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曜日のガバナンス No.03 [2023年07月30日(Sun)]

曜日ごとにテーマをわけて、ガバナンスに関するコラムを発信していきます。
但し、コラムという、ちゃんとした文章よりは、いろいろな考え方を整理していくための習作です。
月、火、水、木、土、日をキーワードに、NPOのガバナンスを考えていくような話題提供、問題提起、事例紹介などをしていきます。

月・・・ 制度としてのガバナンス
火・・・ 戦い・議論のガバナンス
水・・・ 手続きのガバナンス
木・・・ 樹木のように育てるガバナンス
金・・・ お金にまつわるガバナンス
土・・・ 土のガバナンス(団体特有のガバナンス文化)
日・・・ ミッション・ビジョン(太陽)に基づくガバナンス

なお、本コラムの見解は、JCNEとしての正式なものではなく、業務執行理事の山田の文章の習作です。Facebookで投稿したものを再掲しています。

2023年7月24日(月)〜30日(日)

【月曜日のガバナンス】
「ガバナンスは組み合わせ。」
そんな名言があるとかないとか。
「理事会・社員総会・監事監査」×「事業計画/予算・事業報告/決算・役員選任」をどう組み合わせるかです。
一般社団/財団法人の場合、法令でこの組み合わせが決まっていますが、NPO法人の場合は法令で詳しく定められておらず、団体の自由度が高いです。一方で、これらは定款で定めるため、団体の設立前に決めなければいけないのが、ガバナンス上の課題になっています。
ガバナンスというと、理事会や社員総会から考えがちですが、逆に事業計画や事業報告の作成から決定までのプロセスをあらためて考え直し、その中で、理事会や社員総会の機能を落とし込むのも大切です。
一つの最適解はありませんが、団体ごとに工夫のしどころです。


【火曜日のガバナンス】
オンラインでの理事会が当たり前になってしまい、参加しやすくなった一方で、議論がしづらくなったという話しをよく聞きます。リアルの会議であれば、雑談的な情報交換から本格的な議論まで、様々なレベルでの対話が出来ていましたが、やはりオンライン会議ではなかなか難しいです。特に、議論を戦わせるというような、白熱したディスカッションは特にそうだと思います。
理事会や社員総会においては、議長の差配が重要になります。
会議の進行については、議長自らが考えて対応するケースもあれば、あらかじめ事務局等でシナリオを作成して議長がそれに基づいて進行するケースがあります。どちらの方法にしても、新型コロナ以前の会議の進め方ではなく、オンラインでの進行シナリオにバージョンアップしておく必要があります。出席者の発言を引き出していく機会をいかに創り出していくか。
ちなみに、理事会等で、いわゆる外部理事の発言が少ないのは、執行部や事務局に比べて、入手できる情報量が圧倒的に少ないということがあります。限られたインプット量で会議でその場にあった相応しい発言をしようとするのは結構ハードルが高いと思います。その場合は、団体や活動のこと、そのものというより、外部理事の専門性に紐づくアドバイスや意見、最近の業界事情などを発言してもらうのがよい進行です。


【水曜日のガバナンス】
ガバナンスの似て非なるものとしてマネジメントがあります。
マネジメントを行うマネージャーはいても、ガバナンスを行うガバナンサーはいません。マネジメントは一人で出来ても、ガバナンスは一人では出来ない、組織で行うものを端的に表しています。
マネジメントは目的や目標を達成するために行う方法ですが、ガバナンスはガバナンスそのものが目的となります。一方で、方法論として語られることもあります。この辺がガバナンスのわかりにくさだと思います。ガバナンスを実現するためのマネジメントがあり、ガバナンスの内容を担当レベルに落とし込んでいくとマネジメントになります。
マネジメントはガバナンスの要素であり、適切なマネジメントの積み上げが適切なガバナンスとなります。
一方で、目的や目標を達成するためのマネジメントという観点から、目的・目標至上主義によって、法令違反、コンプライアンス違反をしてしまうこともあります。企業の不正や不祥事について、マスコミ報道でよく目にするパターンです。
目的・目標を達成する際に、ガバナンス、コンプライアンスという視点もマネジメントでは必要になってきます。マネジメントとガバナンスは切っても切り離せないものです。


【木曜日のガバナンス】
ガバナンスのセミナーでよくある質問が「職員のガバナンス意識を高めるには?」ということがあります。
但し、この質問には、広い意味でのガバナンスが含まれています。おそらく、ガバナンス、コンプライアンス、マネジメントの3つの要素が含まれています。いわゆる『GCM』です。
NPOの運営の根幹であるガバナンス、ここでは法令や定款、理事会、社員総会、監事監査などの基本について、職員に知ってほしいという思いです。実際に、各職員がこれらのガバナンスに直接関わるということは少ないと思います。
一方で、職員に守ってもらいたいものはコンプライアンスです。ガバナンス意識の80%はコンプライアンス意識のことではないでしょうか。
最後にマネジメントです。厳密にガバナンスとマネジメントをわけて考えておらず、ある意味ボーダレスで捉えています。理事会で業務執行を決めた計画について、目的・目標・期限を達成するためのマネジメントであったり、コンプライアンス違反にならないためのマネジメントを実践してほしいという思いです。
ここまで分解していくことで、職員に伝えたいことが整理されていくのではないでしょうか。


