーダーの木田がCSR情報を公開することによって市民と企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。

宮城CSRセミナー開催レポート [2008年08月29日(Fri)]

地域(みやぎ)に根ざしたCSRが社会を変える!


【日 時】2008年8月28日(木) 13:30〜16:30

【主 催】特定非営利活動法人 せんだい・みやぎNPOセンター

【協 力】日本財団 公益コミュニティサイトCANPAN
      ダイバーシティ研究所
      サポート資源提供システム運営委員会


【後 援】宮城県、仙台市、仙台商工会議所、
    (財)東北産業活性化センター、(社)東北経済連合会、
    (社)東北ニュービジネス協議会、(社)宮城県情報サービス産業協会



【内容】

■テーマ「CSRの誤解!CSR≠社会貢献 信頼される企業のかたちとは」
    ダイバーシティ研究所代表 田村太郎氏


企業、行政、NPOと別々で地域を考えている場合ではありません。これまでの社会貢献活動は本業の利益の一部を還元する活動ですが、CSRは儲かっているかどうかは関係なく、本業そのもののプロセスを変えていく活動です。

東京本社の大企業と同じレベルの取り組みが、地方の中小企業にも求められます。小さい会社だからといってCSRに取り組まなくてよいという問題ではありません。

それではどのように取り組んだらよいのかというと、地域と一緒に取り組む必要があります。地域全体で社会責任に取り組めるかどうかが大きな分かれ目になっています。小さな企業で、マンパワーがなかったとしても、地域でネットワークがあって活動をしているところに参加することができます。

地域の多様な担い手とともに「面」でCSRに取り組むことが、自社だけでなく地域の「成功」につながります。そのことが信頼につながると思います。


■地域の企業の取り組み紹介

● 株式会社一ノ蔵(大崎市)

醸造発酵産業として4軒の蔵元が集まって新しくできた会社です。私たちの食生活の中でいつもある商品を取り扱っているのが醸造発酵製品です。これらは、農水産物です。

そのようなことから醸造発酵産業による農業の振興を経営理念にいれています。また、アルコールに関してはさまざまな法律が絡んでいる。それに対して取り組むこともCSRだと考えています。たとえば、未成年者飲酒禁止、やるべきことがいろいろあります。有機米仕込み純米酒には「お酒は20歳になってから。飲んだら乗らない大人のマナー。」と書いてあります。

地域と一緒にやっていかないと我々企業は地域に存在する意味がなくなると考えています。
五感を大切にし、五感を育てることを意識しています。

食品は手作りで行っているので、そのためには人づくりが大切だろうと考えています。人づくりのためにどのようなことをしたらよいかと考えています。この取組のひとつとしてお酒にあったお米や、冷害でも取れるお米などを地域の農家の方と協力して研究会を開き勉強をしています。

また、できるだけ環境保全米を使って作るようにしようなどとしている。有機米を作っていこうとする活動もこの酒造りを通して行っている。

売り上げに応じた金額を環境保全米ネットワークに寄付する仕組みにしています。NPOのお米作りに対する専門的な知識をお借りしながら良いコメ作りをしています。そして売上があったらNPOの発展のための資金にしていきます。

そのときには、せんだい・みやぎNPOセンターのアドバイスも受けながら行っている。一ノ蔵は人と自然と伝統を大切にし、醸造発酵の技術を活用して安全で豊かな生活を提案することにより社員、顧客、地域社会のより高い信頼を得ることを使命としています。


● 株式会社南光台金物(仙台市)
  

ハードウエアだけでなくソフトウエアにも力を入れていこうということで、情報発信としてホームページのリニューアルに力をいれてきた。
ムービーをいれてのホームページ作りを行った。その名も「なんかな?ムービー」(社名とかけています!?)

そこで、このムービーを使って何か社会貢献のためのことができないだろうかということでワンクリックムービーを行っています。

動画を通したワンクリックムービーを行うことになりました。
1クリックチャリティーは期間限定でみやぎNPO夢ファンドに寄付をしています。

この実施内容は、企業のPRも兼ねて、ムービーをみていただきそのクリックでチャリティへの参加となっています。
期間終了後集計し、その集計に応じて、規定額相当額を南光台金物が、1クリックチャリティーとしてみやぎNPO夢ファンドに寄付させていただいています。

みやぎNPO夢ファンドとは、宮城県の拠出金と企業・市民からの寄付金を原始とするファンド(基金)を、公益活動を展開するNPOに助成することによって、NPO活動を促進するものです。


■パネルディスカッション「地域発!身近なCSRとは?」

(田村氏:ダイバーシティ研究所)
従業員の人が楽しみながら誇りをもっていて、満足度が高いのが特徴。楽しく仕事しているのがにじみ出る感じがしました。従業員の満足度はCSRにとても大切なことだと思います。

(紅邑氏)
2社とも当たり前だと思っていることを常々されていらっしゃる企業だと思っています。せんだい・みやぎNPOセンターとかかわるようになって、なにが変わったか教えてください。

(柿野氏:株式会社 南光台金物)
常々社会に貢献しなければならないという思いがあったが何かできないかと常々考えていたのが形になってきたように思います。

(浅見氏:株式会社 一ノ蔵)
フェアトレードの商品を使うようになったのは、せんだい・みやぎNPOセンターに相談してからです。必要にせまられたときせんだい・みやぎNPOセンターにアドバイスをいただいたのがきっかけで、商品を使うようになりました。

(紅邑氏)
点から面になっていくのが大切という話が基調講演でありましたが、意識してというよりも自然に展開されているのが、2社のような気がします。CSRというと環境面というイメージがありますが、社会面、社員に対してどのような活動をしているのかというのが大切ですね。

(柿野氏)
お祭りには進んで社員がかかわっています。お祭りに進んで参加する人には、出張手当をだしたりもしています。

(田村氏)
仕事の現場を見てもらうことで評価されるようになっています。お子様や学生さんい来てもらうのは大変ですが、そのことが従業員のモチベーションにつながったりしています。

