社会を変えるきっかけ [2009年02月25日(Wed)]
昨夜は、宮崎市から北へ車で40分程かかる高鍋町に行き 「NPO講座」に参加した。
わざわざ出掛けて行ったのには理由がある。
それは先日東京でお世話になった坂本文武氏が講師として招聘され NPOの基本中の基本を講演されると聞き、 それを見逃すのは、もったいないと思い参加した。
やはり、参加してよかった。
参加者のほとんどがNPOの知識については持っていない。
その中で、NPOの実態や活動・社会的な意義について わかりやく伝えている。
さすがだなーと思う。
私自身、7年前は今日参加している人と同じ立場だった。
NPOの役割と意義について講演を聞いたのちに それが出発点となり、NPO法人を立ち上げることができた。
最初は、誰だって手探りの状態で不安を抱えながらスタートする。
坂本文武氏の講演の中から
NPOには、いろいろな苦労がある。
しかし、すごーく、やりがいを感じる。
そこで笑顔を見せられたら、いちころなのです。
おひとりで暮らしている高齢者がかける一言とか、 路上生活者の方のかける一言や微笑とか、 不登校の子供が少し抵抗をみせた時の瞳の潤いなどを見ると やめられなくなる。
ある意味ではNPO中毒に近くなる
それだけに、やりがいと使命感を持ってやると 社会を変えるきっかけになる。
ただ、それだけに経営上はずいぶん苦労するかもしれない。
そんなに簡単な道ではない。
人から寄付を集めて、ボランティアをつのって うまく回すのは大変な仕事である。
世の中で大変ないくつかの仕事があるとしたら、 NPOの事務局長の仕事は、間違いなくその5本の指の一つに入る。
それぐらい大変な仕事である。
現在、大変な仕事といわれたNPO法人の 事務局長と代表を兼務している。
坂本さんが言われるように やりがいと使命感を持ちながら仕事をしていと 地域の課題も見えてくる。
その課題を取り組んで貢献するのがNPOだと 今日の講演で改めて再認識できた。
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ぬーの
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大きな置き土産 [2009年02月20日(Fri)]
今年の目標にしていることの一つとして、 事業収入の多様化を図ろうと考えている。
特に助成金や補充金のたぐいは ほとんど手付かずの状態だった。
これからは、本格的に参入するための検討を始めないと 事業収入の先細りは否めない。
その対策として目を付けたのが、 行政が取り組もうとしているNPOとの協働。
しかし、協働といっても言葉が独り歩き出して 行政やNPOがしっかりと理解していない懸念がある。
それを解消するためには 当然ながらそれを理解するための努力が必要。
そのために、宮崎県NPO活動支援センターが開催した 6回シリーズの「NPOマネジメント講座・協働講座」に参加した。
その中で行政職員と一緒になって受講した講座は、 6回のうち3回あった。
ここで意外なことを発見した。
それは行政職員もNPOも協働については ほとんど知識がゼロに等しいこと。
そういう私も知識がゼロに等しい一人だった。
行政と手を組んで活動するには、 行政のしくみを知ることから始めないと 何事もスムーズに物事は進まない。
さらに行政職員も意識改革が必要であり 今までのように上意下達で市民をコントロールしたいという考えでは 協働という本質が理解されずに終わってしまう。
この協働の本質をしっかりと伝える役割を担うのは その企画に携わる関係者の力量で相当違ってくる。
その点、今回の「NPOマネジメント講座・協働講座」の講師陣は 参加者に大きな置き土産を残してくれたと感謝している。
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ぬーの
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風が吹いてきた [2009年02月19日(Thu)]
みやざきNPOハウスには、いろいろなNPO法人や 市民活動団体等が入居している。
その中のひとつに、 NPO法人精神障がい者自立支援ネットワーク・宮崎もやいの会がある。
同じ階に事務所があるよしみから代表理事の小林さんとは NPO運営の大変さや難しさを話す同じ立場の間柄。
それが最近、風向きが変わってきたらしい。
やっとわれわれの活動にも行政が関心を持ち始め 風が吹いていると小林さんが言っていた。
長年の努力が報われたのかなと思った。
そういえば、ついこの前「宮崎もやいの会」について こんな出来事があったことを思い出した。
それはカンパンメールが届いたことにより、わかった!