【金曜日のガバナンス】
今、注目しているマンガをご紹介します。
週刊モーニングで少し前に連載が始まった「逢いたくて、島耕作」です。
この物語の設定がぶっ飛んでいます。
島耕作マニアの令和の新人サラリーマンが、マンガ「島耕作」の世界にスリップして、かつ、島耕作が係長時代、つまりバブル前にタイムスリップするという話しです。
令和の新人サラリーマンが、昭和のバブル前にタイムスリップという時点で、まったく価値観が違う世界に行ってしまうというのが面白いです。ハラスメントなど、本当に時代を感じさせます。
今号では、企業の業務上横領の手口を語っていました。
初芝電器産業の広告宣伝部で、ポスターの発注業務で、発注は2万枚で、実際の製作は1万枚。その差額は、企業の担当者と発注業者で分け合うことで横領するという方法です。なるほど、そういう手口もあるんですね〜という印象でした。
先日、ニュースで読んだ財団法人の横領事件では、直接預金を引き出す他に、架空請求や請求金額の水増しという方法を行っていたと書いてありました。
まさに、「逢いたくて、島耕作」で出てきたように、横領では架空請求や請求金額の水増しは王道の方法の一つのようです。
こういう事例があるという前提で、経理処理のチェックが必要になります。


【土曜日のガバナンス】
NPO法人を立ち上げる時に、最初からガバナンスをしっかり学ぶケースはまれです。
多くの方がどのように定款を作ろうかと考えることがガバナンスの第一歩です。
その際に、社員総会主導型か、理事会主導型かを考えることから始まります。それぞれの会議の権能をどうするかということです。
そして、社員総会、理事会、監事の機能を書籍等で学んで、実際に運用していきます。ここで大事なのは、NPO法人の立ち上げメンバーのうち、他の団体の運営に関わっている人がいれば、その人の経験則で団体のガバナンスの運営の基本となります。
0ベースから考えるというよりは、他の団体の運営を真似するという形で組織運営が始まります。
従って、他の団体の運営の経験や知見が大切になります。
ただ、その経験や知見が十分かというと必ずしもそうではありません。
やはり、ガバナンスについて学び、自分たちの運営が適切なのかを振り返り、考えていくことが必要となります。
もし、みなさんの団体も立ち上げ初期と運営が同じの場合は、一度、ガバナンス的に振り返りを行った方がよいでしょう。


【日曜日のガバナンス】
ガバナンス、コンプライアンス、マネジメント。
この3つを整理して考えていくことが、NPOの組織運営を考える時にはわかりやすいのではと考えています。まだ仮説です。
今回は、仮説的に思っていることを少し書いていきます。
まず、ガバナンスを考える時に、社員総会(社員)、理事会(理事)、監事監査(監事)のことが話題にあがります。より具体的に使える方法とした時に「事務局」も位置づけて考えた方がよいと考えています。
理事会の機能として業務執行がありますが、実際には事務局が業務を担っています。理事会と事務局の関係についてもう少し整理していきたいところです。
ガバナンスという時に、社員総会=意思決定、理事会=業務執行(→事務局)、監事監査=監視という機能の整理が必要です。一方で、監視という機能については、社員総会においても、あるいは外部理事においても、執行部への監視という役割があります。ガバナンスは単純に区切りをつけることができません。一部重なっている領域があります。監視という視点で考える時に、社員総会、外部理事、監事のそれぞれで監視の違いが生まれるのかどうかも検証していかなければなりません。
ちなみに、意思決定も、ケースによっては社員総会での意思決定と理事会での意思決定があります。さらに、事務局における意思決定もあります。

最後に、最初のガバナンス、コンプライアンス、マネジメントについても単純に区分できるものではなく、重なっている領域があります。
ボーダレスであり、重なりがあるものという前提が必要です。
今後はこの辺を深掘りしていきましょう。

Vol.509【ファンドレイジングスーパースター列伝】橋田壽賀子(日本) [2023年07月29日(Sat)]

橋田壽賀子さん

橋田壽賀子さん(1925年〈大正14年〉5月10日 - 2021年4月4日)は、日本の脚本家、劇作家、タレントである。
1949年(昭和24年)、松竹に入社し、脚本部に配属される。1964年(昭和39年)『袋を渡せば』でテレビドラマの脚本家デビュー。同年、東芝日曜劇場のために執筆した『愛と死をみつめて』の脚本が話題となって以後、テレビドラマの脚本家として話題作・ヒット作の数々を世に送り出した。
代表作は『おんな太閤記』、『おしん』、『いのち』、『橋田壽賀子ドラマ おんなは一生懸命』、『春日局』、『渡る世間は鬼ばかり』など。
ーーーーーー
(Wikipediaより)

306px-Sugako_Iwasaki_cropped_1_Sugako_Iwasaki_201511.jpg

橋田壽賀子さんといえば、「おしん」や「渡るる世間は鬼ばかり」の脚本家として有名です。
1992年に、財団法人橋田文化財団(現在は一般財団法人)を設立し、自ら理事長に就任しました。
https://hashida.or.jp/

橋田賞を創設して、テレビ放送のドラマや番組、出演者、製作者などを表彰するものです。
「日本人の心、人と人とのふれあいを温かくとりあげ、広く大衆に支持され、感動を呼び起こした、芸術性豊かな完成度の高い番組・作品、もしくは人に対して。および、放送文化の振興・向上に寄与した番組・作品、もしくは人に対して。」の表彰になります。
https://hashida.or.jp/award/

財団の運営は、橋田さんが持っていた著作権を橋田文化財団に寄付しているので、その印税が橋田文化財団に収入として入ってきます。
例えば、現在、Tverで橋田先生のどらm「渡る世間は鬼ばかり」が放映されているので、その視聴からの印税分が、橋田文財団の収入になります。ちなみに、令和4年度は約5500万円の収入になっています(著作権使用料収益)。
Tverでクリックしてドラマを見ると寄付になるという、すごい仕組みですね。
なお、著作権は、2,643話分あります。1話あたり年間2万円。
すごいファンドレイジングの仕組みです。

参考までに、こちらが橋田文化財団の財務諸表です。
眺めているだけで面白いです。
https://hashida.or.jp/about/pdf/finance_r4.pdf

