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■ノミネート企業17 [2008年08月12日(Tue)]

凸版印刷株式会社


「一人よがりにならないCSR」を目指しています。ぜひ、皆さまのご意見をお聞かせください。


CSR(企業の社会的責任)とは『企業が“社会”=“ステークホルダーの皆さま”に対して果たすべき責任』です。ですから、私たちはステークホルダーの皆さまのご意見に耳を傾け、一人よがりにならないようにCSRに取り組んでいきたいと考えています。CSRへの取り組みは、ステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションによって成り立つものです。ぜひ、私たちの活動に対する皆さまのご意見をお聞かせください。



一人よがりにならないCSRを目指して


社会に対して積極的なCSRを

 日本で最大級規模の印刷会社であるこの企業では、2003年にCSRへの取り組みに対する体制を構築して以降、幅広い分野でCSR活動を行っている。

 活動開始当時は、企業の不祥事が多かったという世相を受けて、コンプライアンス(※1)に関する活動が多かった。
 しかし、現在は企業と特に深い関わりを持つ人々や社会といったステークホルダー(※2)を

  ・顧客
  ・取引先
  ・社会・地域社会
  ・社員
  ・株主・投資家

の5つに分け、各ステークホルダーに対する積極的な情報開示と対話を進めながら幅広い活動を行っており、その活動内容を毎年報告している「CSRレポート」も社内外から高い評価を受けている。


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グローバル・コンパクトとチャリティーコンサート

 今年度、同社がおこなったCSR活動のひとつにチャリティーコンサートがあるが、この活動は国連の提案する「グローバル・コンパクト」と深い関係がある。

 「グローバル・コンパクト」という言葉自体あまり聞きなれないが、これは1999年に開かれた世界経済フォーラムで、当時の国連事務総長コフィー・アナン氏が提唱した、世界中の企業に参加して欲しい「人権、労働、環境、腐敗防止に対する10大原則」のこと。

 日本では65の企業と自治体が「グローバル・コンパクト」に加盟しているが、この企業も2006年にこの提案に参加。社長自ら参加意思を表明する書簡を国連に送っている。
とはいえ、加盟したからといって、国連側が企業に何かを強制するというものではない。
 「要は『グローバル・コンパクト』に参加したことをエンジンとして、それぞれの企業がCSR活動に取り組むことが大事なのだと捉えています」と、この企業のCSR推進室長。


 そして「グローバル・コンパクトの実践」としてこの企業が選んだ活動の一つが、2008年2月開催したチャリティーコンサートだ。バイオリニストの前橋汀子さんとギタリストの荘村清志さんを迎え、東京・小石川にある自社のコンサートホールで二日間のコンサートを行った。

 チケット販売金額から、演奏を行った2人のアーティストへの出演料を引いた残りの約300万円を、世界の難民や国内避難民を支援する国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に寄付。 同事務所を通じて、寄付金は「アジアの難民キャンプに暮らす子どもたちの識字率の向上」に役立てられている。

 また、寄付先をどの国連機関にするかを決定する際も、CSR担当社員が国内のさまざまな国連機関の事務所に出向き話し合いを重ねながら、どこがベストかをしっかりリサーチするなど、寄付金を預かる企業としての責任を果たすことに尽力した。



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公明正大さで2つの賞を受賞

 この企業は2007年に環境省と(財)地球・人間環境フォーラムが共催する「環境コミュニケーション大賞」で優秀賞を、東洋経済新報社が主催する「環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞」では最優秀賞を受賞した。

 これらの受賞の原動力となったのが、「CSRレポート2007」だ。このレポートは2004年から毎年、年に1回発行されている。この企業がどういった企業で、どれくらいの利益を出していて、CSRに対してどのような考え方を持ち、どう行動しているかがよくわかる内容になっている。

 社員の平均給与から新入社員の定着率、社員の退職理由、さらには自社工場から有害物質が検出されたというニュースまで、ともすれば企業にとってマイナスイメージにもなりかねない情報も徹底して開示しているのが、特徴的だ。

 ここには企業として等身大の姿を社会に見せてはじめて、関わるすべての人々や社会とのコミュニケーションが成り立つという、この企業の持つ真摯な姿勢が垣間見える。



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広く意見を求めて活動を

 印刷会社という性質上、この企業は雑誌や商品のパッケージなど、顧客となる企業のための製品を製作する(=印刷する)ことが多い。そのため、高い印刷技術を持っているにもかかわらず、自社ブランドの製品が直接消費者に認知される機会が意外と少ない。

 こうした企業活動のわかりにくさが、CSR活動の中でも「社会との関連性が薄い」「外に対して開かれてない」という指摘を受けることにつながってしまい、それがCSR活動をしていくうえでの悩みにもなっている。

 「CSRレポートを作る際にも、有識者の方々に、当社がどういう方向性でCSR活動を進めていけば良いかについて、ご意見を頂戴しています」とは、CSR推進室長の言葉だ。
 例えば「CSRレポート2007」の中では、「ユニバーサルデザインな社会をめざして」というテーマで、ステークホルダーを代表してユニバーサルデザインの専門家たちに、この企業の活動や進むべき方向性などについて語ってもらっている。

 一般消費者には認知されにくい製品を提供している企業だからこそ、あらゆるステークホルダーの声に真摯に耳を傾けながら、今後も「ひとりよがりにならないCSR」を目標に掲げて、活動を継続していく予定だ。



有限会社パワーボールからのコメント

私たちの生活は印刷物と切っても切れない関係にあるが、実際に印刷を担っている企業についての関心はそれほど高くないと言えるだろう。しかし、「愚直」とまで言えるほどの情報開示に対する徹底ぶりや、印刷材料の供給元である企業とも環境問題に取り組むなど、「印刷」という企業活動を「核」にどこまでCSRに取り組めるかという、企業CSRに対するまっすぐな精神には感心させられた。



(※1)法律や規則などの基本的なルールに従って活動を行うこと。
(※2)企業、行政、NPOなどの組織の行動に直接・間接的な利害関係を有する者。


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