個性を引き出すクールビズが会社を元気にする [2009年07月13日(Mon)]
|
日本クールビズ協会が提唱するクールビズスタイルは、単なる地球温暖化防止のためエアコンの温度を下げるという目的にとどまらず、様々なビジネスシーンにおける「自分自身のブランディング」という広義のスタイルを提唱するものである。
結果、かなりフリースタイルなクールビズ、その人らしいクールビズ、その場所や気候に合ったクールビズといった様々なスタイルが広い沃野となって広がる。 この概念の総称を「クールビズ」としている。 したがって、この場合の「COOL」は、「かっこいい」、「スマート」というような意味合いが強い。 単なる夏の就業スタイルにとどまらないので、冬の「ウォームビズ」も日本クールビズ協会にとっては「クールビズ」の延長線上にある。 加えて、せっかく環境省が年間80億円もの巨額な税金を投入して「チームマイナス6%運動」を展開しているのであるから、これを単なる環境問題だけにしてしまうのは、それこそMOTTAINAIであろう。 それはさておき、これだけ自由なクールビズスタイルをそれぞれのサラリーマンが行うと相当に個性が出てくる。 この個性の発露がこれからの日本の活性化に必要な発想の転換として重要だと思われるが、それはおいおい研究するべき領域として、まずはこの個性が発露した場合のクールビズについて考えてみたい。 個性が発露する場合、企業体としてのブランディングにも影響が出る。 それらはプラス面もあるがマイナス面もある。 プラス面は、大きく二つある。 一つは、「社員の個性が光ること」という点であり、もう一つは、「社員が活き活きすること」である。 つまり、社員一人一人の個性の集合体を組織とするなら、その個性一つ一つの輝きは、総体としての企業イメージとしてブランディングにつながる。 そして、光る個性一つ一つが輝きを増していくことは、その企業のバイオリズムを高揚させる。 一方のマイナス面は、「個性格差が広がる」という点である。 従来までも、仕事の手法や業績などにおいてもちろん個人差は存在し、それが出世の早さや会社での立場につながっていたわけであるが、これがさらに直接の見た目としてビジュアル的に尖ってくるとその差が明確になり過ぎる場合がある。 つまり「自分を魅せることの上手な人」と下手な人の差が開くということである。 ちなみに、工場のような画一化が必要な会社でフリースタイルのクールビズは想定しにくい。 そういう意味では、フリースタイルのクールビズは、どちらかというといわゆるスーツ族に合う考え方である。 経済が上向きの時には、会社の方針にしたがって言われたことをやれる社員が優秀であるとされるが、現在のように経済が成熟してしまうと、そこから先の領域は独自のアイディアで未来を切り拓ける人材が求められてくる。 そんな人材のあり様を考える際に、金太郎飴のようなスーツスタイル一辺倒ではなく、個性を光らせることができるビジネススタイルを積極的に推奨することは、それらの人材の個性と才能、そして場合によってはモチベーションそのものを引き出す舞台づくりとして効果があるわけである。 一方で、まだまだ社会通念的には「スーツスタイル=信頼できる人」という固定観念は残っているので、銀行など一部の業種では、フリースタイルがマイナスに働く場合もある。 ただ、考えなければならないのは、本当にスーツ姿でなければ、「社会的信頼を失ってしまうのか?」、「売り上げが落ちてしまうのか?」ということである。 今、世界は未曽有の不況の中にある。 モノがあふれ、製造業は出口を見いだせず、日本社会もかつて日本人が体験したことのない「少子高齢化」を含む難局への荒波を避けて通れない。 そんな変化が求められる時代においては、従来の殻を破る勇気を持てなければ、解決策は見えてこない。 クールビズもいまだに実行率が100%にならないのは、まだ地球環境に関して私達が希望的観測を持っているからだ。 これがこのままなら、一年後に地球が滅んでしまうとしたら、あと10年しか石油燃料がもたないことがわかったら、私たちはそれこそ死ぬ気でCO2削減や新しいエネルギー開発に取り組み、とんでもない速度での対応と技術革新でこの難局を乗り越えてしまうだろう。 話しがいささか逸れてしまったが、自由なクールビズスタイルの導入は、その導入方法さえ間違えなければ、確実に会社を元気にする起爆剤になる。 |