また、令和3年度(2021年度)は、橋田さんが亡くなった後にその遺産が財団に寄付されました。総額6億1千万円以上の寄付になっていました。

著作権の寄付、とても素晴らしい取り組みです。

Wikipedia:橋田壽賀子

文部科学省ホームページ, CC 表示 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=65026306による
NPOが押さえておきたい省庁情報(2023/07/24-28) [2023年07月29日(Sat)]

社会的価値を出していくNPO・公益活動を行っていくために、国の動きをしっかり押さえておくことが重要です。しかしながら、現在、社会課題が複雑化し、もともと関係する省庁以外でも実はその課題に関する取り組みを行っているケースが増えてきています。

そこで、省庁のWebサイトの更新情報からNPO・公益活動に関係する情報を1週間分まとめて抜き出しました。ぜひ、これからの活動にご活用ください。


メモ用.jpg


NPOが押さえておきたい省庁情報(2023/07/24-28)

各省庁の情報は以下の「続きを読む・・・」をご覧ください。
続きを読む・・・
寄付カレンダー2023/07/24〜30 [2023年07月24日(Mon)]

【寄付カレンダー:7月24日】濱口梧陵の誕生日  ジーン・ウェブスターの誕生日

7月24日は、明治初期の実業家の濱口梧陵の誕生日(1820年)で、アメリカの小説家のジーン・ウェブスターの誕生日(1876年)です。

濱口梧陵(文政3年6月15日(1820年7月24日) - 1885年(明治18年)4月21日)は、和歌山出身の実業家・政治家です。津波から村人を救った物語「稲むらの火」のモデルとしても有名です。津波からの復興や防災のための堤防設置など、私財を出して取り組みました。その他にも学校の設置や社会事業の支援なども行っていました。

ジーン・ウェブスター(1876年7月24日 - 1916年6月11日)は、『あしながおじさん』、『続あしながおじさん』の作者です。どちらの作品も、寄付者である登場人物が重要な鍵を握っている物語です。


【寄付カレンダー:7月25日】世界溺水防止デー

7月25日は、世界溺水防止デーです。

世界溺水防止デー(World Drowning Prevention Day)は、2021年4月に開催された国連総会において制定された国際デーです。世界的な溺水防止に関する決議が採択されました。ライフセイバーや溺水防止に関する活動を寄付で応援してはいかがでしょうか?


【寄付カレンダー:7月26日】エバ・ペロンの命日 サンドラ・ブロックの誕生日

7月26日は、アルゼンチン大統領夫人のエバ・ペロンの命日(1952年)で、アメリカの女優のサンドラ・ブロックの誕生日(1964年)です。

エバ・ペロン(1919年5月7日 - 1952年7月26日)は、アルゼンチンの女優で、フアン・ペロン大統領と結婚し、ファーストレディとなった人です。慈善団体「エバ・ペロン財団」を設立し、労働者用の住宅、孤児院、養老院などの施設整備などを行っていました。但し、財団を通じて不正蓄財をしていたという噂もあるそうです。

サンドラ・ブロック(1964年7月26日 - )は、チャリティに積極的なアメリカの女優です。2001年9月11日の米同時多発テロの支援、2004年に発生したスマトラ島沖地震・津波被害への支援、2010年に発生したハイチ地震の救済活動、2011年3月11日の東日本大震災の義援金などに、それぞれ100万ドルの寄付を行っています。


【寄付カレンダー:7月27日】ローランドさんの誕生日

7月27日は、実業家・ホストのローランドさんの誕生日(1992年)です。

ローランドさん(1992年7月27日 - )は、実業家で、「ホスト界の帝王」と称される人です。チャリティ活動に参加したり、自著『俺か、俺以外か。 ローランドという生き方』の印税を全額寄付するなどしています。


【寄付カレンダー:7月28日】大原孫三郎の誕生日 テリー・フォックスの誕生日 世界肝炎デー

7月28日は、実業家の大原孫三郎の誕生日(1880年)で、社会活動家のテリー・フォックスの誕生日(1958年)で、世界肝炎デーです。

大原孫三郎(1880年7月28日 - 1943年1月18日)は、実業家、社会事業家で、岡山・倉敷を中心に紡績、銀行、電力会社などを立ち上げました。石井十次の影響で社会事業の支援に積極的に取り組んでいました。また、大原美術館を創設し、芸術支援も行っていました。この時代の著名な寄付者の一人ですね。

テリー・フォックス(1958年7月28日 - 1981年6月28日)はカナダの義足マラソンランナーです。骨肉腫で右足を切断した後、がん研究資金を募るために、1980年のこの日、北アメリカ大陸を毎日フルマラソンと同じ42qを走り続けるという「希望のマラソン」(Marathon of Hope)を開始しました。しかし、開始から143日目の9月1日に、癌の転移のため入院し、1981年6月28日、22歳の若さでこの世を去りました。テリーの遺志を継ぎ、1981年9月以来毎年、がん研究資金を募るチャリティーイベント「Terry Fox Run」が世界中で開催されています。

世界肝炎デー(World Hepatitis Day)は、2007年より世界肝炎同盟によって始まり、2010年よりWHOが認定した国際デーです。B型肝炎・C型肝炎の世界的認識を高め、予防・検査・治療を促進することを目的とした日です。肝炎に関する活動を寄付で応援してはいかがでしょうか?


【寄付カレンダー:7月29日】大原総一郎の誕生日 世界トラの日

7月29日は、実業家の大原総一郎の誕生日(1909年)で、世界トラの日です。

大原総一郎(1909年7月29日 - 1968年7月27日)は、日本の実業家です。父である大原孫三郎と同様に、様々な寄付を行ってきました。孤児支援から芸術活動への支援、故郷・倉敷市への寄付などを行っていました。

世界トラの日(World Tiger Day)は、2010年11月21日から24日まで、ロシアのサンクトペテルグルクで開催された世界トラ保護会議「トラサミット」で制定された記念デーです。絶滅危惧種であるトラの現状を知り、保全のためにできることを考える日です。トラの保護活動を寄付で応援してはいかがでしょうか?


