今回の「キフカッション feat.」シリーズは、東京学芸大学附属国際中等教育学校ソーシャルアクションチームが主催する「キフ・ダイアローグ」に参加してきました。
キフ・ダイアローグ10年後の未来、「寄付」と「ソーシャルアクション(社会貢献)」はどうなっているのだろう。
その未来像を描き最先端のソーシャルアクションを描くべく、私たちソーシャル・アクション・チーム(ボランティア部)がイベントをやります!
大人と10代の本気のダイアローグ(対話)を通して、「欲しい未来」を描いてみませんか?
日 時:2019年12月13日(金)15:00-17:00
場 所:日本財団ビル2階 大会議室
参加対象:中学生・高校生。また、中学生・高校生相当の10代
参加者 :約35名
主 催:東京学芸大学附属国際中等教育学校ソーシャルアクションチーム
https://www.facebook.com/tguiss.cs/10年後の「寄付」「ソーシャルアクション」のカタチ
スマートフォンなんて存在していなかった時代のこと、想像できますか?実は、スマートフォンは1992年に初めて登場したものでありますが、27年経った今ではすっかり生活の必需品となり、現在の若者はいわゆる「スマホネイティブ世代」です。
さて、「ソーシャルアクション」も少しずつ生活に浸透しています。10年後には「ソーシャルアクションネイティブ世代」もできているでしょう。
いまだに「意識高い!」と特別感を持つソーシャルアクション。
我々ソーシャル・アクション・チームがハブとなって、そんな社会貢献があたりまえの行動となる、「ソーシャルアクションネイティブ」の社会を、みんなで描きます!
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第1部 大人ゲストによるピッチトーク
ソーシャルアクションの最前線を知ろう!
第2部 大人と10代のダイアローグ
10年後の「寄付」と「ソーシャルアクション」を大人と中高生が一緒に語る。
休憩 飲み物とパンなどの間食を用意しています。
第2部 大人と10代のダイアローグ(続)
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後半のダイアローグでは、中高生6,7名と、ソーシャルセクターで活躍されている大人2名がそれぞれグループになってディスカッションしました。
山田は、中高生7名と、社会貢献アプリ「actcoin」の薄井さんと一緒にディスカッションを行いました。
山田からは、寄付の事例についてご紹介しました。
いつものように、ニューヨークの自由の女神と、奈良の東大寺の大仏の話から寄付の事例を紹介してきました。
さらにmファンドレイジングスーパースター列伝の中から「ファンドレイジング・ヤング・スーパースター列伝」と称して、中高生や10代のファンドレイザーの事例をご紹介しました。
ファンドレイジング・ヤング・スーパースター列伝
by キフクリエイター山田泰久 a.k.a. CANPANアレックス・スコット(アメリカ)
「アレックス・レモネード・スタンド基金」(2003年頃)
癌を罹患しながらもレモネード・スタンドを開き、同じ境遇の子供たちのために癌治療の研究や闘病を助けるための資金を集めた少女「アレックス・スコットちゃん」は8歳で短い生涯を閉じましたが、その遺志はご両親が引き継いで小児がんの子どもたちの支援活動に役立てられています。
https://blog.canpan.info/cpforum/archive/1124 あしなが育英会(日本)
「学生による募金活動」(1968年〜)
病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちを支えるための奨学金制度などを行っているあしなが育成会は、子どもたちが募金活動を行ってファンドレイジングもしています。
https://blog.canpan.info/cpforum/archive/1219 We Day(カナダ)
「中高生による社会貢献コンサート」(2007年〜)
ボランティア活動を行っている中高生が参加できるエンターテインメントイベント。若者をエンパワーメントするために2007年カナダで初めて開催されました。2020年3月には、日本でも開催が予定されています。
https://blog.canpan.info/cpforum/archive/1575 スティーブン・サットン(イギリス)
「スティーブンの物語(46の目標リスト)(2013年)
15歳の時にがんがあることが判明したスティーブン・サットンさんは、18歳の時にSNSで発信した「スティーブンの物語」という、46の目標リストが話題になりました。このリストの中には、同じようにがんで戦っている若い仲間のためにチャリティをやろうというものが含まれていました。
https://blog.canpan.info/cpforum/archive/1977 Kids Boost(アメリカ)
「子どものファンドレイザー」(2015年〜)
世界を良くするために何かしらのアクションを起こしたいと願う8〜18歳の子どもたちに、ファンドレイジングを体験してもらう3か月のプログラムを提供している団体です。
次に、参加者である子どもたちにシードマネーが渡され、参加者はその資金を増やすためのプロジェクトを起こし、そこで集まった資金の80%を自分が選んだ寄付先に渡すことができるというものです。
https://blog.canpan.info/cpforum/archive/2090 ◎小学生から高校生向けのファンドレイジング方法
「Donate a Photo」
写真を投稿すると、ジョンソンエンドジョンソンが投稿者に代わって1ドルの寄付をしてくれるアプリ。
https://blog.canpan.info/cpforum/archive/1630「マインクラフト」
ゲームユーザー参加型のチャリティキャンペーン。ゲーム内でユーザー全体で一定の条件をクリアすると、動物保護や環境保全の活動にゲーム会社が寄付をしてくれるというキャンペーンを度々実施している。
https://blog.canpan.info/cpforum/archive/1865「ポケモン」
POKÉMON with YOU、ポケモン募金 チャリティグッズ。東日本大震災以降、ポケモンによる募金活動やチャリティグッズの販売などで復興支援の取り組みに協力をしている。
https://blog.canpan.info/cpforum/archive/1905ーーーーーーーーーーー
actcoinの薄井さんからは、社会貢献アプリ「actcoin」を紹介しつつ、ソーシャルセクターで働くことなどのお話がありました。
それにしても、actcoinはどんどん進化していきますね。
みなさん、あらためて、要チェックですよ!
https://actcoin.jp/『actcoinとは
愛と勇気とお金の等価交換を実現する。
actcoinトークン概要
✓ブロックチェーン技術をより公益的に応用した新しいシステム
✓アクションした時にだけトークンが付与される。
✓ブロックチェーン技術による活動証明(参加・寄付)
✓トークン発行枚数 2,030億枚』
グループ内でのディスカッションでは、最初に自己紹介をしました。その中で「インパクト・キフ」という名前で、印象に残っている寄付を紹介しあったのが面白かったです。
みなさんの寄付を少しだけ紹介します。
・ランドセル寄付
・古本を売って寄付
・おもちゃをフィリピンの子どもたちに寄付
・寄付付き商品で寄付
・NPOの募金活動の参加
・ヘアドネーション
・部活で募金活動
・フェアトレードのチョコを購入
などなど。
最後は、各グループで2030年の寄付やソーシャルアクションについて、ディスカッションしました。その中で出てきた寄付のアイデアです。
・寄付のエンタメ化
・キュッシュレスキフ
・寄付が当たり前になっている
・すべて寄付付き商品
・寄付も国境を超えて
・先進国以外でも寄付者が増える
・韓国の寄付天使(芸能人の寄付)
・芸能人がよりソーシャルに
・寄付の授業が当たり前になっている
・みんなが寄付についてやりたいという気持ちになっていると嬉しい
・誰にとっても当たり前
・一人一人のお金の消費方法に寄付が10%入っている
寄付やソーシャルアクションについて語り合う2時間は刺激的で面白かったですね!
主催の東京学芸大学附属国際中等教育学校ソーシャルアクションチームのみなさん、一緒に参加した大人のみなさん、ありがとうございました!