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CANPAN第2回CSRプラス大賞授賞式が開催されました!(企業プレゼンテーション) [2008年12月14日(Sun)]

CANPAN第2回CSRプラス大賞授賞式


CSRプラス大賞授賞式挨拶 日本財団システム統括グループ長 寺内昇
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 第1回のCSRプラス大賞に引き続き、第2回CSRプラス大賞でも2万人を超える皆様に投票をいただきました。今回は、投票方式を変更し、企業名からの投票ではなく、取り組みから投票をしていただけるように工夫をしました。投票するには30分以上かかってしまいますが、多くの方が関心を寄せてくださり、投票を行ってくださいました。
 民が民を支える循環型社会を目指して、企業もNPOも市民も、共に方法発信を考えていきたいと思います。



受賞企業発表&プレゼンテーション
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 部門賞4社、グランプリ1社の5社が発表され、各企業からのプレゼンテーションが行われました。受賞企業には、賞状のほか、副賞として植樹1本が贈呈されました。



【グランプリ】 有限会社ワッツビジョン
代表取締役 横井暢彦さん
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 ワッツビジョンは、受注生産の特注品の手作りタイルを製造している小さな会社です。経営理念は、「ものづくり・ひとづくり・まちづくり」。人づくり、まちづくりがしたくて、会社を作りました。

 瀬戸市は、焼き物の町ですが、子どもたちが土に触れる機会はほとんどありません。町の伝統文化を考えると、どんどん体験させなければならないと思います。轆轤を回して、器を作ってみる。その後に、茶道で実際に使ってみる。すると、焼き物の素晴らしさや、より使い勝手の良いものにするための気づきがあります。

 301名以上の企業が対象となっている次世代育成支援も、行政と一緒に取り組んでいます。従業員の働き方にも工夫をして、フリータイム就業制度、完全能率給制度、託児制度を設けました。また、教育環境の整備にも力を入れており、地域に出て行って色々な講座を行っています。

推薦団体:特定非営利活動法人 地域の未来・志援センター
会員・サステナブル経営研究会 村田元夫さん

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 ワッツビジョンは、本当に小さな会社ですが、「身近な会社が、こんな会社だったらうれしい!」ということで、選ばれたのだと思います。最初にCSR大賞にエントリーしていただくにあたって説明に行ったとき、横井さんはCSRをあまりご存じではありませんでした。言わば、「天然系のCSR企業」なのだと思います。今回の受賞は、中小企業にとって勇気を与えられる受賞だと思いますから、これからも先頭を切って活躍していただきたいと思います。



【部門賞】地域推薦部門金賞 一正蒲鉾株式会社
(代理出席・推薦団体)特定非営利活動法人 新潟NPO協会 冨澤佳恵さん

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 一正蒲鉾は、練り物などの水産加工品を作っている会社です。従業員927名のうち70%が女性ということもあり、女性の働きやすい職場環境を作らなければならない状況がありました。以前は結婚や子育てのために、女性の離職率が高い時期もありました。
そこで、長く勤めてもらうために、保育料無料の企業内保育所を設け、現在は9名の子どもが元気に通っています。

 一正蒲鉾は、新潟県内のくるみん取得第1号企業です。これには、厚生労働省に提出した行動計画を5年で達成すればよいところを、勘違いして2年で達成したからというエピソードがありますが、高い実行力があってのことだと思います。

 女性が働きやすい職場は、男性にとっても働きやすい職場になります。また、今後は、障害を持った方の雇用に力を入れ、誰もが安心して働ける職場づくりを目指しています。



【部門賞】地域推薦部門銀賞 サラヤ株式会社
総務本部 部長 田辺 幸利さん 総務グループ 課長 小辻昌平さん

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 サラヤは、企業テーマに「衛生・環境・健康」を掲げ、ヤシ油を使った液体せっけんやうがい薬などを提供している会社です。
 液体せっけんの原料となるヤシ油の原産地はボルネオです。ヤシ油は食品にも多く使われ、世界的な需要がとても高くなっています。そのために、アブラヤシのプランテーションが広がり続け、ジャングルのすぐそばまで迫ってきています。ジャングルに生息する野生のピグミー象の住むところがなくなってきてしまっています。

 そこでサラヤは、事業活動の延長線上にある課題に向き合うため、現地に行ってピグミー象の救助活動サポートをスタートし、RSPOに参加しました。また、主要河川周辺のプランテーションの一部を保全林に戻そうと、土地を購入していくためのボルネオ保全トラストを作りました。ヤシの実洗剤の売上額の1%が、保全トラストへ届けられています。

 私たちは決して大きな企業ではありませんが、多くの人にボルネオで起こっていることをお伝えすること、中小企業でも出来ることを紹介することが大事だと考えています。


推薦団体:特定非営利活動法人 大阪NPOセンター 大前藍子さん
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 事業活動が引き起こす課題に真摯に取り組まれています。CSRに取り組む余裕がないという方もおられる中で、本業と直結する取り組みをされており、推薦させていただきました。



【部門賞】情報開示部門金賞 大阪ガス株式会社
環境部長 松本 清一さん
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 都市ガス会社は、大小合わせて212 社ありますが、大阪ガスは、近畿2府4県77市29町、約688万戸にガスを供給している会社です。

2年前に5つの柱からなるCSR憲章を作りました。
 1.お客様の価値の創造
 2.環境との調和と持続可能な社会への貢献
 3.社会とのコミュニケーションと社会貢献
 4.コンプライアンスの推進と人権の尊重
 5.人間成長を目指した企業経営

 この憲章に基づいて、取り組みを進めています。グループ会社の中には、小さな会社が多いので、大阪ガス版EMSを作ってグループ全体で環境対応を進めたり、お客様のCO2排出量削減、エネルギー環境教育に取り組んだりしています。
 くるみんマークも取得しており、育児休業は年間に30名ほどが利用しています。昨年は男性の取得もありました。

 この度の受賞は、私たちにも励みになると思いますので、より一層取り組みを進めていきたいと思います。



【部門賞】情報開示部門銀賞 サッポロホールディングス株式会社
CSR部長 端田晶さん
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 第1回CSRプラス大賞でグランプリをいただき、この度も銀賞をいただくことができました。注目を浴びることで、いろんな方と話す機会が増えて、逆に自社の活動を整理していくきっかけとなりました。社会からの要請は多様ですが、その中で会社がしたいと思っていることと重複しているところを実行することにし、「サッポロが今、果たすべき社会的責任とは」として取り上げました。

 1.おいしさと、安全を。
 2.環境配慮を、次のステップへ。
 3.北海道に、活力を。
 4.お酒は楽しく健康的に。

 一から素材にこだわった協働契約栽培は、おいしさだけでなく、安心、安全へとつながっています。ビールのライフサイクルアセスメントにも取り組んでいます。また、北海道にルーツを持つ会社ですから、北海道の活力を取り戻すお手伝いをするために協定を結びました。健康的にお酒を楽しむための広報にも業界全体で力を入れています。

 CSRというのは、本業の中で、本業の延長線上で、長い時間をかけて、本気で、粘り強く続けられるものだと考えています。




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Posted by 2008CSRプラス大賞 at 14:57 | 授賞式 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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