【寄付カレンダー:7月30日】ヘンリー・フォードの誕生日 国際フレンドシップ・デー 人身取引反対世界デー 

7月30日は、フォード創設者のヘンリー・フォードの誕生日(1863年)で、国際フレンドシップ・デーで、人身取引反対世界デーです。 

ヘンリー・フォード(1863年7月30日 - 1947年4月7日)は、自動車会社フォード・モーターの創設者です。息子のエドセル・フォードと一緒に1936年にフォード財団を設立しました。彼の遺産のほとんどをフォード財団に遺し、持続的に運営ができるようにしました。現在は、世界有数の財団となっています。

国際フレンドシップ・デー(International Day of Friendship)は、2011年7月の国連総会で制定された国際デーです。国や文化を超えた友情が、世界平和を促進することを啓発する日です。国境を越えた友情に関する活動を寄付で応援してはいかがでしょうか?

人身取引反対世界デー(World Day Against Trafficking in Persons)は、2013年12月の国連総会で制定された国際デーです。「現代の奴隷制」とも呼ばれる人身取引(人身売買)の問題を啓発し、人身取引を防止・抑制すること、被害者の保護・支援を行うことを目的としています。その活動はブルーハートキャンペーンと呼ばれています。人身取引反対に関する活動を寄付で応援してはいかがでしょうか?
曜日のガバナンス No.02 [2023年07月23日(Sun)]

曜日ごとにテーマをわけて、ガバナンスに関するコラムを発信していきます。
但し、コラムという、ちゃんとした文章よりは、いろいろな考え方を整理していくための習作です。
月、火、水、木、土、日をキーワードに、NPOのガバナンスを考えていくような話題提供、問題提起、事例紹介などをしていきます。

月・・・ 制度としてのガバナンス
火・・・ 戦い・議論のガバナンス
水・・・ 手続きのガバナンス
木・・・ 樹木のように育てるガバナンス
金・・・ お金にまつわるガバナンス
土・・・ 土のガバナンス(団体特有のガバナンス文化)
日・・・ ミッション・ビジョン(太陽)に基づくガバナンス

なお、本コラムの見解は、JCNEとしての正式なものではなく、業務執行理事の山田の文章の習作です。Facebookで投稿したものを再掲しています。

2023年7月17日(月)〜23日(日)


【月曜日のガバナンス】
光が強くなればなるほど、影は濃くなります。
これは、NPOのガバナンスとも言えます。
トップのリーダーシップが強い団体ほど、ガバナンス意識が薄まってしまった時には、その光の強さに対して、闇が深くなります。
リーダーの光が太陽なら、暗闇の中、団体のガバナンスを指し示す月の光も大切です。
太陽のリーダーシップ、月のガバナンス。


【火曜日のガバナンス】
ガバナンスというと、各人・各機関がそれぞれの役割を全うするということが必要です。役割や関係性が決まっているので、ガバナンスの中で「戦う」というイメージはあまりありません。
例えば、財団法人や社会福祉法人で、代表理事の横暴を差し止めるために、評議員会が理事会と対立して、適正なガバナンスを行うように評議員会が、役員解任を含めて、理事会に求めるケースがごくまれにあるようです。
ガバナンスにおいては「戦い」という概念とはあまり縁がないようです。おそらく、不正や不祥事が起こった時、あるいはそれを隠蔽しようとした時に、それらを行おうとする経営陣に対して、理事会の監視役である監事や評議員会、社員総会が不正を正そうとして対峙することは想定されます。
では、ガバナンスにおいて、戦いは不要なのか?
いえ、ガバナンスにおいても「戦い」はとても大事なキーワードになります。それは、理事会や社員総会、評議員会で議論を戦わすことです。事務局の一方的な説明を聞いて、みんなでとりあえず承認して終わり、という会議では、その機能を果たしていません。
議論を戦わせた上で、方向性や方針を決めたり、事業計画を策定することが必要です。
では、理事会でしっかり議論をするということはどういうことなのか?
それは次回の「火曜日のガバナンス」で紹介いたします。


【水曜日のガバナンス】
今年は、ブルースリー没後50年の記念の年である。1973年7月20日に亡くなったので、明日20日がちょうど命日になる。
没後50周年を記念して、新宿などではブルースリーのリバイバル上映があるらしい。
ブルースリーの名言に「瓶に注げば水は瓶の形になる。 ティーポットに入れれば、それはティーポットの形になるだろう。 水とは、流れることもできれば、激しく打つこともできる。 友よ、水のようになるのだ。」というものがある。
そと似たような表現で微妙に意味の違う故事成語がある。
「水は方円の器に随う」
意味は、人間は、交友関係や環境次第で、善にも悪にも感化されることのたとえである。
NPOの組織運営もこの水に似ている。よいガバナンスの器に入れば善であり、悪いガバナンスの器にいれば悪となる。
NPOの組織運営はある意味「水物」である。それを入れる器の形が大事である。よきガバナンスとなるように、よき器を用意する必要がある。器は機関という言葉に置き換えることができるだろう。
理事会、社員総会、監事監査。
これらの機関はよい器になっているからこそ、健全なガバナンスが生まれるものである。


