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CSOネットワークのブログ

一般財団法人CSOネットワークのブログです。
一人一人の尊厳が保障される公正な社会の実現に向けて、
持続可能な社会づくりの担い手をセクターを越えてつなぎ、
人々の参加を促すことを目的に活動しています。
評価事業、SDGs関連事業などについての記事を書いていきます。


DEの現地視察 in カナダ(後編) [2018年02月02日(Fri)]

こんにちは。

評価事業コーディネーターの千葉です。


20177月に行ったカナダでの現地視察レポートの後編です。


前編はこちらをご覧ください。

https://blog.canpan.info/csonj/archive/16


2)GAFF

GAは、複数の「食」をテーマに活動する財団により結成されたアライアンス()です。4年前に結成されて、現在は約25の財団が加盟しているそうです。


パットン氏が評価アドバイザーとして関わっていたことから紹介いただき、GAFFの評価者である事務局長のRuth氏と、DE外部評価者のPablo氏にインタビューをさせてもらいました。


DEを取り入れた背景は、食のシステムという分野の複雑性、異なる関心分野・人柄が新たに集まったネットワークという複雑性等から、評価手法はDEが最適と判断したとのことでした。


特に印象的だったのが、ミッションやビジョンといったあるべき姿からバックキャストしていって中期計画・戦略プランをつくるわけではなく、GAFFの場合は、

●ストラテジーをもとに、「12ヶ月の優先取り組み課題」を策定

●行動指針としてのプリンシプルがあり

●行動記録としてのロードマップをつけている


ということです。


詳細は省きますが、複雑な状況にある組織運営の方法として、とても興味深かったです。

図8.png

3)J.W.McConnell Foundation(マッコーネル財団)


トロントから、早朝の便でモントリオールに飛び、マッコーネル財団に訪問しました。この財団は、DEのイロハをガイドブックにまとめ、発行しています。


対応いただいたBeth氏とJohn氏に、DEの価値について熱く語ってもらい、お土産にガイドブックをもらいました。


このガイドブックは、WEBでも見ることができます。


A Developmental Evaluation PrimerThe J.W. McConnell Family Foundation

http://communitysector.nl.ca/sites/default/files/practical_resources/2011/a_developmental_evaluation_primer_-_en.pdf


A Practitioner’s Guide to Developmental EvaluationThe J.W. McConnell Family Foundation

http://vibrantcanada.ca/files/development_evaluation_201_en.pdf


スクリーンショット 2017-11-02 0.27.59.png
▲マッコネール財団の立派な応接室▲

4)オタワ大学

オタワ大学のBrad教授とは、今田がAMAの大会の分科会で彼のクラスを受講したことがきっかけで知り合ったそうです。


モントリオールから電車でオタワに移動しました。大草原の中を電車で走って気持ちよかったです。Brad教授には駅まで車で迎えにきていただき、オタワ大学で彼の研究室の研究者たちと、DEからソーシャル・イノベーションまで、幅広く意見交換しました。


帰りには、ドライブ、食事と、とても歓待いただきました。

スクリーンショット 2017-11-02 0.35.34.png

Brad教授に川辺のレストラン美味しい食事をご馳走いただきました▲


以上、簡単ですが、カナダ現地視察の報告でした。

ここでの学びを、日本の研修に活かしていきます。


PS:カナダはなかなか物価が高く、普通にランチを食べると1,500円くらいになってしまいました。日本は暮らしやすいですね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




DEの現地視察 in カナダ(前編) [2018年02月02日(Fri)]
こんにちは。

評価事業コーディネーターの千葉です。


今回のブログでは、20177月に行ったカナダでの現地視察、ヒアリングの様子をレポートします。CSOネットワークからは、代表の今田、研修担当の白石、コーディネーターの千葉が訪問しました。


2日間で、トロント、モントリオール、オタワの都市を行き来して、

1)Ontario Ministry of Education(オンタリオ州教育省)

2)Global Alliance for the Future of FoodGAFF

3)J.W.McConnell Foundation(マッコーネル財団)

4)University of Ottawa(オタワ大学) 

の4件を訪問し、お話を伺いました。


1)Ontario Ministry of Education(オンタリオ州教育省)

カナダ在住の日本人評価者のKeikoさんにコーディネートいただき、彼女が評価者として仕事をしているオンタリオ州教育省に訪問しました。午前中は評価チームの10数名と面会、午後はKeikoさんが評価で関わっているオンタリオ州北部にある学校の副校長Jennifer McMasterさん(正確には、Keewatin-Patricia 学校区、Queen Elizabeth 高等学校副校長)と面会をおこないました。


図9.png

オンタリオ州は広くて、特に北部は先住民の割合が多く、主たる産業がないそうです。そのため失業率が高く、公教育の質(生徒のスコアや進学率・退学率)に課題を抱えていたそうです。しかし現在は教育省としてDEを取り入れて適切な改善活動をおこなったことにより、教育の質があがり生徒の成績も向上したとのこと。そのため、海外からの視察が多く、年間100近くを受け入れているとのことでした。


特に印象的だったのが、データを活用する体制です。生徒の成績のみならず、子供を見守る大人の数(Caring adult)などのデータまで集めていて、それを分析する仕組みができていました。子どもたち一人ひとりのカルテができており、評価者たちはこれを教師と見ながら何が必要か指南できる環境がある、ということでした。


Jenniferさんが評価者のKeikoさんのことを次のように話していました。


Keikoは私たちにとって、メンターでありお母さん。タスク・セラピストであり、状況分析官。長けた質問者。決して『こうしろ』とは言わないし、批判しない。常にやさしく、厳しい」

Keikoとの会話には常に目的があり、問題の解決策を出すこと、行動アイテムをしっかり決めることなど、いつもメリハリが効いている」

「日常的に大変なことがいろいろあって、なかなか全体像が見えない。そんなとき、Keikoが来てくれて、物事を整理してくれる」


ここに、評価者としてのあるべき姿が凝縮されている気がします。


この日の夜はKeikoさんの自宅でホームパーティに招かれ、彼女やJenniferさんのつながりで学校関係者も多く集まりワイワイと時間を過ごしました。

図10.png

Keikoさん(左)とJenniferさん(右)▲


スクリーンショット 2017-11-02 0.29.58.png

▲教育省でのラウンドテーブルの様子▲


後編はこちらから。