(浅見氏)
農業をできるように申請して、現在は農業をしています。農家さんができないことを実験としてしてみて、それがよかったら地域に展開するようなことができないかと積極的に様々な取り組みをしています。

(田村氏)
従業員の幸せや、地域のニーズに対応していくと、本業がかわっていくのではないかと思っています。地域を見据えていると地域のニーズに対応できるので、本業すらかえていくことになります。そのことが従業員の幸せにもつながっています。

日本の企業のみなさんはCSRという言葉がない前からCSRをしています。しかし、企業はそれでよくてもほかの人がわからない状態です。そのやっていることをどのように見せていくのかというのも大切になっています。


(会場から)
・製造業者
環境報告書からCSR報告書にかえました。内容はまだ試行錯誤で、他のCSR報告書を見ながら作りました。表紙の写真には、社員が撮影した物を採用しています。

・イートス株式会社増子社長(前年度ノミネート企業)
情報を開示することで、お客さんが支援してくれるようになり、企業の価値があがり、社員が自信をもつようになりました。またマスコミでもとりあげられるようになりました。

・印刷業者
1億人相印刷業者時代になり、業態変革をしていこうと考えています。子供の生きる力が弱まっていることを感じどのようにサポートしていくのか考えていく必要があると考えています。子供時代とは社会の仕組みが大きくかわっているので、考えさせる機会や体験をつくっていこうとおもっています。自社だけでやっていては、広がりがないので、地域に展開するために教育コーディネーターの育成なども行っています。企業のリソースを理科の実験教育につながる仕組みをしています。

■Q&A
Q.本業を切り口に現場を巻き込んでする方法を教えてください。

A.社員の方ひとりひとりが現場で使えるような言葉としてCSRを行っていく必要がある。地域とのつながりが濃くなれば全体的なCSRになるのではないかと思います。

A.企業側からすると引き出してもらわないとわからないことがたくさんあります。
引き出してもらって、「それならできる、それはやっている」などのことがあると思います。
金融機関と自治体が引き出す役割を担うとどうなのかと思います。

■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。

株式会社一ノ蔵


■ CSR情報発信の提案
日本財団 経営企画グループ CANPANチーム 木田悟史

日本財団CANPANチームからは、リーダーの木田がCSR情報を公開することによって市民と企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。
新潟CSRセミナー開催レポート [2008年08月28日(Thu)]

地域に支持される会社になるためのCSRセミナー


【日 時】2008年8月27日(水) 15:00〜17:00

【主 催】特定非営利活動法人 新潟NPO協会

【後 援】企業・勤労者ボランティア推進協議会
      (新潟県経営者協会、新潟県社会福祉協議会、
      新潟NPO協会)、
      新潟県中小企業家同友会、
      連合新潟、
      新潟県労働者福祉協議会、
      (財)にいがた産業創造機構、
      (財)新潟県女性財団、
      新潟県

【協 力】:日本財団 公益コミュニティサイトCANPAN
      ダイバーシティ研究所


【内 容】
■ 基調講演:
 「地域の企業とNPOを元気にするCSRとは」 
 田村太郎氏(ダイバーシティ研究所代表、甲南女子大非常勤講師)


トリプルボトムライン(社会性、環境性、経済性)を上げていく必要があるのではないかといわれています。

トリプルボトムラインというのは、企業を「決算書(=経済)」の最終行(ボトムライン)だけでなく、「社会」「環境」とあわせて3つのボトムラインで評価することをいいます。CSR報告書作成のガイドラインとして世界的な標準となっているGRIのガイドラインの骨格になっています。

今までは決算書として企業は評価されていました。しかし「環境」では環境負荷の削減状況の情報開示と目標設定が求められています。日本では環境については熱心に取り組んでいますが、「社会」では雇用や社会貢献などの情報開示が求められていますが、まだそこまで進んでいません。

世界的にはこのようなトリプルボトムラインで企業の評価がされていますが、日本もこれからは、このような考え方が主流になると思います。

企業だけでトリプルボトムラインを上げていこうとすると大変です。地域全体で総合的な取り組みをして、地域の責任で上げていく必要があるのではないでしょうか。


■事例報告:一正蒲鉾(株)×(財)新潟県女性財団


一正蒲鉾(株)

女性が工場の90%位います。もともと食品業界は女性が多い職場だったので、
女性を使えない工場長はダメだとトップが言っていました。そのような方針が女性の働きやすい職場を作るきっかけになっていました。

そのようなことから企業内保育所を作ることになりました。今ではこのことを投資家向けにアピールしています。そこに投資家の質問がでるような時代になってきているからです。

新潟県の子育てサポート「くるみん」取得県内第一号として認定されました。2年で次のようなことを実現するようにし、実現しました。

1.事業内保育施設の土曜保育の受け入れ
2.保育時間の延長
3.長期休暇制度の導入
4.女性の育児休業取得率100%
  男性の育児休業取得者1名
5.ノー残業デーの実施
6.インターンシップなど、就業体験機会の提供

企業内保育所として平成2年に設立。保育料は無料、1歳児から親の就業時間にあわせて受け入れています。これを作ったのは、従業員が少なくなってきたからです。人がたくさん住んでいる地域だったのに、子供が小さくて働けない人が多いことに気づいたからです。最初は女性の働きやすい職場を、というよりも、従業員確保が先でした。しかし今となってはこのことが女性が働きやすい職場として注目を受けている。

ただ業績がいいからという時代ではなくなりました。今後の取り組みにはCSRが企業価値を高める時代だと思っています。安全・安心・健康という食品メーカーとしての使命を果たしていきたいと思います。次世代育成の充実として保育園に頼らない施策をするようにします。新しい挑戦として障害者雇用での試みをしています。


財団法人 新潟県女性財団

今までは企業は稼いで税金を納めれば良い時代でした。しかし、これからはそれだけではいけないと思っています。
男女共同参画のかかわりをISO26000のガイダンスで見ていきますと、男女の労働者の権利の尊重、家庭における労働者の責任の尊重、若者の失業または女性の不完全雇用などの課題に取り組むためのプログラムの確立または参加、などが書かれています。