【木曜日のガバナンス】
理事会、社員総会、監事監査という機関でガバナンスを捉えてしまうと、NPOの職員にとっては、自分とは関係ないものとおもってしまいがちです。
一方で、これを機能で捉えると、業務執行、意思決定、確認(監視)というガバナンスの要素になりますが、これは通常業務の中でも必要な要素となります。意思決定、業務執行、確認(監視)というサイクルを回していくことになります。
常に、意思決定、業務執行、確認(監視)の3つの要素を意識して取り組むことで、日常的にガバナンスを意識することができます。職員のガバナンス意識の向上に役立ちます。
職員のガバナンス意識を高めるのが難しいという話しはよく聞きます。普段の業務とガバナンスのつながりがイメージしにくいことも課題です。ここで、事業計画と事業報告を軸に、理事会や社員総会とのつながりを説明することも必要です。また、業務執行という点においては、監事監査の業務監査の対象であることを理解してもらうことも必要です。
この後は、これからのコラムのネタとして、団体のガバナンス意識を高めていくポイントをとりあえず、羅列しておきます。今後、詳しいことをまとめていきます。
・監事監査の内容を団体メンバーに共有する。
・業務執行と事業計画と事業報告の連動、あるいはプロセスを説明する。
・ガバナンスのうち、コンプライアンスに関する意識を高める。
・理事は、自団体のミッション・ビジョンに鑑みて、この事業をやるべきかどうかを考える。あるいは、ミッション・ビジョンに基づき、この社会状況でやらないといけないことは何かを考える。これもガバナンスのポイントである。
・職員の業務とガバナンスの連動を考える。
・団体の継続に必要なガバナンスを考える。


【金曜日のガバナンス】
お金に関するガバナンスといえば、利益供与や利益相反取引に関するものから、横領や着服などの不祥事系があります。
新聞報道されるような不祥事は、横領や着服が多いです。
ところで、横領や着服、似たような言葉ですが、その違いはあるのでしょうか?
ネットで調べると、「横領」は刑法に規定された法律用語、「着服」は一般用語だそうです。意味は基本的に同じです。
横領とは、他人の財物を無断で自分の物にすること。
これを「単純横領罪」になります。そして、NPOのスタッフがNPOの資金を横領した場合は、「業務上横領罪」になります。
なるほどですね。
ちゃんと調べないとわからないことがあります。
今回は、こちらのサイトで学習しました。
こちらに詳しくまとめられているので、みなさんもぜひチェックしてください。


【土曜日のガバナンス】
そもそも、NPOは最初に活動から始まります。
まずは、何か活動を行うというところから始まり、その活動を継続させていくために、組織化、団体づくりとなります。従って、活動があって、その活動を運営していくための母体として団体が結成されます。
この時に、どのように活動を運営していくかはじっくり考えますが、最初からガバナンスをじっくり考えていくことはあまりないと思います。
なんとなく、見知っている、あるいは伝え聞いたもの、もしくは本に書いてあるようなものを参考にしながら、なんとなく、自分たちの活動や、参画しているメンバーの人間関係からガバナンスが始まります。
法令や定款に基づくガバナンスはある程度のスタンダードがありますが、実際のガバナンスの運営は、それぞれの団体特有の運営が始まります。
これを「土のガバナンス」としましょう。
この「土のガバナンス」から始めて、進化させていくガバナンスがNPOにとっては良いと思います。いきなり100%のガバナンスで運営を始めるのは不可能ですから、まずはなんとなくの形から始まるという前提で考えることが必要です。
https://tokyo-startup-law.or.jp/legalpark/category02/embezzlement/


【日曜日のガバナンス】
一般的なガバナンス、あるいはコンプライアンスは、団体の運営や活動をある意味、制限するものです。悪い意味での規制ではなく、間違ったことをしないようにするための制限、規制です。この辺は守りのガバナンスです。
一方で、ミッション・ビジョンに基づくガバナンスでは、自分たちの活動や組織運営が、ミッション・ビジョンに照らし合わせて適切なものになっているかどうかをディスカッションをしていく、ジャッジしていくことが必要です。
ミッション・ビジョンに照らして、その活動を行う必要があるのか?
あるいは、ミッション・ビジョンに照らして、今、この社会状況で活動を行う必要があるのではないのか?
理事会や事務局の業務執行の場面でも、常にミッション・ビジョンによるガバナンスが必要です。
Vol.508【ファンドレイジングスーパースター列伝】ウィキメディア財団(アメリカ) [2023年07月23日(Sun)]

ウィキメディア財団

ウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)は、ウィキペディアを運営し、その母体となる財団である。ウィキペディアの創立者の一人ジミー・ウェールズによって設立され、2003年にアメリカ合衆国・フロリダ州法による非営利組織(非営利コーポレーション)になった。
ーーーーーーーー
(Wikipediaより)

ウィキメディア財団は、2003年6月20日にフロリダ州セントピーターズバーグに設立されました。ウィキペディアを運営し、その母体となる財団です。Wikipediaの運営は、利用者のうち2%の人の寄付で成り立っています。

みなさんも、ウィキペディアの運営のために寄付をされたことはありますか?
一度寄付すると、とても素敵な寄付のお願いメールが毎年、届きます。
たまに、ネットニュースになるので、読んだことのある方もいるかと思います。

ウィキペディアのウィキメディア財団から、寄付にまつわるものを抜粋します。

◎ウィキメディア財団は、目的のために必要な資金として、公共の寄付と助成金に頼っている。
◎アメリカ合衆国では、ウィキメディア財団への寄付金は税金の控除対象となる慈善寄付とみなされる。
◎技術的・経済的な継続した成長のほとんどは寄付金に依存しているが、ウィキメディア財団でも、連邦助成金(英語版)、スポンサー、サービスの提供、ブランドのマーチャンダイスなどの代替手段による歳入源を増加させている。
◎2004年の会計年度の終わりから、2014年6月30日に終わった会計年度の終わりまでに、財団の純資産はUS$57,000からUS$53.5 millionまで増加した。


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ウィキメディア財団の財政の成長(単位:US$)。2003–2018。 黒:純資産緑:歳入 赤:支出
StefanPohl - 投稿者自身による著作物, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=35989886による


