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■ノミネート企業11 [2008年08月12日(Tue)]

サッポロホールディングス株式会社


わたしたちは、いつもお客様に喜んでいただける企業活動を通じて、社会に信頼されるグループであり続けます。



創業以来130年余、私達は社会と共生し、お客様の喜びを糧とし、歩んできました。これからも私達は、『潤いを創造し豊かさに貢献する』という経営理念のもと、お客様に喜んで頂ける誠実なグループであり続けることによって、企業として発展を目指すとともに持続可能な社会づくりに貢献して参ります。 安全・安心な商品やサービスの提供を目指すと共に、食品業界ではじめてLCA手法を使って商品単位でのCO2排出削減を評価するなど、環境対策を推進しています。



「誠実さ」をCSRの根本に据えて


4つのテーマを掲げてCSRに取り組む

 この企業は創業130年。ビールや飲食業、不動産といった業界で「人々の喜びを糧に歩む」ことをテーマに長い発展の歴史を歩んできた。
そしてこの企業が近年特に注力しているCSR活動のテーマは、

  ・おいしさと安心
  ・環境配慮を、次のステップへ
  ・北海道に活力を
  ・お酒は楽しく健康的に

の4つで、具体的な活動は実に多岐に渡っている。

 また、年に1回発行している「CSRレポート」の2008年版では、できるだけ社員を多く登場させることで、社外のステークホルダー(※1)がこの企業に対して親しみと信頼を得やすくなるだけでなく、社員が「自分の仕事もCSR活動の一貫なのだ」という意識を高めることにも効果を発揮している。

 この「CSRレポート」は2006年からこの名称になったのだが、1998年から「環境レポート」として発行してきており、この企業の環境問題に対する意識の高さもうかがえる。


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LCAの先駆者としての責任

 この企業が社外からも高い評価を得ている環境活動のひとつに、LCAがある。LCAと聞いてピンとこない人も多いだろうが、これは「ライフサイクルアセスメント」の略語。原料の調達から、製品の製造、輸送、容器のリサイクルなどに至るまで、その製品づくりのすべての段階で、どれだけCO2が排出されているかを把握するというものだ。

 一般的に製品の原料がどこから調達されているのか、細かい部分まで追跡することが難しいと言われている食品業界では、LCAを実施することも難しいとされてきた。
 しかし、すべてのビール商品において、その原料となる麦芽とホップで「協働契約栽培(=産地、生産者が明確であることなどを柱とした独自の原料調達システム)」を実施しているこの企業は、2004年、ビール業界で初めて自社の代表的な商品について、LCAによるCO2排出量の算出に成功した(データは2003年)。

 以後、この企業は2007年に2度目のCO2排出量の算出を行った(データは2005年)。そして2007年には、2003年から2005年の2年間のビール商品の製造過程全体における、CO2排出量の削減をライフサイクル毎に示した。

 アルミ缶製品については、2003年から2005年までの2年間で10%ものCO2削減に成功。2009年までには全工場で缶のフタのサイズ縮小を実施する予定で、これによってアルミの使用量を1.9%削減することができる見通しだ。

 こうした取り組みが評価を得て、2008年には経済産業省が主催する「カーボンフットプリント(※2)制度の実用化・普及推進研究会」のメンバーとして、参加を要請されるまでになった。
 またテレビCMでは、CSR部のメンバーがタレントとともに出演し、視聴者に向けてLCAをアピールするなど、社会に対してもLCAという言葉を浸透させる取り組みを行っている。



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生産者の顔が見えるものづくり

 ここ数年は食への不信感をあおるような事件が相次ぎ、消費者の間でも不安が高まっている。
 しかしこの企業では、CSR部の社員が「企業側も自分たちが社会に何を求められているのかを察知して、しっかりと対応し対策を講じる必要があります。それがCSR活動にもつながっていきます」と話すなど、企業としての責任を強く認識している。

 実際、この企業は食の不安に対して徹底した対応をとっており、商品が生産されるどのプロセスや状況で誰がどのようなことを行っているのか、「畑からグラスまで」というバリューチェーン(※3)ごとの品質管理を掲げて、きちんと消費者に伝えるべく、その管理方法などについても一つひとつ徹底して検証を行っている。

 それはビールの製造はもちろんのこと、同社が手がける外食事業のレストランで出される食材の生産者、レストラン・スタッフの衛生管理にまで及んでいる。



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消費者との距離を近づける努力

 毎年発行されている「CSRレポート」もその好例だが、この企業が努力していることのひとつに、できるだけ消費者との距離を近づける、という取り組みがある。

 例えば消費者からの提案や意見の一つひとつをCSR部で話し合ったり、「CSRレポート」2008年版の巻末についている読者アンケートを、ファックスではなく誰もが投書しやすいはがきにすることで、より広い意見を吸い上げようとするなど、そこにはCSRコミュニケーションを意識したきめ細かな配慮が見られる。

 こうした消費者の声を大事にするという誠実な姿勢からも、この企業が、より社会に開かれた企業を目指していることがうかがえる。




有限会社パワーボールからのコメント

食の問題は、私たちにとって最も身近な問題のひとつだと言える。そんな中、品質や安全管理に関して徹底した取り組みを行い、さらにCO2削減にも尽力するなど、その真摯な姿勢には、一朝一夕には成し得ない企業全体の持つ底力を感じた。この社風とも言えるべき「底力」、CSRという言葉が市民権を得る前から、この企業にはそういった精神が、社員一人ひとりの体の中に脈々と受け継がれていたのであろう、ということを実感した。



(※1)企業、行政、NPOなどの組織の行動に直接・間接的な利害関係を有する者。
(※2)商品における原料の採掘や栽培、製造、加工、 包装、輸送、および、購買・消費されたあとの廃棄に至るまで、それぞれの段階で排出されたCO2を表示する取り組み。
(※3)調達、開発、製造、販売、サービスなど、企業活動において製品やサービスが消費者に届くまでに付加価値を生み出す連続したプロセス。

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