新潟県では具体的な取り組みとして「男性も女性もいきいきと働ける企業を目指すハッピー・パートナー」企業の周知と促進を促しています。登録企業(全88社)の主な取り組みとしては、男性の育児休暇取得の推進、事業所内託児施設の設置などがあります。


■ワークショップ
テーマ「どんなテーマでどんな取り組みがあれば、新潟県でSRが進むのだろうか?」

ワークショップでは会場でグループを作ってテーマについて議論が行われました。
各グループで様々な取り組みが議論されました。

ワークショップの様子










■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。
一正蒲鉾(株)


■ CSR情報発信の提案
日本財団 経営企画グループ CANPANチーム 木田悟史様

日本財団CANPANチームからは、リーダーの木田がCSR情報を公開することによって市民と企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。
北海道CSRセミナー開催レポート [2008年08月21日(木)] [2008年08月22日(Fri)]


地域CSRセミナー



【日 時】 2008年8月21日(木) 17:00〜20:00

【主 催】 NPO法人 北海道NPOサポートセンター

【協 力】 NPO法人 シーズネット      
       日本財団 公益コミュニティサイトCANPAN     
       ダイバーシティ研究所




■基調講演:「これからの企業・NPO 経営とSR について」 
        田村太郎氏(ダイバーシティ研究所 代表)


日本ではCSR報告書には、環境については載っていますが、それ以外がほとんどありません。環境だと10年以上前からのデータが掲載しています。CSR報告書なのに、環境部分だけ細かく載っているは不自然です。

市民活動や地域がもっている専門性を活かしていくことで、CSRには地域貢献の可能性もあります。人的多様性や、グローバルな視点については、点から線への取組の中で考えていくとよいでしょう。地域のために何かすることは、まず点から線につなげていく(横展開していく)ことで、地域全体をよくしていくとよいと思います。市民を巻き込み、良い取り組みを評価できる環境作りを進めていくとよいでしょう。



■地域のCSR取組み事例発表


リコー北海道株式会社
 
リコー北海道では、リコーグループ行動規範の4つのカテゴリーをCSRという枠組みで、一貫性のある取り組みとして位置付けています。
 
【誠実な企業活動】では、消費者、お客様、株主、取引先を考えて、リスクマネジメント、お客様満足度向上、情報の適正な保護・管理、意識啓発、教育を行っています。また会社として決めた守るべき優先順位の高いことのセルフチェックをしています。

【環境との調和】では、環境保全活動として、清掃活動などを行っています。

【人権尊重】としては、働きやすい職場環境作りを考えています。制度があるだけでなく、それが使いやすい環境作りが大切ではないかと考えています。年金やボランティアなどのセミナーに、仕事のある平日でも参加できるような環境を整えています。

【社会との調和】では、サイエンスキャラバンとして自社製品であるコピー機の原理を説明したり、体験してもらったりということをしています。また、情報の開示も積極的に行っています。

今後はNPOとの連携なども取り組んでいきたい。


有限会社 渡辺農場
 
地域の農業者と一緒になり多様なサービスができることを考えています。農業にとって一番大事なことは、生産した作物が消費者の口に届くまでの信頼を作ることです。

もちろん、企業として行うからには利益はしっかり出していく必要があると考えています。そのため、多種がそろうように地域の農業者と一緒に組んで商品を売るなどの工夫もしています。

農業を中心とした新しい産業の創出を基本コンセプトに、「ZEROプロジェクト」に取り組んでいます。農業を中心として、医療、教育、福祉、芸術、スポーツなどの分野と一緒に地域の課題に取り組んでいくプロジェクトです。

調理専門学校の先制が料理指導を行う、地域の音楽の先制が特殊な楽器を作って遊ぶ、北大の建築家の学生と一緒にツリーハウスをつくるなど行いました。若者が地域の資源を使って、農業と疲弊した街をどうにかしたいと思っています。
ビジョンを伝えてファンを増やしていく農家の取り組みをしています。


有限会社 セレモニー札幌平安堂/NPO法人葬送を考える市民の会

地域全体のCSRを進めるうえで、地域課題を熟知し、課題解決のヒントとなる専門性の高い知識をもつNPOは企業の重要なパートナーになりえると考えます。現在はNPO自身もSRが求められるようになってきており、本事業によりその認識を高めることにもなると考えています。
消費者に近いNPOが葬儀社に提案をして、それをかたちにする葬儀をおこなっています。

多くの葬儀社が、見積もりの裏付けがあまりとれていないものが多い中で、消費者と一緒に考えていくことで、安心して葬儀をお願いできるようになると考えています。


■ディスカッション


(田村氏)外部のパートナーとどんなことをしたのでしょうか?また、外部と一緒に何をしていきたいのでしょうか?地域で何かしたと考えたとき、どんなサポートが地域にあればよいのか教えてください。

→NPOの活動自体がよくわかっていません。社会貢献ということをどうやって伝えたらよいのかわからないので、具体的にどういう力を借りればということがまだわかりません。(リコー)

→顔の見えない生産者から脱皮しようとしています。地域の利害関係がある中で、パートナーさんと一緒にすることで、間をとりもっていただいているのではないかと思います。いろいろな業種の人がつながりながら発展していきたいと思います。(渡辺農業)

→パートナーさんと組むことで、営業努力で至らないところからのクライアントさんが増えてきています。一企業の営業力には限界があるとおもいますがNPOと一緒にすることで営業力が強化されています。(セレモニー札幌 平安堂)

(会場から)企業の社会的責任はわかりますが、社員が何かしていきたいという時に応援できるのですか?

