No.224【ファンドレイジングスーパースター列伝】1964年東京パラリンピック(日本) [2018年08月12日(Sun)]
1964年東京パラリンピック
![]() 東京パラリンピックとは、1964年11月8日から11月12日[1]に行われた夏季パラリンピックである。東京オリンピックの後に、日本の東京で開催された。 ーーーーーーーーーーー (Wikipediaより) 1964年の東京パラリンピックは、寄付で開催されたそうです。 Wikipediaに掲載されていました。 ーーーーーーーー 資金難だったが、対麻痺を意味するパラプレジアとオリンピックとの造語のパラリンピックの名称が人目を引き付け知名度が向上すると、朝日新聞厚生文化事業団主催の坂本九のチャリティーコンサート等で、総額5000万円の寄付金が集まった。 ーーーーーーーーー こちらのエピソードもいいですね。 ------------------ 予算が限られていたので、通訳も大学生等156人のボランティアに大会前1年前から英会話レッスンし準備、選手移動も陸上自衛官101人が介助、当時海外でも珍しいリフト付バスを自動車メーカーが特注で9台製造、オリンピック村や競技会場の段差解消のスロープや手すりもオリンピック閉幕後の2日間の突貫工事で間に合わせた。 ------------------ もう一つ、こちらのWebサイトがとても参考になります。 国際身体障害者スポーツ競技会 東京パラリンピック大会 報告書 No.4 余録・新聞論説から http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/handicap/jsad/z16002/z1600204.html それだけにパラリンピック事務局が予算9千万円の1部を寄付でまかなうことにすら難渋をきわめ、選手を運ぶバス、役員や付添用の乗用車集め、食事などに苦労をせねばならぬのは残念である。 しかしながら本紙がひとたび事務当局の窮状を報ずるや、たちまち多数の協力者が名乗り出た一事は、社会の善意いまだ失われずの感を深くする。 この報道以前からも東京青年会議所、日本映画俳優協会が寄付をするとか、日本バーテンダー協会が全国1万軒のバーに寄付箱を置き”トラになる前にご協力を”となかなかシャレた募金法で2千万円目標の活動をするとか、あるいは学生の通訳無料奉仕の申出などがあった。報道後は全国各地から寄付が集り、期間中乗用車を提供したいという申出もあり、坂本九君のチャリテイ・リサイタルも開かれることになった。はなはだ結構であり、さわやかな話題である。 幸い全国からの暖かい支援により、資金は予定の9千万円をはるかに越え1億余が集ったというし、手不足も自衛隊員、学生などの奉仕によって首尾よく解決した。 きのうの朝、NHKテレビの「時の人」に日本バーテンダー協会の長谷川会長が登場していた。オリンピック客を迎えて商魂たくましい話かと思ったら、オリンピックのすんだあと、来月開かれる身体障害者のパラリンピックのための「善意の箱」のはなしだった パラリンピックをオリンピック開催地で、引きつづきやるようになったのはローマ大会からだが、今回はすでに21ヵ国の参加申込みがあるそうだ。国が2千万円、東京都が1千万円、自転車振興会、自動車工業会、ロータリークラブなどをはじめ、民間の寄付や奉仕で、9千万円の費用をまかなおうというのである 日本では昨年5月8日にパラリンピック運営委員会(厚生省内)を設け準備にとりかかったが、資金には大弱り、ヘリコプターまで無料で貸してくれ、金品の寄付が殺到したオリンピックとちがって、寄付を依頼してもお断りが続出、同運営委は頭を痛めていた。この実情は9月20日の朝日新聞に掲載された。 そのうち少しずつ”理解の芽”がふき始めた。「乗用車を運転手つきでお貸ししたい」と申し出た東京・豊島区池袋の会社社長(45)、10円玉を集めて持参した高校生、学校で募集した中・高校生など、寄金はだんだん集まり始めた。 バーやキャバレーの全国のバーテンさんたちの協会もお客さんたちに協力を求め約300万円を寄付、大どころでは自動車工業会が身体の不自由な人たちが車イスのまま乗れるバス9台(価格約2500万円)を準備、さらに自転車振興会も利益金2500万円を寄せた。 また坂本九さんも慈善公演開催を申し込み10月14日午後、東京・有楽町の朝日新聞東京本社6階朝日講堂で開くことになった。 パラリンピック基金募集のフォークダンス大会が、新宿区戸塚町1ノ38”どんぐり友の会”(責任者米谷敏幸さん)主催で、1日午前9時半から渋谷区恵比寿区民館で開かれた、参加者は約100人で、同会ではこの日集まった会費8千円を全額同基金に寄付する。 パラリンピックに協力する募金サイン会が11月3日午後、池袋の西武百貨店屋上で催された。参加したのは楠トシエ、江戸家猫八、スリー・グレーセス、守屋浩ら7人の喜劇人、歌手で、1枚100円の色紙が飛ぶように売れ、またたく間に700枚を消化、7万円をパラリンピック資金の一部に寄付した。 国際身体障害者スポーツ大会(パラリンピック)は、11月8日から東京・代々木の選手村などで開かれるが、各方面の援助にもかかわらず、資金がまだ十分でなく、50人の日本選手団はブレザーコートもそろわないという話に同情した坂本九ちゃんや永六輔さんが、14日東京・有楽町の朝日講堂(朝日新聞東京本社6階)で朝日新聞厚生文化事業団主催「パラリンピックのための坂本九慈善リサイタル」を開いた。 ーーーーーーーーーーーー こちらの記事に、当時の写真も掲載されれていますので、併せてご覧ください。 募金箱の写真も掲載されていました。 パラリンピック 国際身体障害者スポーツ大会 写真集 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/handicap/jsad/z16004/z1600401.html Wikipedia:東京パラリンピック By Australian Paralympic Committee, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19599469 |