以下は、ウィキペディア創設者のジミー・ウェールズさんからの寄付のお願いメールの抜粋です。
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正直に申し上げます。ウィキペディアに毎年寄付をしてくださるのは、読者のおよそ2%です。ウィキペディアは購読料をいただきませんが、だからといって読者の皆様からの支援を必要としないわけではありません。募金活動のメールは毎月送られるものではありません。もし今年、無理なく寄付をしてくださることが可能であれば、ウィキペディアを支える技術を支援し、より広く世界へ普及させるために、ぜひご寄付をお願いいたします。

もし過去の寄付者全員が本日わずかでも寄付をしてくだされば、私たちの募金活動はすぐに終わるでしょう。このようなメッセージを無視するのは簡単です。ウィキペディアを活用する読者の皆様が、この1年でウィキペディアから得た価値を振り返り、可能であればご寄付をお寄せくださることを願っています。
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Wikipedia:ウィキメディア財団
NPOが押さえておきたい省庁情報(2023/07/18-21) [2023年07月22日(Sat)]

社会的価値を出していくNPO・公益活動を行っていくために、国の動きをしっかり押さえておくことが重要です。しかしながら、現在、社会課題が複雑化し、もともと関係する省庁以外でも実はその課題に関する取り組みを行っているケースが増えてきています。

そこで、省庁のWebサイトの更新情報からNPO・公益活動に関係する情報を1週間分まとめて抜き出しました。ぜひ、これからの活動にご活用ください。


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NPOが押さえておきたい省庁情報(2023/07/18-21)

各省庁の情報は以下の「続きを読む・・・」をご覧ください。
続きを読む・・・
寄付カレンダー2023/07/17〜23 [2023年07月17日(Mon)]

【寄付カレンダー:7月17日】アダム・スミスの命日 田中律子さんの誕生日

7月17日は、経済学者のアダム・スミスの命日(1790年)で、タレントの田中律子さんの誕生日(1971年)です。

アダム・スミス(1723年6月5日 - 1790年7月17日)は、イギリスの経済学者で、「経済学の父」と呼ばれています。1776年に発行された経済学書『国富論』で有名です。寄付の世界では、共感をテーマにした『道徳感情論』(1759年)が有名です。

田中律子さん(1971年7月17日 - )は、沖縄に移住し、サンゴ礁の保全など環境活動に取り組んでいます。サンゴ礁の保全に取り組むNPO法人アクアプラネットを立ち上げ、代表を務めています。活動のためのクラウドファンディングなどを行っています。


【寄付カレンダー:7月18日】リチャード・ブランソンの誕生日 ネルソン・マンデラ国際デー

7月18日は、実業家のリチャード・ブランソンの誕生日(1950年)で、ネルソン・マンデラ国際デーです。

リチャード・ブランソン(1950年7月18日 - )は、イギリスの実業家で、ヴァージン・グループの創設者です。ヴァージン・グループが慈善活動のために設立したのがヴァージン・ユナイト((Virgin Unite)です。様々なチャリティ活動を行っています。

ネルソン・マンデラ国際デー(Nelson Mandela International Day)は、2009年11月の国連総会で制定された国際デーです。南アフリカ共和国大統領で、反アパルトヘイト運動を主導したネルソン・マンデラ(1918〜2013年)の誕生日にちなんでいます。彼の67年間の政治生活にちなんで少なくとも67分間の社会奉仕活動を行うよう、世界中の人々に呼びかけています。


【寄付カレンダー:7月19日】杉本彩さんの誕生日

7月19日は、タレントの杉本彩さんの誕生日(1968年)です。

杉本彩さん(1968年7月19日 - )は、芸能活動の他に、動物愛護活動家としても有名です。公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの創設者で理事長です。動物愛護に関する寄付活動も行っています。


【寄付カレンダー:7月20日】白瀬矗の誕生日 エドモンド・ヒラリーの誕生日 第1回のスペシャルオリンピックス

7月20日は、冒険家の白瀬矗の誕生日(1861年)で、登山家のエドモンド・ヒラリーの誕生日(1919年)で、第1回のスペシャルオリンピックスが開催された日(1968年)です。

陸軍軍人で、日本初の南極探検を果たした白瀬矗(1861年7月20日(文久元年6月13日)と、1953年に人類初めてのエベレスト登頂を果たしたニュージーランドの登山家・冒険家のエドモンド・ヒラリー(1919年7月20日 - 2008年1月11日)の誕生日です。冒険家の多くは自ら寄付などで資金調達を行っています。

白瀬 矗(1861年7月20日(文久元年6月13日)- 1946年(昭和21年)9月4日)は、陸軍軍人であり、南極探検家でした。南極探検隊長として、日本人として初の南極探検を行った人です。明治45年(1912年)に南極大陸に上陸しました。南極探検の費用補助は帝国議会に建議され、可決されましたが、政府はその成功を危ぶみ3万円の補助金となりました。しかし、渡航費用14万円は国民からの寄付に頼ることになり、国民の熱狂的な応援で資金調達しました。

エドモンド・ヒラリー(1919年7月20日 - 2008年1月11日)は、ニュージーランドの登山家、冒険家です。英国・エベレスト探検隊に参加し、1953年5月29日、テンジン・ノルゲイと共に人類初となるエベレスト山頂到達に成功しました。遠征は共同ヒマラヤ委員会によって資金提供されました。ヒラリーは、1960年に私財を投じて「ヒマラヤ基金」を創設しました。学校や病院の建設など、ネパール・ナムチェバザール地区を中心としたシェルパの村への支援活動を行いました。


1968年7月20日に第1回のスペシャルオリンピックスの夏季国際大会がアメリカのイリノイ州シカゴのソルジャー競技場で開催されました。スペシャルオリンピックスは、知的障害のある人の自立や社会参加を目的として、日常的なスポーツプログラムや、成果の発表の場としての競技会を提供する国際的なスポーツ組織です。日本でも活動が行われています。世界各国では、ボランティアや寄付で活動が行われています。