→今、環境づくりにとりくんでいます。CSR、ワークライフバランスについて理解をすすめていっています。また、社会貢献を育成するグループとして後継者も育成していきます。(リコー)



■ CSR情報発信の提案
日本財団 経営企画グループ CANPANチームリーダー 町井則雄

日本財団CANPANチームからは、リーダーの町井がCSR情報を公開することによって市民と企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。


++++++++参加者の声+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
・CSRについての簡単明瞭な基調講演と「事例」の組み合わせは大変良かった。
(男性 60代 会社員)
・地域に今ある企業、NPOは意識はしていないが、CSRに取り組んでいなければ、やっていけていないと思うので、すでにCSRをしていると思います。
(女性 50代 非営利団体)
・全国レベルでのCSRの情報について端的だがわかりやすく話題提供いただけたことがよかった。道内の事例については、もう少し掘り下げた話が聞きたかった。
(女性 30代 会社員)

高知CSRセミナー開催レポート [2008年08月19日(火)] [2008年08月22日(Fri)]


企業のための社会活動セミナー2008




【日 時】 2008年8月19日(火)15:00〜17:30

【主 催】 特定非営利法人 こうち企業支援センター
       (旧名称 ソーホーベンチャー協会)
     
【協 力】 まっしぐら大勇会
       日本財団(公益コミュニティサイトCANPAN)
       ダイバーシティ研究所

【後 援】 高知県、高知市、高知商工会議所、高知県中小企業団体中央会



【内容】
■ CSRの基礎知識:
 「これからの企業経営とCSRについて」 
 田村太郎氏(ダイバーシティ研究所代表、甲南女子大非常勤講師)


・CSRが社会貢献活動と思っている人が多いです。これまでの企業の社会貢活動は本業の利益の一部を還元する活動ですが、「CSR(企業の社会責任)活動」は本業そのもののプロセスを変えていく活動であると思います。

・東京本社の大企業と同じレベルの取り組みが、地方の中小企業にも求められます。中小企業だから何もしないのではいけない時代になっています。

・地域の多様な担い手とともに「面」でCSRに取り組むことが、自社だけでなく地域の「成功」につながります。そして、これからはそうしていかなければならなくなると思います。

市民を巻き込んでSRをメジャーにし、「安さ」「便利さ」「儲け」を追及する市民(消費者・投資家)から、社会責任を意識する市民を増やす。


■我が社のCSR紹介:


株式会社 サニーマート
 

自分たちのこどもに食べさせたいという次世代の顧客の創造と、地域のお客様に愛されるということを目標に行っています。

たとえば、スポーツ分野では、親子水泳教室などを行っています。これは1974年から通算35回になり、2世代にわたって体験したことになります。
PTAや学校関係者と一緒に行っており、その地域の店長や新入社員が親子水泳教室の期間は実際にプールに入り水泳指導を行っています。

環境分野では、総菜部門などから発生した生ゴミを分別回収し、生ごみをたい肥化することをはじめています。

文化・イベント活動分野ではよさこい祭りに子供たちと一緒に踊り子隊として参加しています。またトムソーヤーアドベンチャースクールでは、四万十町の教育委員会と協力して、アウトドア事業も行っています。
子供たちのグループリーダーを新入社員がつとめるなど、新入社員研修を兼ねているのも特徴です。

これらの情報は社内のイントラネットで情報を共有しイベントがあれば情報をだすなどを積み重ね、リレーションをつんでいっております。


株式会社 相愛
 

社員、その家族、お客様との相思相愛の関係をとの思いから相愛という社名になっています。

たとえば、水を扱う企業として50周年の節目にできることはないか?ということで考えたのが50本の井戸を地域に寄贈することです。

なぜこれをしたかというと、地震等の災害時に最も困るのは水であると考え、手押しポンプ付きの井戸を避難場所に寄贈しました。

このことにより、次のような効果が見られました。マスコミにも取り上げてもらった、学校等とのつながりができた、社員の意識が向上したなどです。また今後どのような形でフォローしていくべきか、本業とどうつなげていくのかといった課題も見えてきました。

事業とCSRの両立に向けては、あくまで勝負は本業と考えていますが、CSRとともに継続するしくみが必要だと考えています。
今後は点から面にすることが課題です。


ニッポン高度紙工業 株式会社

 
工場見学の受け入れを積極的におこなっています。ここ10年で受け入れた一般見学者は、延べ3500名となりました。主な参加者は小・中・高・大学生です。

最近の理科離れがすすんでいるのをうけて、小学校での理科教育支援を行っています。たとえば、実験器具や教材などの支援、当社OBを派遣して行う実験教室など、子供たちに理科を好きになってもらうための活動に取り組んでいます。

他にも、少年サッカーの振興を図るため、安芸市教育委員会の協力のもと、安芸工場のサッカーグラウンドで少年サッカー大会を開催しています。

森林に対しては協働の事業として取り組んでいます。2003年8月には安芸市と森林保全協定を締結しました。水源涵養林として共同管理を開始し、以後当社従業員と安芸市森林組合、漁協関係者らによる間伐作業を行っています。

現在従業員、社員にこのような活動をどのように周知していくかを考えています。社員からは、地域の企業としてそこで働くことができてよかったと誇りのようなものがあります。


株式会社 フタガミ

トイレを磨いて、心を磨く活動を行っています。「気づき」「感謝」「感動」3つの心を育みます。これは、小・中・高校、公園、役場、警察署などさまざまな場所で開催。足かけ10年で134回行っています。

十市パークタウンの清掃を、毎月第2金曜日に開催しています。住宅部が中心の清掃活動ですが、当社社員だけでなく、大工さん、お取引先様、学校関係者などさまざまな型が参加しています。

感謝の気持ちからはじまったこの活動が、今は子供たちの挨拶が励みになっています。

これらのほかにもさまざまな活動を行っていますが、このことが人材育成にもつながっています。

「高知県民に褒められる企業(社員)を目指します」


ミタニ建設工業 株式会社
 

当社では、地域に携わる建設業として地域の人々のご支援とご理解を忘れてはならないと考えています。

四国八十八か所を巡るお遍路さんへのトイレ開放を行っています。
このことにより、トイレを清潔に保とうということで社員の意識も高くなっています。
また、地域の小学生を対象とした現場見学会の実施を行っています。
小学生からの質問があることで、社員にもモチベーションが高まります。また小学生が家に帰って楽しかったと話してくれることで、そこからお客様につながることがあります。

