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福岡CSRセミナー開催レポート [2008年08月12日(Tue)]


企業のための社会活動セミナー2008



【日 時】2008年8月7日(木)15:00〜17:30

【主 催】特定非営利活動法人 ふくおかNPOセンター
     
【後 援】企業市民ネット九州(KIQ)





 会場の様子 

【プログラム】
■基調講演
 講師:田村 太郎氏(ダイバーシティ研究所 代表)



地域が10年先を見据えたとき、NPOが地域の中小企業と一緒に取り組んでいく時代になっていきます。つまり、企業がNPOのもっている専門性とどのように一緒に取り組むのか、と
いうことが大切になっていく時代になります。それは、社会責任は法的責任より広いからです。法律を守っていればよいというだけではなくなってきています。

企業の社会責任だけで考えていると、地域の課題に取り組めません。まずは、情報開示を拡大し、そこからとりかかりをつくることが良いと考えます。中小企業の場合、1社だけで考えるのは無理ですが、地域で考えればそのような活動も無理ではありません。


■地元企業の取り組み事例発表タイム


TOTO株式会社  総務部 斎藤 和明氏

TOTOグループ全体としてCSRの徹底を図るため、2004年度より社長を委員長とするCSR委員会の下に専門部会を組織し、推進部門やグループ会社で活動状況を審議しています。2007年度は、組織的・体系的に企業活動の総点検を進める中、体制のスリム化を図り、CSR委員会を16部会から12部会へと整理しました。

事業展開こそが社会貢献と思い、利益を求めて事業を行い、そして税金を納めることで社会貢献となると考えます。和式から洋式、ウォシュレットを作ったりとお客様のニーズにこたえながらさまざまなものを作っていますが、それらを通して社会貢献していると考えています。

たとえば、TOTO水環境基金があります。この設立の背景には、2003年「サステナブル経営格付け調査」をしたところ、「TOTOの考える社会貢献が社会の考える社会の貢献と異なる。」という厳しい結果がでてきたというのがあります。

トイレは上水と下水という生活用水の循環の中にあり、それがないとトイレは動かないということで、水を大切にしようと考えました。つまり、その循環の永続に係るすべての事象・活動にわれわれは関わりたいと考えています。

その活動を通じて社員が基金の審査にかかわるようになることで、社員の反応も変わってきました。NPOを初めて知り団体を視察することにより関心も出てきます。これにより社員がさらにCSRのことを考えるきっかけにもなるなど好循環が生まれています。


油機エンジニアリング株式会社 代表取締役 牧田 隆氏

古材、古建具の買い取り販売、古民家再生と活用を行っています。最初は、環境循環型の企業として古民家の解体現場から良質の古材を仕入し、手入れの上、住宅や商業店舗の新築、リフォームの用途で古財の販売を行っていました。

ある時、築100年の旧商家の所有者から建物の維持や管理が困難なため、建物を解体し、古材を引き取ってほしいと相談があったのですが、建物の歴史的な価値などを見て修復を決断し、地域社会貢献の文化交流活動の拠点として使用することになりました。

このような経緯から、事業につながっていることはもちろんですが、伝統的住まいの継承(古い建物や景観を残しながら活用する取り組みを行う、地域文化の発信(地域の方々の芸術・文化の発表の場として提供)、食育の場(伝統的な食文化の再現や地域に根ざした食育、地産地消の推進活動)といった3つの柱で取り組んでいます。

古民家については、住んでる方は古いという悪いイメージを持つ方が多いですが、そこを専門家が見てアドバイスをし、気づいてなかった地元商品が見直される機会にもなっています。

また、街並みの散策や、地域の古い建物を取材して紹介する活動を通して、九州大学・市役所・NPO団体・個人などとの連携や情報交換が進みつつあります。地元とは、商店街の活性化に宿場町をコンセプトとした「町おこし」の核にもなっており、商店街ガイドを社員が行うなど専門性も活かしながらの取り組みになっています。



■パネルディスカッション

・CSRという言葉を言わなくても、企業がしていることがすでに社会貢献ではないかと思うのですが、どうでしょうか?

→経営の普段の姿勢、日々の活動の積み重ねが大切。
→普段の姿を公開することが一番大切。やっていることはわかっているがなかなか情報が外に見えていない。 

・「CSRは外部評価が大切だ」「自分がやっていることに満足しているだけ」という2つの評価にわかれることが多いがそれはどうしてでしょうか?

→大手企業は、業務として取り組んでいることが多いので、その業務にかかわることで、結果としてCSRに関心を持ち、社員の認識の底上げになることがあります。


・CSRを知らない人にどのようにしたら説明できるのか?
→難しいですね。たとえば環境に対する認識は10年前からだいぶ変わっていますが、環境以外の関心の高まりも、これから10年でだいぶ変わるのではないかと思います。活動を社内で閉じずに広がりをもたせて行うことが大切。


・情報開示はなぜ必要か?

→言わなくてもいいじゃないか、ということはこれからの時代通じなくなってきています。
→今まで手間(コスト)だと思っていたものが利益につながることがあります。
→地域やNPO、企業が一緒に何か行うとっかかりになります。


会場からの質問に答える田村氏


■CANPANについて
日本財団 経営企画グループ CANPANチーム 木田悟史

情報開示をすることで大賞になった企業は、地域からの信頼ができたという話があるなど、大賞に参加することの重要性と、情報公開について説明がありました。


+++++++++参加者の声++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
・CSRについてわかりやすい説明をありがとうございました。NPOも変わっていかなければ、と感じました。(女性 50代 非営利団体職員)
・ひとりひとりができる範囲ですること。意識を持てることが大事だと思います。(男性 40代 会社員)
・情報開示の重要性や、障害者、女性雇用等の考え方が参考になりました。(男性 40代 会社員)
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