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曜日のガバナンス No.07 [2023年08月19日(Sat)]

曜日ごとにテーマをわけて、ガバナンスに関するコラムを発信していきます。
但し、コラムという、ちゃんとした文章よりは、いろいろな考え方を整理していくための習作です。
月、火、水、木、土、日をキーワードに、NPOのガバナンスを考えていくような話題提供、問題提起、事例紹介などをしていきます。

月・・・ 制度としてのガバナンス
火・・・ 戦い・議論のガバナンス
水・・・ 手続きのガバナンス
木・・・ 樹木のように育てるガバナンス
金・・・ お金にまつわるガバナンス
土・・・ 土のガバナンス(団体特有のガバナンス文化)
日・・・ ミッション・ビジョン(太陽)に基づくガバナンス

なお、本コラムの見解は、JCNEとしての正式なものではなく、業務執行理事の山田の文章の習作です。Facebookで投稿したものを再掲しています。

2023年8月21日(月)〜8月27日(日)

【月曜日のガバナンス】
定款に基づき、業務執行を託された理事会。
理事会は、定款に基づき、業務執行を行う。
具体的には、定款で定められた目的と事業に基づき、事業計画を作成し、業務執行を行っていく。その結果、成果は事業報告書としてまとめられる。
その事業報告書は社員総会で報告し、承認される。
その際に、定款に基づき、業務執行を託した理事会の執行状況を、社員はその定款に基づき、確認する。
社員総会では、定款(の目的と事業)に基づき、事業が遂行されたかどうかを確認していくものである。もし、定款通りに実施されていないとおもうのであれば、次の役員選任が大切である。

【火曜日のガバナンス】
社員総会をどう位置付けるか。
NPOのガバナンスの難問の一つである。
ここで社員総会主導型と理事会主導型の2種類のNPOがあることに注意しなければならない。その目安は、事業計画をどちらで審議承認かするかだ。
社員総会主導型のNPOであれば、事業計画に関する議論を中心に会議の内容を設計する。但し、事業計画そのものは細かいものではなく、方針を示す程度のレベル感であることから、実際には事業の柱や文章を検討するというのではなく、実際の執行に関するものを検討する。
一方、理事会主導型の社員総会の場合は、事業報告がメインになる。事業の実績や成果を素材にディスカッションすることで、良かった点、不足している点を深めていき、次の事業の業務執行に反映していくことである。

【水曜日のガバナンス】
定款の目的・事業の記載内容と、事業計画と事業報告の内容を比較して確認する。
本来であれば、定款に記載されている事業の柱(区分け)に基づき、事業計画の事業の柱が設定され、事業計画書が作成される。また、その事業計画の記載内容に基づき、事業報告書の記載となって行く。
定款の事業右矢印1事業計画書の事業右矢印1事業報告書の事業
しかしながら、NPOの活動が広がっていったり、外部の方にわかりやすい表現を考えていったりする中で、定款の事業と事業計画・事業報告の事業との乖離が生まれている。
また、事業報告書の他に、活動報告書やアニュアルレポートなどを発行している場合には、定款の記載にこだわらず、わかりやすさ優先で記載しているケースもある。
現状では、どちらの方法も流通している(定款こだわり派、定款から自由派)。但し、上記のようなことがあることを認識しておくことは必要不可欠である。

【木曜日のガバナンス】
NPO活動を進めていく中で、当初の想定とは違うように発展していくものである。
一方で、定款の目的や事業について、頻繁に改正をしていくことは難しい。
そこで、NPOの活動の広がりや進化に応じて、定款に記載されている事業を読み込む技能が必要になる。解釈、読み替え、拡散、収縮、集合、関連、関係、発想、意義づけ、定義づけ、創造などのキーワードをもとに読み込んでいく。
5年に一度くらいの頻度で、定款の記載内容と現状の事業内容について、照合していく必要がある。派生する事業について、定款で定める目的を達成するのに必要かどうかを検討していく。

【金曜日のガバナンス】
NPOの団体によって、実施している事業も組織運営も変わってくる。お金に関する管理も団体それぞれになる。
@銀行口座の管理
A現金の管理
B職員の経費立て替えの確認
C入金の管理
 ・寄付 ・会費 ・参加費 ・販売の売上 ・サービス提供の売上
D支出の管理
団体の活動や規模によって、あらためて管理体制を見直す。
お金の管理面のリスクの棚卸し、脆弱性を考える。
どこがボトルネックになるのかを再点検する。

【土曜日のガバナンス】
団体特有のガバナンスと、団体の文化は密着しているもので、分離できないものである。ガバナンスが団体の文化に影響を与えるのか、団体の文化がガバナンスに影響を与えるのか。
団体の文化としてディスカッションを尊重しているであれば、ガバナンスでも積極的にディスカッションが行われている。
あるいは、代表のリーダーシップが強いということが文化であれば、ガバナンスもリーダーシップが強いガバナンス運営となる。
すでにある文化を適当なタイミングで考え直すことも大切な組織運営の要素である。

【日曜日のガバナンス】
ミッション・ビジョン・ゲームをご存じだろうか?
今、思いついて、考えたものである。
団体の活動を考えるための簡単なゲームである。
こういう内容だ。
@すでにあるミッション・ビジョンの文章を用意する。
 そういったものがない場合は定款の目的・事業の文章を用意する。
A自分たちが取り組んでいる活動分野に関連して、話題になっている問題や課題、社会の変化、気になる事象やことなどをピックアップする。
B同じように、自分たちの活動地域における、話題になっている問題や課題、社会の変化、気になる事象やことなどをピックアップする。特に社会状況の変化はしっかり把握しておく。
C⓶とBでピックアップしたトピックスについて、自団体の活動として取り組んでいる、あるいは関連しているものがあるかどうか、〇△×でチェックを入れる。
DCのチェックリストをもとにして、団体のミッション・ビジョンの内容から取り組むべきものかどうかを〇△×でチェックする。
Eミッション・ビジョンのチェックで〇になっているトピックスで、Cで×になっているものがあればそれを抜き出す。
F先に抜き出したトピックスについて、ミッション・ビジョンの観点から何も手をつけていけないかどうかをディスカッションする。
これが、今出来た「ミッション・ビジョンゲーム」である。
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