現在、情報公開を積極的に行っています。情報公開することのメリットは、みなさまから情報を見てもらえるようになること、何か所かにある現場間の意識がお互いに高められること、情報公開することで事業につながることがあります。


宮地電機 株式会社
 
社員の子育て支援に力を入れています。まずは育児休職支援手当を行っています。これは育児休職中の社員に、月額5万円の手当支給を行います。
乳児期育児休暇を設けています。育児休職中でない社員に12日間の有給休暇を付与しています。
育児期の時間短縮勤務を満3歳までだったところを小学校1年終了時までと引き揚げました。これは過去3年間で21名(従業員331名)の社員が取得しています。

このことで2007年7月23日には高知県次世代育成支援企業に認証されました。

事業においては、地球にやさしい明かりということで、LEDで安心・安全な街づくりを目指しています。地域の防災活動で実験などを行っています。

他には、高知の文化支援や、高知のスポーツ支援として南国高知FCの事務局を手伝うなど行っています。






■他社の取り組みを聞いて本日のセミナーの感想

・サニーマート

「やっておこう」というものは、積極的にやっておいた方がいいと思います。
「これは取組として違うな」というものの線引きは難しいと感じました。

・相愛

「持続可能な地域づくり」を大事にして、それを柱として取り組みを
拡げていきたいと思います。


・高度紙工業

B to Cの企業としてどう取り組んでいくのか考えています。
全員参加型で取り組んでいくCSRが理想的なので、まずは、従業員との対話を大事にしていきたいです。

・(株)フタガミ

県内に、高い志をもった企業がたくさんあることに気がつきました。
高知県民の風土を上げていきたいと思っています。
ただ、単独の会社では限界があるので、県内の志の高い企業と
連携して、県全体で意識を高めていきたいです。

・ミタニ建設工業

チェックシートにチェックすることで、自社の足りない部分が見えました。CSRに取り組むことで、自社に意識・関心の高い社員が増えています。社内で社員の方から展開してもらう形にしていきたいです。

・宮地電機(株)

高知県は、もともと社会的責任の高い人が多い地域だと思います。
社員一人一人が社会や地域のことを考えていけば、自然にCSRは進んでいくのではないかと思いました。


理事からのコメント
働く人が前面に出て、行動するという形になる、誰かから(社会から、お客さんから)褒められていく形になると、CSRへの取り組みは進んでいくと考えられます。

全国に、高知県の取組を発信していくための活動を支援したいと思います。


(田村氏コメント)

点から面への前に、点から線への取り組みから始めることが大切だと思います。
ex.防災の取組(関係のありそうな企業の横連携をはかる)
教育の取組(学校との連携等)
  環境の取組(食品残渣の堆肥への活用等を地域ぐるみで取り組んでいく)
高知で面展開し、今回のセミナーがそのきっかけになればいいと思います。


■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。

宮地電機(株)


■CSR情報発信の提案
日本財団 経営企画グループ CANPANチーム 木田悟史


日本財団CANPANチームからは、リーダーの木田がCSR情報を公開することによって市民と企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。
福岡CSRセミナー開催レポート [2008年08月12日(Tue)]


企業のための社会活動セミナー2008



【日 時】2008年8月7日(木)15:00〜17:30

【主 催】特定非営利活動法人 ふくおかNPOセンター
     
【後 援】企業市民ネット九州(KIQ)





 会場の様子 

【プログラム】
■基調講演
 講師:田村 太郎氏(ダイバーシティ研究所 代表)



地域が10年先を見据えたとき、NPOが地域の中小企業と一緒に取り組んでいく時代になっていきます。つまり、企業がNPOのもっている専門性とどのように一緒に取り組むのか、と
いうことが大切になっていく時代になります。それは、社会責任は法的責任より広いからです。法律を守っていればよいというだけではなくなってきています。

企業の社会責任だけで考えていると、地域の課題に取り組めません。まずは、情報開示を拡大し、そこからとりかかりをつくることが良いと考えます。中小企業の場合、1社だけで考えるのは無理ですが、地域で考えればそのような活動も無理ではありません。


■地元企業の取り組み事例発表タイム


TOTO株式会社  総務部 斎藤 和明氏

TOTOグループ全体としてCSRの徹底を図るため、2004年度より社長を委員長とするCSR委員会の下に専門部会を組織し、推進部門やグループ会社で活動状況を審議しています。2007年度は、組織的・体系的に企業活動の総点検を進める中、体制のスリム化を図り、CSR委員会を16部会から12部会へと整理しました。

事業展開こそが社会貢献と思い、利益を求めて事業を行い、そして税金を納めることで社会貢献となると考えます。和式から洋式、ウォシュレットを作ったりとお客様のニーズにこたえながらさまざまなものを作っていますが、それらを通して社会貢献していると考えています。

たとえば、TOTO水環境基金があります。この設立の背景には、2003年「サステナブル経営格付け調査」をしたところ、「TOTOの考える社会貢献が社会の考える社会の貢献と異なる。」という厳しい結果がでてきたというのがあります。

トイレは上水と下水という生活用水の循環の中にあり、それがないとトイレは動かないということで、水を大切にしようと考えました。つまり、その循環の永続に係るすべての事象・活動にわれわれは関わりたいと考えています。

その活動を通じて社員が基金の審査にかかわるようになることで、社員の反応も変わってきました。NPOを初めて知り団体を視察することにより関心も出てきます。これにより社員がさらにCSRのことを考えるきっかけにもなるなど好循環が生まれています。


油機エンジニアリング株式会社 代表取締役 牧田 隆氏

古材、古建具の買い取り販売、古民家再生と活用を行っています。最初は、環境循環型の企業として古民家の解体現場から良質の古材を仕入し、手入れの上、住宅や商業店舗の新築、リフォームの用途で古財の販売を行っていました。

