Vol.425【ファンドレイジングスーパースター列伝】山田 政吉(静岡) [2019年06月10日(Mon)]
山田 政吉
たまたま、こちらの記事を見つけました。 先覚者シリーズ 跡導(みちしるべ) 〜静岡の福祉をつくった人々〜山田 政吉 氏 http://www.shizuoka-wel.jp/michishirube/file10/ 静岡県清水に、とてもすごい人がいました。 『自ら「昭和の次郎長」と自認した山田政吉は、清水の仁侠の社会事業家であった。』 39歳の働き盛りの時に、「大正15年10月、突如味噌醤油醸造業を廃止し、醤油、味噌の小売販売のみの家族の生計を支えるだけの経営に縮小して、社会事業めざして立ち上った」そうです。 昭和2年に清水隣保館を創立しました。 隣保館とは、貧困・教育・差別・環境問題などにより世間一般と比較して劣悪な問題を抱えるとされる地域において、住み込みで、地域住人に対して適切な援助を行う社会福祉施設のことです。 先の記事から、山田政吉のファンドレイジングを見ていきましょう。 ーーーー 昭和4年、隣保館2周年に当り、山田政吉の思想に共鳴する人々が集まり、共に街頭演説会を各所に開いた。「隣保館と共に生きようと思う者は残れ」と叫ぶ声があり群集は喚声拍手をもって答えた。これが隣保館の援助団体「隣友クラブ」となる動機となった。 その援助団体は次のとおり ・清水理髪業組合(結髪部も含む) ・清水内鮮同和合(朝鮮人との同和会) ・魚河世岸青年有志 ・神農会(露天商組合) ・一般労働者(清水労働共済組会員) ・労働者主婦連(隣保館保育園母の会、中心) 以上、約600名 ーーーー まさに地域でのファンドレイジングですね。 ーーーー 昭和4年5月より実施した、日用品廉売移動市場は朝市とよばれ、八千代橋通りの八千代市、入江町二丁目の木戸市を開き、午前7時より正午まで、月6回行われた。これは、小売業者の更正と失業者に対する授産、生産事業、農家の生産品消費の合理化の実際活動であった。 ーーーー この頃、同市船越、玉泉寺住職、皆川新光師は隣友クラブに入会し、市内托鉢行により、隣保館の趣旨を印刷配布し、資金調達に奔走、浄財16円55銭を寄付した。 ーーーー 現在は、社会福祉法人隣保の会となり、清水りんぽかんこども園として運営されています。 http://www.ans.co.jp/n/rinpokan/index.html 地域の福祉家の活動は素晴らしいものがあります。 |