【開催報告】NPOのためのデザイン×CANPAN Vol.02 〜広報を溺愛する人の時間〜(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2016年5月20日(金)午後・東京 [2016年05月23日(Mon)]
今回は、“出来あい”の広報や情報発信ではなく、広報を“溺愛”している人のためのセミナーを開催いたしました。(中には会社の指示で来てくださった方もいらっしゃいました。)広報や情報発信が好きで好きでたまらない人にとって至福の時間となるコンテンツが盛りたくさんの会となりました。
ご参加していただいたみなさまには、あらためて、広報や情報発信の素晴らしさ、楽しさを再認識し、広報や情報発信の考え方を整理していただけたのではないでしょうか。 NPOセクターの中で、広報が好きという人がをもっと増えるといいですよね。団体の中でも、広報や情報発信の大切さをしっかり知ってもらい、広報への理解者や広報マインドを持った関係者が増えると嬉しいですよね。そんな希望を持ちつつ、広報を溺愛するみなさんで集まって、広報“愛”を気兼ねなく語り合える場となりました。 今回は、広報・情報発信をテーマにしたセミナーでよく講師を務めている吉田、林田、山田の「○田」3人が集結しての開催いたしました。NPO活動のポテンシャルと、それを伝えるコミュニケーションのポテンシャルを信じて疑わない、広報好きの3人と参加者の皆さまと熱いセミナーとなりました。”公開用”講座資料・参加者のみなさまの気づきの共有シートにもぜひご注目ください。 日本財団CANPAN・NPOフォーラム NPOのためのデザイン×CANPAN Vol.02 〜広報を溺愛する人の時間〜 日時:2016年5月20日(金) 13:00〜17:00(開場12:45) 場所:日本財団ビル2階会議室1〜4 対象:広報や情報発信が好きな人、これから好きになりたいと思っている人 ※セクターを超えて、どなたでもご参加いただけます。 但し、広報や情報発信が嫌いな人はお断り。 参加者:50名 主 催:日本財団CANPANプロジェクト 協 力:NPOのためのデザイン http://design4npo.com/ <概要> 広報や情報発信について、3人の講師がそれぞれ得意なテーマで50分のセッションを担当しました。 テーマ: デ:デザインで伝える(林田全弘さん NPOのためのデザイン) キ:機能で伝える(山田泰久 NPO法人CANPANセンター) ア:アイデアで伝える(吉田知津子さん 市民活動情報センター「ハンズオン!埼玉」) イ:インタラクティブに伝える(ディスカッション) <スケジュール> 13:00 オープニング 13:10 デザインで伝える 講師:林田 全弘さん NPOのためのデザイン ![]() セッション概要:「こんなときにデザインの力を借りたいなぁ」そう思ったことありませんか? 例えば、理解されにくい課題をわかりやすく伝える。あるいは、これまでアプローチできていなかった層に共感してもらう。他にも、新しいムーブメントを創り出す、心を震わせ感動してもらう、印象を強くし心に残す…そんなときに役立つのがデザインです。 今回はこの文章を読んでいただいているような「デザインを活用したい」というNPO関係者のために、広報物を中心とした「NPOのすごいデザイン事例」を集めました。 すごいと言っても、お金をかけたり、最先端技術を使ったりといったものではなく「ちょっと発想の転換をすれば自分のとこでも真似できるのでは?」「そんなやり方があったのか!」的なすごい事例を共有します。 ピックアップポイント: ・団体の事例を踏まえてロゴについてクイズ形式で大切なことを教えていただきました。 ・ロゴから生まれるコミュニケーション ・ロゴやデザインはレイアウトや見栄え以前のお話しで、自分たちの価値は何かを振り返ることが大事 ・大切にしたい思いが反映されているものであること、そして狙いどおり現場で機能していること。 ・目的と計画が定まっているからこそより遠くに飛べる ★★★【公開用】講座資料★★★ ![]() 14:10 機能で伝える 講師:山田泰久 NPO法人CANPANセンター ![]() セッション概要: NPOにとって、広報・情報発信の機能や効用はどのようなものでしょうか。NPOにとって必要なこと、やるべきこと、活用すべきことという視点からあらためて広報や情報発信の重要性についてお話しいたします。広報の機能としての役割から紐解く情報発信のコンセプトの再確認の時間です。 