【開催報告】CANPANオープントーク:地方の地域の活動を知る〜福島・広野町編〜(2014年5月18日(日)午後・東京) [2014年05月18日(Sun)]
5月中旬の18日。
日曜日の昼下がりに、CANPANサロンを開催しました。 「あの人の話しを聞いてみたい!」「このことをもっと詳しく知りたい!」 そんな思いつきで、トークゲストをお招きして開催する、オープントークなサロンです。 今回は「地方の地域の活動を知る〜福島・広野町編〜」というテーマで、CANPANオープントークサロン有志チームのメンバーの都丸一昭さん(ママプロぐんま)が企画してくれました。 さて、いろんな地域の活動がある中で、今回は原発事故避難区域に隣接した"広野町"の地域の活動の紹介となりました。 福島県広野町は、3.11の原発事故により、緊急時避難準備区域に指定され、現在は避難指示が解除され2年がたちましたが人口が当時の3割程度の地域です。 銀行が無く、スーパーが無く、農産物が売れない中、地域の活動として、「Appreciate FUKUSHIMA Workers」と「ひろのオリーブ村」の活動を紹介しました。 福島県浜通り地域、かつ、仙台からアクセスしづらい立地の広野町のことを知っている人は少ないです。メディアによる2次情報ではなく、現地の1次情報を共有できる機会です。 なかなか想像しづらい「原発事故避難区域に隣接した地域」を目の当たりにしつつ、参加者みなさまそれぞれが、“次世代に託せるふるさとづくり”を語りつくす企画となりました。 今回、登場してくれたのは、こちらの2団体です。 ひろのオリーブ村 http://hirono-olive-village.jimdo.com/ 広野町の有志の住民たちが、次世代のための産業づくりを目指して、始めた活動。二ツ沼総合公園(町営)、広野町小学校、広野町中学校に合計165本を植え、オリーブ村メンバーの土地で苗木が200本育成中。 Appreciate FUKUSHIMA Workers http://a-f-w.org/ 福島第一原子力発電所、福島第二原子力発電所に勤務していた元東京電力社員である吉川彰浩さんが取り組む。福島原発への正しい理解促進のため、講演活動や、現地ガイドをしながら、地域振興のサポートをしています。 今回は、広野町の実情を対談形式で共有しつつ、それぞれの地域に持ち帰れるワークショップを行いました。 CANPANオープントーク: 地方の地域の活動を知る〜福島・広野町編〜 原発事故避難区域に隣接した"広野町"の地域振興を考えよう 日 時:2014年5月18日(日)13:00〜17:00(オープン12:40) 場 所:日本財団ビル1階ロビー 対 象:NPO、ボランティア、震災復興、地域活性化、広野町に興味のある方ならどなたでも 参加者:24名 参加費:500円 ※飲み物・お菓子代、当日支払 主 催:日本財団CANPAN、CANPANオープントーク有志チーム 後 援:広野町 <スケジュール> 13:00 オープニング&アイスブレイク ・ゆるりと、実情を共有する前の人柄を共有しましょう 13:20 わが町ワークショップ ・参加者それぞれのふるさとを描いて、共有してみましょう。 14:20 対談 〜3.11 before after@広野町〜 ・地理、特産、震災前の数字、フクイチとの関係、3.11がもたらしたものを共有します。 15:20 ふるさとを描くワークショップ ・ひろのオリーブ村の活動を事例にし、それぞれのふるさとを描いてみましょう。 16:40 みんなでオープントーク ・ゲストも交えて、質問あり、感想あり、気づきあり、思いありのみんなで オープンにフリートーク 17:20 終了 ・みんなで一緒に後片付け <Appreciate FUKUSHMA Workersの開催報告> 2014年5月18日(日)日本財団ビルにおいて表題のイベントを開催いたしました。このイベントは原発事故避難区域に隣接するが故に廃炉産業を支える役目を担う事になった「福島県広野町」で活動する「ひろのオリーブ村」の取り組みを通して、原発事故により失われた“ふるさと”を取り戻していく事の困難さ、そして次世代に繋げていく事の意義を、東京圏の方々と考え、そして共有することを目的として実施したものです。なお、本イベントの実施にあたっては広野町の後援を頂きました。参加者は全員で24名でした。 イベントはワークショップ形式で実施しました。 まずは参加者の“ふるさと”を描くことで、愛着を再認識するとともに、“ふるさと”に対する想いを共有しました(“物差しを合わせる”)。 その後、震災前後の広野町の変化を写真や資料をもとに紹介するとともに、広野町町民の方とAFWの対談から、実態としての現地の一次情報をお伝えしました(“想像してみる”)。これを受けて、参加者は改めて自分自身の“ふるさと”に想いを馳せることで、困難な状況下で立ち上がること大変さを自分事として気づくことができました(“描いてみる”)。 こうしたワークショップを通した経験を通し、それぞれが描いた“ふるさとの原風景”を守ること、次世代に繋げていくことの意義を参加者が共有し、また同時に逆境においても“心の復興”のために取り組んでいる「ひろのオリーブ村」との対話を通して、浜通りの問題を自分事として捉えて頂けました(“分かち合う”)。 「ひろのオリーブ村」が活動を続ける根幹にある“ふるさとを守りたい”という想いの強さと次世代への責任感は参加者が最も共感した部分です。また、きっかけは何であれ前向きな想いから行動し、逆境を言い訳にせず続けていく事の重要さを、「ひろのオリーブ村」の活動を知ることで実感を伴って認識して頂けました。参加者全員にひろのオリーブ村のみなさんが育てた苗木をイベントの気づきを育ててほしいという思いで、プレゼントしました。 ご協力を頂きました「ひろのオリーブ村」のメンバーの皆さんも、活動が多くの方に“勇気”と“ふるさとへの愛着”を伝えているということを実感して頂くとともに、今後の更なる活動の充実に向けて参加者の皆さんからエネルギーを受け取ってくれたようでした。 私たちA FWは、次世代に託せる“ふるさと”を描くため、今後も広野町を始めとした、浜通り地域の復興活動の支援を続けてまいります。 <トークゲスト団体> ひろのオリーブ村 http://hirono-olive-village.jimdo.com/ 代表の佐藤賢治さんを含む5名のみなさん Appreciate FUKUSHIMA Workers http://a-f-w.org/ 吉川彰浩さん 【お問合せ先】 CANPANオープントーク有志チーム 都丸一昭さん(ママプロぐんま) 吉川彰浩さん(Appreciate FUKUSHIMA Workers) E-mail:yoshikawa@a-f-w.org |