【Caco et Tasso (カコ・エ・タッソ)
】小瀧 俊治(ピアノ)片岡 慎之輔(ピアノ)田村 拓也(パーカッション)
はじめまして。ピアノデュオ×パーカッションユニット、Caco et Tasso(カコ・エ・タッソ)です。
私達は、ピアノ連弾とパーカッションという非常に珍しい編成で、クラシック音楽を、より気軽で親しみやすいものと感じていただけるよう様々なアレンジをし、タイトルにもある通りネオクラシックという新たなジャンルを作り活動しております。
今回のランチタイムコンサートでは、5月に発売となりました1stアルバム「classic?」の収録曲を中心に、心から音楽ってイイ!!と感じていただける演奏をお届け致します。
Caco et Tassoの音楽で午後もHAPPYに♪
<曲目紹介>
ミヨー : スカラムーシュよりブラジレイラ1937年作曲。ミヨーは20世紀初頭の「フランス6人組」の1人である。フランス大使の秘書としてブラジルに滞在したことがあり、作品にもその影響が見られる。この「スカラムーシュ」はモリエールの喜劇によるこどものためのドラマ「空とぶお医者さん」のための付随音楽より2台のピアノ用に改作したもので、ジャズの影響も受け明るい雰囲気と生き生きとしたアンサンブルにより非常にポピュラーな作品となっている。今回はその中から第3曲ブラジレイラを取り上げる。冒頭に「サンバのリズムで」とあるように、いきなり両ピアノによる激しいサンバのリズムではじまり、中間部では和音による旋律とシンコペーションによるリズムが目まぐるしくかけあう。
Caco et Tassoでは本来ピアノ2台で弾くものをピアノ連弾用にアレンジし、さらにパーカッションが加わることにより、より一層華やかな雰囲気の曲となっております。
ピアソラ:オブリヴィオン日本語訳すると忘却を意味する。元々はピアソラがイタリア映画「ヘンリー4世」のために書いた映画音楽で、歌詞もイタリア語で歌われていた。この映画はあまりヒットしなかったようで、映画版の曲はあまり注目されなかったが、その後カンツォーネ歌手のミルバがパリのブッフ・デュ・ノール劇場でピアソラと演奏した「ELTANGO」で、フランス語の歌詞「J'oublie」で歌ったものが大ヒットした。ピアソラを初めとして歌なしの器楽曲としても幅広く演奏されている。
Caco et Tasso編ではピアノ以外の鍵盤楽器も登場しますのでそちらもお楽しみください。
ピアソラ:リベルタンゴ1974年発表の作品。Libertangoという単語は、「自由」libertadと「タンゴ」tangoとを合わせて作った造語による。オラシオ・フェレールによる歌詞付きの楽曲もある。フアン・ペロンが大統領に返り咲くようなアルゼンチンの雰囲気に嫌気をさして、イタリアで演奏活動していたときの作品。ピアソラの楽団の録音も、迫力があり、賞賛を浴びている。
他にも様々な編成で演奏されていますが、Caco et Tassoのアレンジでこの曲の新たな魅力を感じていただければ幸いです。
ネッケ〜リムスキー=コルサコフ:クシコスポスト〜熊蜂の飛行クシコス・ポスト (Csikos Post) は、ドイツの作曲家ヘルマン・ネッケが作曲した楽曲である。『クシコスの郵便馬車』という邦題で呼ばれることもあるが、原題の"Csikos Post"はハンガリー語で、"csikos"(チコーシュ)は「馬」を、 "post"(ポシュット)は「郵便」をそれぞれ意味し、"CsikosPost"全体では「郵便馬車」という意味である。"csikos"はカウボーイに似た馬使いのことであり、"CsikosPost"は馬を使った曲芸のことであるとする説もある。日本では、運動会でよく親しまれる楽曲である。運動会では吹奏楽または管弦楽で演奏されるものがよく聴かれるが、原曲はピアノ曲とされる。ハンガリー出身のリストはハンガリー狂詩曲第2番でこの主題をフリスカに登場させており、後世のネッケがうまく取り入れている。
続けて演奏されるリムスキー=コルサコフの熊蜂の飛行の原曲は「クマバチは飛ぶ」などとも呼ばれる、リムスキー=コルサコフのオペラ「皇帝サルタンの物語」中の一曲で、ハチの群れが白鳥を襲う場面に付けられた音楽。これをラフマニノフやジョルジュ・シフラなどによってピアノ編曲されたものがよく知られている。
今回は森亮平さんの斬新なアレンジにより、上記二曲をメドレー形式でお届けします。アクロバティックなピアノ連弾の動きにもご注目ください。
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルーラプソディ・イン・ブルー(Rhapsody in Blue)はアメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィンが作曲、ファーディ・グローフェが編曲したピアノ独奏と管弦楽のための音楽作品である。ラプソディ・イン・ブルーというタイトルは「ジャズの語法によるラプソディ」といった程度の意味がある。ラプソディ(狂詩曲)とは「民族音楽風な叙事詩的な特に形式がなく、自由奔放なファンタジー風の楽曲」という意味があるので、このタイトルから、ガーシュウィンはジャズをアメリカにおけるある種の「民族音楽」と捉えていたことが伺える。実際この曲はアメリカ的な芸術音楽の代表格とみなされている。
曲の冒頭の部分は仕事でボストンに向かう際に乗った列車の走行音から着想を得たとされる。この曲も様々な編成によって演奏されていますが、Caco et Tassoのアレンジでは様々な楽器や演出により、13分程あるこの大曲にコミカルな一面が加わったものとなっております。