<カンパンメールより>
全国選抜38団体! モデル団体情報 開示事例集 〜地域・テーマ公益ポータル推進プロジェクト〜
『日本においてNPOが社会から信頼と支援を受けやすくなるしくみを促す』 ことを目指し、本プロジェクトにご参加の中間支援組織のみなさまから、 ご推薦頂きました団体(38件)のモデル事例を公開しています。 団体の情報開示や活動の発信は、 社会からの信頼と共感を得るための大切な取り組みです。
その中の「地域別モデル団体一覧」に九州内では 宮崎から二つの団体が紹介されている。
そのひとつが「宮崎もやいの会」だった。
そうそうNPO宮崎県活動支援センター長がこんなこと言っていた。
行政や財団等から助成金や補助金を獲得するつもりだったら ホームページやブログを活用して情報発信を積極的に行わないと 評価されないと。
そして「宮崎もやいの会」は、 情報発信を着実に進めているから評価され 風が吹くのも当然かもしれない。
情報開示事例集は、 ここをクリック
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ぬーの
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驚きと嬉しさを感じる [2009年02月19日(Thu)]
宮崎市では、環境美化に取り組む住民ボランティア2名を 「分別大使」として登録するよう各自治会へお願いしている。
行政としては地域のごみ分別の指導は住民サイドが行い 分別されていないごみの収集はしないとの方針から 「分別大使」が誕生している。
同じような住民ボランティアが仙台市で存在していることを 先日、NPO協働講座で講演した加藤哲夫さんも話していた。
その「分別大使」を2年間の期限付きで引き受けた。
しかし、来月は2年間で交代するはずの目算がはずれ もう1年続けて欲しいと自治会長から依頼を受けた。
「分別大使」の後任者はなかなか見つからないそうで 引き続きお願いしてきた。
私自身、加藤哲夫さんの講演を聞くまでは 毎週朝3回のごみ集積場パトロールは もうこりごりだと思っていた。
今年3月の期間満了で辞めると心に決めていた。
それが加藤さんの講演に心酔して考え直した。
NPOに関わる仕事をしている人の中には、 大きな影響を与える人が存在することに 驚きと嬉しさを感じる。
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ぬーの
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サプライズゲスト [2009年02月17日(Tue)]
第3月曜日となった昨夜は、みやざきNPOハウス4階大会議室で 定例行事のNPOハウス共同管理委員会が開催された。
今回は、サプライズゲストとして県NPO担当の ジニアス山本氏が登場した。
現在、担当している「宮崎県NPOマネジメントアドバイザー派遣事業」 広報と派遣事業の概要を説明するために管理委員会の委員長が招聘した。
<ジニアス山本氏の話から>
県は、NPOに対し、運営や税務などのアドバイスをするために、 NPOマネジメントアドバイザーを無料で派遣しておりますので、 是非ご活用ください。
なお、派遣事業の概要については次の通り。
「宮崎県NPOマネジメントアドバイザー派遣事業」パンフレットより抜粋
1 趣旨 県内の特定非営利活動法人、ボランティア団体及び市民活動団体(以下「NPO」といいます。)に対し、NPOの運営等について、現在NPO活動をしている方や税理士など専門の知識・豊富な経験等を有する方を派遣し、助言等をおこなうことにより、NPO活動の発展を側面から支援することを目的とします。
2 対象 派遣の対象となるNPOは、次のとおりです。 (1)県内に住所又は活動の本拠を有すること。 (2)社会貢献活動に取り組もうとする又は取り組んでいるNPOであること。 (3)政治・宗教・営利などを目的としないこと。
3 アドバイスの内容 受けられるアドバイスの内容は以下のとおりです。 (1)NPOの運営、管理等に関すること。 (2)行政や企業との協働に関すること。 (3)特定非営利活動法人制度に関すること。 (4)会計、税務等に関すること。 (5)法務等に関すること。 (6)社会保険、労務等に関すること。 (7)その他、NPOの活動に必要な事項に関すること。
