Vol.424【ファンドレイジングスーパースター列伝】相馬黒光(東京) [2019年06月05日(Wed)]
相馬黒光
相馬 黒光(そうま こっこう、1876年9月12日 - 1955年3月2日)は、夫の相馬愛蔵とともに新宿中村屋を起こした実業家、社会事業家である。旧姓は星、本名は良(りょう)。 ーーーーーーーーーー (Wikipediaより) ![]() スーパーおばあちゃんですね。 とある方から、こんな事例を教えていただきました。 昭和30(1955)年 黒光が集めた寄付により、老人ホーム「黒光ホーム」が完成 https://www.nakamuraya.co.jp/pavilion/history/showa/s18.htm?fbclid=IwAR1vw_ahU-OKJFk2RD_BOMH8GXX9CE06KPkQLV79jKWY7QRTuK0cSEtAOhY 『黒光は戦後、家族制度が崩れ老人の地位が不安定になったことを憂い、思案を重ね「千一クラブ」運動を起こします。これは有志を募り、収入の千分の一を積み立て老人ホームの建設資金に充てる活動で、集まった募金と相馬夫妻からの寄付を合わせ、杉並区高井戸の浴風園内に「黒光ホーム(黒光園)」を建設しました。昭和30年9月に完成しますが、黒光はその半年前に他界しており、完成した黒光ホームを目にすることはできませんでした。』 この黒光ホームは、現在の社会福祉法人浴風会の敷地に建設されました。 平成25年12月の会報誌にその当時のことが掲載されていました。 http://www.yokufuukai.or.jp/information_disclosure/yokufuukaishi344.pdf この記事によれ、昭和24年から黒光らが始めた寄付キャンペーンが「千一運動」です。 老人ホームの建設費を寄付で集めるというものでした。 国民の有志が収入の千分の一を積み立てるという、国民運動を目指していました。 この紹介文も参考になります。 https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/information/pdf/jitsugyouka/012souma.pdf 『昭和24年ごろ、愛蔵・黒光夫妻は、収入の千分の一を不遇な老人救済のための老人ホーム建設に寄付することを主眼とする「千一運動」を提唱。愛蔵は200万を、愛蔵の死後には黒光が100万円を寄付。多数の有志の義援金により、二人の没後の昭和30年(1955)に「黒光ホーム」と名づけられた有料老人ホームが、杉並区下高井戸の老人施設「浴風園」敷地内に完成した。』 千一運動、面白いですね。 相馬愛蔵・黒光夫妻の志は、今でも、中村屋に健在です。 たまたま、中村屋の東日本大震災の復興支援の取り組みのリリースを見つけました。 https://www.nakamuraya.co.jp/company/pdf/info_20110704.pdf この中に、給与天引きによる、収入の1000分の1(0.1%)の積み立てによる社会貢献活動のことが紹介されていました。 Wikipedia:相馬黒光 By 不明 - Uniform Edition of Nowadays Japanese Literatures vol.97, Chikuma Bookstore (1958), パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11058752 |