• もっと見る
« 2008年09月 | Main | 2008年11月»
プロフィール

ぬーのさんの画像
<< 2008年10月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
最新コメント
せとぽん
気の緩み (01/10)
せとぽん
一方通行で終わるかもしれない (11/17)
こがちゃんさまへ
美味しいお団子 (11/11)
こがちゃん
美味しいお団子 (11/10)
こがちゃん
存在が大きく影響している (10/26)
ぬーの
感謝申し上げる (10/25)
せとぽん
感謝申し上げる (10/23)
鹿児島管理組合員
成果が実を結ぶ (10/11)
大京労働組合
全国マンション問題研究会 (09/18)
ぬーの
初デビュー (09/14)
リンク集
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
最新トラックバック
https://blog.canpan.info/core2/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/core2/index2_0.xml
人生の最期をむかえる家 [2008年10月03日(Fri)]
昨日の朝の7時30分過ぎの「NHKおはよう日本」で、
NPO法人ホームホスピス宮崎の活動が取りあげられ、
全国に放送されました。

放送されることは、「おいちゃん」と「こがちゃん」のブログで知り、
見ることができました。

見られなかった人のために、放送内容をお伝えします。

皆さんは、人生の最後の日々をどこで過ごしたいとお考えですか。
最近は核家族化が進み、また夫婦とも高齢という世帯が多く、介護が必要になると、そのまま自宅で生活を続けるのは簡単なことではありません。
こうしたなか、お年寄りが最後まで安心して暮らせる場所を作ろうという取組みが、宮崎で始まっています。

宮崎市の住宅街にお年寄りが共同で暮らす施設があります。
名前は「かあさんの家」。
もともとは一般の住宅でした。
この施設は、末期がんや認知症が進んだお年寄りに、自分の家にいるようすごしてもらおうと、4年前にNPO法人がつくりました。
これまで6人のお年寄りを看取りました。
現在の入居者は5人。
平均年齢は、89歳です。
日中は2人のヘルパーがお年寄りの介護にあたります。
夜間も1人が泊り込みます。
24時間見守る体制を整えています。

<入居者の話>

夜も誰かがずっと起きていてくれるので、
安心してぐっすり眠れます。


ここで暮らすお年よりは、さまざまな事情で自宅や病院を離れた人です。
90歳のTさんは、14年前に夫を亡くし、その後、10年間ひとり暮らしをしてきました。
4年前には肺がんと診断されました。
Tさんの家族は、体に負担のかかる手術などをせずに自宅で穏やかに過ごしてもらいたいと考えていました。

Tさんの長男は、家族でTさんの介護をしてきました。
しかしTさんは認知症が進行し、夜中に、はいかいするようになりました。
さらにTさんの長男の妻が病気になり、自宅での介護ができなくなりました。
高齢のうえ、ガンと認知症があるTさんを受け入れる施設は、なかなかみつかりませんでした。
行き場を失いかけたTさんを受け入れたのが、かあさんの家でした。

<入居者家族の話>

この人は我が家にいる気でいます。このまま自然に、ここですごさせてもらうと思う。

この施設を運営するNPO法人に理事長 市原美穂さんです。
市原さんは、ガンの父親を病院で看取った経験から、本人と家族が望む最後の場所が必要だと感じていました。

<市原さんの話>

最後の時間を自分らしく生きたいと思ったときは、自分がずっと暮らしてきた家が一番言いい。
実際にやってみて、家では無理という人がいて、そうした人たちをどうするのかということで始まった事業なんです。


12年前(1996年)アメリカに視察に行った市原さんは、そこで目指すべき施設に出会いました。
高齢者が共同で家を借りて人生最後の日々を送っていたのです。
帰国後、市原さんたちは地元にこうした場を作ろうと動きだしました。
しかし、お年寄りが亡くなるまですごす家を貸してくれる人は、なかなか見つかりませんでした。
ようやく見つけたのは、父親の介護で悩んでいた家族の家でした。

<家を提供している人の話>

いつでも24時間、声の聞こえる範囲で、最後を送ってもらえる場として、利用していただけるのであれば、ここが続く限りは一緒にお願いしたい。

また、お年寄りを看取るには、医療面からの支援が必要です。
宮崎には、往診をしてくれる医師のネットワークがあり、協力を得ることができました。

この施設の支援体制です。
緊急の場合に備えて、県立病院や大学病院など、7つの病院と連携しています。
また、在宅のリハビリなど外部の業者のサービスを利用しています。

入居者一人当たりの自己負担は、1ケ月15万円前後です。
24時間の介護サービスを一人で受ける場合より、低く抑えられています。
ただ、市原さんはこの金額のままでは負担できない人も多いと感じています。
より多くのお年寄りの看取りの場をどうつくるのか市原さんの模索が続いています。

<市原さんの話>

多様な場所で、人が亡くなっていくというのを充実させていくのが今から大事。
私たちがやっている事も一つのモデルとして、こういうやり方でやってみて、「ここが大事ですよ」というのを示していきたいと思っている。


この施設は、全国から注目され、医療や介護にたずさわっている人を中心に200組近くが視察に訪れたということです。
そのうち熊本には、すでに同じような施設ができたほか、富山や兵庫でも開設に向けて準備が進んでいるということです。
| 次へ