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■ノミネート企業10 [2008年08月05日(Tue)]

株式会社オーシャン・ビュー



「たすけっこ」は命の笛です。お守りです。 命を大切にする心を育む「たすけっこ」の輪、全国に広がります。


当社は、中古パチンコ台の買い取りや廃棄台を解体してリサイクル可能な部材を取り出す仕事を障害者との協働で実施しています。また、2001年の大阪池田小事件をきっかけに、子ども達の命を守る防犯笛「たすけっこ」の配布活動を開始し、これまでにのべ8,000人のボランティアとともに120,000個のたすけっこを配りました。子どもの命を守ることは地域に生かされている企業の使命です。



命を大切に。思いを込めた活動を全国に展開


障害者雇用のモデルケースの創出

 (株)オーシャン・ビューは、パチンコ台の解体、リサイクルを本業とする平成15年創業の若い会社だ。
 贅沢産業の花形パチンコ業界は新旧の台交換がめまぐるしく、ほとんどはまだ使えるものばかり。それらは中古機械として売買されたり、解体・リサイクルされ別製品として生まれ変わっている。

 この解体作業には地域の障害者がたくさん関わっている。県内には、十分な能力を備えた障害者がたくさんいるが、単に雇用目標値達成のための“あてがい職場”や低賃金労働に甘んじているケースが少なくない。 
 そんななか、この活動が認められ、現在、国、県、市町村、学術研究団体、教育機関、事業所、施設などと協働して7カ所でモデルケースが立ち上がっている。


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たすけっこ活動

 戦後、物のない時代、津軽の子ども達は「たすけ」(一部地域では「たすけ鬼」または「たすけっこ」)で暗くなるまで遊んだもの。鬼につかまった子は手をつないで「助け」を待つ。まだつかまっていない子が鬼のスキをねらって助けに来てくれるのだ。子ども達は「たすけ」で遊びながら、鬼(=怖い敵)から全力で走って逃げる、工夫して仲間を助けることを学んだ。
 
 遠い「たすけ」の記憶から半世紀、2001年6月8日、大阪教育大学付属池田小学校で起きた、教育史上未曾有の児童殺傷事件はあまりにも悲惨だった。この事件をきっかけに翌7月、(株)オーシャン・ビューはたすけっこ運動を立ち上げた。運動の根底にあるのは、あの全力で逃げながら、仲間を助けて遊んだ「たすけ」の心だったのだ。

 「たすけっこ」は小さなオモチャのような笛だが、身の危険を感じたときに周りに知らせるために吹くようにと、地域の子ども達に配布した。少しでも事件の当事者がなくなることを願い始めたたすけっこ運動だが、当時は無関心な人がまだ多く、こういう心寒い時代が悲惨な事件をつくり出したのかと思ったそうだ。


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配布するだけの取り組みから地域での取り組みへ

 「たすけっこ」は、最初は一方的に配布する「児童を守る」ためだけの運動だった。 
 「たすけっこ」の笛はひとつひとつが手作りだ。人の手で組み立て、ひもを通し、命の大切さを手書きしたメッセージカードを入れて袋に詰めていく。始めは社員が仕事の合間にボランティアで作業していた。翌2002年、二人の女子中学生がこれを手伝ってくれた。それが縁で二人のクラスが取り組み、それが学年全体に、さらに学校全体の運動になり、近くの四つの中学校にも飛び火し、やがて市内の全中学校に広がり、代表者が一堂に会しての作業になっていった。



 そして、この中学生達の活動は高校生達の運動へとつながっていった。自分たちもかつて手にした笛だから、今度は自分たちで作って「事件の被害者・加害者を生み出さないことを呼び掛け合う」という「命を大切にする心をかみしめる」運動に進化している。



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ボランティアスピリッツ東北大賞を受賞

 この間、黒石市立黒石中学校生徒によるたすけっこ運動はボランティアスピリッツ東北大賞に輝いた。また、遭遇した危難から「たすけっこ」によって辛くも脱出できたり、水難に遭遇し一命を取り留めたこともあった。2006年、「たすけっこ」は池田小学校の子ども達にも届けられた。東京都目黒区の小学校や宮城県の小学校にも届けられた。さらに2008年8月には、この運動を知った山梨県南アルプス市の小学校にも届けられることに。

 地域の子ども達を守ろうと始まった運動は、いま「命を大切にする心を育てる運動」として日本中に広がっている。

 「障害者の自立を図り、クルマの両輪として協働し、子ども達の命を守ることが、企業として私たちが果たさなければならない責任であると考えています。」と五十嵐社長は話す。

 社会への貢献、責任は、お金だけでは果たせないものと感じる。今、この津軽の小さな企業から、そんな取り組みを全国に発信しようと思う。「たすけっこ」は命の笛。お守りの笛。アルプスの牧場に響く心の笛なのだ。



特定非営利活動法人あおもりNPOサポートセンターからのコメント

(株)オーシャン・ビューは、パチンコ台のリサイクルと解体を本業としている。社長自ら「負の遺産」と言うように、限りある資源を使いすぎた結果の現代の負の廃棄物を再生し、ゼロエミッションをめざしている。
「たすけっこ」運動は、2001年の池田小事件をきっかけに生まれた。消費者や地域への貢献ではなく、「子どもの命を守る」ことをテーマに始まった点で、地域で活動する他のCSRと違っている。
たすけっこ作りの本当の目的は、笛を作ることではなく、その行為によって子ども達が命の大切さに思いを寄せることである。だからこそ、日本中に広がっていくのだろう。
今回、短い期間だったがHPで投票を呼びかけた。青森トヨペット(株)、東北ろうきん青森県本部とも、地域に密着した活動を長年続けてきたことでは、(株)オーシャン・ビュー以上に評価されるが、「命」というテーマが共感を集めたのだと思う。

※青森県からの地域推薦は、特定非営利活動法人あおもりNPOサポートセンター協同組合プランニングネットワーク東北によって実施された地域選抜インターネット投票の結果により決定された。候補企業は、青森トヨペット(株)、東北ろうきん青森県本部。候補企業の取り組みレポートは、特定非営利活動法人あおもりNPOサポートセンターのWEBサイトに掲載。

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