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栃木CSRセミナー開催レポート [2008年09月09日(Tue)]

地域と企業をつなぐCSRセミナー



【日 時】2008年9月5日(木) 14:00〜16:30

【主 催】とちぎボランティアNPOセンター

【協 力】日本財団 公益コミュニティサイトCANPAN
     ダイバーシティ研究所



■基調講演
テーマ「これからの企業経営とCSR〜ISO26000時代を展望する〜」
    ダイバーシティ研究所代表 田村太郎氏


CSR(=Corporate Social Responsibility)の取り組みでは環境も大事ですが、環境以外のCSRでは「ダイバーシティ(=人的多様性)」も大切になってきています。

地域で展開するCSR、つまり面で展開するCSRが大切です。CSRとは、1970年代の環境汚染、1980年の児童労働への国際企業の問題のときに使われるようになってきています。しかし、最近CSRに関心が高まる背景として、グローバル化の進展による問題により、ますます拡大しています。たとえば、環境問題の深刻化や、貧富の差の拡大、人権感覚の格差などがあげられます。


(質問)
「社会的責任を考える」という価値観を伝える方法があればお願いします。

(田村氏)
ISO2600がチャンスです。これを地域版で行えば良いのではないでしょうか?ISO26000が2010年にできたときには、すでにわかっているという状態になるよう勉強会を開催することもよいかと思います。

企業がNPOがもっているものを利用しようという一方通行ではだめだと思います。両者が同じ方向を向いていると成功します。キーワードとして、地域の発展というのがあげられる気がします。

(質問)
ISO2600を考えたとき、日本では労働慣行や人権が問題となってくると思います。どのようにしたらよいのかヒントがあればお願いします。

(田村氏)
地域の生き残りをかけて改善していかなければならない問題です。解決策をみんなで考える場ができたらよいのではないかと思います。


■地域の企業の取り組み紹介

・東芝メディカルシステムズ株式会社

最初は川崎から、大田原市に移転してきました。それから時を経て現在の東芝メディカルシステムズになっていきました。病院で使われている機器を作っています。なかでも検診に力をいれた機器を作っています。全世界約120カ国に輸出しています。

当社ではワーク・ライフ・バランスの実現を支援するため、従業員の家庭事情に柔軟に対応する制度の拡充に取り組んでいます。2007年8月には「次世代認定マーク(愛称:くるみん)」を栃木県で一番にとりました。また、障害者雇用を強化(1.8%を達成)するようにしています。

社会活動としてマンモグラフィを国内で唯一作っている医療機器メーカーということもあり、乳がん検診普及活動への積極的な参加も促す活動をしています。また開発に対しても特徴があり、マンモグラフィの開発スタッフは女性が中心となって行っていました。これが、2007年度グッドデザイン賞の金賞を受賞。これは女性スタッフがひとりでも多く検診できるようにとの思いから、女性が痛みの少ない圧迫システムの採用や日本人女性の体形に配慮して設計したからだと思います。安心して乳がん検診を受信してほしいと思っています。

また、東芝グループの一員として150万本の森づくりに参加しています。従業員とその家族が参加して栃木県八方ヶ原と足尾での植林活動を行っています。


・油伝味噌株式会社

地域の小学生への味噌造り体験をしました。これがきっかけになったのは、学校で味噌汁を給食にだしていないというのを知ったからです。また甘酒づくりの実習なども行いました。

このような活動から地域の方への麹造り体験を行ったりしました。味噌には仕込み後の切り返しという作業があるのですが、こういった長期的な作業を通じて、地域の方から私たちの味噌はどうなったのかなど聞かれるようになりました。常に私たちの味噌が地域の方にとって常に意識されているような状況です。

他にも、小学生による左官体験として土壁つくりを行いました。土と水とわらを十分こねて寝かせて発酵させ、それを壁に泥団子を押し付け壁を作ります。このようなことを続けていると地域とのつながりもふえ、多くの方が味噌を知るきっかけになっていると思います。

また、当社には古い蔵があり、とちぎ町並み協議会にも参画しており地域のまちづくりにも携わっています。

たとえば大学生のとちぎ市のまちづくり研究発表場所として、奥座敷を使用します。他にも栃木の例幣使街道を考える会(油伝味噌が事務局となっている)の活動として味噌蔵でクラシック、ジャズを聴く会を開催しています。


■最後に



田村氏から

・東芝メディカルシステムズ株式会社が女性の役職比率を公表されていることは素晴らしいと思います。たとえば、確かに少ないですが、これを開示することで議論のきっかけになります。地域で女性雇用をすすめているところと議論をするきっかけになったりもするでしょう。

市民活動団体としてはこのCSR報告書を読んで「東芝メディカルにこのような協力ができる」という提案を考えていった方がよいと思います。

油伝味噌株式会社は地域のご商売です。悪いことをしたらその地域ではやっていけません。地域活動をするというのは、会社の信頼につながっていくことになります。今されているような地域の活動が、地域の人が会社を見る目がかわることになります。そしてそれが従業員のモチベーションにつながります。

多様な活動にびっくりしました。この活動をさらに栃木県内に広め、こういう取り組みの輪が広がることを願います。

■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。

油伝味噌株式会社



■ CSR情報発信の提案
日本財団 経営企画グループ CANPANチームリーダー 町井則雄


日本財団CANPANチームからは、リーダーの木田がCSR情報を公開することによって市民と企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。

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