ある時、築100年の旧商家の所有者から建物の維持や管理が困難なため、建物を解体し、古材を引き取ってほしいと相談があったのですが、建物の歴史的な価値などを見て修復を決断し、地域社会貢献の文化交流活動の拠点として使用することになりました。

このような経緯から、事業につながっていることはもちろんですが、伝統的住まいの継承(古い建物や景観を残しながら活用する取り組みを行う、地域文化の発信(地域の方々の芸術・文化の発表の場として提供)、食育の場(伝統的な食文化の再現や地域に根ざした食育、地産地消の推進活動)といった3つの柱で取り組んでいます。

古民家については、住んでる方は古いという悪いイメージを持つ方が多いですが、そこを専門家が見てアドバイスをし、気づいてなかった地元商品が見直される機会にもなっています。

また、街並みの散策や、地域の古い建物を取材して紹介する活動を通して、九州大学・市役所・NPO団体・個人などとの連携や情報交換が進みつつあります。地元とは、商店街の活性化に宿場町をコンセプトとした「町おこし」の核にもなっており、商店街ガイドを社員が行うなど専門性も活かしながらの取り組みになっています。



■パネルディスカッション

・CSRという言葉を言わなくても、企業がしていることがすでに社会貢献ではないかと思うのですが、どうでしょうか?

→経営の普段の姿勢、日々の活動の積み重ねが大切。
→普段の姿を公開することが一番大切。やっていることはわかっているがなかなか情報が外に見えていない。 

・「CSRは外部評価が大切だ」「自分がやっていることに満足しているだけ」という2つの評価にわかれることが多いがそれはどうしてでしょうか?

→大手企業は、業務として取り組んでいることが多いので、その業務にかかわることで、結果としてCSRに関心を持ち、社員の認識の底上げになることがあります。


・CSRを知らない人にどのようにしたら説明できるのか?
→難しいですね。たとえば環境に対する認識は10年前からだいぶ変わっていますが、環境以外の関心の高まりも、これから10年でだいぶ変わるのではないかと思います。活動を社内で閉じずに広がりをもたせて行うことが大切。


・情報開示はなぜ必要か?

→言わなくてもいいじゃないか、ということはこれからの時代通じなくなってきています。
→今まで手間(コスト)だと思っていたものが利益につながることがあります。
→地域やNPO、企業が一緒に何か行うとっかかりになります。


会場からの質問に答える田村氏


■CANPANについて
日本財団 経営企画グループ CANPANチーム 木田悟史

情報開示をすることで大賞になった企業は、地域からの信頼ができたという話があるなど、大賞に参加することの重要性と、情報公開について説明がありました。


+++++++++参加者の声++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
・CSRについてわかりやすい説明をありがとうございました。NPOも変わっていかなければ、と感じました。(女性 50代 非営利団体職員)
・ひとりひとりができる範囲ですること。意識を持てることが大事だと思います。(男性 40代 会社員)
・情報開示の重要性や、障害者、女性雇用等の考え方が参考になりました。(男性 40代 会社員)
横浜ではCSR大賞の推薦企業からのCSRの取り組みに関する発表がありました [2008年08月06日(Wed)]

NPO法人横浜スタンダード推進協議会 8月例会


【日 時】2008年8月5日(火)19:00〜21:00

【場 所】横浜市開港記念会館9号室

【主 催】NPO法人横浜スタンダード推進協議会
     
【共 催】横浜市立大学CSRセンターLLP
    
【プログラム】

講演会
テーマ:新エネルギー
 講師:山崎求博氏
 えどがわ油田開発プロジェクト協議会 会長
 特定非営利法人 足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ 事務局長


講演会では、『あなたの台所が油田に変わる』というテーマでお話がありました。各家庭一軒一軒から廃食油を回収するのは難しいが、住民の理解を求めるために地域イベントへの出展やPRを行うことで、家庭からの廃食油を回収することができたので地道な活動が大切である、とのこと。

また、地域で成功するためには「継続的・安定的な廃食油の確保」が必要であるだろうと山崎氏は話されていました。

山崎 本博氏

■第二回CANPAN CSR プラス大賞について

日本財団 経営企画グループ CANPANチームリーダー 町井 則雄

日本財団 CANPANチームからは、チームリーダーの町井から「企業が一生懸命CSRに取り組んでも、社会はそのCSRをまだ理解できていない。様々な企業が同じフレームでCSR情報を公開することによって市民が企業のCSRを理解することができる。そのための仕組みをCANPAN CSR プラスで提供している。ぜひ活用して、積極的に情報発信を行ってほしい。」という提案を行いました。

また「勇気ある情報開示は、社会から信頼を得ることができるということが大賞を通じてわかった。」という話など、大賞に参加することの意義などを話しました。


■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。

石井造園


名刺交換をする石井 直樹社長



石井 直樹社長は、地域のお役に立てるような会社になるようにしようとしてきた結果が、CSRになっているのかもしれないと謙虚に語られていました。

「良い仕事で世の中に良いことをしようとしているのが、CSRではないかと思っている。コストでも投資でもないと感じる。」

石井造園は「横浜型地域貢献企業」(*)に認定されている企業です。


(*)
「横浜型地域貢献企業」とは、 2008年より開始された認定制度で本業・その他の活動を通じ、地域貢献の視点で雇用や環境などの事業活動に取り組んでいる企業や事業体を、一定の基準(地域志向CSRマネジメント・システム規格)のもとに「横浜型地域貢献企業」として認定し、その成長・発展を支援する事業です。

愛知CSRセミナー開催レポート [2008年07月30日(Wed)]

第2回 日本財団CANPANCSRプラス大賞 連動企画

地域企業のCSRセミナーin東海



【日 時】 2008年7月30日(水) 13:30〜16:30

【参加者数】61名

【主 催】 NPO法人 地域の未来・志援センター

【地域協力】サステナブル経営研究会

【協 力】 日本財団(公益コミュニティサイトCANPAN
      ダイバーシティ研究所





【内容】
<第1部>
■ 基調講演:
 「これからの企業経営とCSRについて」 
 田村太郎氏(ダイバーシティ研究所代表、甲南女子大非常勤講師)


