クールビズで規則を増やす愚 [2009年08月10日(Mon)]
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クールビズ導入にあたり、まずは「規則」を定める企業が多い。
これには正直閉口してしまう。そこまで自社の社員を信頼できないのかと思うのである。 山岸俊男氏の書いた「日本の安全はなぜ消えたのか?」という今の日本を鋭く分析した本がある。 この本では、日本人のほうがアメリカ人よりも「個人主義」であるという。 私達が漠然と感じている、日本人は「集団主義」や「和を尊ぶ精神」を持っているということが錯覚でしかないという論を調査に基づき書いている非常に面白い本である。 この本を読んでハッとした。 クールビズは、「地球環境への配慮」と「従業員の労働環境の配慮」のために導入する意味が強いにも関わらず、まず規則の制定が前提になるという発想が、まさにこの本でいうところの日本の個人主義に立脚した発想だからである。 つまり、日本は規則を作らないと安心できない、他者を信頼できない社会であるが故に、新しい取り組みにまず決まりを作るという発想になるということである。 これでは、自由な発想や前向きな取り組みへの意思、そして広がりなども期待ができない。 今の日本を元気にし、地球環境を守るきっかけの一つとして各組織がクールビズを導入するのであれば、それらはもっと前向きな発想で導入してもらいたい。 少なくとも「クールビズに関する規則」などというものを仰々しく定めてから展開するのは、社員が最初から萎えてしまうのでやめたほうがよい。 しかも、せっかくの経営者側の気持ちがマイナス面でとらえられてしまってもったいない。 スポーツがルール無しに成立し得ないように、その場合の「規則」は、義務というよりは効果的なクールビズのためのルールブックとしての役割を果たすものであるべきである。 そもそもスポーツが義務なら、こんなにスポーツ人口が多いはずがない。このあたりをクールビズ導入の視点として考えていくとわかりやすいであろう。 ステップとしては、まず、なぜ導入するのかを明らかにし、その趣旨を理解してもらった上で「ここだけは守ってほしい」というものがあるなら、それを社員との前向きな議論の上で共有することが大切である。 |





