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大阪CSRセミナー開催レポート [2008年09月04日(Thu)]

地域のCSRセミナーin大阪

〜『持続可能な社会』を構築するために、今企業に求められるCSRとは?〜


【日 時】2008年9月2日(火) 14:00〜16:45

【主 催】特定非営利活動法人 大阪NPOセンター

【共 催】大阪商工会議所

【後 援】大阪青年会議所

【協 力】日本財団 公益コミュニティサイトCANPAN
     ダイバーシティ研究所


■基調講演
テーマ「これからの企業経営とCSR〜ISO26000時代を展望する〜」
    ダイバーシティ研究所代表 田村太郎氏


ISOによる「SR(社会責任)」が規格化(ISO26000)されることになりそうです。これはCSRの国際的な「マネジメントシステム」を求める途上国の声の高まりなどを受け、2005年より議論されていたことです。

とくに途上国では、これが規格化されることにより商品が売れるようになります。なぜならまともな商品を作っていても途上国というだけで商品価値が下がるようなことがあったからです。これからは世界スタンダードになることによって、同じ土俵にたつようになります。

品質規格や環境規格の「ISOインパクト」を背景に、日本企業や政府も積極的に規格化作業に関与しています。ただ、この規格は品質や環境の規格と異なり、企業による自主的な取り組みのためのガイドラインとなることが決まっています。つまり、第三者評価などを必要とするものではなく、自分たちでガイドラインを作ることができます。

ISO2600の中心的な課題になるのは、環境だけではなく、組織統治、人権、労働慣行、公正な事業慣行、消費者課題、コミュニティの社会的・経済的発展と幅広い分野での課題となっています。

これからはCSR(企業の社会責任)であったのがSRになり、そのSRも地域SRで考えていくことになります。地域全体で総合的な取り組みをしなければならなくなっています。これからはどのように「SRが進んでいる地域」として、地域全体の価値を向上させていくかという視点を持った方がよいでしょう。


■地域の企業の取り組み紹介

●サラヤ株式会社


ヤシノミ洗剤は1971年からこの商標で使っています。今回はヤシノミ原料調達所のボルネオ島の話を中心にします。この原料となっているパーム油を使うには、搾取してから48時間以内に加工しなければなりません。

パーム油というのは揚げ油や、パンや、マーガリンなどの食材、またクッション材や、化粧品、プラスチック、化粧品などにも使われています。このように人間の生活はパーム油なしにはなりたちません。ボルネオ島では世界の7割くらいが作られている。

私たちは地球にやさしいパーム油として売っているのに、一方で生態系豊かなボルネオの自然が壊れていくのも目の当たりにしました。それはほっておけないことだと思い活動がはじまりました。

RSPOに参加しました。RSPOの8つの原則はどのように生物多様性を守るかということです。そのようなことから熱帯林を守ろうという提案をしたのですが、現地のプランテーション農家から収益が減るとのことで反対されてしまいます。そこで、トラストを作って熱帯林を買っていこうという活動になりました。

このような活動になってくると会社の領域をこえてしまいます。そこで自社だけではではできないので、取組の情報を開示し応援してもらおうという動きになりました。現地のボルネオがどうなっているのかという、消費者の皆様が参加する視察会を行うこともしています。

今後は、BCT(ボルネオ保全基金)にバトンタッチしBCTの方を支援するようなかたちにシフトしていく予定です。


●株式会社仁張工作所


会社の経営理念に、(1)世の中に対してどういうことができるか?(2)社員に対してどのようなことができるか、(3)これらを達成することを目指すというのがあります。

大企業とは違う目線で取り組んでいます。たとえば大企業ですとイメージアップや、リスクマネージメントという視点がありますが、我が社の場合、本業を永続的に取り組むために何が必要かの観点で行っています。これが地域と共にはってんすることでもあり、得意先、社員からの信頼も上がると考えています。常に経営理念に立ち戻り、実践をしています。