田村氏は、この地域の特徴として、「東海地方では、多文化共生に力をいれて
いる地域です。今後、外国人労働者に限らず、地域でCSRを考えることが大切
でしょう。」と話した。

海外では、CSRとSRIが一緒に広がっています。どういうことかというと、
投資先は儲かっているのはもちろんですが、どのように儲けているのかという
視点でもみています。そのときには、CSRに注目しています。

日本の企業では環境面では力を入れており、環境報告書が出ている企業が大変
多くなっています。一方ダイバーシティなどの社会面についての取り組みは
まだまだ進んでいません。

海外の企業は、どの民族が何パーセント、男女比がどれくらいなどの社会面を
開示しています。日本は文化の違いもあり社会面については世界から遅れて
います。

最後に「地域全体で総合的な取り組みをし、地域SRの視点で取り組むことが
大切」と話した。「東海地方のトリプルボトムラインは、みんなの責任で!」


<第2部>
■ 地域の企業のCSR取組事例発表・パネルディスカッション
  事例紹介企業3社



株式会社山田組 代表取締役 山田厚志氏


もっと「つながろう」ということを考えて活動しています。つまり、現場を見てもらう、地域に飛び込むことをしています。自分たちが一番かわろうとしています。たとえば、市民の方が自分たちが行きたい場所(現場)を企画してそれにこたえるかたちで講座を開催しています。

なかでも300人から400人くらい地域の人を巻き込んで、防災の訓練は地域に根差してきたと感じています。どのようなことをするかというと、体育館に畳を引いてそこで実際に過ごす、炊き出しをしてみるなどと実際を想定して、行っています。
また、これに関連して「地域防災大会」を行いました。地域の意識が芽生え、またマスコミに取材されました。

このことがさらに防災の意識が高まると感じています。このような活動が若手社員の定着にもなっているのは大きな効果だと思います。


有限会社ワッツビジョン 代表取締役社長 横井暢彦氏

家庭環境と教育の充実を考え、会社をたちあげました。収益は社会に還元する経営を目指しています。経営理念には、「ものづくり・ひとづくり・まちづくり」を考えています。たとえば、女性が子育てしながら働ける職場づくりとして、社員が働きたい日程、時間を自由に決めて出勤するなどの取り組みをしています。子ども同伴出勤も可能です。

また、全ての子供が自由に学べる教育環境の実現に向けての支援として、職業体験の受け入れを通じ、陶磁器産業の振興にも力を入れています。


鍋屋バイテック会社 取締役会長 岡本太一氏

創業450を迎えるものづくりの老舗企業です。ゆっくり、必要なだけ、つくり、無駄を出さないことをしています。社員が世間とのつながりを大切にし、工場もオープンハウスで見せながら地域の方を招いた花見などのイベントをしています。楽しく仕事し、世間様にいいことをするという会社経営をしています。

「売り上げ目標・利益目標を設定しない。」「結果より、手順を大事にする。」売り込むのではなく、売れるものをつくり、利益を出すのではなく、利益が出るものを作ります。社員が地域とつながっていることで、生きがいをもつような仕組みを考えています。

社長だけが誇れる会社ではなく、社員も誇れる会社にしたいです。


左から 岡本太一氏、横井暢彦氏、山田厚志氏


■ パネルディスカッション

・各社採用基準はどのようなことがありますか?
→一生懸命働ける人。(横井氏)
→愛情と、情報が集まる人を採用する(岡本氏)
→工夫をした。たとえば、1時間150円の退職金制度。
 あと何日働いたら退職金がもらえるということをしている(岡本氏)

・地域からの見え方はどうなったか?
→地域から声をかけられるようになった。(山田氏)
→社員の地域を見る目がかわった。(山田氏)

・外部株主の影響は?(会場)
→企業の収益性を社会に還元できる、CSRをしているというのは、株主に対してメッセー
ジを出すことと等しい(全員)


選ぶ基準を示せることが正しい。社会変革を促すツールとしてCSRがあるのではないかと思っている。(田村氏)



■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。
参加者投票で、下記の企業にノミネート企業に決まりました。

「有限会社ワッツビジョン」


■ CSR情報発信の提案

日本財団 経営企画グループ CANPANチーム木田悟史

日本財団CANPANチームからは、リーダーの木田がCSR情報を公開することによって市民と
企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。


++参加者の感想+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

・CSRとは何か?具体的に企業として何ができるかイメージが膨らんだ。(30代 女性 自営業)

・地域企業のCSRの事例を具体的に知れたことが良かった(50代 男性 非営利団体)

・学生という立場で貴重なお話を聴けたこと、大変うれしく思います。専門用語など少し難しい部分もありました。(20代 男性 学生)

・もっとたくさんの事例を聞きたい気持ちでいっぱいになりました。最近参加したどんな講習よりも、とても有意義な時間を持てました。(40代 男性 会社員)

・3社の実施するCSRの本来の趣旨を聞くことができ、今後の自社の活動の道筋づくりを深く考えさせられることができた。(40代 男性 会社員)

・目が開かされた。愛知のものづくりの原点を聞くことができた。(20代 女性 会社員)

・地域でのSRの重要性から各企業の事例発表まで、共働の可能性を強く感じました。
(20代 女性 非営利団体)

・CSRを取り組まなきゃ、という考えが正直好きではありません。それぞれが楽しく、意義を感じて地域や職場の人と取り組んで、結果、より大きな社会レベルからも評価されると思います。(20代 女性 会社員)


兵庫CSRセミナー開催レポート [2008年07月30日(Wed)]