委員長の話では、他の都道府県ではこのような制度は少ないと言われ いろいろなアドバイスを必要とするNPOには願ったり叶ったりの よい派遣事業だと思う。
ちなみに、アドバイスは1回につき、1日2時間以上4時間以内で 派遣回数は、原則として1年度1団体あたり2回までが無料。
NPOマネジメントアドバイザイー派遣の手続きや派遣事業に関する お問い合わせは、宮崎県生活・協働・男女参画課 協働推進担当 まで 電話0985−26−7048
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NPO先進地の研修と視察(7) [2009年02月13日(Fri)]
何かと忙しくて最後の報告をしてなかったので 2日目午後からの研修と視察の様子を伝えます。
午後からは、名残惜しかった「東京おもちゃ美術館」から 次の訪問場所である言論NPOの事務所ある日本橋へと移動した。
ここでも昨夜お会いした言論NPO代表の工藤氏と 大学生のボランティアが事務所で待っていてくれた。
その大学生ボランティアは出版記念フォーラム会場で スタッフとして協力していた若者達。
懇親会で歓談してわかったことだが 各種調査、資料作りなどの手伝いを 言論NPOの事務所でボランティアとして働いている。
そして工藤氏からは、言論NPOを設立した経緯及び 今までの活動内容について一通り説明を受けた。
その後、事務所で待機していた坂本文武氏より NPOアドバイザーとしての講義を受ける。
坂本氏は各地で講演やアドバイザーとして大活躍している人物。
その人から、直接指導を受けることになった。
アドバイザーとしてのポイントとして 過去にどんなことをしていたのか 実績はどのようなものがあるのか まずプラス面から聞くことから始めるのが 何よりも大切だと指摘した。
また、運営の状況を聞いて、 いろいろな判断材料とか プラスとかマイナスの選択肢を示しながら アドバイスをする。
これらアドバイザーとして欠かせないものを 私らに伝授してくれた。
坂本氏の講義が終わって 予定していたスケジュールは、すべて消化した。
今回の研修では、会えることさえ叶うことができない人らと 懇談に時を過ごすこともできた。
また、最前線で活動しているNPO中間支援団体のスタッフらとの 意見交換など、有意義なときを過ごした2日間となった。
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NPOと行政との協働講座(3) [2009年02月03日(Tue)]
午前10時から始まった「NPOと行政との協働講座」は お昼の休み時間をはさんで午後4時30分まで行われた。
その後に行われた夜の講座もセンター長にお願いして参加し、 累計すると8時間程、加藤哲夫氏の講演に酔いしれたわけになる。
講演の中でも取り上げた加藤氏が「私の仕事の一部ですが・・・」 挙げられたものは次の通りだが
・NPOセンターの経営
・行政職員研修
・NPO関係者マネジメント研修
・協働の会議などのコーディネート
・市民参加型事業支援
・地域づくり支援、コミュニティ政策支援
・社会起業家/コミュニティビジネス起業支援
・大学での各種講義
その中でも私が興味をそそられたものは 仙台市から委託を受けているごみ問題に関するもの。
何でも仙台市の町内会から推薦された「クリーン仙台推進委員」に対し 講演を通して支援活動を行っているとのこと。
いろいろな分野でご活躍されていることなど たくさんのことを身近で伺うこともでき 感動しまくった講演となった。
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NPOと行政との協働講座(2) [2009年02月03日(Tue)]
講演に入ってからは、白い紙を渡され 名前と所属を書き入れる名札作りから始まった。
全員が他の人の名前が見えるようにと 出来上がった名札はテーブルに置く。
加藤氏の講演から
今日の全体の見通しをお伝えします。
