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【開催報告】アメリカのソーシャルセクターから学ぶ!日本の女性リーダーの未来とは?(フィッシュ・ファミリー財団&日本財団CANPAN・NPOフォーラム)2017年12月6日(水)夜・東京☆寄付月間公式認定企画 [2017年12月07日(Thu)]

今年6月に開催して好評だった、フィッシュ・ファミリー財団&日本財団CANPAN・NPOフォーラムの第2弾を開催しました。今回は、毎年12月に行われる寄付月間を記念して、アメリカの寄付・ファンドレイジング事情もご紹介させていただきました。

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フィッシュ・ファミリー財団は、Japanese Women’s Leadership Initiative (JWLI)という、日本人女性向けの社会変革リーダー研修プログラムを主催しています。フィッシュ・ファミリー財団の共同創設者のフィッシュ・東光・厚子さんをお迎えして開催しました。フィッシュ・東光・厚子さんは、1999年に家族財団を設立し、子どもの貧困、移民支援、女性のエンパワメントなどの社会貢献活動を展開しているフィランソロピストで、2012年にアメリカホワイトハウスから、Champion of Changeを受賞されました。ご自身のライフワークとして、日本女性をエンバワーし、社会変革を推進するリーダーを排出することに情熱を持っていらっしゃいます。

フィッシュ・東光・厚子さんに、アメリカのソーシャルセクターや家族財団の役割や意義、日本女性が社会変革をリードすることへの期待などについて、講演していただきました。フォーラム後半の研修卒業生によるトークセッションでは、この10-11月にボストンで研修を受けてきた、2017年JWLIフェローにご参加いただき、研修によって得た学びや出会い、アメリカのファンドレイジングの最新事情をご紹介いただきつつ、それらを今後の活動にどう活かしていくのかなどについて語っていただきました。
NPOで活躍している日本女性に、同財団のJWLI研修やこれまでの取り組みで実現されてきことを知っていただき、ご自身が目指す社会変革をどのように実現できるかを考えていただける機会として、企画しました。
また、家族財団を含む、アメリカの寄付・ファンドレイジング事情について知りたい、学びたいという方など、いろんなセクターの方にご参加頂きました。

寄付月間公式認定企画
フィッシュ・ファミリー財団&日本財団CANPAN・NPOフォーラム
アメリカのソーシャルセクターから学ぶ!日本の女性リーダーの未来とは?


日 時:2017年12月6日(水)19:00〜21:00(開場18:30)
場 所:日本財団ビル2階大会議室
対 象:NPOや行政、企業等で、または社会起業家として社会変革に取り組んでいる方
    その他、社会変革に興味関心のある方ならどなたでも
    米国のソーシャルセクター、ファンドレイジング全般に興味のある方
参加者:41名
主 催:フィッシュ・ファミリー財団、日本財団CANPANプロジェクト

<スケジュール>
19:00 オープニング
 ・本日の趣旨説明
 ・スケジュール
 ・自己紹介タイム

19:10 講演「アメリカのソーシャルセクターと家族財団」
 ミニレクチャー
 フィッシュ・東光・厚子さん(フィッシュ・ファミリー財団共同創設者/JWLI研修創立者)
 澤目梢さん(フィッシュ・ファミリー財団プログラム・マネージャー)
 ・アメリカにおける家族財団概要
 ・フィッシュ・ファミリー財団創設の背景、目的、活動内容
 ・Japanese Women’s Leadership Initiative (JWLI)の紹介

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<Point>
・アメリカにおける社会貢献の特徴
・120名の高校生を日本に送っている
・社会貢献に携わっている女性を応援

Philanthropy(フィランソロピー)
・個人の自由・平等、尊厳を尊重する社会を築くための寄付活動。
・主な寄付先は、人道・福祉、医療、教育支援、及び、美術、宗教など多種多様にわたる。

フィランソロピー −アメリカにおける社会貢献の特徴−
・フィランソロピーの歴史は、移民により築かれた「do it yourself」精神と文化が起源
市民の寄付文化は、アメリカの自由平等と社会的責任に基づき、政府に頼ることなく社会貢献を行う基盤となっている
・高所得者得世帯の98%が寄付
・納税後の収入の3%以上を寄付
・寄付総額は $3900 億ドル/約40兆円(2016年)、うち72%は個人の寄付

ファミリー財団とは?
・私立財団(private foundation)の一種であり、国税庁(IRS)によって、公共慈善団体(public charity = NPO)とは区別。
・私立財団の内訳は、ファミリー財団、コミュニティー財団、企業財団がある
・資金は、一つの家族からの寄付、もしくは遺産からくる。よってファンドレイジングの必要性なし。
・寄付先・使用目的を明記し、IRSに報告。
・理事または取締役は、少なくとも家族の一人が務める義務ある。

