CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

«【開催報告】寄付を語ろう。キフカッション in 富山 2019年11月2日(土)夜・富山 | Main | Vol.485【ファンドレイジングスーパースター列伝】市民活動支援基金「かりや夢ファンド」(愛知)»
プロフィール

CANPAN・NPOフォーラムさんの画像
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
ヨシムラ トシアキ
【開催案内】はじめての、あらためての助成金フル活用講座(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2019年8月28日(水)午後・東京 (08/24) 三宅
【開催案内】寄付している人の新年会(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2019年1月23日(水)夜・東京 (01/20) 比企
【ご案内】NPOを対象とした助成プログラムの助成決定事業一覧(通称:ホワイトリスト)の公開(2017年12月10日追加) (01/10) 長浦とし子
NPOが押さえておきたい省庁情報(2017/08/21-25) (08/30) ビオキッチン京都
NPOが押さえておきたい省庁情報(2016/11/7-11) (11/21) 兼間道子
キフカッションのご案内【寄付月間2016公式認定企画】 (11/11) 隠岐
【開催報告】資金調達シリーズ「初めての助成金編」〜助成金獲得ではなく活用という視点で考える〜(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2016年7月26日午後・東京 (07/26) 大貫
【開催案内】資金調達シリーズ「初めての助成金編」〜助成金獲得ではなく活用という視点で考える〜(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2016年7月26日午後・東京 (07/01) 鵜飼
【開催案内】NPOのためのデザイン×CANPAN Vol.02 〜広報を溺愛する人の時間〜(日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2016年5月20日(金)午後・東京 (05/15) 森谷
【開催案内】『すぐやる人の「出会う」技術』出版記念セミナー出会いの達人・久米信行さん(CANPANセンター理事)に聞く!〜仕事“相手”から信頼し合える仕事“仲間”へ〜2015年12月18日(金)東京・夜(日本財団CANPAN・NPOフォーラム) (12/15)
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/cpforum/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/cpforum/index2_0.xml
【開催報告】寄付を語ろう。キフカッション in 名古屋 2019年11月3日(日)夜・名古屋 [2019年11月04日(Mon)]

今回のキフカッションは、名古屋での開催でした。

ここ数年、様々な寄付の仕方が生まれてきました。「寄付」も少しだけ身近になりました。その一方で、寄付は日本には根付かないと言われることも。
さて、どちらが本当なのでしょうか。

寄付の研究に余念のない日本財団CANPAN山田が時代とともに変化している寄付のカタチや、これからの寄付について、事例をあげながら情報提供をしました。そして、これからの寄付の可能性について、参加者みんなで語り合った一夜となりました。

◎キフカッションとは?
寄付について、気軽にディスカッションを行い、寄付に関する様々な情報を共有できる場、それが「キフカッション」(寄付+ディスカッション)。全国各地で開催されていますが、名古屋では初開催!

73326010_2530573040313575_6084301455206907904_o.jpg

寄付を語ろう。キフカッション in 名古屋

日 時:2019年11月3日(日)18:30〜21:00 
※飲みながら食べながら、ゆるやかに
場 所:名古屋駅近くのお店
対 象:寄付について語りたい人、学びたい人ならどなたでも
参加者:5名
主 催:キフカッション・プロジェクト

74403646_2543193742384838_829005757021159424_n.jpg

今回は、愛知のNPO関係者のみなさまとのディスカッションとなりました。
いろいろとお話をお伺いして、勉強になりました。

【プログラム】
1)山田から情報提供「寄付のこれまで」

「か・き・く・け・こ」で学ぶ、日本の寄付の歴史
山田泰久(NPO法人CANPANセンター 代表理事)
2018年1月1日より1年間、毎日、寄付集めの偉人・事例を紹介するブログ記事「ファンドレイジングスーパースター列伝」を更新。2019年は週に3記事更新。FRJ2019の時には、466記事になっている予定。その他、この1年間、毎週「寄付」「募金」「チャリティ」のキーワードでGoogle検索をかけて、寄付に関する事例収集を行っている。
https://blog.canpan.info/cpforum/

 か:勧進と下賜金
 き:キリスト教と義援金
 く:クラウドファンディング
 け:憲法第八十九条
 こ:講とコミュニティ

か:勧進と下賜金
勧進(かんじん)
→主に僧や山伏が寺院や橋の建設、灌漑施設の整備などの目的のために寄付を集めること。勧進によってつくられたものとしては奈良の大仏が有名。近鉄奈良駅前にある銅像の「行基」がその勧進の責任者だった。弁慶・義経の「勧進帳」はこの勧進から来ている。
下賜金(かしきん)
→明治以降、皇室が民間の慈善事業や社会事業に対して提供した資金のこと。この下賜金を得ることで、マッチングファンド的に財閥等からの寄付も集まり、新聞で報道されることで市民からの寄付も集まった。