【寄付カレンダー:7月21日】ロビン・ウィリアムズの誕生日 平尾昌晃さんの命日

7月21日は、アメリカの俳優のロビン・ウィリアムズの誕生日(1951年)で、ミュージシャンの平尾昌晃さんの命日(2017年)です。

ロビン・ウィリアムズ(1951年7月21日 - 2014年8月11日)は、アメリカの俳優、コメディアンです。チャリティ活動に積極的だった俳優の一人です。慈善団体を支援するための財団The Windfall Foundationを立ち上げ、募金活動などを行っていました。ホームレス支援、障害者スポーツ、若手芸術家支援などにも取り組んでいました。

平尾昌晃さん(1937年12月24日 - 2017年7月21日)といえば、「平尾昌晃チャリティゴルフ」が有名です。テレビ放映もされていたので、芸能人によるチャリティの事例としてご存じの方も多いと思います。1975年(昭和50年)から開始され、一時中断もありましたが、40年以上続いている活動です。また、2002年に認定NPO法人ラブ&ハーモニー基金を設立し、平尾さんが亡くなった後も、継続的な活動として、福祉活動への支援などが行なわれています。


【寄付カレンダー:7月22日】高峰譲吉の命日 セレーナ・ゴメスの誕生日

7月22日は、科学者・実業家の高峰譲吉の命日(1922年)で、アメリカの女優のセレーナ・ゴメスの誕生日(1992年)です。

高峰譲吉(嘉永7年11月3日(1854年12月22日) - 大正11年(1922年)7月22日)は、科学者で実業家で慈善家でした。タカジアスターゼ、アドレナリンを発見し、アメリカで巨万の財を成し、理化学研究所の設立者の一人です。理化学研究所はその設立時から、皇室からの御下賜金、政府補助金、民間実業家の寄付金によって運営されていました。

セレーナ・ゴメス(1992年7月22日 - )は、チャリティに積極的なアメリカの女優です。現在はユニセフ親善大使を務めています。途上国の子ども支援、小児がんのこどもたちの支援、ハリケーンによる災害救援などに取り組んでいます。また、若者に対してチャリティへの呼びかけも積極的に行っています。


【寄付カレンダー:7月23日】魚津米騒動の日

7月23日は、魚津米騒動の日です。

1918年(大正7年)7月23日、北海道への米の輸送船が富山・魚津町に寄港した時、漁師の主婦ら数十人が県外への米の積み出しを止めるように要求し、米の搬出が中止されました。この事件が新聞に報じられ、1道3府40県に及ぶ全国的な米騒動に発展していきました。魚津市がこの日を魚津米騒動の日としています。米の価格を下げるために、全国各地で政府の声掛けで寄付集めが行なわれました。
曜日のガバナンス No.01 [2023年07月16日(Sun)]

曜日ごとにテーマをわけて、ガバナンスに関するコラムを発信していくことにしました。
但し、コラムという、ちゃんとした文章よりは、いろいろな考え方を整理していくための習作です。
月、火、水、木、土、日をキーワードに、NPOのガバナンスを考えていくような話題提供、問題提起、事例紹介などをしていきます。
なお、本コラムの見解は、JCNEとしての正式なものではなく、業務執行理事の山田の文章の習作です。Facebookで投稿したものを再掲しています。

2023年7月10日(月)〜16日(日)

【月曜日のガバナンス】1/1
これから毎日、NPOのガバナンスに関する文章を書いていこうと思います。
コラムというか、エッセーというか、雑文的なものを。
さらに、曜日にあわせた内容でいきます。
なので、月曜日は「月」をキーワードに思いついたことを書きます。
「月に代わってお仕置きよ!」というアニメの名セリフがあります。
NPOのガバナンスにおいては、良い手ではありません。
お仕置きが発生するような事態が生まれないように防止する仕組みが必要です。
従って、「月に代わって防止よ!」を目指したいものです。

【火曜日のガバナンス】
議論を戦わせる。
時には方針を巡って、激しく議論をすることも必要です。
議論なき理事会の役割とは、なんでしょうか。
しかし、執行部の理事と、外部理事の間では情報の非対称性があります。理事会の中でしっかり議論するためには
@対等に議論ができるように、十分な情報を理事全員に提供する。理事会当日では時間が限られてしまうので、常日頃からの情報提供と、理事会資料の事前送付などの工夫が必要です。
A理事の専門性を活かした助言や意見を求める形にします。そういった意見を出してもらいやすいような情報提供や会議の運営の工夫も必要です。
こんな理事がいる団体は確実に革命とともにありますね!
「わたしは…
軍神マルスの子として生きましょう
この身を団体にささげ
議論にささげ
任期を意見する理事として…
軍神マルスの子として…!」

【水曜日のガバナンス】
NPOのガバナンスを考えた時に、意識としてのガバナンスと、手続きとしてのガバナンスがある。後者は法令や定款に基づくものである。
手続きとしてのガバナンスは、つまり知識としてのガバナンスである。知識に対して非常に貪欲な神であった、北欧神話のオーディン(Woden)が、知識を得るために自らの目や命を代償に差し出すこともあったように、ガバナンスの知識を得ることも必要である。

【木曜日のガバナンス】
NPOのガバナンスの話しをする時に、役員だけではなく職員のガバナンス意識を高めるにはどうすればいいのか?という質問がよく出てきます。
ガバナンスへの意識はすぐに高まるものではありませんので、常に意識を高めていくような取り組みを行いたいところです。
まずは、NPOの組織がどのように運営されているのかを知ってもらう。理事会や社員総会の役割などを説明します。その時に、自分たちの業務との関係性(事業計画と事業報告との連動など)を伝えられるとよいでしょう。
次に、ふだんの業務では、ガバナンスよりマネジメントという視点での話しになると思います。ガバナンスの意思決定、業務執行、監視の3点セットをマネジメントにも転用していきます。さらに、コンプライアンスという視点も大事な要素であり、ガバナンス意識を高めていくのによい素材です。
そして、ガバナンス意識は一過性のものではなく、樹木のように育てていき、大きくしていくことをイメージしていきたいものです。