最初の午前中は、 皆さんから疑問や何かを出して整理を2回ほどやります。
今、私どこでもNPOとかの行政の協働のお話をする講座が多い。
それは行政職員の研修会として、 協働の講座を引き受けている。
その場合は協働以前のお話をある程度しないといけない。
つまり市民とか市民活動と行政の関係について 適切な理解がないと協働とか推進とかやれない。
一緒にやってくださいよと言われても 相手に不信感がいっぱい抱いていたら難しいでしょう。
多くの場合、先入観があったりするので それを、ときほどすことを午前中やります。
ボランティア、市民活動、NPO/NGOなどの 組織の具体的な名前を知っている数だけ ポストイット(付箋紙)に書いている。
行政の人はNPOや市民活動団体やNPOの疑問、質問、不審などを NPOや市民活動団体の人は行政について同様なことリストアップして ポストイット(付箋紙)に書き出している。
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NPOと行政との協働講座(1) [2009年02月03日(Tue)]
昨日、「せんだい・みやぎNPOセンター」代表理事 加藤哲夫氏を 講師に迎え「NPOと行政との協働講座」が行われた。
講座が行われた場所は、県庁6号館3階の会議室。
本来は宮崎県の行政マンの職員研修だが NPO・市民活動団体関係者も参加が認められた。
受付を済ませるとA、B、C、Dと書かれてテーブルに、 行政マンとNPO・市民活動団体が一緒に座るよう用意された テーブルに着席している。
最初は宮崎県NPO活動支援センターの井上センター長の挨拶。
挨拶の中では、加藤氏のことを地域に根差した しっかりとした実践活動をしていると称えている。
続いて加藤氏の協働講座へと移っていく。
まず、加藤氏は講演に入る前に 代表理事を務めている「せんだい・みやぎNPOセンター」では 全講座有料で前金納付予約していただいている。
前金納付予約制にした理由は、 無料講座にすると、とりあえず申し込みをするなどして 後から申し込んだ本当に出たい人が定員満杯で断られる。
また、とりあえず申し込む人は、 キャンセルすることも多い。
本気で出たい人は前金を支払っても出たいと思うので そこで前金納付予約制をとることにした。
スタートから意表をついた話をしてくるので つい引き込まれていく。
また、職員の勉強会に呼ばれたエピソードでは リーダーの女性が一人千円のチケットを職員に130枚売って 加藤氏のギャラ十万円を用立てた。
さらに、職員が自腹を切った勉強会では、 参加者の気構えが違ってくると話された。
そのような話をだんだん聞いているうちに 無料で参加しているのが申し訳なくなる。
それこそ、しっかりと聞かないと思ってくる。
そんな術中にまんまとはまって 話の内容にどんどんと吸い込まれていく。
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東京おもちゃ美術館視察(番外編) [2009年02月02日(Mon)]
「東京おもちゃ美術館」の運営状況を聞き取り調査した後
展示品のおもちゃと遊んだりしているうちに 「今日一日ここで過ごしたいと」わがままを言い 次の移動場所へ行くのを渋った「おいちゃん」。
男どもを尻目に「一口館長」になりますと寄付を申し出た 太っ腹な「こがちゃん」。
寄付金集めの切り札となった「一口館長」は、 熊本城の復元資金を募るための「一口城主」制度から ヒントを得ていると多田氏から聞いた。
また、百年の歴史がある四谷の旧小学校を活用して 「東京おもちゃ美術館」をNPOが運営していることに対しても その目の付けどころ、企画力には脱帽するしかない。
一方、平成の大合併により全国の市町村には 利用される機会が少なくなっている施設が数多くあると聞く。
工夫次第ではチャンスが膨らむ可能性があることを 「東京おもちゃ美術館」で実現している多田氏には ただただ敬服するばかりである。
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ぬーの
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