フィッシュファミリー財団
・1999年に、ラリー・厚子・フィッシュ夫妻により、晩年を社会還元に貢献するために設立
・社会的に恵まれない人々に希望とチャンスを与え、誰もが安心して暮らせる豊かな社会づくりを目指す
・偏見をなくし、平等な機会を提供する
・アメリカン・ドリームの実現のための移民支援
・次世代の人材教育、特に低所得者層の子ども・若者、及びメンタルヘルス必要な若者支援
・女性のエンパワーメント支援(日本・米国)
・助成金は、公募ではなく、招しゅう型。
・資金援助とそれ以外(キャパンシティービルディング)による長期支援。
・独自のプログラムを企画運営

フィッシュファミリー財団自主運営プログラム
・Boys & Girls Club
 グローバルプログラム (インド&日本)
・ブラジルプロジェクト
 低所得者層の若者技術支援
・Japanese Women’s Leadership Initiative
 日本女性リーダー支援
・Project Citizenship
 移民の支援
・Champion of Change Japan Award
 チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞

Japanese Women’s Leadership Initiative 2018年春プログラム 参加者募集
・プログラム期間:4週間(4月16日〜5月11)
・応募締切:2018年1月15日
・対象:NPOのスタッフ、社会起業家、企業のCSR担当、行政の社会貢献担当などの女性リーダー
・応募要項:jwli.org/application/ 


19:40 2017年JWLIフェローによるトークセッション
「アメリカのソーシャルセクターから学ぶ!
 日本の女性リーダーの未来とは?
 寄付という方法の可能性は?」

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パネリスト:2017年JWLIフェロー4名
•海老原 周子さん(一般社団法人kuriya)
•松崎 香織さん(一般社団法人お寺の未来)
•大洲 早生李さん(株式会社グローバルステージ/一般社団法人日本ワーキングママ協会)
•幸 あかりさん(株式会社ファーストリテイリング サステナビリティ部)

1)自己紹介
◆活動紹介
◆研修内で学んだ、米国最新事例紹介(特に寄付・ファンドレイジングに焦点を当てて)

Management Sciences for Health
・途上国での公衆衛生に取り組む国際NGO
・50か国以上でプロジェクトを展開
・現地のコミュニティリーダーの育成を行っている
・多様なドナー(財団・企業政府・国際機関、NGOs、Health Organizations、大学個人)からファンドレイズを行っている

Wonen's Lunch Place
・16名
・リーダーは女性
・支援者1人1人を大切にし、ご縁を深めていることで
 活動の幅を広げていると感じた
・2016年度の収支4億円規模の組織
・労働力・スキルの提供もしている

Social Innovation Forum
・NPOへのコンサルティングからスタートした団体
・エントリー団体150団体から、8団体が選出される
・選出された団体は成功している印象
・ディレクターの方が目的が明確であり、戦略性が非常に高い方
・ネットワーク構築の軸がしっかりしていた
・資金提供者を巻き込む原動力となっていた

Ellis Memorial
・最初は受益者のニーズに沿ったプログラム開発の為、経営が厳しかった
・現在では、360万ドルへの組織へ発展
・ファンドレイジング手法:個人寄付・特別イベント・企業・財団
・支援者との密なコミュニケーションを大切にしている
・人脈が広くて深いと感じた

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2)ディスカッション(20分)
◆上記の紹介事例をどのように自分のプログラム・団体に落とし込むか?

•大洲 早生李さん(株式会社グローバルステージ/一般社団法人日本ワーキングママ協会)
・女性たちにリーダーシッププログラムを提供していきたい
・モデルケースが必要
・意識的に企業スポンサーをつけていきたい

•幸 あかりさん(株式会社ファーストリテイリング サステナビリティ部)
・上手くいっているコラボレーション
・団体・起業の目的がマッチしていること
・NPOの方と協力して行っていきたい
・目指すべきゴールを明確にして、計画に落とし込んでいきたい

•松崎 香織さん(一般社団法人お寺の未来)
・情報発信が苦手な業界
・会計の公開
・貢献した活動について人に届くように力を入れていきたい

•海老原 周子さん(一般社団法人kuriya)
・インターンで関わってもらいながら学んでいただくプログラム
・チャリティは自分を豊かにする行為
・チャリティプロジェクトの実施
(チャリティの使い道について高校生と学ぶ)

3)質疑応答(10分)


20:40 ワークショップ
 個人ワーク:次のテーマについて考え、ワークシートを作成
 テーマ「今日の話しを聞いて、あなたが気にかけている社会課題に
     どう取り組むか?活動、事業、支援、寄付など」
 グループワーク:数人のグループなって共有、ディスカッション