ピックアップポイント: ・NPO団体の数約5万5千団体=コンビニの店舗数と同じくらい ・CANPANブログがつかず、スマートフォン対応している ・1つ1つの団体が情報発信をすることでイメージを作っていく=業界全体を信頼につなげる ・信頼を呼ぶ情報発信とは、団体情報に予算・決算・報告書などの報告があるかどうか等 ・インターネットと紙媒体は半々の需要になっているのでツールの使い方を見直すことが大切 ★★★【公開用】講座資料★★★ ![]() 15:10 アイデアで伝える 講師:吉田 知津子さん 認定NPO法人市民活動情報センター「ハンズオン!埼玉」 ![]() セッション概要: 「オギャー!」みなさん誰もが赤ちゃんだった頃、だれにも 教えてもらってないのに。泣いたり、笑ったり全身で思いを伝えてきました。しかし いつの間にか 自分らしさから常識らしさの軸に変わって伝えていてもったいないと思います。今回は 伝える「デザイン」「機能」の視点から広報メソッドを学んだのち、改めて「伝えるアイディア」のポイントを探ります。このセッションは特に ひとりではなく、「周りの人と一緒に」アイディアを生み出していくための 新鮮なかつ効果的な考え方や方法を全国の様々な事例を通して発見していく場。うまいヘタでなくその人らしい、その団体らしい広報こそコミュニティのコミュニケーションが変わることと実感できる講座でした。 ピックアップポイント: ・「北の国から」のドラマはのたった一人の為に伝えようと思っているから伝わっている ・広報はラブレター→ラブレターは宛先がないと届かない ・企業とNPOの広告の違いは? ・@参加者を人間にする(肩書を外す)A真面目に困る Bこびりつく大前提をはずす ・チラシアイディア100本ノック(1人1人がまず考えることだけでもいろんなアイディアが集まる) ![]() 16:10 インタラクティブで伝える ・講師3人によるクロストーク(15分) 他の二人のセッションから何を感じたか、学んだが、ここがポイントなどを3人でクロストーク ピックアップポイント: ・吉田さんご紹介の助けてコミュニケーションは実践的 ・6ドンは文字を起こすにとても良い(どんな人と、どんな人から、どんな人へ、、、) ・会議が変わると組織の広報ももっと良くなると思う(下駄箱会議は良くない) ・これからは、方法の時代(いろんな方法を活用することが大切) ![]() 17:00 終了 <講師プロフィール> 林田 全弘 さん ディレクター/コーディネーター/グラフィックデザイナー ![]() 2007年からNPOのデザイン支援を開始。 これまでNPOや中間支援組織、地域団体のパンフレットやロゴ、チラシなど、 延べ20団体50以上の広報物を手がけてきました。 これまでの制作実績はこちら http://azukidesign.com ブログ https://blog.canpan.info/rindazenko/ NPOためのデザイン http://design4npo.com/ 山田泰久 NPO法人CANPANセンター代表理事 ![]() 群馬県高崎市出身、慶應義塾大学文学部卒(フランス文学専攻)。 1996年日本財団に入会。2014年4月、日本財団からNPO法人CANPANセンターに転籍出向。 日本財団とCANPANセンターが合同で実施する、市民、NPO、企業などの活動を支援し、連携を促進することで、民間主体のより豊かな社会づくりに貢献することを目指すソーシャルプロジェクト「日本財団CANPANプロジェクト」の企画責任者。 主に、NPO×情報発信、ソーシャルメディア、オンライン寄付、助成金、IT・Web、ノウハウ、ネットワーク、出身地などの文脈でセミナー開催、セミナー講師、プロジェクト、情報発信などを行っている。 ブログ: CANPAN講座 https://blog.canpan.info/c-koza/ CANPAN・NPOフォーラム https://blog.canpan.info/cpforum/ 吉田 知津子さん 認定NPO法人市民活動情報センター 「ハンズオン!埼玉」副代表理事 ![]() 大学卒業後、広告代理店に勤務。企業の広告戦略の企画立案、制作実施を担当。倉本聰氏(「北の国から」の脚本家)の「広告制作参加型プロジェクト」などに携わる1999年東海村臨界事故をきっかけに、埼玉NPOセンター広報専門スタッフとなる。現在「(特活)市民活動情報センター ハンズオン埼玉」副代表理事をはじめ様々NPOの広告広報活動及び企業の社会貢献活動の企画に取り組んでいる。 ★★★気づきの共有シート★★★ 今回もご参加いただいたみなさまに熊本地震へのご寄付にご協力いただきました。ありがとうござました。 ![]() ご参加いただいたみなさま、講師のみなさま、ありがとうございました! また関連セミナーの開催をお楽しみに! |