品質をよくするということはそれを超える概念で環境にとりくむことになっていると思います。つまりQMS(品質マネジメント)とEMS(環境マネジメントシステム)の両立を行っています。他には地元小学生社会学習として工場見学なども積極的に受け入れています。

現状はできることから取り組んできました。


●大日本塗料株式会社


大日本塗料グループの企業行動憲章には次に楊なものがあります。社会とのコミュニケーションとして株主はもとより、広く社会とのコミュニケーションを行い、企業情報を積極的かつ公正に開示することで、社会から信頼される開かれた企業をめざします。
また社会貢献活動としては良き企業市民として自ら積極的に社会貢献活動を行うとともに、従業員の社会参加を奨励、支援します。

ボランティア活動としては、「DNTハッピーメイト」で、此花区ボランティアビューローから発信される此花区内のボランティア情報を中心に活動内容を決定、実践します。その外、此花区が推進する地域福祉アクションプランへの協力や、九兄の企業組織を利用した独自の活動も展開しています。

活動内容には、ボーイスカウト活動への協力として資材倉庫塗り替えの塗装指導を行ったりしています。 


■パネルディスカッション
ディスカッション−コーディネーター 尾崎力氏(関西マガジンセンター)



(関西マガジンセンター:尾崎氏)
持続可能なRSPOにほかの企業は参加しているのでしょうか?

(サラヤ株式会社:小辻氏)
花王様なども参加されています。

(尾崎氏)
環境対応に取り組むことによってEコマースによる取引が急増したと聞いていますが、その原因なのか?

(株式会社仁張工作所:仁張氏)
環境対応かSEO対策がそれに貢献しているのかわからない状況です。

(尾崎氏)
ハッピーメートを統括する組織を社員のボランティア活動を促進するためにNPOとして設立していますが、NPO設立しなくてもできるのになぜそうしたのか?

(大日本塗料株式会社:山崎氏)
社員のためのボランティア支援のためのNPOでは最初はなかったが、今はこの部分が一番機能しています。


(田村氏)
3社で共通していた話は「地域から逃げられない」というのがキーに感じました。こんな時代ですので、発表していないことは存在しないことと同じ。情報開示をしっかりしていかないと、いけないと感じました。CSRは仁張さんからの社会的信頼でどのようにして地域から問われることにこたえていかなくてはならないかということだと思いました。
地球の利益と地域の利益をどうつなげるのだろうか。

(尾崎氏)
社員を巻き込んでいこうという姿勢が大変みえるのですが、目に見えた効果を感じたことはありますか?

(仁張氏)
パソコン技術があがったりもしています。

(山崎氏)
ハッピーメートの参加は個人の自由意思でおこなっています。
無理を感じると楽しくなくなると思っているので、目に見えた効果ということはあまり感じないが、外部の認知は上がっていると思います。

(尾崎氏)
地球にやさしい洗剤といいながら、地球にやさしくないのではないか?と気がつき活動を行った時の社員の反応は?

(小辻氏)
外向けの意識を変える活動が結果的に社員が変わることになっていた。最初はトップのしていることがよく理解できていなかったが、続けていて、結果的にやってよかったと思っている。

(会場から)
社員の意識がかわってきたというのはもっと具体的に言うとどのようなことでしょうか?

(小辻氏)
外からの評価で社員が意識しはじめた。

(仁張氏)
小学生が質問・見学してくれることで社員が活気づきます。人が来る機会が多い方が「試されてる」という緊張感がうまれ、刺激になっている。

(山崎氏)
日に日にということでいうとよくわからないのですが、8年たつと結果的に良くなっていると感じることがあります。

(会場から)
日本のCSRはどのような感じですか?

(田村氏)
大阪はCSRでの取り組みを進んでいるのかというと、世界的に見ればそんなに進んでいない。

■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。

サラヤ株式会社



■ CSR情報発信の提案
日本財団 経営企画グループ CANPANチームリーダー 町井則雄


日本財団CANPANチームからは、リーダーの木田がCSR情報を公開することによって市民と企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。

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