CSRプロジェクトin神戸・兵庫2008

地域のCSRセミナーin神戸・兵庫




【日 時】 2008年7月29日(火)13:30〜16:30

【参加者数】74名

【主 催】 NPO法人神戸まちづくり研究所

【共 催】 神戸経済同友会

【後 援】 神戸商工会議所、兵庫工業会、兵庫県経営者協会

【協 力】 日本財団(公益コミュニティサイトCANPAN)
      ダイバーシティ研究所



【内容】

■基調講演:
  「CSRの新たな展開…神戸・兵庫からはじまるコミュニティのSR」
  講師:田村太郎氏(ダイバーシティ研究所代表、甲南女子大非常勤講師)


田村氏の講演では、「日本の環境に対しての取り組みは世界的に進んでいますが、人に対する配慮が遅れているのではないか」ということをきっかけに話が始まりました。

「CSR(=Corporate Social Responsibility)つまり社会責任は法的責任より広く、分野・責任範囲は時代によってひろがっています。

CSRに関心が高まる背景には、多様性が大きくかかわっています。企業だけですべての社会責任を果たせる時代ではなくなりました。つまり、何を誰がどれくらい取り組むのかが大切になっています。広がる責任も、それぞれの分野で専門性を持つNPOとの連携・協働で対応できます。SRが進んでいる地域として、地域全体の価値が向上します。

NPOとしては、持っている専門性を企業に提供、つまりその専門性を生かして企業を支援するという視点が必要になってきます。」

最後に田村氏は、「企業としては、これから、情報開示をすることと、「社会」の向上にも力をいれまた、地域での「面」展開を考えてみませんか?」と話した。


■リレートーク
  森栗茂一氏
  (神戸まちづくり研究所理事、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授)      
  島田 誠氏 (アート・サポートセンター神戸 代表)  
  藤田 治氏(NPO法人フードバンク関西 理事長)
  山下英之氏(ひょうごボランタリープラザ 事務局長)
  
田村氏の基調講演をうけて、リレートークが行われ、情報公開についての話が出ました。
「みんなで議論する、情報公開する場が重要だと考えます。持続力も大事(森栗さん)」
「地域の場合は実際に貢献している声が聞こえると思う。貢献することが目的ではなく、表彰する企業の事例を学んでいくことが大切。継続していけばと思う(島田さん)」
「発信力が弱い。PRが弱い。日々の活動をどう知ってもらうかということを考えていかなければならない(山下さん)」

また、フロアからも「NPOの専門性を企業に提案していきたい。どのようにしたらよいのか」「せっかくやっているCSRが陽の目を見ていない。それをどう思うか」との質問がありました。「消費、投資のときに、いいものを選ぶ人が増える動きを作っていきたい」などの回答がありました。



■ポスターセッション・相談会: 

各企業で、ポスターセッションが行われ、またその後は個別の質疑がかわされる
など、活発な意見交換がありました。

・バンドー化学株式会社 
 バンドー化学はCO2削減や廃棄物の削減などをはじめとする積極的な環境保全活動と、省エネや環境負荷の低減に貢献する環境にやさしい製品開発に取り組んでいます。

みなと観光バス株式会社 
現在六甲アイランドを中心に路線バス事業を5系統展開して、3年前から住吉台に「くるくるバス」を開業させ、住民協働型コミュニティバスとしては初めて行政から運行に関する補助金を一切受けずに赤字にならずに経営を維持しています。

株式会社コウベ・プレシアス・パール 真珠とファッションの街神戸で、半世紀以上真珠製品全般の販売をしています。神戸の新商品、デザイン・ルネッサンス神戸PROJECT、地域産業活用事業計画等に選ばれています。

港建設株式会社
特別休暇制度を設け、従業員が地域活動に参加しやすい体制をとっている。その結果、子供の授業参観・地域の祭りなどへの積極的参加がみられる。二酸化炭素削減に積極的に取り組んでいる。

株式会社ヒロメディカル 
「食」から健康発信をコンセプトに店舗を運営しているが販売形式での啓発活動には限りがある。NPO法人栄養医学協会は健康発言のエキスパートとして栄養学の知識・伝達の技術などを学んだ「ヘルスコンシェルジュ」を育成。弊社のみならず企業の健康発信の担い手として社会に貢献することを目指す。

神戸村野工業高等学校 
建学の理念「人に尽くすこと」は、生きる目的を説いている。実践する場が地域社会なら、地域社会から信頼される学校でありたい。CSRの取り組みには、コミュニティカレッジ、ボランティア活動、地域のイベント参加、6S活動がある。

株式会社神戸凮月堂
弊社は「お菓子は文化のエッセンス」という観点からお菓子創を通じて、文化振興してまいりました。本店ホールでのサロン講座・朗読会・コンサート当の開催を通して文化振興のお手伝いもしております。また神戸でのご活躍の方々の中から毎年おひとりを「神戸市民をびっくりさせた人」として表彰させていただく「ロドニー賞」も創設させていただいております。

・株式会社神戸まちづくり
神戸まちづくりは交通・観光・環境を活かした神戸発の「持続可能なまちづくり」を目指して人材、資金、知識、政策などを統合する触媒役です。地域課題を基に公共交通のポータルサイトやグリーン電力証書など地域協働型社会的起業を実践中。

住友ゴム工業株式会社 
2008年2月CSR理念を制定。20年間続く全社員参加の自主活動「GENKI活動」からGreen(緑化)、Ecology(環境負荷低減)、Next(次世代型技術・製品開発)、Kindness(人にやさしい諸施策)、Integrity(ステークホルダーへの誠実さ)を掲げ、全社を挙げてCSR活動に取り組んでいます。


今回ポスターセッションを行った各企業には、NPO法人神戸まちづくり研究所から奨励賞が授与されました。




■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。

株式会社神戸凮月堂


●CSR情報発信の提案
日本財団 経営企画グループ CANPANチームリーダー町井則雄

日本財団CANPANチームからは、リーダーの町井がCSR情報を公開することによって市民と企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。


++【参加者の感想】++++++++++++++++++++++++++
・今日新しいことを知りえた。もっとCSRについて学び努力すべきと感じました。(60代 男性)
・CSRについて全体像が見えた。リレートークでイメージが具体的にわかった。
 (40代 男性 政府・自治体)

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