No.286【ファンドレイジングスーパースター列伝】オメイズ(Omaze)(アメリカ) [2018年10月13日(Sat)]
ポスト・マローン、2,500万円のベントレーを「タダであげる」と発表【日本からも応募可】
https://front-row.jp/_ct/17207517 ーーーーーーーーーーー ラッパーのポスト・マローンが、チャリティの一環で新車のベントレー&ポストとそのベントレーに乗ってロサンゼルス市内を一緒にドライブできる権利を1名にプレゼントすることを発表した。 ここ最近不幸続きのポスト・マローンが、チャリティ団体「オメイズ(Omaze)」とタッグを組んで、「新車のベントレー&ロサンゼルスでポストと一緒に過ごせる権利」を抽選で1名にプレゼントするとSNSで発表。 ーーーーーーー チャリティ団体「オメイズ(Omaze)」が気になって調べてみました。 こちらは、アメリカのサービスです。 https://www.omaze.com/ 有名スポーツ選手や著名人、セレブが自分が応援しているNPO団体に対して寄付を集めるために、特別な体験をオークションに出すというものです。 この特別な体験とは、スポーツ選手とプレイできたり、ミュージシャンのコンサートに行って控室や舞台裏を訪問できたり、著名人とランチやディナーしたりすることができるものです。 特別な体験に参加するための方法が面白い仕組みです。 値段がどんどん上がっていくオークションではなく、ラッフル(Raffle)くじ形式で行われるものです。 例えば、10ドル寄付をすると、100口分のエントリーになります。 25ドルの寄付をすれば250口分のエントリーという感じです。 最終的に寄付者の中から一人、特別な体験を経験する権利があたるというものです。 寄付金額が大きくなれば、それだけエントリー数が多くなるので、当選の確立も高まります。 このモデルは、従来のオークションをより開かれたものにして、誰もが、わずか10ドルで一生に一度の体験を得る機会を提供するというものです。 このOmazeの仕組みを通じて、170以上の国の人々が150以上のチャリティ団体に寄付し、周知啓発につながり、かつチャリティ団体がより多くの資金を集めることができました。 この仕組みは、インフルエンサーと呼ばれる著名人やセレブが、より効果的に資金調達することができ、寄付者も楽しく寄付が出来る機会を得て、チャリティ団体も資金調達に費やす時間を削減し、インパクトを出す時間を増やすことが出来るというものです。 このプラットフォームは、マットとライアンという二人の若者が始めたものです。 彼らが少年の時からあこがれていた、マジックジョンソンとの食事をする機会のオークションがありました。そのオークションがあったのは彼らが大学生の時でした。 最終的に、その入札額が1万5,000ドルに達したので、彼らは何もせずに何もできませんでした。 この仕組みでは、裕福な人にしか権利を得ることが出来ず、このような素晴らしい機会なのに、たった1万5千ドルのファンドレイジングにしかならないという状況でした。 これを改善するために始めたのが、「オメイズ(Omaze)」でした。 誰もが少ない金額から参加する権利を提供する。 より多くの人が参加することで、資金調達の金額が大きくなる。 という素晴らしいものです。 この起業の物語もいいですね。 |