No.107【ファンドレイジングスーパースター列伝】寄附金付お年玉付郵便はがき(日本) [2018年04月17日(Tue)]
寄附金付お年玉付郵便はがき
これは、期間限定ですが、手軽な寄付の仕組みですね。 年賀寄附金とは 日本郵便株式会社では国民の福祉の増進を図ることを目的として昭和24年(1949年)12月に初めて「寄附金付お年玉付郵便はがき」を、そして平成3年 (1991年)からは「寄附金付お年玉付郵便切手」を発行してまいりました。この事業は「お年玉付郵便葉書等に関する法律」に基づいて行われています。 日本郵便株式会社はこれらお預かりしました寄附金を法律に定められています10の分野の事業(下記3.項、助成対象事業を参照)を行う団体に配分しています。お預かりしました寄附金は皆様の善意の浄財であり、その配分は総務大臣の認可を受けて日本郵便株式会社が責任をもって遂行しており、寄附者の方々のご意志の的確な反映により、社会の発展に大きく貢献することを目的としています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日本郵便Webサイトより https://www.post.japanpost.jp/kifu/nenga/about.html 年賀寄附金は年間約5億円程度の規模だそうです。こちらに、1950(昭和25)年度からの助成金総額が掲載されています。 一番助成金額が大きかった年は、1999(平成11)年度で約1億8千万円でした。 https://www.post.japanpost.jp/kifu/data/haibun.html ![]() (最初に発行されたお年玉付郵便はがき、右側が寄附金付きである) Wikipediaによると、こんなエピソードが掲載されていました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 起源 お年玉くじの付いた年賀専用はがきのアイデアは一民間人が考案したもので、当時の郵政大臣などに何度も直談判して採用してもらったものだという。 1949年、当時京都在住で大阪にて洋品雑貨の会社を営む林正治[注 9](1909年 - 1990年3月20日)が、「終戦直後で通信手段が十分でなかったこの時代にせめて年賀状が復活すれば、差出人・受取人ともに消息が分かり合えるであろう」と考えついたのがきっかけである。この年賀状にお年玉くじを付ければ皆が買ってくれる、更に寄付金も付ければ社会福祉にも役立つと考え大阪の郵便局で郵政大臣への紹介状を書いてもらい、上京して郵政大臣などと面会した。 林は自前で見本となるはがきや宣伝用ポスターを作成し、更には具体的に景品まで考えてプレゼンを行ったという。だが前例のないものであり、戦後の混乱期でもあったので「時期尚早」とあっさり却下された。それでも林は諦めず粘り強く交渉を続けた結果、同年暮れに正式に採用された。この頃の賞品は特等・ミシン、1等・純毛洋服地、2等・学童用グラブだったという。 お年玉付郵便はがきは現在まで続く大ロングセラーとなったことで大いに感謝された林は、その後郵政審議会の専門委員を務めた。 ーーーーーーーーーーーー https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E5%B9%B4%E7%8E%89%E4%BB%98%E9%83%B5%E4%BE%BF%E3%81%AF%E3%81%8C%E3%81%8D 年賀状の歴史について、こんな資料も発見しました。 日本郵政株式会社:『年賀状の歴史と話題』 (郵政研究所附属資料館(逓信総合博物館)平成8年11月) http://www.post.japanpost.jp/kifu/data/h0811_nenga.pdf By Japan Post - 小冊子「郵便切手の歩み」日本国郵政省1998年より転載, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6308985 |