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<参加者の皆さんのワークシート>


21:00 終了


★★★気づきの共有シート★★★




<講演者プロフィール>
フィッシュ・東光・厚子さん
フィッシュ・ファミリー財団 共同創設者

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日米異文化コンサルタント職を退職後の近年は、フィッシュ財団の理事として従事。同財団を、夫のラリー・フィッシュ氏と共に1999年に設立。低所得就労世帯(特に移民、もしくは母子家庭)を支援する社会福祉団体の援助を目的としている。また、異文化交流に取り組むプログラムや団体の援助も行っている。
2011年3月に起きた東日本大震災以降は,いち早く「東北緊急援助基金ボストン(Japanese Disaster Relief Fund Boston)」を立上げ,被災者支援活動に尽力した。同基金は、緊急援助を中心とし2年間という活動目標を掲げ、総額にして約100万ドル(約1億円)に及ぶ助成金を、東北で活動する19支援団体に送り、2013年3月にその活動を終了した。
2006年には、日本における女性の社会貢献を目的としたリーダーシップ育成研修プログラム、Japanese Women’s Leadership Initiative (JWLI) を設立。2010年には、東京と福岡の2都市において初開催されたフォーラムの企画・運営を監修。フォーラムプログラムの立上げの成功を機に、JWLIは、研修プログラムとフォーラムプログラムの二本柱へと発展。JWLIの設立背景には、 長期にわたりアメリカのNPO/NGOで働いた本人の経験を生かし、日本の女性がビジョンを持ち、NPO/NGOのリーダーとして地域社会を変えていく原動力となってもらいたいという想いがある。
JWLIに加え、 Asian Task Force Against Domestic Violence (ATASK)に10年以上にわたり理事を務める。ボストンを中心に活動する同団体は、アジア系のDV被害者とその子供へシェルターや支援を提供する。ATASKの理事長として在職中には、暫定事務局長を兼任した経歴もある。
また、2012年9月には、これからの功績、また日本とアメリカ合衆国との間の相互理解の促進への貢献により,日本外務省より外務大臣表彰が授与される。翌年2013年には、これらの功績、特に女性のエンパワーメントへの貢献が認められ、ホワイトハウスよりChampion of Change賞を受賞する。
世界の公衆衛生問題にも尽力し、同問題に取り組むボストンのManagement Sciences for Health (MSH)では、コーディネーターとして発展途上国、日本、そして同団体の架け橋となり貢献。この経験をもとに、東京に拠点を置き、発展途上国の公衆衛生問題への取り組みの強化を目的としたHealth and Development Service (HANDS)の立ち上げに携わり、当初から理事も勤める。その他にも、ボストン財団、シモンズ・カレッジ、ジャパン・ソサエティー・ニューヨーク、ボストン美術館、米日カウンセルなど、文化・教育・コミュニティーと様々な分野の団体の理事も幅広く務める。
マイケル・デュカキス元マサチューセッツ州知事のもとでは、日米間の長期的な観光と貿易についての政策作成とその実施を7年にわたり行う。また、 ウィリアム・ウェルド元州知事のもとでは、10年にわたりアジア系アメリカ人委員会の委員を勤め、その功績が認められ1997年にはNew American Appreciation Awardを受賞。2006年にはデヴァル・パトリック現州知事により同委員会へ再任命される。2003年には、 National Conference for Community and Justiceから贈られるHumanitarian Awardを受賞。また、2008年には、社会正義とその擁護における功績が高く評価され、Massachusetts Association of Women LawyersからWomen of Justice Awardの第一号受賞者の一人として抜擢される。その他、Massachusetts Lawyers WeeklyやWomen’s Bar Association of Massachusetts等の団体からの受賞歴も多数。
東京の青山学院大学にて、経済学学士号を取得、大学院にて国際関係論を学ぶ。ハーバード大学ケネディースクール(行政大学院)では国際情勢、同大学ビジネススクール(経営大学院)では社会貢献的起業を学ぶ。3人の子供を持ち、現在はマサチューセッツ州チェスナットヒルで、夫のラリー氏と暮す。

<JWLI について>
JWLI (日本女性リーダー育成支援事業)は、日本女性のリーダーシップ育成・支援を目的に、2006年に設立されました。この研修は、「日本社会に良い社会変革をもたらす活動を実践する女性リーダーの育成」を目的にした、日本女性を対象とするフェローシッププログラムです。米国マサチューセッツ州ボストン市のフィッシュ・ファミリー財団と、シモンズカレッジ経営大学院ジェンダー研究所かの運営のもと、日本から派遣された女性フェロー研修生たちが、米国ボストンに4週間滞在しながら学ぶ、唯一無二のプログラムです。
http://jwli.org/japanese/


<寄付月間とは>
寄付の受け手側が寄付者に感謝し、また寄付者への報告内容を改善するきっかけとなり、そして多くの人が寄付の大切さと役割について考えることや、寄付に関心をよせ、行動をするきっかけともなる月間です。
NPO法人、公益法人、大学、企業、行政などで寄付に係る主な関係者が幅広く集い、寄付月間の発足を決定いたしました。
http://giving12.jp/


ご参加いただいた皆様、そして、フィッシュファミリー財団のフィッシュ厚子さん、澤目さん、JWLIフェローの海老原さん、松崎さん、大洲さん、幸さん、ありがとうございました。
Posted by 藤川 幸子 at 08:25 | 寄付月間 | この記事のURL | コメント(0)
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