【開催報告】ギビングクラブVol.05「2021年の寄付を振り返る」2021年12月14日(火)夜 [2021年12月26日(Sun)]
5回目のギビングクラブは4名の寄付する人にご参加いただき、開催しました。
テーマは「2021年の寄付を振り返る」ということで、今年の寄付事情をみなさんで共有することができました。みなさんそれぞれの寄付スタイルがありますね。他の方の寄付行動について知る機会は少ないので、貴重で興味深い一夜になりました。 ![]() ギビングクラブVol.05「2021年の寄付を振り返る」 日 時:2021年12月14日(火)19:00〜20:30 場 所:Zoom(オンライン) 参加者:4名 主 催:(一財)非営利組織評価センター 【寄付月間賛同企画】 はじめに、事務局山田から、世の中的な2021年の寄付について話題提供いたしました。 @新型コロナの寄付 ・2020年に比べると新型コロナ関係で寄付を集めるケースはやはり少なくなった。 ・先日発行された寄付白書2021年によれば、2020年に新型コロナ関連の寄付を行った人の割合は8.7%。想定より低い数字だった。 AYoutuberと寄付 ・これまで影響力のある寄付と言えば、芸能人による寄付だったが、最近はYouTuberによる寄付が注目を集めることが増えてきた。 ・ヒカキンさんの取り組みは好事例。2021年8月にYouTubeチャンネル登録者数が1000万人を突破したことを記念して新型コロナウイルスの医療支援として1000万円の寄付を行った。当初は突破記念で1000万円の予算で企画を行う予定だったが、そのお金を寄付に回した。 その後も、YouTubeチャンネル「ヒカキンTV」の登録者1人増えるごとに10円を募金することを宣言。12月の時点で1030万人の登録になり、これだけで300万円の寄付になる。 https://www.youtube.com/watch?v=0ushxXt51Vo 昨年の新型コロナの時にもYahoo!基金と連携し、新型コロナの医療支援の募金を受けれいる基金を立ち上げ、自身も1億円の寄付を行った。 B新しい寄付のプラットフォーム ここ1年くらいに始まった新しい寄付のプラットフォーム solio | ジャンルを選んで寄付をする https://solio.me/ dim.(ディム)|1分で簡単に寄付できるアプリ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000019739.html 「READYFOR 継続寄付」β版 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000227.000031325.html kifutown | 個人間の寄付プラットフォーム https://www.kifutown.com/ アプリ miles https://www.getmiles.com/jp メルカリ寄付 https://www.mercari.com/jp/help_center/article/978/ その後は、みんなで自己紹介タイムでした。 参加者のみなさんには、「寄付は共感派?成果派?お付合い派?」ということを山田からインタビュー形式でお話しをお聞きしながら、 共感派でミャンマーに関する寄付を積極的に行っている話や、15年に渡って途上国のこどもたちの支援の寄付をしてきたお話し、お付き合い派で知り合いから頼まれると寄付しているなどのお話しをお伺いしました。 今年の寄付の話題では、寄付月間の個人の賛同企画として、毎日どこかの団体に寄付をする取り組みを実践していることをお伺いしましたが、毎日違う団体に寄付をしないといけないので、寄付先を探すのに苦労しているというのはとても大変なチャレンジですね。そして、寄付をしながら、自分の心の動きを観察する機会になるというのはなるほどなという事例でした。 長年、海外の活動の支援を行ってきたけどあらためて国内の活動に寄付をしたいという話題でも寄付先の団体の選び方の話しになりました。以前のギビングクラブで、寄付先を選ぶ時には代表者の話しを聞いたり、報告会に参加してから決めることや、最初に単発の寄付をして、団体からの報告やコミュニケーションを見て、マンスリーサポーターにする団体を選ぶなどの方法が話題にあがったことをご紹介しました。寄付先をえらぶことも一つの楽しみですね。 寄付先を選ぶには、複数の団体を比較して信頼できるか、活動に共感することができるか、お金をただ配っているだけではなく、適切に使われているかなどを調べてから寄付するという寄付スタイルもありました。 また、実際にNPO活動をされている参加者の方からは、仕事として行っているNPO活動は責任が伴うが、ある意味、寄付は責任を負わず、楽しみながらできることが実は寄付の魅力というお話もありました。このことは、本当になるほどだなと参加者のみなさんも共感したことでした。 寄付の文化を広げるにも、そんな気軽に楽しみながら出来るということを伝えていくのも大事ですね。 寄付した後に報告書をしっかり読んでいるかという話題については、NPOが発行する報告書は基本的に成功したことを伝えるので面白みがない、実は失敗したこともしっかり伝えていくことがよい報告書になるのではという意見も出てきました。失敗からどんなことを学んで改善していくかという報告書も大切ですね。 後半は来年の寄付ライフ・寄付スタイルについて、みなさんでディスカッションしました。 solioのようなジャンルで寄付できる仕組みの利用や、少額でもたくさんの団体に寄付することを考えたい、1つの団体ではなく、2,3の団体に分散して寄付をすること、マンスリーサポーターを増やしたい、寄付予算をあらかじめ考えたいなどの話題が出てきました。 また、自分が行った寄付の実績をまとめることができる「キフブック」を作りたいという宣言もありました。これは自分の社会貢献やその思いなどを分析できる、自己分析ツールとしてよいアイデアですね。 今回もあっという間の1時間半でしたが、充実した時間となりました。 ご参加のみなさま、ありがとうございました。 |