き:キリスト教と義援金
キリスト教
→戦国時代のキリシタン大名によるハンセン病救済や孤児救済などの慈善活動がキリスト教的慈善事業の走り。明治以降、キリスト教関係者による福祉活動が活発となる。岡山孤児院を創設し児童福祉の父と呼ばれる石井十次が代表例。ライオン創業者の小林富次郎も熱心なキリスト教信者で日本初の寄付付き商品といわれている「慈善券付き歯磨き粉」を販売し、全国各地の福祉施設へ寄付を行っていた。
義援金
→藩制度だった江戸時代は全国的な報道手段がなかったため、大規模な災害があっても藩内で対応していた。明治21(1888)年に会津磐梯山で大噴火があり、新聞による全国報道と義援金募集によって、全国各地から義援金が集まった。災害時に日本全国から義援金が集まるという寄付行動のきっかけとなった。

く:クラウドファンディング
→2011年以降、日本にもいくつかのクラウドファンディングのプラットフォームが立ち上がり、20〜40代を中心にオンラインによる寄付行動が積極的にされるようになった。インターネットで気軽に寄付が出来るというオンライン寄付の普及のきっかけになった。また、プロジェクトがあれば誰もが寄付を集める側になれるということはエポックメイキングな出来事であった。

け:憲法第八十九条
→憲法第八十九条といえば、宗教施設への参拝のことで話題になるが、実は寄付に関してもとても影響力のある憲法条文である。
『公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。』
戦後、公の支配に属しない民間の福祉事業や社会事業は国からの支援がなくなり、これを解決するために赤い羽根の共同募金が始まった。その後、福祉関連の法律が出来、国の事業としての福祉事業が始まった。

こ:講とコミュニティ

→江戸時代に広く地域に定着したコミュニティ集団の一種。地域に根付いた集団ではあるが、地域コミュニティとは違う階層で結成されたもので、アソシエーションに近い存在である。もともとは、仏教の教えを学ぶための集団が講であったが、そこから派生して、伊勢講(伊勢神宮)や富士講(富士山信仰)などの宗教的な意味合いのものから、頼母子講や無尽講などの相互扶助を主体とした金融講などが生まれいる。相互扶助の仕組みが助け合いのお金として一種の寄付と捉えられている。
コミュニティ
→日本の寄付の原型はコミュニティへの投資である。奈良・平安時代には、全国各地で辻説法をする勧進聖がお金を集め、地域コミュニティに必要な橋を作り、ため池を整備してきた。現在でいうところの公共工事のようなものである。それらを地域の関係者がお金を出し合い、整備してきた。
戦国時代以降は都市部の豪商や地方の庄屋などが地域で橋を作り、用水路を整備してきた。まさにコミュニティ投資である。その他、各地にあった寺子屋も地域コミュニティに関わる民間の教育投資であった。明治以降も小学校の整備やその運営には地域住民の負担が必要であり、多くの地域で住民による寄付がなされてきた。


2)グループトーク

グループトークでは、初めの寄付や寄付集めの経験などについて、みんなで体験談やアイデアを情報交換しました。愛知県の寄付事情などもお伺いしました。

・愛知は、人口比率によるNPO法人の数が全国最低レベルにあり、NPO活動が活発ではない。寄付もあまり寄付をしないのでは。
・トヨタグループなどの企業や自治体の支援などがこれまでて扱った。
・実際に、NPOから寄付を頼まれることもあまり多くない気がする。
・企業の社会貢献は、愛知ならではという企業が多い。
 例:トヨタ、デンソー、カレーハウスCoCo壱番屋、スギ薬局など
・愛知の寄付の歴史でいえば、森村兄弟による森村組が有名。

・初めての寄付はあまり覚えてない。たぶん、小学校の赤い羽根では。
・街頭募金は自分が知っている団体だと募金する。知らない団体には募金しない。
・アメリカでは個人間の寄付も多い。職場で同僚が亡くなった場合、遺児の奨学金としてお金を集めて送るというケースもある。アメリカのドラマや映画などでそういったシーンを見たことも。寄付税制があるから寄付をするわけではない。
・日本だと、火事やご不幸のお見舞い金みたいなもの。
・以前は「カンパ」という習慣があった。

・寄付は人によってそれぞれ。十人十色。
・寄付は見返りを求めるものか?
・寄付者は、法人の運営費に寄付が使われること(つまり活動費以外の使途)にどういう意見をもっているのかを知りたい。


今回も寄付を切り口にいろんなお話をすることができました。
ご参加のみなさま、ありがとうございました。
コメントする
コメント