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Vol.433【ファンドレイジングスーパースター列伝】ココ・ファーム・ワイナリー(栃木) [2019年06月26日(Wed)]

ココ・ファーム・ワイナリー

1950年代、栃木県足利市の特殊学級の中学生たちとその担任教師(川田昇)によって山の急斜面に葡萄畑が開墾されました。
1969年、この葡萄畑の麓で、指定障害者支援施設こころみ学園(社会福祉法人こころみる会運営)がスタートしました。 知的障害を持った人たちと葡萄畑でワインをつくることを考えましたが、社会福祉法人には葡萄をワインにするための果実酒製造免許が下付されないため、1980年、一般の事業所である有限会社が、こころみ学園園長 川田昇の考えに賛同する父兄たちにより設立されました。1984年、この有限会社が果実酒製造免許をいただきました。有限会社ココ・ファーム・ワイナリーは、知的障害を持った人たちをはじめ、みんながいきいきと力を発揮できるようにつくられた会社です。
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https://cocowine.com/about_coco/
(同社HPより)

以前、日本財団福祉チーム時代に訪問したことがあります。
ココ・ファームにも素晴らしいファンドレイジングの歴史がありました。

こちらが、ココ・ファームの沿革です。
https://cocowine.com/vineyard_winery/kokoromi/kokoromi_history/

こころみ学園と、ココ・ファームの関係も面白いですね。
同社HPにこんな記載がありました。
『こころみ学園が栽培した葡萄はココ・ファーム・ワイナリーが購入します。 ココ・ファーム・ワイナリーは仕込みやビン詰めなど醸造場での作業を、こころみ学園に業務委託します。 』
https://cocowine.com/vineyard_winery/kokoromi/


ココ・ファームの素晴らしさは、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。

ワインの理想郷、障がい者が支える 人の可能性を信じる経営
ココ・ファーム・ワイナリー
https://www.projectdesign.jp/201701/liquor/003358.php

2014.12.19 【JA革命】第5回 知的障がい者の社会的自立を 栃木「こころみ学園」のあゆみから考える
https://www.jacom.or.jp/noukyo/rensai/2014/12/141219-26094.php


こちらの記事に、ココ・ファームの資金調達のことが載っていました。

指定障害者支援施設 こころみ学園(社会福祉法人こころみる会)
−ココ・ファーム・ワイナリーとの有機的な結び付きによるワイン用ぶどうの生産−
http://www.maff.go.jp/primaff/seika/attach/pdf/nofuku_111101.pdf
1980 年には、「こころみ学園」の考え方に賛同する園生 の保護者の出資金 (1)2千万円により有限会社「ココ・ファーム・ワイナリー」が別途設立され、翌年、酒造免許を取得している。

2008 年7月〜 2009 年6月の 1 年間における総売上高は約5億円であり、そのうち自家製ワインの売上高が 60 %を占めており、残りの 40 %がカフェやその他の商品の売上となっている。

ココ・ファーム・ワイナリーは酒税だけでも年間1千5百万円を払っており、これに加えて足利市に対して法人税等を3千3百万円払っているという点で、既に十分に地元に貢献している。
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さらに詳しい情報がこちらに掲載されていました。

農と食の連携による地域農林業の維持・発展方策の限界とブレイクスルー
片岡美喜
https://www.jstage.jst.go.jp/article/arfe/46/4/46_4_394/_pdf

4.多様な主体による食農連携とその広がり―知的障害者更生施設こころみ学園とココ・ファーム・ワイナリー(栃木県足利市)―

補助金を一切受けず,私財と保護者ら支援者の協力を得て,足利市田島町に 3 ha の山林を購入し,農業生産活動による自立を目指した学園の設立を行った.

シャンパーニュ方式のスパークリングワインの製造に際し,多額の資金が必要になった際,当時,こころみる会の評議委員である足利市商工会の職員から,会員を募集して資金を集めることが提案された〔5〕.1992 年に,一口 10 万円で出来上がったスパークリングワインを毎年 4 本づつ 6 年間届ける制度を設け,約 300 人の会員が集まった.この投資によって,ココ・ファームの代表的な銘柄である「NOVO」の製造が可能となった。

ぶどう園の改植には,「木を植える人の会(2000年〜 2005 年)」として,一口 2 万円で苗木を一本購入し,3 年後に 6 本のワインを届ける制度を設定した.2006 年からは,ココ・ファームのファンクラブ的要素と,こころみ学園を含めた事業継続の支えとした消費者の支援組織である「グロワーズクラブ」に制度移行している.
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資金調達の歴史もすごいですね。
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