No.118【ファンドレイジングスーパースター列伝】パーセントクラブ(日本) [2018年04月28日(Sat)]
パーセントクラブ
1980年代、アメリカで企業の社会貢献活動が一般的になった時に企業の寄付活動の典型として生まれたのが「パーセントクラブ」だったそうです。 コミュニティにおいて中核となっている企業が集まり、収益に対して税引き前の一定割合(1%など)を寄付の目標額として定め、協同して寄付を行う仕組みです。 日本では、前回ご紹介した経団連1%クラブが1990年に発足しています。 ただ、それ以外に、複数の企業が集まってパーセントクラブを立ち上げていることはないようです。見つけることができませんでした。 代わりに、企業グループや個別の企業が「パーセントクラブ」と銘打って、寄付活動をしている事例がありました。 公益財団法人イオンワンパーセントクラブ http://aeon1p.or.jp/1p/ イオングループの主要企業が税引前利益の1%相当額を拠出し、「次代を担う青少年の健全な育成」、「諸外国との友好親善の促進」、「地域社会の持続的発展」を3つの柱となる事業として活動しています。 企業による社会貢献活動が、日本において未だ本格化していなかった1989年、ジャスコ株式会社代表取締役会長(当時)岡田卓也の提唱により、「イオングループ1%クラブ」が設立されました。 (経団連1%クラブの前に設立されているんですね) アタッシェ1%クラブ http://solodesign.sub.jp/kbdevice/csr/attacher/ お客様に安心した暮らしを送っていただくため安全な環境づくりをサポートする防犯カメラシステムの株式会社ケービデバイスの社会貢献活動です。 ーーーーーーーーーー 2014年、「グリーンエコプランα」の本格始動にともない、新たな社会貢献プロジェクトを立ち上げました。弊社のマスコットキャラクター「アタッシェくん」をシンボルとし、〈アタッシェ1%(ワンパーセント)クラブ〉の名で、お客様とともに、子どもたちの教育環境を整備し、新興国の経済的自立の一翼となることを目指します。 これまで弊社では、純利益の1%を海外教育支援活動に充当してまいりました。レンタルサービス「グリーンエコプランα」の売上1%が純利益1%を上回った時点で、本サービスの業績に関わらず、「グリーンエコプランα」売上額の1%を充当するよう切り替えさせていただきます。「アタッシェ1%クラブ」では、「グリーンエコプランα」ご契約中のお客様に〈アタッシェ1%クラブ〉の維持会員となっていただきます。 ーーーーーーーーーー 山陽エンター2パーセントクラブ http://www.seco.co.jp/2pakurabu02.htm 岡山県倉敷市にある、駐車場機器、駐輪場機器、券売機、各種自動販売機等の企画、販売、修理、保守管理を行っている(株)山陽エンタープライズの取り組みです。 2005年から実施されています。 ーーーーーーーー 米国には、いろんな企業が税引き前の1%、3%といった一定率を目標として寄付を行う「パーセントクラブ」がたくさんあると聞いております。 日本においてもイオングループのイオン1パーセントクラブ、経団連の1パーセントクラブ等があります。 こうした活動に触発されて、大きなことは大企業にまかせ、私たち中小企業は地域社会での福祉活動等、身の丈に合った活動で社会貢献をしていきたいと思い「山陽エンター2パーセントクラブ」を設立いたしました。 これからできるだけ多くの社会貢献が継続してできるよう頑張って取り組んでいきたいと思っております。 ーーーーーーーーーーーー |