こども食堂の在り方考える 富士のNPOがセミナー [2020年01月04日(Sat)]
こども食堂の在り方考える 富士のNPOがセミナー 富士市で子どもや若者の居場所づくりに取り組むNPO法人ゆめ・まち・ねっと(渡部達也代表)はこのほど、こども食堂の在り方を考えるセミナーを同市の活動拠点「おもしろ荘」で開いた。 渡部代表は子どもの貧困率や小中学校でのいじめの認知件数などを示して子どもを取り巻く環境の現状を紹介。児童虐待や自殺など子どもが被害者や加害者になる事件を例に「苦しさや悩みを抱えている子どもに出会い、寄り添いたいとの思いでこども食堂を始めた」と説明した。 全国でこども食堂が約3700カ所にまで広がっている状況を示す資料を元に「事前申し込みや有料の食堂が散見しているが、そうした運営では本当に助けを必要としている子どもに出会えない」と指摘した。不適切な養育環境や貧困家庭の子どもでも訪れやすい運営の重要性を強調した。 セミナーには大学生や子どもの居場所づくりに関心のある市民ら約20人が参加した。 静岡新聞 アットエス (2020/1/1) |