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兵庫CSRセミナー開催レポート [2008年07月30日(Wed)]


CSRプロジェクトin神戸・兵庫2008

地域のCSRセミナーin神戸・兵庫




【日 時】 2008年7月29日(火)13:30〜16:30

【参加者数】74名

【主 催】 NPO法人神戸まちづくり研究所

【共 催】 神戸経済同友会

【後 援】 神戸商工会議所、兵庫工業会、兵庫県経営者協会

【協 力】 日本財団(公益コミュニティサイトCANPAN)
      ダイバーシティ研究所



【内容】

■基調講演:
  「CSRの新たな展開…神戸・兵庫からはじまるコミュニティのSR」
  講師:田村太郎氏(ダイバーシティ研究所代表、甲南女子大非常勤講師)


田村氏の講演では、「日本の環境に対しての取り組みは世界的に進んでいますが、人に対する配慮が遅れているのではないか」ということをきっかけに話が始まりました。

「CSR(=Corporate Social Responsibility)つまり社会責任は法的責任より広く、分野・責任範囲は時代によってひろがっています。

CSRに関心が高まる背景には、多様性が大きくかかわっています。企業だけですべての社会責任を果たせる時代ではなくなりました。つまり、何を誰がどれくらい取り組むのかが大切になっています。広がる責任も、それぞれの分野で専門性を持つNPOとの連携・協働で対応できます。SRが進んでいる地域として、地域全体の価値が向上します。

NPOとしては、持っている専門性を企業に提供、つまりその専門性を生かして企業を支援するという視点が必要になってきます。」

最後に田村氏は、「企業としては、これから、情報開示をすることと、「社会」の向上にも力をいれまた、地域での「面」展開を考えてみませんか?」と話した。


■リレートーク
  森栗茂一氏
  (神戸まちづくり研究所理事、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授)      
  島田 誠氏 (アート・サポートセンター神戸 代表)  
  藤田 治氏(NPO法人フードバンク関西 理事長)
  山下英之氏(ひょうごボランタリープラザ 事務局長)
  
田村氏の基調講演をうけて、リレートークが行われ、情報公開についての話が出ました。
「みんなで議論する、情報公開する場が重要だと考えます。持続力も大事(森栗さん)」
「地域の場合は実際に貢献している声が聞こえると思う。貢献することが目的ではなく、表彰する企業の事例を学んでいくことが大切。継続していけばと思う(島田さん)」
「発信力が弱い。PRが弱い。日々の活動をどう知ってもらうかということを考えていかなければならない(山下さん)」

また、フロアからも「NPOの専門性を企業に提案していきたい。どのようにしたらよいのか」「せっかくやっているCSRが陽の目を見ていない。それをどう思うか」との質問がありました。「消費、投資のときに、いいものを選ぶ人が増える動きを作っていきたい」などの回答がありました。



■ポスターセッション・相談会: 

各企業で、ポスターセッションが行われ、またその後は個別の質疑がかわされる
など、活発な意見交換がありました。

・バンドー化学株式会社 
 バンドー化学はCO2削減や廃棄物の削減などをはじめとする積極的な環境保全活動と、省エネや環境負荷の低減に貢献する環境にやさしい製品開発に取り組んでいます。

みなと観光バス株式会社 
現在六甲アイランドを中心に路線バス事業を5系統展開して、3年前から住吉台に「くるくるバス」を開業させ、住民協働型コミュニティバスとしては初めて行政から運行に関する補助金を一切受けずに赤字にならずに経営を維持しています。

株式会社コウベ・プレシアス・パール 真珠とファッションの街神戸で、半世紀以上真珠製品全般の販売をしています。神戸の新商品、デザイン・ルネッサンス神戸PROJECT、地域産業活用事業計画等に選ばれています。

港建設株式会社
特別休暇制度を設け、従業員が地域活動に参加しやすい体制をとっている。その結果、子供の授業参観・地域の祭りなどへの積極的参加がみられる。二酸化炭素削減に積極的に取り組んでいる。

株式会社ヒロメディカル 
「食」から健康発信をコンセプトに店舗を運営しているが販売形式での啓発活動には限りがある。NPO法人栄養医学協会は健康発言のエキスパートとして栄養学の知識・伝達の技術などを学んだ「ヘルスコンシェルジュ」を育成。弊社のみならず企業の健康発信の担い手として社会に貢献することを目指す。

神戸村野工業高等学校 
建学の理念「人に尽くすこと」は、生きる目的を説いている。実践する場が地域社会なら、地域社会から信頼される学校でありたい。CSRの取り組みには、コミュニティカレッジ、ボランティア活動、地域のイベント参加、6S活動がある。

株式会社神戸凮月堂
弊社は「お菓子は文化のエッセンス」という観点からお菓子創を通じて、文化振興してまいりました。本店ホールでのサロン講座・朗読会・コンサート当の開催を通して文化振興のお手伝いもしております。また神戸でのご活躍の方々の中から毎年おひとりを「神戸市民をびっくりさせた人」として表彰させていただく「ロドニー賞」も創設させていただいております。

・株式会社神戸まちづくり
神戸まちづくりは交通・観光・環境を活かした神戸発の「持続可能なまちづくり」を目指して人材、資金、知識、政策などを統合する触媒役です。地域課題を基に公共交通のポータルサイトやグリーン電力証書など地域協働型社会的起業を実践中。

住友ゴム工業株式会社 
2008年2月CSR理念を制定。20年間続く全社員参加の自主活動「GENKI活動」からGreen(緑化)、Ecology(環境負荷低減)、Next(次世代型技術・製品開発)、Kindness(人にやさしい諸施策)、Integrity(ステークホルダーへの誠実さ)を掲げ、全社を挙げてCSR活動に取り組んでいます。


今回ポスターセッションを行った各企業には、NPO法人神戸まちづくり研究所から奨励賞が授与されました。




■CSRプラス大賞へのノミネート企業に決まりました。

株式会社神戸凮月堂


●CSR情報発信の提案
日本財団 経営企画グループ CANPANチームリーダー町井則雄

日本財団CANPANチームからは、リーダーの町井がCSR情報を公開することによって市民と企業を結ぶしかけをつくっているので、情報発信を積極的に行ってほしいという提案がありました。


++【参加者の感想】++++++++++++++++++++++++++
・今日新しいことを知りえた。もっとCSRについて学び努力すべきと感じました。(60代 男性)
・CSRについて全体像が見えた。リレートークでイメージが具体的にわかった。
 (40代 男性 政府・自治体)

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