【金曜日のガバナンス】
今週月曜日から「◎曜日のガバナンス」シリーズを始めましたが、実は「金曜日のガバナンス」のことを書きたいがために、始めました。
文字通り、お金にまつわるガバナンスのこと、不祥事や横領、着服などのこと、あるいはその防止のことを書いていきます。
さて、ガバナンスのことから発展して、コンプライアンス違反や不祥事について、だいぶ情報収集しています。
新聞報道ですが、いろいろな不祥事案件をチェックしています。その中で、横領や着服があるケースの特徴を発見しました。
それは、複数の預金口座があること。
預金口座間のお金の移動で着服していることをごまかすこと。
監事監査で、預金口座のチェックはしていない。
そもそも、別の預金口座をあることを知らない!(寄付金用の口座など)
複数の口座には、他の団体の事務局を担っていて、それらの口座であったり、成年後見などで預かっている口座などもある。
以前は、銀行口座も今より簡単に作ることができました。最近はチェックが厳しいのでNPO法人が口座を作ること自体が大変という話しを聞きます。でも、10年以上前は、プロジェクト単位で口座を作ることも簡単に出来ました。実際に、助成金の事業ごとに口座を作らせられたということもあります。
あらためて、団体内で預金口座の管理状況を確認することが不正防止の第一歩です。

【土曜日のガバナンス】
地域づくりで、「風の人」「土の人」という言葉があります。ガバナンスにも、土のガバナンスと、風のガバナンスの2種類があります。
土のガバナンスとは、その団体が本来持っているガバナンスです。その団体らしさを感じるガバナンスです。
ここでいうガバナンスは、機関や機能というより「文化」というニュアンスを含んだものです。法令や、モデル定款に基づき、理事会や社員総会、監事が一般的に設置されます。そういった機関や機能ではなく、設立メンバー間の関係性や、法人化前の活動、ステークホルダーなどから、団体の運営のバックボーンとなるようなガバナンスのあり方があります。それを「土のガバナンス」と一旦、名付けてみましょう。
それらのガバナンスは団体をスムーズに運営していくためのルールであったり、暗黙知であったり、阿吽の呼吸だったりするものです。良い悪いというより、それしか知らない状況かもしれません。
ここに、「風の人」である、外部理事や、他のNPOの運営を知っている監事、あるいはコンサルやアドバイザー的な人などが団体の運営に関わってくることにより、外部のガバナンスの知識と実践を持ち込んできます。土着のガバナンスに、この風のガバナンスが交わり、よりよいガバナンスを目指していくことが大事なポイントになります。

【日曜日のガバナンス】
ガバナンスにおける太陽のような存在といったら、なんでしょうか?
法令や定款でしょうか。
あるいは、団体のミッションやビジョンでしょうか。
はたまた、団体を率いるカリスマリーダーでしょうか。
以前は、カリスマリーダーが団体のガバナンスにおける太陽だったかもしれません。リーダーに任せればよい、リーダーなら正しい判断をしてくれる、リーダーに間違いはないという考え方があったかもしれません。あるいは、リーダーとなるような人の方が他のメンバーに比べて知識量も多く、経験もあり、相対的に詳しいということで、団体における絶対的なルールになっていたかもしれません。
そして、NPO運営の経験が少ないメンバーによる、設立間もない団体の場合はその傾向が強いかもしれません。
しかしながら、一人のリーダーに頼ることは必ずしも正しい方向に進む保証はありません。ある意味、偶然性に頼っているものとも言えるでしょう。
適切なガバナンスの再現性を考えていくためには、法令や定款と、団体のミッション・ビジョンの組み合わせで考えていくことが必要です。
団体のミッション・ビジョンを規範とするガバナンスがメインに、法令や定款に基づくガバナンスを裏回しとして考えていくことです。それは、太陽と月のような関係性と言ってもよいでしょう。
Vol.507【ファンドレイジングスーパースター列伝】「12−12−12 ニューヨーク、奇跡のライブ」(アメリカ) [2023年07月15日(Sat)]

「12−12−12 ニューヨーク、奇跡のライブ」

前の記事で紹介したポール・マッカトニーつながりです。

2012年12月12日に、アメリカ・ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでチャリティーコンサート「12.12.12 The Concert For Sandy Relief」が開催されました。このチャリティーコンサートは、この年の10月29日にニューヨークを襲い、甚大な被害をもたらしたハリケーン「サンディ」の被災地支援のため開催されたものです。
一晩で5000万ドル(約54億円)の復興基金を集めたそうです。

paulmccartney_large.jpg

このコンサートの音楽ドキュメンタリーがポール・マッカートニーの製作総指揮によって製作され、映画「12−12−12 ニューヨーク、奇跡のライブ」として、2015年1月に日本でも劇場公開されました。

コンサートには、ポール・マッカートニーをはじめ、ザ・ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、ビリー・ジョエルなど、総勢16組のアーティスト、84人の著名人が参加しました。
アーティストの他に、寄付受付の電話対応などにはウーピー・ゴールドバーグなどのハリウッドスターが務めていました。

情報は、こちらのサイトを参考にしました。
https://eiga.com/movie/81197/news/

映画の予告編です。


ちなみに、ハリケーン・サンディについては、Wikipediaによると、「2012年10月にハリケーンから温帯低気圧に変わり米東部に上陸。ニューヨークでは広範囲で浸水に見舞われ、それに伴い停電も多発し、ニューヨーク証券取引所は10月29日と30日の2日間休場に追い込まれた。また、ニューヨーク州のほかにもニュージャージー州でも安全のため原子力発電所が稼働停止した。」だったそうです。
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