Vol.362【ファンドレイジングスーパースター列伝】小さな親切運動(日本) [2018年12月28日(Fri)]
小さな親切運動
小さな親切運動(ちいさなしんせつうんどう)とは、人には思いやりと親切の心をもって接し、困っている人には誰もができる範囲で親切にしようという運動。お互いが思いやり、支えあうことでよりよい社会を築くことを目指している。主な活動に、「小さな親切」実行章の贈呈、作文コンクール、はがきキャンペーン、日本列島クリーン大作戦、日本列島コスモス作戦、青少年育成事業などがある。運営費は会員の寄付によって賄われ、会員には法人会員と個人会員がある。 ーーーーーーーーーーーー (Wikipediaより) この「小さな親切運動」は、現在、公益社団法人「小さな親切」運動本部によって推進されています。 http://www.kindness.jp/ こういう取り組みがあるのを初めて知りました。 Webサイトによれば、次のようなエピソードが掲載されていました。 ーーーーーーーーーーーーーー 1963年(昭和38年)3月の東京大学の卒業式で、茅誠司総長(当時)は卒業生向けて次のような言葉を送りました。 「“小さな親切”を、勇気をもってやっていただきたい。そしてそれが、やがては日本の社会の隅々までを埋めつくすであろう親切というなだれの芽としていただきたい。 大学で学んだ様々な知識や教養を、ただ頭の中に百科事典のように蓄えておくだけでは立派な社会人とはなれません。 その教養を社会人としての生活の中に生かしていくには、やろうとすれば誰でもできる“小さな親切”を絶えず行っていくことが大切です。 “小さな親切”はバラバラな知識を融合させる粘着剤の役目を果たすのです」 「小さな親切」運動は、茅誠司と、この卒業告辞に感銘を受けた人々が提唱者となり、卒業式から3ヶ月後の6月13日にスタートしました。 同時にこの運動を推進する事務局として、「小さな親切」運動本部が発足しました。 ーーーーーーーーーー 「小さな親切」運動は、中央本部と全国33道府県本部、139市町村支部によって組織、運営されています。 さらに、それを支える各会員やサポーターの皆様一人ひとりの「親切」を尊ぶ心が、すべての活動の原動力となっています。 会員数は約18万人ということです。 歴史を伝える動画もありました。 Wikipediaに、活動がわかりやすくまとめられていたので、引用いたします。 ーーーーーーーーーーー 活動内容 日常生活における「親切な行動」の実践を重視し、一般国民からの推薦によって、毎月25日に親切な行動を行った個人や団体への実行章を贈呈する。実行章の受賞内容は様々だが、清掃・花植えなどの環境美化活動、高齢者への援助、事件・事故などの迅速な対処、社会奉仕活動、ボランティア活動などである。 全国の小中学校を対象とした作文コンクール(後援は内閣府、文部科学省、NHK、毎日新聞社)や「小さな親切」はがきキャンペーン(後援は日本郵便、読売新聞社)などを主催する。 環境美化運動や車椅子贈呈運動も行い、その活動を海外にも広める。 個人でも入会できるが、職場などで勧誘されて加入する人も多い。 1999年度から、あいさつを通じて子どもたちの心づくりを推進する「あいさつ運動推進校」を開始。その基盤として「小さな親切」運動の各種事業の中から自由に選択して活動してもらう「『小さな親切』運動実践協力校」をスタートした。 現在141校が加盟。活動内容は、小・中・高等学校において、作文コンクール(小・中学生対象)およびはがきキャンペーン(全ての方を対象)を強化事業として取り組んでいる。なお、事業の選択は学校に一任している。学校によっては、募金活動や地域清掃活動などを行っている。期間は約2年。 ーーーーーーーーー こういう運動が日本の寄付文化を支えている側面もありますね。 Wikipedia:小さな親切運動 |