【開催報告】ワークショップ: 第3カーブ時代の価値創造型NPOーNPOにとっての価値(value)とは?ー(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2016年10月3日(月)午後・東 [2016年10月04日(Tue)]
今年の2月に3時間のロングバージョン、8月のサマースクールでは1時間のショートバージョンを開催してご好評をいただきました、NPOにとっての価値をあらためて考える場を今回も開催致しました。
![]() 「ミッション・ビジョン・バリュー(価値)」や「価値提供」、「価値創造」など、NPOの活動や組織のことを伝える時に『価値』という言葉をわりと使う機会が多いと思います。でも、「価値」という言葉に含まれている意味や、「価値」の本質について、じっくり調べたり考えたりする機会はそれほど多くないと思います。 昨年10月のことですが、設樂剛事務所( http://www.archipelagos.jp/ )が主催する研究会「未来構想プログラム2015『マーケティングの転換・物語の創発』」の第11回「『価値創造』パラダイムの新しい展開」に、CANPAN山田が参加してきました。講座の後に、思わずSNSにこんな感想を投稿していました。 ------------------------------- 今日はとある勉強会ですごい気づきがあった。 これから、価値に関する研究を深めていきます。公益活動における価値とは何か? キーワードは、変化の経験、ポテンシャル、価値創造など。新しい事業の作り方について、考えるヒントになった。 今日の勉強会で、価値創造型NPOの分類について、ヒントを得ることができた。 さらに、価値を考えるときに文脈の中で考えることを知った。この文脈というものが新しい使い方のヒントになるなぁと思った。実際に文脈を意識して伝えると、かなり響く。 by CANPAN山田 ------------------------------- そう、NPOだからこそ、あらためて「価値」を考えることがとても大事で、そこに自分たちの団体の魅力を再確認し、新しい事業を考えるヒントが盛りだくさん。 過去2回のセミナーでも、講師をお勤めいただいている、設樂剛事務所の松原朋子さんをお迎えして、ワークショップ形式で「価値」について考える場を開催致しました。松原さんは、これからの時代にNPOにも重要な考え方である「ビジネス・パラダイムの転換」や「第3カーブ・ビジネス」にも触れていただきました。 日本財団CANPAN・NPOフォーラム ワークショップ: 第3カーブ時代の価値創造型NPO ーNPOにとっての価値(value)とは?ー 日 時:2016年10月3日(月)13:30〜16:30(開場13:15) 場 所:日本財団ビル8階セミナールーム 対 象:「価値創造」についてあらためて考えたいNPO関係者ならどなたでも ※ビジネス・行政セクターの方のご参加も可能です。 参加者:8名 主 催:日本財団CANPANプロジェクト 協 力:設樂剛事務所 <実施内容> レクチャー&ワークショップを織り交ぜながら進めていきます。 講師:松原朋子さん(設樂剛事務所) ![]() 1.オープニング 2.あなたの団体の価値とは? 3.ビジネス・パラダイムの転換 4.価値創造の進化 5.価値創造へのアプローチ ー「最終価値」を考えるー 6.クロージング ・ディスカッション&質疑応答 ・気づきのシート記入など <ピックアップキーワード> ・時代によって変わってきているので、 昔の原理ではうまくいかない状況にきている ・一方方向で伝えることの限界 ・人の意見を反映する時代 ・非顧客の影響力 ・第三カーブは、一緒に作る、提案し合うスタンス ※参加者の方の事業、経験を踏まえて、より深く第3カーブについて学び合う機会となりました。 ぜひ、ブログ下の参加者の気づきの共有シートをご覧ください。 <松原さんからのメッセージ> いま、マーケティング・パラダイムが大きく変化しています。その中で、「価値」のとらえ方も、大きく変わってきています。 日頃、きっとみなさんの会話のなかにも、価値がある、価値を高める、価値創造、など、「価値」という言葉はよく登場しているのではないでしょうか。では、「価値」とは一体何でしょう。なかなか忙しい中でじっくり考えられないようなテーマですが、この時間をつかって、考え、未来を構想するきっかけにしていただければ幸いです。 当日は、これからの時代にNPOにも重要な考え方である「ビジネス・パラダイムの転換」や「第3カーブ・マーケティング」をご案内します。その上で、あらためてより現代的な「価値」の考え方をもとに、活動を再確認しながら、新しい展開と未来構想を生みだし、ご自身の団体の新しい「語り方」を探るきっかけにしていただければ幸いです。 < 講師プロフィール > 松原朋子さん( 設樂剛事務所 インターミディエイター ) ![]() 2006年以降、社長直下の部門にて、日本マイクロソフトの企業市民活動(CSR・CSV)およびCSRコミュニケーションを統括。その間、地方自治体との協働で、地域の新たな担い手を養成する「地域活性化協働プログラム」を新規開発し、10以上の自治体と締結・推進(第3回 日経ソーシャル・イニシアチブ大賞 ファイナリスト受賞)。総務省委員(人材力活性化研究会)を経て、同省 全国地域づくり人財塾 東日本支部事務局。 現在は設樂剛事務所にて、次の時代を支える新しい「物語」を提示しながら、革新型経営者たちや様々な領域のクライアントとともに、この先の「未来構想」創出に取り組む。現職の「インターミディエイター」とは、一握りの強いリーダーと、その他大勢のフォロワーという垂直的な構図を打ち破って、多様なアクターの「あいだ」に立ちながら両側を変え、新たな需要と未来を創り出す存在。組織、地域、社会のいたるところが切れ切れの今、インターミディエイターとして新たな結び目を回復・創出しながら、数々のイノベーション促進型プロジェクトに携わっている。「未来構想プログラム」事務局。慶應義塾大学SFC 総合政策学部卒。 Facebook: http://www.bit.ly/N3Program Web: http://www.archipelagos.jp/intermediator.html ★★★気づきの共有シート★★★ 講師の松原さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。 |